ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.22 12:01
韓国コンテンツ制作会社が海外ドラマの企画と演出に積極的に乗り出している。リメーク版権の販売や制作費の投資からさらに一歩進んで、現地文化と言語に合うコンテンツを直接制作し、Kコンテンツの領土拡張を図っている。
◆K-制作会社が制作を手掛けた日本のドラマが相次ぎ公開=テレビ朝日は先月からドラマ『魔物』を放送中だ。韓国コンテンツ制作会社「SLL」とテレビ朝日が共同企画・制作を手掛けた。SLLが日本のテレビ局とともに作った初作品。優れた実力を備えた女性弁護士が殺人事件の容疑者である既婚者に出会って恋に落ちるスリラーだ。グローバルオンライン動画サービス(OTT)「アマゾン・プライム・ビデオ」を通じても公開されている。
また、韓国国内のコンテンツ制作会社「スタジオドラゴン」が制作に参加した日本のドラマ3本が来月から8月まで相次ぎ公開される。
アマゾン・プライム・ビデオは来月、日本のドラマ『私の夫と結婚して』を公開する。韓国の視聴者に馴染みのあるタイトルだ。昨年1月、tvNで放映された韓国版は、平均視聴率9.2%を記録し、人気を集めた。
日本で公開される同名のドラマは、出演者が全員日本人だ。スタジオドラゴンの関係者は「今年1月からプロデューサーチームを日本現地に派遣し、日本現地の雰囲気を把握している」とし「韓国ドラマの『リメイク』ではなく、日本に合わせて完全に新たに脚色した作品」と話した。同名の韓国ドラマが公開される前の2023年初めから、日本市場を狙ってCJ ENM JAPANとともに企画した。企画は韓国制作会社が引き受け、制作は韓国の制作会社「自由路ピクチャーズ」と日本の制作会社「松竹」が手掛けた。
7月には日本の地上波テレビ局TBSとスタジオドラゴンが合作したロマンスドラマ『初恋DOGs』が放映される。韓国人財閥3世と日本人獣医、そして弁護士が葛藤の中で友情を築き、傷を癒していく過程を描いた作品。俳優ナ・イヌが女優の清原果耶、俳優の成田凌などと共演する。8月OTT「ネットフリックス」を通じて公開される日本ドラマ『ソウルメイト』は制作会社「GTist(スタジオドラゴンの子会社)」が日本の制作会社「ロボットコミュニケーションズ」と共同制作した。歌手兼俳優のオク・テギョンが日本の俳優と共演する。GTist関係者は「日本の放送市場の規模は韓国に比べて2倍である反面、制作費は半分水準であり、コンテンツ事業の魅力が大きい市場」と伝えた。
韓国ドラマかと思ったら外国人? 韓国のコンテンツ制作会社、これからは現地で作る(2)