〝日本版グラミー賞〟を目指す国内最大の国際音楽祭「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」(MAJ)で2日間にわたる授賞式が21日、ロームシアター京都で開幕した。今回が初開催で、全62部門から40の最優秀賞を発表。ヒップホップユニット、Creepy Nutsが「最優秀国内ヒップホップ/ラップ楽曲賞」など7冠を達成した。22日は主要6部門が発表される。
1200年の歴史を持つ京都から新たな日本音楽界の歴史が始まった。
7冠に輝いたCreepy Nutsは、R-指定(33)が4本、DJ松永(34)が3本のトロフィーを抱え、松永は「ヤバッ! エグッ!」と感激。
受賞曲は2024年1月配信の「Bling-Bang-Bang-Born」。ほかに、世界でヒットした日本の楽曲に贈られる「TOP JAPANESE SONG」の4部門中、アジアを除く欧州、北米、ラテンアメリカの3部門を受賞し、TikTokからヒットした「最優秀バイラル楽曲賞」などにも輝いた。
松永は「マイナーだった日本のヒップホップがこんなこと(7冠)になって異常事態」と驚きの表情。R-指定は「日本のヒップホップが世界でも聴かれるようになった」と実感していた。
初開催のMAJは「世界とつながり、音楽の未来を灯す」がテーマ。リリース年などを問わず、2024年ヒットした延べ約3000曲のエントリーから国内外の音楽関係者ら約5000人の投票で251作品、65アーティストがノミネート。90部門以上ある世界最高峰の米グラミー賞を目標に、海外アーティストも対象にする。
この日、記念すべき最初の発表は「最優秀ジャパニーズソングアーティスト賞」で、Mrs.GREEN APPLEが登場。新しい学校のリーダーズは「最優秀国内ダンスポップアーティスト賞」などで2冠を達成。メンバーは世界ツアーなども経験しており、リーダー、MIZYU(26)は「毎日歌って踊って、日本、世界、地球を舞台に闘っていきたい」と気合を入れていた。(山内倫貴)
22日の出演アーティスト★22日主要6部門発表
MAJは日本レコード協会、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、日本音楽出版社協会、コンサートプロモーターズ協会の音楽主要5団体による一般社団法人カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会(略称・CEIPA)が主催。トヨタグループがトップパートナーを務める。22日は「最優秀楽曲賞」など主要6部門を発表。藤井風(27)、矢沢永吉(75)ら豪華9組が出演し、当日はNHKで生中継。YouTubeで世界配信される。