2025年5月21日
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鑑賞方法:映画館
エガース監督は前作もビジュアル重視でしたが、今回も衣装、メイク、美術装置、撮影は一級品でした。ただ、ストーリーや語り口が伴いません。ベタで冗長な展開で盛り上がりに欠けました。
ムルナウやヘルツォークを真似る必要はないのですが、ビジュアルのおどろおどろしさをもう少しストーリーにも反映して欲しかったです。
エレン夫妻がフリードリヒ邸から退去するくだり。「彼は病気なのよ、それでも出て行けと」「今まで献身的に世話してきたじゃないか、あまりに無礼だろ」。これって、現代のアメリカ社会にはびこる(アメリカに限らず全世界かも知れませんが)、リベラル層の分断や移民問題を暗に示しているのでしょうか。結局エレンは最後わが身を犠牲にし、一方フリードリヒ一家も悲惨な憂き目にあってしまいます。
オルロック伯爵は、あれだけ血を吸って人を殺める一方で、契約書にはえらいこだわる。規律意識が高いのはドイツ人気質なのかな(トランシルバニアだからルーマニア人か)。
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ノスフェラトゥ