長年にわたり世界中のファンを魅了し、日本における海外ドラマブームの火付け役とも言える『SEX AND THE CITY』(以下、『SATC』)。その主人公キャリー・ブラッドショーを演じたサラ・ジェシカ・パーカーは、もはや海外ドラマファンにとって知らない人はいないほどの存在である。しかし、もし当時、サラ・ジェシカの強い降板希望が受け入れられていたら、この象徴的な役柄は別の女優が演じていた可能性があったという驚きの事実が、米Peopleによって報じられた。

『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン3、5月30日(金)より本国同時配信

『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン3、5月30日(金)より本国同時配信

maxオリジナルドラマ『AND JUST LIKE THAT… シーズン3 / セックス・アンド・ザ・シティ新章』が、5月30日(金)より本国同時でU-NEXTにて独占配信。このたび吹替版の配信も決定した。 『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』概要 SA…

 

『SATC』初期、サラを悩ませたTVドラマへの抵抗感

シャーロット役を演じたクリスティン・デイヴィスがホストを務めるポッドキャスト番組『Are You a Charlotte?(原題)』にゲスト出演したサラ。旧友との再会を喜ぶ中、話題は『SATC』の初期の頃へと遡った。1998年に米HBOで放送が開始されたこの人気シリーズに対し、サラは当初、降板を真剣に考えていたと明かした。

当時の心境について、「ドラマが決まった時は、本当にパニックになったの。TVドラマに出演するなんて、私には無理だって思った」と率直に語っている。彼女にはそれ以前にもいくつかのドラマ出演経験があったものの、それがかえって自身の考えを揺るがす要因になったという。「説明するのは難しいけれど、何度も何度も同じことを繰り返しているように感じて、落胆したのよ。TVシリーズに出演できたことは本当に幸運だったし、素晴らしい俳優や監督たちとの出会い、素晴らしい経験もさせてもらった。ストーリーも面白くて、このまま出演したいとも思ったけれど、それらは1、2シーズンで終わってしまった。だから私は新たな道を歩むことにしたの」

舞台を中心に活躍したかったサラ

サラは、ブロードウェイミュージカル『ANNIE/アニー』をはじめとする舞台での豊富な経験を持つ。彼女にとっての理想は、舞台を中心に活動しながら、映画やTVドラマで小さな役を演じる、いわゆる”ジャーニーマン俳優”としてのキャリアを築くことだった。「とにかく動き続けたい。私にとってはそれが全てだった。TVシリーズに出演するということは、その全てを諦めることを意味していた」と、長期にわたるTVドラマの撮影によってスケジュールが拘束され、舞台などへの出演機会が失われることを懸念していたのだ。

そのため、サラは自身の希望をエージェントに伝えた。「エージェントに私を外すことはできるかしら?と相談したの」すると、「1年間だけやってみて。それでもし、どうしてもやりたくないようであれば、その時は無理強いしない」と説得した。当時、まだ発展途上だったHBOという放送局の作品への出演はサラが想像していたものとは違ってくると思っていたそうだ。

運命を変えたパトリシア・フィールドとの出会い

その後、サラは伝説的な衣装デザイナーであるパトリシア・フィールドとの出会いによって、無限の可能性を感じるようになったという。撮影初日には大きな喜びを覚え、セットにいること以上に心地良い場所はないと感じるほどだったと振り返る。

そして、『SATC』は2004年までに全6シーズンが放送され、その後、2008年には映画化、2010年にはその続編も公開された。さらに2021年からは、新たな物語『AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章』が放送されている。エージェントの一言がなければ、これらの成功はあり得なかったかもしれないと考えると、まさに運命のいたずらと言えるだろう。サラがキャリー・ブラッドショーとして輝き続けたことは、多くのファンにとってかけがえのない財産なのである。

『AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン3はU-NEXTにて5月30日(金)より独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)

参考元:People

Leave A Reply
Exit mobile version