連続テレビ小説「あんぱん」第37話。泣き崩れる朝田釜次(吉田鋼太郎)に、朝田蘭子(河合優実)は…(C)NHK
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女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は20日、第37話が放送され、若き石工・原豪(細田佳央太)の戦死が判明した。師匠・朝田釜次(吉田鋼太郎)は慟哭、最愛の人の生還を祈り続けた朝田蘭子(河合優実)は絶句。視聴者も涙に暮れた。
<※以下、ネタバレ有>
「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。
第37話は、朝田家に上品な婦人・若松節子(神野三鈴)が訪ねてくる。節子の夫が朝田結太郎(加瀬亮)に“あるお願い”をしていたという。後日、朝田のぶ(今田美桜)は結太郎と面識があるという節子の息子・若松次郎(中島歩)とお見合い。次郎の口から結太郎のソフト帽の話が飛び出し、のぶの顔もほころぶ。その頃、柳井嵩(北村匠海)は便せんを前にペンを握り締めるも、手紙を書けずにいた。そんなある日、朝田家に“ある報せ”が届き…という展開。
1939年(昭和14年)秋、兵事係(高橋岳則)が朝田家へ。「原豪さんの留守宅はこちらですね」。作業中の釜次は「はい」と立ち上がる。「この度はまことにご愁傷さまです」。釜次は紙を受け取ると、放心。「ご苦労さまでございました」。何とか言葉を絞り出し、一礼した。
朝田羽多子(江口のりこ)朝田くら(浅田美代子)朝田メイコ(原菜乃華)の表情が凍りつく。
兵事係が帰ると、釜次は「豪よーーー!」。膝から崩れ落ち、慟哭した。
ちょうど蘭子が勤務先の郵便局から帰宅。「おじいちゃん?」。釜次の左手にある紙を目にし、すべてを悟った。出征前夜にようやく結ばれた豪との永訣――。
同局「あさイチ」(月~金曜前8・15)の“朝ドラ受け”。博多大吉は「今日ですか。油断していたというのもあるんですけども、楽しい回だとばっかり思っていて。お見合い相手がね、令和のトシちゃんみたいだねとか言って。いやー、今日ですか」と沈痛。鈴木奈穂子アナウンサーも「ちょっと予想していなかった」「蘭子ちゃん、どうなるんだろう」と心配した。
博多華丸は「言葉じゃなく、掛ける受けがないというかね」「予告であんまり見るのも嫌だけど、あんまり言わないのも対応できないよ」。大吉も「心の準備があるからね」と同意し「もう始まって1分経ちますので」。朝ドラ受けは約1分強にわたり、切り替えるのに必死だった。
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