モーニング娘。のメンバーとしてデビューし、現在は高校生の長女、中学生の長男と小学生の次男、6歳の三男という4人の子の母となった辻希美さん。第5子のつわりが落ち着きつつあり、マタニティライフを少しずつ楽しめるようになったという日々の中で、育児のかたわら芸能活動を続けている辻さんの連載「大好きな人と結婚しよう」。
今回のテーマは、「妊娠発表前に抱えていた不安な気持ち」についてです。辻さんが妊娠を発表されたあとは、SNSをはじめ各メディアが祝福ムードに包まれましたが、実は発表までは不安しかなかったそう。そんな本音の部分を語ってくださいました。
今だから落ち着いて話せる妊娠発表時の気持ち
辻希美、ついに先日、第5子の性別を発表させていただきました〜! 3月に妊娠を発表してから、あっという間に2ヵ月が経ちましたが、周囲の人に妊婦だと知ってもらってから、つわりで気持ち悪いときもシンドイ胸の内を隠すことなく話せるようになったことで気持ちの負担が大きく減りました。
安定期に入るまではいろいろなことを考えて身近な人以外には妊娠のことを伝えない人が多いと思います。私の場合、妊娠初期は、毎日ひどい吐き気で立っているのも難しい状況にも関わらず、誰にも言えなかったのが泣くほどつらかったです。
まだ誰にも伝えていない状況で生放送の仕事もさせていただいていたため、今だから言える話ですが、スタジオから下がるタイミングで裏では椅子で横になったりしていたことも……。世のつわりを経験したママがこのような苦しい状況を乗り越えてきたのだと思うと、その大変さがわかりすぎて泣けてきます。
いまだ夜になると、気持ち悪くなります。ですが、日中はかなり落ち着いて過ごせるようになりました。そんなこんなで少々今さら感があるかもしれませんが、妊娠発表をしたときの私の素直な気持ちをお話させてください。
第5子の妊娠発表、周りからの反応が不安しかなく、批判される覚悟もしていた
妊娠していることが確定して以来、ずっと頭の片隅にあったのは、みなさんに発表したときにどんな反響があるのかということでした。待望の赤ちゃんに恵まれ、うれしくして仕方ない反面、みなさんからネガティブなリアクションがあったらどうしようとドキドキもしていて、落ち着かなかったというのが正直なところ。
長女と18歳差ということもありますし、5人目ということもありますし、高齢出産ということもあります。いろいろな角度から気にすることがあったのですが、いざ発表してみたら、そんな心配はまったく無用でした。
YouTubeのコメント欄には「おめでとう」というあたたかい言葉が溢れていて、本当にホッとしました。中には、「私ももっと子どもが欲しくなりました」とか、「子どもを持つことを前向きに考えるようになりました」というような想像もしていなかった声も。私が5人目を授かったことが誰かの背中を押すことができるなんて思いもしなかったのでうれしかったですね。
次のページ
外で声をかけられるかと思いきや……