思い返せば、STARTO ENTERTAINMENTにおける“青”というメンバーカラーは、俳優業と不思議な親和性を持ってきた。筆頭は、嵐のリーダー・大野だ。『魔王』(TBS系)では復讐に燃える弁護士を演じて高い評価を得た。その後も『鍵のかかった部屋』(フジテレビ系)、『死神くん』(テレビ朝日系)、『世界一難しい恋』(日本テレビ系)など、多彩な主演作で高い演技力を証明してきた。シリアスからコミカル、人間離れした役まで自在に演じ分ける彼の表現力は、グループ活動と並行しながら俳優としての地位を確かなものにした。
続く中島(元Sexy Zone)もまた、“青”を背負う存在として俳優業で華やかな実績を残している。『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)や『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系)など主演作が続き、ラブストーリーからミステリーまで幅広く活躍。中島の場合、端正なルックスと独特の華やかさが映像作品でも映え、主演俳優としての資質を際立たせている。ほかにも、SUPER EIGHTの安田章大、SixTONESの田中樹、なにわ男子の藤原丈一郎らも舞台や映像作品で実績を積み、“青”の担い手たちは世代やグループを超えて演技の場での活躍を広げている。
もちろん、メンバーカラーが演技力や表現の幅を規定するものではない。ただ、これまで積み重ねられてきた成功例の数々は、単なる偶然ではないだろう。STARTOの“青”には、俳優業に挑戦しやすく、かつ成果を残しやすい土壌がある。今後も青をメンバーからに持つメンバーが映像作品を舞台に、新たな物語を紡いでいくことを期待せずにはいられない。
春ドラマで活躍する松田、伊野尾、渡辺、正門。それぞれがグループの枠を超えて、“俳優”としての魅力を発揮している。そしてその背中には、俳優として道を切り開いてきた「青」の先輩たちの姿がある。これからのSTARTO ENTERTAINMENTにおいて、「青」の系譜はより多様に、より自由に広がっていくだろう。個性と表現力を武器に、アイドルという枠にとらわれず、新たなキャリアを紡いでいく彼らの姿は、ファンのみならずドラマファンにとっても、きっと見逃せない存在になるはずだ。
人事の人見
古い熱血体質の残る大企業を舞台にした人間ドラマ。おバカでピュアすぎる主人公・人見廉と、会社を変えたいと願いながら日々奮闘する真野直己が、個性豊かな人事部の面々と共に会社の中で巻き起こる社員のさまざまな問題と向き合いながら、「現代人の悩み」に立ち向かっていく。
■放送情報
『人事の人見』
フジテレビ系にて、毎週火曜21:00~21:54放送
出演:松田元太(Travis Japan)、前田敦子、桜井日奈子、新納慎也、ヘイテツ、松本まりか、小野武彦、鈴木保奈美、小日向文世ほか
脚本:冨坂友
音楽:カワイヒデヒロ
主題歌:宮本浩次「Today -胸いっぱいの愛を-」(ユニバーサルシグマ)
演出:河野圭太、山内大典
編成企画:草ヶ谷大輔
企画・プロデュース:後藤博幸
プロデュース:橋本芙美、高橋眞智子
制作:フジテレビ
制作著作:共同テレビ
©︎フジテレビ
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川崎龍也
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音楽を中心に幅広く執筆しているフリーライター。YouTubeを観ることが日課です。
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