撮影:石井隼人

 登壇者:木村文乃、田中 樹、田牧そら、ヤングポール監督

 江戸時代を舞台にした本格サバイバルスリラー「連続ドラマW I, KILL」(WOWOWにて5月18日午後10時放送・配信スタート【第1話無料放送】)の完成報告会が5月15日(木)に都内で実施され、主演の木村文乃、田中樹、共演の田牧そら、そしてヤングポール監督が参加した。

 「群凶」と呼ばれる怪物が襲い来る極限の世界の中で、血の繋がらない娘・トキを守るために立ち向かう元忍びのお凛を演じた木村。意外にもサバイバル・スリラー作品が好きとのことで「まさか自分がその世界に入れる日が来るなんて……と。やる!と出演のお返事をする前に『自分はお凛だ』と思って脚本を読んでいました」と喜色満面だった。WOWOWオリジナル・ドラマの主演は、大ヒット・クライム・サスペンス『殺人分析班』シリーズ以来約6年ぶりとなるが「久々に帰って来た“ただいま!”という気持ちと、これだけ大きな新しい企画ということでプレッシャーも感じました。でも京都の撮影というご縁のある場所でもあったので、変な気負いもなく皆さんに甘えながら良いものを作ろうと駆け抜けた日々でした」と充実を窺わせた。

撮影:石井隼人

 もう一人の主人公で、人としての意識を保ちながら「群凶」になってしまい、苦しみを抱える“半群凶”の男・士郎を演じた田中。「時代劇とゾンビ・サバイバル・スリラーというなかなか見たことのない組み合わせですが、これが見たかった!と思わせる作品です。予告を見た僕の父も『お前が出ていなくても絶対に見る!』と言っていました。『お前が出ていなくても……』が気になりますが」と笑わせつつ、周囲からの期待値の高さを報告した。

撮影:石井隼人

 お凛が本当の我が子のように想う大切な存在・トキ役の田牧は、木村との共演を振り返り「挑戦が多くて不安もあったけれど、文乃さんがいてくれるだけで安心が出来て……。とっても優しいお母さんでした!」と感謝しきり。本作のメイン監督を務めたヤングポール監督は「群凶という死んだ人間が襲ってくるリアリティがないと物語を支えきれないと思ったので、説得力のある群凶=ゾンビを描きたかった」とこだわりを明かした。

撮影:石井隼人

 そんな群凶について木村は「群凶愛のある現場だったので、それぞれにあだ名がついています。その中でも私の推し群凶はキノコちゃんという子。朽ちていく最後にキノコが生えてくる様子を見た時に、たとえ群凶になったとしても生命の輪っかの中から外れることはできないのか……と思わされた」などとしみじみ語り、ヤングポール監督から「そんなことを思っていたの!?」とビックリされていた。一方、田中は「推し群凶はヤスとカズ。特にカズは、作品中では名もなき群凶ですが、カズの頬に触れた瞬間に愛着が湧いちゃった。『カズを多く映して!』と思ったくらい。視聴者の皆さんもカズを探してみてください!」と群凶の魅力を熱く語った。

 サバイバル・アクション・シーンも見どころで、田中は山本耕史との立ち回りのシーンをこう回想した。「山本さんから、カメラ位置を見ながらシーンごとにアドバイスを頂きました。本当に助けていただき、気を配ってくださいました。山本さんのお陰で手応えを感じるシーンになりました。撮影前も撮影期間中も稽古して臨みました」。

 MCから「もし現代に群凶が現れたらどうしますか?」と問われると、田中は「タワマンに逃げたら絶対に助かると思っている。電力も止まっているはずなので上のほうに逃げれば群凶も辿りつけないだろうし、居住者も多いので食料も困らない。『I, KILL』の世界になったらタワーマンションに逃げると決めている。近所で逃げるタワマンも決めています」と準備万端。しかしヤングポール監督からは「その前振りってゾンビ映画で無残に死ぬ奴のセリフ!」とのツッコミが。一方、木村は「至る所に防犯グッズを仕込む」と胸を張るも、これもヤングポール監督から「その行動も死ぬ奴のテンプレ! 防犯グッズを買っている最中に襲われる」とピシャリ。田牧は「机の下に隠れる」との回答で、「かくれんぼでも早めに見つかるよ」と和気あいあいとした雰囲気に。

撮影:石井隼人

 もし、今ここにいる記者たちが群凶に化したら!?とのシチュエーションには「申し訳ないけれど一番端に座っているカメラマンさんから倒します」と、戦術を具体的に解説した田中。木村が「それまでに生きてきたエピソードがあって群凶になるので、皆さんがどうなるのか一回観察しちゃいそう」と言うと、田中は群凶が生前の属性が引き継がれることを思い出して「そうなると皆さんはカメラ群凶とかパソコンカタカタ群凶!? メチャクチャ弱そう」と会場を笑わせていた。

撮影:石井隼人

 最後に主演の木村は「サバイバル・スリラー、それにゾンビというと怖いかな?グロいかな?と思われるかもしれませんが、ベースになっているのは人間の物語です。どうして彼らが群凶になってしまったのか?というところに注目が行きやすい内容になっています。この人たちの物語は私も経験したことがあるかもしれないと思って見てもらえると思いますので、気負いなく楽しんでいただければ嬉しいです」とアピール。田中も「スケール感の大きさ、クオリティの高さが最上級に達してる作品です。怖がらせることだけが目的ではなく、見ていただければいろいろなものを感じ取っていただけるはず。自信を持って見てくださいと言える、いろいろな人におススメできる作品です」と胸を張って呼び掛けていた。

ストーリー
 天下分け目の戦い・関ヶ原の合戦から35年後。移り行く時代の中でようやく平和な世を取り戻しつつあった日本に突如現れた、人を襲い、喰らう化け物。「群凶(Gun-kyou)」と呼ばれるそれらが発生すると、幕府は密かに討伐衆を派遣し、群凶とその地域を焼き払い隠蔽していた……。
 そんな騒ぎを知らない遠く離れた宿場・多胡宿。忍びであった過去を隠すお凛(木村文乃)は、医師・源三郎(高橋克実)の助手として、血の繋がらない娘のトキ(田牧そら)とともに平和に暮らしていた。ある日、トキの病気を治す薬をもらうため、遠く離れた村へ旅をすることに。村に着くと、血や人肉などがいたるところに散らばっている。そして、姿形が恐ろしく変わった群凶たちがお凛を襲う。その時お凛は、過去のとある苦々しい記憶を鮮烈に蘇らせる。ここから我が子のように大切な娘・トキを守るための、お凛の壮絶な旅が始まるのであった。
 一方、人の意識を持ったまま群凶になってしまい、過去を持たず苦しみを抱える“半群凶”の男・士郎(田中 樹)。忌み嫌われ幽閉されていた彼は、自分が何者なのかルーツを知るために、とある人物を探していた。

「連続ドラマW I, KILL」

 放送・配信:5月18日午後10時放送・配信スタート(全6話)【第1話無料放送】
       【WOWOWプライム】【WOWOWオンデマンド】

 脚本:港 岳彦、ばばたくみ、川滿佐和子
 監督:ヤングポール、服部大二
 音楽:フジモトヨシタカ
 出演:木村文乃、田中 樹、田牧そら、富田靖子、高橋克実、山本耕史ほか
 制作協力:松竹
 制作プロダクション:松竹撮影所
 製作著作:WOWOW

 公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/i-kill/(外部サイト)

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