(今週は『サブスタンス』を初日、トム・クルーズの新作は先行上映で観る予定なので、
萩原利久さん河合優実さんの新作も観たことだし、何も観ないつもりでいた。
が、まだダニエル・クレイグが消えては浮かび⋯。)
僕のなかでダニエル・クレイグの007は
『ノー・タイム・トゥ・ダイ』のラストから
『スカイフォール』のオープニングへと繋げている。
吹き飛ばされ、水面から底へ。
傷を受けても、また日常へ。
ジェームズ・ボンドを消すことは、悲しくて
できないのだ。
『スカイフォール』は公開時、日劇で観た日を今でも昨日のように覚えている。
座席がほぼ埋まり、やっと座れた席が前方。
目の前は日劇の大スクリーンで、
オープニングの迫力過剰なアクションが刺激的で、驚きの声が漏れてしまった。
全てに満足した時間だった。
(ただ、あれだけの大画面でジュディ・デンチのアップは最後まで慣れなくてオカルト映画の様にも思った。
特殊メイクをしても、あんなにシワだらけで御本人も平気なのだろうか。
女性であれだけのシワを隠さないなんて、女優魂かよ!)
さて、久しぶりに観た。
ダニエル・クレイグ。
スーツ姿もタキシードも、立ち姿も
何もかもカッコいいじゃないか!
ため息しか出ない。
(そして『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の哀しみが僕を包む。)