5月13日の東京株式市場は4日続伸。日経平均株価は、前営業日比539円00銭高の3万8183円26銭でこの日の取引を終え、3万8000円台を回復した。米中の関税引き下げ合意を受けて上昇した米国株式市場の流れを引き継いだ。半導体や中国関連株に買い戻しが入る一方、高値では戻り待ちの売りが出て上値を抑えたという。

 

【主要指数】
・日経225: 38,183.26(+539.00)
・TOPIX: 2,772.14(+30.06)
・ドル/円: 147.80(-0.67)
・ダウ: 42,410.10(+1,160.72)
・ナスダック: 18,708.34(+779.43)
・SOX: 4,780.93(+539.00)

 

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は42銘柄(44%)、下落は50銘柄(52%)、変わらずは4銘柄(4%)で、下落した銘柄の方が多かった。

個別銘柄では、ドリコム<3793>が大幅反発。前日5月12日に2025年3月期決算の発表とともに開示した2026年3月期の業績予想が、『Wizardry Variants Daphne(ウィズダフネ)』の通年寄与などにより売上高で58%増、営業利益で792%増の大幅増収増益の見込みとなっていることが市場からポジティブな評価を受けているようだ。

 

SANKYO<6417>が大幅高。大規模な自社株買いが引き続き材料視されたようだ。前日、発行済株式総数の13.66%%に相当する3000万株・600億円を上限とする自社株買いを行うと発表した。

 

任天堂<7974>が5日ぶりに反発。米中の通商交渉により、相互に発動した関税率を115%ポイント引き下げることで合意したと発表したことが、同社が6月5日に発売する「Nintendo Switch 2」の北米での販売の初動に好影響をもたらすのではとの期待が広がる形になっているもようだ。

 

大手ゲームについては、バンダイナムコホールディングス<7832>やスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が買われる一方、セガサミーホールディングス<6460>、コーエーテクモホールディングス<3635>、カプコン<9697>、コナミグループ<9766>が売られるなど高安マチマチ。

 

他方、KADOKAWA<9468>が大幅続伸。目立った材料は観測されていないが、有力なゲーム子会社であるフロム・ソフトウェアの新作『ELDEN RING NIGHTREIGN』のリリース日である5月30日が接近しており、大ヒットへの期待が高まっているようだ。

 

他方、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が続落となったほか、イー・ガーディアン<6050>、アカツキ<3932>など直近で決算発表を行った銘柄も売られた。決算への警戒感からカバー<5253>やバンク・オブ・イノベーション<4393>もさえない。

 

 

■ゲーム・エンタメ関連株一覧

 

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