大人気アイドルZEROBASEONE(写真・時事通信)
5月11日、幕張メッセで開催された『KCONJAPAN 2025』にて、韓国の9人組ボーイズグループ「ZEROBASEONE」がファンの“お見送り会”を開催。そこでファンを誘導したスタッフの対応が“過剰すぎる”として、SNSで大炎上している。
「“お見送り会”は、ステージ上に並んだ『ZEROBASEONE』のメンバーひとりひとりの前をファンが通り過ぎていくというものでした。メンバーは通り過ぎるファンに対して手を振ったりハートポーズをつくるなどの“ファンサ”をしてくれました。メンバーが目を合わせてくれるなど、ファンにとってはライブでは絶対に味わえない体験ができる貴重な機会です。
そこに配置された誘導スタッフは、円滑にファンの列が流れるよう、いわゆる“剥がし行為”をおこなうのですが、そのやり方が雑すぎたことからX上で拡散され、大炎上しています。
実際に拡散された動画を観ると、スタッフらは、ファンの体を引っ張るようにしたり、背中を強く押したりするなどかなり強引な様子でした。確かにファンからすると、不満を感じるのも無理はないでしょうね」(スポーツ紙記者)
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誘導スタッフのなかでとくに目立っていた、後ろ髪をシュシュで髪をまとめていた女性スタッフは槍玉に挙げられ、X上では「シュシュ女」の呼び名で不満を書き込むファンが続出。次のような怒りが殺到した。
《意味もなくオタクはがして急かして笑ってるスタッフを二度と雇わないで下さい!》
《ファンの人よくキレないよな 約一万払ってなんもしてないのにこんな強引に押されたらキレるけどな普通》
さらに、なかには
《Xでは“仕事なんだから仕方ない”という擁護も見かけますが、通常の“剥がしスタッフ”との比較映像をご覧ください。お見送り会はお金払って参加してるんですし、ファンや外野から不満が出てもわかる気はします》
と、別のお見送り会との比較動画を貼り付け、当該スタッフのひどさを指摘する声もあがった。
「こうした批判がエスカレートした結果、真偽不明のままに、女性スタッフの顔写真や住所などの個人情報までが晒される異常事態となっています。女性は単なる雇われのスタッフで、イベントを少しでも円滑に進めるために取った行動でしょう。ここまでくると“ネットリンチ”と呼べるような状況です」(同前)
X上ではこうした“晒し行為”にも批判がよせられている。
《確かに、よくはないかもしれんけど、これは帰り道に友達同士で、「あのスタッフ、ちょっとなくない?」って言い合って終わるレベルだよ。それを住所まで特定して晒すとか、あんたたちの方がイカれてるよ》
《一人1秒としてもアリーナクラスだと2時間くらいかかる。会場のケツが迫っている場合は元々のプランに無理があるので、運営がこんな指示をしても当然ちゃ当然。ちょっと、いや結構かもしれないけどもデリカシーにかけてただけで当たり前に仕事してる》
《運営からの指導では?顔や名前を晒すのはやめましょう…。追い詰めて何かあったら大変です》
など、彼女を擁護する声も複数あがっているのだ。騒動が大きくなり続けるなか、KCON側は、公式に謝罪文を発表する事態に。
「『KCON JAPAN 2025』MEET & GREET HI-WAVEの一部の回における運営スタッフの対応につき、アーティストおよびファンの皆様にご心配、ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」
そう切り出すと、今回、指摘された点も踏まえ、スタッフへの教育や運営プロセスの強化に努めていくとして、改めて謝罪した。さらに、KCON側に続いて、誘導スタッフを派遣していた株式会社スタートポイントも、公式サイトで「お知らせ」と題した文書を発表。同社は、
「このたび、5月11日に幕張メッセで開催された『KCON JAPAN 2025』に関連し 弊社スタッフの勤務態度に不適切な点があり ご不快な思いをおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」「本来であればすべてのお客様に快適で楽しい時間をご提供することが私たちの責任であるにも関わらず このような状況を招いたことを反省しております」などと謝罪。今後は勤務態度に関する教育や指導を徹底するとしたうえで、再発防止に全力を尽くすことを約束した。
そして、SNS上でのスタッフ個人への誹謗・中傷は控えてほしいとし、スタッフ個人への度を過ぎた投稿に関しては、法的措置を検討せざるを得ないことへの理解を求めた。アイドルライターが語る。
「女性スタッフの行為に対して、X上では賛否が飛び交う事態となっていて、目の前でファンを剥がされまくったアイドル側も、ファンを気遣うコメントまで出しました。メンバーと対面できる貴重な数秒間を、スタッフの強引な剥がしで台無しにされたという熱心なファンの怒りもわかります。一方、スタッフはあくまで運営に指示されただけでしょう。さすがに顔写真や個人情報まで晒すのはあまりにやりすぎです。スタッフへの教育やイベントの開催形式も含めて、すべて運営側の責任のはずであり、現場のスタッフを責めるのは見当違いです。
このような“ネットリンチ”が今後も発生することを危惧して、“剥がし行為”が必要になるようなイベントそのものが開催されなくなってしまうかもしれません」
せっかくのファンイベント。誰もがハッピーになってもらいたいものだ……。