米NBCの人気クライムドラマ『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』(以下、『性犯罪特捜班』)で、シーズン27を前に大きな人事異動が起きている。
長年番組を支えてきた脚本家兼製作総指揮のジュリー・マーティンと、監督兼製作総指揮のノルベルト・バーバが、製作総指揮の座を離れることが明らかになった。なお、バルバは今後も監督として番組には関与する見通しだ。
番組の長寿と変化、シーズン27へ
1999年に放送開始された『性犯罪特捜班』は、2025年にシーズン27へ突入することが決定している。マリスカ・ハージティ主演で、長年にわたってファンからの支持を集めてきたが、ここにきて制作陣・キャストの両面で大きな転換期を迎えている。
今月初めには、キャストのフリアナ・アイデン・マルティネスとオクタビオ・ピサーノがシリーズレギュラーを降板することも発表されたばかりだ。
こうした変化は、コスト削減が求められる中での再契約交渉の一環と見られている。クリエイター、ディック・ウルフの製作会社「Wolf Entertainment」によるNBCのすべてのドラマ作品でも制作体制の見直しが進んでいる。
初の女性ショーランナーが就任
制作体制の刷新に伴い、新たなショーランナーとして『HAWAII FIVE-0』『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』といった人気作品に携わってきたミシェル・ファゼカスが就任することが決定している。『性犯罪特捜班』史上初の女性ショーランナーとなる。
降板するジュリー・マーティンは、本家『LAW & ORDER ロー&オーダー』だけでなく、『LAW & ORDER クリミナル・インテント』や『LAW & ORDER:LA』などのスピンオフ作品まで、同シリーズに20年近く携わってきたベテラン。『性犯罪特捜班』には14シーズンにわたって在籍し、脚本家としてだけでなく、共同製作総指揮、そして製作総指揮として重要な役割を果たしてきた。
一方、ノルベルト・バーバは2019年に『性犯罪特捜班』に加わり、過去5シーズンにわたり監督兼製作総指揮を務めてきた人物。Wolf Entertainment作品では『FBI:特別捜査班』なども手がけている。
長年の人気シリーズが、新たな体制のもとでどのような進化を遂げるのか。シーズン27のスタートが今から注目されている。
『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』シーズン1~24はHuluにて配信中。シーズン26はDlife(ディーライフ)にて日本初放送中。(海外ドラマNAVI)