5月12日の東京株式市場では、日経平均は3日続伸し、前日比140.93円高の3万7644.26円で取引を終えた。米国と中国の関税協議が行われ、その進展への期待感から国内市場も買いが先行した。
そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業96銘柄のうち、上昇は42銘柄(44%)、下落は46銘柄(48%)、変わらずは8銘柄(8%)で、下落した銘柄の方が多かった。
中で、セガサミーHD<6460>が後場に入って急騰した。セガサミーHDは、前場引け後に発表した2025年3月期決算で今期の増収・営業増益予想を打ち出したことや、期末配当予想の増額、自社株買い、自己株式の消却を同時に発表したことが市場の関心を集めたようだ。
また、刊行する「自称悪役令嬢な婚約者の観察記録」のアニメ化が決定したことを発表したアルファポリス<9467>が後場に引けにかけて買われたほか、NJHD<9421>やコムシード<3739>などが高い。
半面、DeNA<2432>が3日ぶりに大幅反落した。DeNAは、前週末5月9日に発表した2025年3月期決算は2ケタ増収・大幅黒字転換での着地となったものの、今期の業績予想を非開示としていることもあり、ひとまず目先の材料出尽くしとみた売り物に押される展開となったようだ。
決算関連では、5月9日に発表した第1四半期決算が営業利益で前年同期比54%減となるなど大幅な減益での着地となったガンホー<3765>も大幅反落し、アカツキ<3932>の下げもきつい。
ほか、コナミグループ<9766>やバンク・オブ・イノベーション<4393>、エイチームHD<3662>なども安い。