視聴率1.1%と国内では低迷した韓国ドラマ『離婚保険』
Amazonプライムなどグローバル市場でランキング上位を記録し人気を集めた。
韓国国内と海外での評価の差が、今後のドラマ価値の評価基準に変化をもたらす兆しとなっている。
韓国ドラマ『離婚保険』画像出典=©tvN
韓国国内での視聴率が冴えなかったドラマが、グローバル市場において驚異的な躍進を遂げている。
去る5月6日に放送終了を迎えたtvNドラマ『離婚保険』だ。
最終回の視聴率はわずか1.1%。tvNの月火ドラマとしては実に7年ぶりに0%台を記録するなど、「参惨たる結果だった」との評価もある。しかし、その“失敗”のレッテルとは裏腹にグローバル市場では活躍している。
主演はイ・ドンウク、イ・グァンス、イ・ダヒ、イ・ジュビンといった実力派俳優陣。演出は映画『キリング・ロマンス』で注目されたイ・ウォンソク監督のドラマ初挑戦作であったにもかかわらず、初回3.2%から右肩下がりとなり、第11話では0.9%に転落。韓国国内では「期待外れ」との見方が支配的だったようだ。
だが、グローバル市場では真逆の評価が下されている。OTTランキング集計サイト「フリックスパトロール」によれば、Amazonプライム・ビデオのTVショー部門で『離婚保険』はグローバル4位にランクイン。特に香港、シンガポール、マレーシアなどアジア諸国では1位を記録し、南米や中東諸国においても10位圏内を維持するなど、“大躍進”とも言える現象を見せている。
この乖離の背景には、文化的嗜好や視聴スタイルの違いが影響していると指摘されている。韓国では週2回の放送に合わせた視聴習慣が根強いが、OTTでは“自分のタイミングで見る”という視聴者主導の視聴形態が中心である。さらに、主人公が3度も離婚しているという設定が韓国では共感されづらかった一方で、国際的にはユニークなテーマとして受け入れられたという声もあるようだ。
物語の中心には「離婚」という現代社会のリアルなテーマが据えられている。離婚後の人生に備える保険商品を開発するという斬新な設定を通じて、大人の成長と現実への共感が描かれる。
ロマンティックコメディとしての色合いを保ちつつ、社会的トピックも扱う構成は、むしろ国外で高く評価されているようだ。
近年では『離婚保険』のように国内視聴率では苦戦しながらも、グローバルで評価される韓国ドラマが増えてきた。『遊んでくれる彼女 (JTBC/2024)』や『ザ・ミッドナイトスタジオ ~恋人は訳ありカメラマン~(ENA/2024)』、『偶然かな。 (tvN/2024)』なども同様の傾向を持つ作品として知られている。制作業界からは「今後は視聴率だけでなく、グローバル市場での反応を加味した評価軸が必要になるだろう」という声も聞こえる。
『離婚保険』#1 ダイジェスト|プライムビデオ
Danmee編集長のコラムです。韓国芸能界の出来事やネットの話題を分かりやすく解説しております。日本のマスコミが滅多に取り上げない様々な韓国情報を読者の方々と共有していきたいと思います。
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