実写映画『九龍ジェネリックロマンス』(8月公開)(C)眉月じゅん/集英社・「九龍ジェネリックロマンス」製作委員会

 眉月じゅんによる同名漫画(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)を実写映画化した『九龍ジェネリックロマンス』版(8月公開)の場面写真が解禁となった。

【画像】映画『九龍ジェネリックロマンス』そのほかの場面写真

 映画はかつての香港・九龍(くーろん)の街並みに近しい台湾でほぼ全編のロケを敢行。鯨井令子(吉岡里帆)と工藤発(水上恒司)の視線が交わる、恋の始まりを予感させる印象的なメインカットをはじめ、華やかでどこか懐かしい九龍の世界観に引き込まれるような場面写真となっている。

 九龍城砦の不動産屋で働く令子は、先輩社員の工藤に恋をしていた。工藤は九龍の街を知り尽くしており、令子をお気に入りの場所に連れ出してくれるが、距離は縮まらないまま。それでも令子は、九龍で靴屋を営む楊明(梅澤美波/乃木坂46)、あらゆる店でバイトをする小黒(花瀬琴音)らといった大切な友達もでき、九龍で流れる日常に満足していた。

 しかしある日、工藤と立ち寄った金魚茶館の店員タオ・グエン(柳俊太郎※柳~木へんに舛)に工藤の恋人と間違われる。さらに、令子が偶然みつけた1枚の写真には、工藤と一緒に自分と同じ姿をした恋人が写っていた。思い出せない過去の記憶、もう1人の自分の正体、そして九龍の街に隠された巨大な謎。過去・現在が交錯する中、恋が、秘密を解き明かす――。

 工藤に導かれて訪れた”九龍らしさ”を感じられる賑やかな商店街で、工藤から金魚を贈られ、思わず柔らかな笑顔を見せる令子。楊明・小黒とともに九龍名物・レモンチキンを頬張る心温まるひとときが優しく切り取られている。

 しかし、物語は甘やかな余韻だけでは終わらない。工藤の隣で微笑む“自分と瓜二つの女性”が写る1枚の写真に心を乱される令子。そして、鏡越しに見つめ合う“もうひとりの自分”との邂逅──、その揺れ動く心情が、繊細に映し出される。

 さらに、視鋭い眼光で令子に迫る蛇沼みゆき(竜星涼)、工藤の秘められた過去を知るタオ・グエン、そして九龍に隠された謎を追うユウロン(フィガロ・ツェン)といった、物語の深淵に迫るキャラクターたちも登場。“もうひとりの自分”は何者なのか? そして、すれ違いながらもひかれ合う令子と工藤の恋が行き着く先は──。

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