第六十九回「届く声 届ける声~れろの会の朗読~」

届く声、届ける声。こんにちは、栗原け子 です。この番組は農形市のロトグループレ の会の声をお届けします。今回も浦辺野坊 さんが書かれました地方弁で語る地方の民 は2作品お送りいたします。1作目、1作 目の語りは高橋勢さん。2作目は石松さん です。それではどうぞ。 昼のない男 。軍の話 。おち里に 6米なかなかの働き門の男が住んじゃった 。 米はこれも働き物のと1人のおの3人で いっつも仲ムつま暮らしよった 。ある天気のいい日のこと 。今朝は田上の準備に出かけろうか 。そんじゃおも一緒にツの内ち行き ましょう 。2人はおをかに入れち田んぼまで 出かけち行った。 盲になる気じはまっち働かないいかんね。 うちは手前の方からかかりましょう 。2人はおの田ぼ脇きの先団の小影にかに 入れて 寝かせち田ぼに入った 。2人はせっせと黒切りを始めた。そん時 突然大きなわしがお相手的地おさろち 飛び去っち行った。あっという間出来事 やったき、6米も尿房も土芸する暇も なかった 。2人はびっくり行点し、大声を上げが 飛んじった方向に向かっち、無が夢中に なっち走り出した。尿房は川そばまで来た 時にとうとう倒れ込んじしもうた 。6米は走った。裸しんまんま足を ちまみれにし空を見上げて走った。わけ わからん声でおらびながらどこまで走った 。 日の 夜お相なっち6米は家に帰ってきた [音楽] 。一言も喋らんやった 。尿房も黙っちゃった。 費から働き物の6米が別人のごと変わっち しもうた 。朝から酒ばっかし飲むごとなった 。夜昼なく酔っ払った 。 とうとうとたまに酔いが冷めちょるとは夜 だけっちゅうことなっちしもうた。 6米が正期に戻るとはいっつも夜遅そう なった頃やった 。6米は頭がちゃちゃくちゃラになっちき た 。いつも酔いが覚めたら外は真っ暗やった 。 俺はひょっとすると 昼の世界を脳らかし 、夜の世界の人間になっちしもうたんや なかろうか 。 こりゃ大きな大事になっちしもうた なあち思うことなっちきた。 アルバン6米は隣のわしちんところに相談 に行った 。わし ちゃん おら昼をノらかししもうたばい。 俺にゃ夜しかねえ が土ゲすりゃよかろうか。 [音楽] はれしもちこう言うた。 6ベドン酒のせいで頭が狂うたんばな。昼がねえちゃんな。ちゃんと昼も夜もあるとに七言葉を聞いかしうてやれたまらんごとなっちしもうた。 [音楽] [音楽] あけ費6米 はおちん里から 出ちどこか姿を消しもう [音楽] た話したい。 [音楽] ສ [音楽] バッハ作曲メヌエットお送りしました。 演奏は村上さんでした。さあ、それでは 後半の身は田川のお話をお送りします。 ひこさんの 鬼過ぎ田川のお話 昔ひこさんには鬼がいっぱい進んじゃっ た今鬼たちはとつけえ力持ちでそしてや れっぱなし悪いことばっかりしよっ た河に遊び にちゃ水を咳止めたり不定岩をみちんど 真ん中に並べち人が通られとしもうたりし た 。それやき彦こさんの里門はほとほと手を 焼いちょった 。そんで里門はある日マカ主さん方に 集まっち相談した。 に行くとにいちいち岩をどけながら行かん ならんことあったんじゃ。始末つかん 。五平さんが言う 。こんなコツオレンタ川しの田んぼは いつ間にかに光苗が彼しちょった ば安きさんはめくり玉を釣り上げち腹く 俺がた畑は 安こべたい上畑は水び立てにされちナスび もボブラも草しもち しちゃガチ焼き桃さんは口から唾を吐き ながら大声を出す 。折れんところは大事に育てよった霧山が 踏みつされち、娘の嫁入りダンスも小さい やらんごとなっちしもうた 。原さんは しょぼくれち下を向いたまんま小え声で ブツブツ言うた。 里藤門はそれぞれ口をこぼした抜点 土下し天明暗が 感じそんでカ主に 頼んじん神様のところにお願いに行って もらうことにし たカ主は里門の悔み事をくわん神様に報告 し た孫話を聞かしった山ん神様は居ば腹いて 鬼たちをみ集めち焦げになった 。お前たちげなずら門はこの山に置くわけ にゃいかん 。早々にこの山を立ちのけ 。抜点力自慢の鬼たちはそげ簡単に山ん神 様の言うことに従おうとはせやった 。こ山にまだ折らして つかさえ鬼は頼んだ 。そんで山ん神様 はそしたら焦げ下げよう 。今夜1晩のうちに山の突っぺんに新しい 親城を立てよ 。一晩のうちにだぞ 。それができたらここに置いてやろう 。この代わり1番取りが泣くまでに 出来上がらんやったらこの山を出て いけち言いなった 。この山ん神様の言葉に 鬼たちちゃんらおかしいわち思いながら セラわち承知した 。そして一家と仲間たち集めち仕事に かかった。 山ん神様との約束の黒元までに親城を 立てきらんやったら鬼の端になるんで鬼 たちは必死模しで働き始めた 。庭を重ねち土台を作り柱を立て屋根を 拭き壁を塗り見るみるうちに社代を 立てち行く 。そして1番取りが泣くまでにはまだ よっぽどがある中途にもう社代は 出来上やがっちしまいそうやった 。この様子を見よんなった神様は困っち しまいなった 。このまんまやったらサト門を救うちやる ことがでけん。ど下げ下したもんやろか。 ちまん神様は考えなった。 そしてあ、そうじゃ、そうじゃ 。急にタコバを取り出し、バタバタ言わせ 、鳥の羽たく音を出しった 。その音が鶏ン羽とそっくりあった木、鬼 たちはびっくらこいて慌て山から逃げて しもうた 。こん時たちが立てた社代の柱の1本 が後に目を吹き根をち ぐんぐん伸びて大きな杉になった 。そんで里門はこの杉のこと を 鬼杉ち言うごなった 。ち話したい 。地方弁で語る地方の身は1作目は昼の ない男軍の話語りは高橋勢さん2作目ひ さんの鬼杉田川のお話語り石松さんでした いかがでしたでしょうか? 届く声届ける声ご案内はクリアラ稽古子 でした。それではまた皆様にお会いしたい と思います。一緒に恋を楽しみましょう。 さよなら。

2025年5月5日放送
案内人:栗原景子氏(かたりね代表)
朗読者:高橋静江氏・石松一葉氏
演奏:村上和正氏(メヌエット / バッハ)

毎週月曜日 11:30-11:45
FMちょっくらじお(86.1MHz)にて放送中。
リスラジ( http://listenradio.jp/ ) で全国のラジオ局から選んで頂ければインターネットの同時放送をお聴き頂けます。

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