松本清張の『西海道談綺』(字幕付き)【3/5】 松平健 古手川祐子 三波豊和 中村敦夫 宮内洋
[拍手] [拍手] まるで選挙に入ったようだな。いえ、まだ子は本の入り口でございます。北から無前四日市までは 4 日の虫乗り、これから先はさらに詳しくなります。 [音楽] [拍手] ほらだ。村、ほらだな。作用ですな。何か主元道の業者かもしれません。 [音楽] [音楽] あ。 源 [音楽] [拍手] [音楽] [拍手] [音楽] [拍手] 森の者たちです。ここで次馬の交代をいたします。 お、ここも森の下か。お役目ご苦労にます。あちらに棚など用意してございますので。 あなた様、 これはの広いもんだろう。 はも太田様、申し上げるまでもないこと ですが、この聖堂は江戸より遠く幕の移行 もなかなかに届きません。これから先にお 役のの一方ではございます。もし万 お困りになるようなことでもございまし たらこの も命に変えてお金申し上げます 。 広いモンドロない。小田様、帰宅は整いました。これより先道は小物に申し付けてありますので手前は人足先に四日市の方へ参わせていただきます。 [拍手] 何?先へ行くと申さんか? はい。神夜の方に準備もございませれば先に参りませんとな。心配はございません。 小物は手前よりも土地に詳しくございますから。 [拍手] [拍手] 四日市陣夜を預かります。手代吉田誠です。 軍ত্র鉄 太田之助長旅お疲れでございましょう。現場の見文は明朝ということにせ、とりあえず宿の方でごゆっくりお休みください。 ここです。杉田はここでう伏せに倒れて おりました。死体を発見したものは近材の 薬草です。死んでから2日ぐらいに経って いました 。受けた傷は後ろの首の下から背中にかけ て鳴らかしめった切りというところでした 。特に背中の肋骨の下から入ったのが深手 でそれが犬になったようです。狂器はカ田 だと聞いたがそうです。カ田とやり先の ように突き刺さってしかもえぐり取ります から。 つまり下主人はやはり百勝ということか。ただただただグ 早く早く早く早くこっちこっち右上がった。 [音楽] [拍手] [音楽] 荒がね。 [音楽] [拍手] [音楽] [音楽] おいは初めてですか?大田様。 はあ。お話には聞いておりました。 長川の方は 言ったことありません。の配布で知ってるだけです。 ああ、それはちょうど呼ざれました。 うん。そうさ、1個 [音楽] 私の方でも大田様が江戸からこちらにご着人以来 1 度是非お嫁をちょたばって役者に伺ってのご挨拶をちょっと片苦しくうなるち思いましての ご配慮痛みります。 太田さん何も霊など申すことないぞ。 [音楽] 下の駆け連中がこうして栄養映画を極めていられるのもいわば最国軍団のおかげだからな。これぐらいの接は当たり前だ。 まあ千原や。 まあまあ向かさんどっちにしても大所と掛屋の旦那州とは持ちつ持たれ。それでいいじゃありませんか。 実はね、太田様、今夜は1 つあなたのために面白い思考を用意してあるんですよ。思考? 北の掛屋には髪型おろか江戸にも付き合いがございましてが、気まぐれな夜横風が稀には住川の匂いを運んでくることもございます。ささ、どうぞ。あちらへ。 住田を思い出しませんか?大ま、 [音楽] [音楽] お、お前も知ってる通り私にはやらねばならない仕事があるんだ。 [音楽] 分かっております。 ご迷惑と知ってやってきました。お仕事の邪魔はいたしませんですから。 [音楽] せめてめておばに中はさぞ疲れた [音楽] だろ? け之助様、 [音楽] 女の人いたりよくそこまでる長旅で体はくびれ果てましたが祝場止まりの数を重ねなるたびにお前様に会える日が近い [音楽] かと思うと心がんでおりました。それに私 1人旅では何連れがいたと思うすのか? [音楽] はい。覚えていらっしゃるでしょう。柳橋のかさえで爆地を知った。 美善屋か。 はい。美屋は北の駆け屋とは前々からのお付き合い。 幸い今度も取引があるというのでご一緒させていただいたのです。 そうか。 はの七とやけや [音楽] サラ さ [拍手] これは荒金じゃござませんか。 うん。筋はどうだ? 旦那青黒いですが、足が今まで見たこともねえ物でござす。もしかしたら話に聞く花吹き小かも。 花吹き小?どうではないんだ。 とんでもねえ。こいつは金だ。それもマジリッケなしの本物。 こいつは昇照明の花吹き小金だ。旦那の荒金はどこの山から出ましたんだ? わからん。わからねえ。 リスな人べ。私がここへお前を尋ねてきたのはそれは知りたいからだ。私は今最国軍代の手付けを務めた。 え、まも太田と背をついでご件になってな。これは私の職務なのだ。それは体操なご主せで 力を貸してくれるのか?この石は常すに人 2人を殺しておる。力を貸越してくれ。 [音楽] 人命 [音楽] 他ならねえ旦那の頼みだ。お聞きしてのは山々山々だが実は死には入動きのできねえわけがあるんでございます。 4どころの目中で人を1 人預かってるんでことですよ。女か ご存じで。 いや、この前ゆやまで見かけたんだ。 あれはお前の妻ではないのか?旦那山市に尿房はござませんよ。あれはの友達の尿房で体が弱くて病がちのもので頼まれてえ。誰かが空に行ってやらねえと寂しがるもんね。そんな出たんだ。申し訳ねえか。 [音楽] やちべ、そういうことなら他に手伝がある。え、 ちょうどいいもの私に任して俺じゃねえ。 違う。俺じゃね。助けずって。 死な。おら。何も知らねえ。助けて。助けて。 [音楽] う、違う。俺じゃねえ。違う。俺じゃね。助けて。 いやあ、全く突然のことで私も驚きました。当人の白条に基づいた工場書きを読み聞かせたところ関連して母引をしたそうです。一切の書類は整っている。夜に手落ちはないと。 リミさんは誰だ? 無様です。 捉えてきたのは四日市一陣夜の吉田6。 当たり前なら極問にするところですが、これは当な処置だということです。できすぎてるとは思いませんか? 下人はどんな男だ? イオの国上郡田村の百勝事19 歳浜の小舟を盗んで無逃げてきた。 それだけでも長産で従罪ですが、殺した わけは何しろ逃げてきた男だから雇われ口 がありません。あちこちの山をうろうろし ながら100屋に入って盗みをしていた そうですが、そのうち金を持っていそうな 武ケをカで切り殺した。それが鈴木様です 。村上も同じようにカで殺したそうです 。 何か都合のいい話でございましょう。かす。いい。 お前にはこれから親も連れてゆやまへ行ってもらうが帰りに備して梅末筋の方へ回ってくれんか? 杖筋 現事が召し取られたところだ。この一見の裏を取ってみたい。 [音楽] 太田け之助か。油断の男のようですな。うん。思いの岡山のことに詳しい。 [音楽] [拍手] わからんなあ。 何? 美牲屋の話よると北場前が送り込んできた男ちゅうこっちゃ。これはただのネズミじゃなかろう。ここはしばらく何をめた方が [音楽] いや、その必要はない。 [音楽] 太田け之助のことは俺に任せとけ。貴様は美屋にかけ合って俺の取分をしろくいやさに増やすように申しればいいのか? [音楽] [音楽] いや、それあんたな何もなんだよ。ちょっと 多すぎるというのか?忘れるな。シか。俺の手は少しも汚れてはいない。 [音楽] 鈴木や村上のことで貴様らを縄にすることもできるんだぞ。 [音楽] いや、それはそうだけどな。 [音楽] [笑い] [音楽] その辺のところをよく美屋に説明しておくんだな。さて、ストフやってくるか。 [拍手] [音楽] どうなされた? あれはお知り合いか? い も話した通りだ。私は今日から太田様の ところで働かなくちゃいけねえ。この先 お前さんの面倒はこの人が見てくれる 。念だが短したりわがまま行ったりしちゃ いけませんで。 おえんさんって言うんですか?はい。綺麗なこと。あ、バ島当に行ってそこの部屋を開けさせた。 [音楽] [拍手] [音楽] お姉さんにはそこに泊まり込んでもらいますからどうぞ気がねなく [音楽] すいません。現実とか知りませんか?この辺に住んでたはずなんすか? 知っちゃっか?いや、知らんな。 どうすか? [音楽] [拍手] 山なんかでこの江体の知らないやつに出会ったことはねえのか? そりゃ山にゃ行くけどな男にゃ。それに西山にゃ近づかないことにしるとです。 近づかね。それったらどういうことなんだ?いや、安心してくんね。ちょいと知り合いに頼まれてその方シリーズになった現事男を探しにやってきたんだ。決しておめさんたちの迷惑になるようなことはねえからな。 西山には時々どっからか人が来て死人を埋めちゃ帰ってくるって言わなき気食悪してな。な んだって誰がそれを見たのか。 いえ、もっこいきち埋めっとか。多い時には一ぺに 56 人も。その埋めてる連中ってのは一体どんなにするんだ? わからんね。そりゃけどただ ただ よ。ホラが音聞こえてくるんだき山眩しいホラです。 石 ああ [音楽] うはうは [音楽] うやー九州は初めてなんです 。私九州どころか川崎のお子様よりには 1度 もすみませんね。そんなお人がわざわざ 空いたお方に会うために長旅をしてこられ たっていうの にいいんですよ。私はこれで嬉しいんです から 。無理やりを仕掛けてき て片身の狭い思いしてたの がこれで大きな顔をしてけ助様のそばに いることができるんですもの。 まあ、綺麗。やっぱり九州のお山はどこか 違うんですね 。気をつけないと足を踏み外しますよ 。私も 昔岩場から足を踏み外したことがあるの です 。今でも大きな技が残っています 。思い出して も 恐ろしい恐ろしいことでした。 お縁 だろ驚くことはない。 覚えておいてかな。大感所で大田殿と同輩の 向か様 さよ。いや、気遇であったなあ。 私に何のご用でしょう? いや、別に用途でないが、たまたまこの宿に当に参ってそなたの姿を見かけたものだから。 これはこの土地の名物で真けでござる。そなたにしよ。それにしても太田ドは一体どうするんだろうな。お殿 何をなさいます?銃はないか。 なんなら俺が太田の代わりを務めても良いぞ。 舞台に読めますよ。だ、 [音楽] おだ。俺は初めて館の上でそなたをそなたの美した。 おお。おえ。誰だ? [笑い] 週間。 お忙しいことでございますな。え、だがにも請求すぎる。場所も場所も。あれじゃ女が驚くばかりですぞ。 [音楽] 別におる何 も応援さんはい 何かあったんですか ?いえ、別に 少しお話ししてもいいかしら? ええ、どうぞ。 おさんは大たのすけという方と一緒になるんですか?そうなりたいと思ってます。 け之助様 もおえさん と分かりません 。で も江戸に帰ったら きっとあと3年経っ たら私はそう信じてるんです 。そう。 ポえさん。あ、はい。 け之助様は前からずっと独りだったんですか? それはまだけ之助様に直に聞いてみたん。 どうして聞かないの?そりゃ軽之助様も住や 20歳じゃないから。でもそんなこと私にはどうでもいいんです。 どうでもいい。でも私ならそれを聞きますね。好きな男のことだもの。 [音楽] それに人間にはとかく表と裏があるものでしょう。 [音楽] ええ、人間には裏表があることは私も知ってます。でも之助様だけは違いますよ。 [音楽] どう違うんですか? 実があるんです。私が生涯初めて惚れたのはあの方です。 [音楽] 1目見た時 からあの方の温かいもの がふんわり私を包んだんです。 温かいもの 。私はどんなことがあって もけ之助様について行こうと思います 。そう決心したんです [音楽] 。女の幸せはお金や名誉ではありません 。惚れたお方のため に苦労は糸いません [音楽] 。分かります 。ようわかります 。 本因というものは恐ろしいもの。 いえ 、私も昔、 ちょうど今のあなたのように夫のことを 思い詰めていたことがありました [音楽] 。人と人との間 は前世の輪廻で結ばれていると申します 。お前様と私はもしかすると兄弟だったの かもしれませんね。 しまさん、大丈夫ですか?えさん、もういいんです。休んでください。 [音楽] あ、でも本当にいいんです。体を弱くしてからは独りっきりに慣れてるんです。 だから [拍手] もうそうですか 。おやすみなさい。おやすみなさい。 [音楽] すっげえ。 [音楽]
《ストーリー》
日田郡代 公事方手付けとなった恵之助は 部下の公事方書役 村上平八(狩野勝行)の案内で 前任者 鈴木九郎右衛門が殺害された現場を確認するため 日田から豊前四日市に向かった その途中 森の中に ほら貝の音が鳴り響き「宇佐石体権現」という上りを持った山伏集団の行列が現れ 数人がかりで重そうにつづらを担いでいた
―― これより先は ネタバレに注意 ――
森藩の城下に入り 恵之助が馬継ぎをしていると 奈良井宿で手助けした佐野寛右衛門が出迎えてくれて「もしお困りになりましたら 老骨の命に代えてお力添えを致します」と言葉をかけてくれた 一服した後 村上はこの先の道中は小者に任せて 自分は陣屋の準備もあるので一足先に四日市に参りますと言い残し 馬を走らせた
四日市陣屋は手代の吉田孫六(堀礼文)が取り仕切っていた 翌日 殺害現場を案内した吉田は 殺された鈴木は鎌で背中をめった切りにされていたと ならば下手人は百姓か いや安易にそうとも言えないが その直後 嘉助が「だっだっ!旦那っ!」と大声で叫んだ 急いで駆け付けてみると 昨日一足先に出発したはずの村上の死体がそこに 無残にも首を切られ 手には粗金を握っていて 犠牲者はこれで二人目となった
数日後 恵之助は 屋形船で日田七軒衆と顔合わせをした その席で浜島孝介(島田順司)から「代官所と掛屋の旦那衆とは持ちつ持たれつでいいじゃありませんか?」と暗に同意を求められ 「日田の掛屋は江戸にも付き合いがありまして 気まぐれな夜風が隅田川の匂いを運んでくることもあります」と言われ そのほうへ目を向けると 向いの舟には何とおえん(古手川祐子)が乗っていた
おえんは一人旅ではなく 以前 恵之助が 柳橋の上総屋で博打勝負をした備前屋(小沢象)には 日田の掛屋とも付き合いがあり 今度も取引があるというのでご一緒させて頂いたという その話を聞いて あの備前屋が 遠く日田の地にまで商売の手を伸ばしていたのかと 見えない糸で繋がれた組織を見るような思いがした
恵之助は 殺された村上が握っていた粗金を調べるため 肥後峯尾鉱山に 旧知の振矩師 甚兵衛(中村敦夫)を訪ねた すると これは花吹黄金 混じり気なしの本物の金だと言う 何故それを村上が握っていたのか そこが知りたい これは私の職務だ 力を貸してくれ と恵之助が訴えると 甚兵衛もまた 今は身動きがとれない よんどころのない事情で一人預かっているのでと 申し訳なさそうに それは湯山の温泉宿で見掛けたあの女のことか ならば心配するな 手助けしてくれる人がいる と恵之助が助け船を出した
しばらくして浜島(島田順司)から 鈴木 村上を殺害した容疑者を検挙したとの報告があり 捕らえたのは四日市陣屋の吉田で 犯人は百姓の源次 金を持っていそうな武家を鎌で殺した それが鈴木であり 村上であったと 吟味をしたのは向井(宮内洋)で 一切の書類は整っている 陣屋に手落ちはないとの報告に 何かでき過ぎているとは思いませんか? と浜島は納得のいかない様子 恵之助はすぐに嘉助を呼んで 犯人の源次を捕らえた現場に出向いて この一件の裏を取ってくれと頼んだ
甚兵衛(中村敦夫)は 恵之助の計らいで 連れてきたお島(風祭ゆき)をおえんに任せて 自分は恵之助の手助けをしなくちゃならないので と言い残してその場を去り 嘉助は津江筋へ事件調査に向かった しかし下手人らしき者を見たという人はおらず 西山には 時々どこからか人が来て死人を埋めて帰るという噂もあり 多い時で5,6人 よく山伏のほら貝の音が聞こえてくるという 結局 嘉助は何の手掛かりも得られないまま帰途に着く羽目となり 不運にも途中の山道で落石に遭い 川へ転落して流されてしまう
一方 おえんは お島の世話をするうちに向井の目に留まり しつこく迫られるが 秀観(刈谷俊介)に見つかり 如何にも性急過ぎると 格下からたしなめられる 宿へ戻ったおえんは お島から「太田恵之助という方と一緒になるんですか」と聞かれ「分かりません でも江戸に帰ったら あと3年経ったら 私はそう信じています」と嬉しそうに答えると しだいにお島の表情が曇ってきた おえんはまだ お島の本当の姿を知らないようだ
【つづら】
衣服を入れる編みかご ツヅラフジで編む 竹やひのきの薄板を編み 紙をはったのもある
【馬継ぎ】うまつぎ
宿場で馬を乗り換えること またはその場所 江戸時代には、宿場に駅馬(継ぎ馬)が用意され 旅人が乗り継いで移動していた
【振矩師】ふりがねし
鉱山の間切 切山 煙貫きなどの工事に当たる 鉱山付測量技術者
