ヒロイン・朝田のぶ(今田美桜)が女子師範学校へ進み、彼女の幼なじみである柳井嵩(北村匠海)が美術学校へ行くことを決意した朝ドラ『あんぱん』(NHK総合)。周囲の環境が変われば、当然ながら人間関係も変わっていくもの。本作には新キャラクターが続々と登場しているところだ。そんな中で期待されるのが、やがて嵩の友人となる辛島健太郎の存在。演じているのは高橋文哉である。
高橋文哉、“強烈キャラ”に飲まれない緻密な役作り TVドラマデビューから5年の軌跡
テレビ朝日系で放送中の金曜ナイトドラマ『伝説の頭 翔』。『クロサギ』や『正直不動産』の原案で知られる夏原武の原作デビュー作として…
この『あんぱん』とは、誰もが知る有名なキャラクター・アンパンマンの生みの親である夫婦をモデルに、のぶと嵩の激動の生涯を描いていくものだ。私たちはこの作品をとおして、幅広い世代から愛され続ける『アンパンマン』という作品誕生の背景を知っていくことになる。絵の世界を志し、美術学校に進むべく嵩が奮起したいま、物語は大きく動き出したといえるだろう。あの『アンパンマン』の誕生に、ぐっと近づいたのだから。
さて、やがて嵩が進むことになる美術学校とは、東京高等芸術学校のこと。高橋が演じる辛島健太郎はここでの同級生となる人物だ。嵩にとって「友人」と呼べるような存在は、これまでほとんどいなかった。けれども健太郎は「真の友人」となり、のぶや朝田家の面々とも関わっていくことになるのだという。かなり重要な新キャラクターのひとりであることは間違いないだろう。高橋は初の「朝ドラ」の現場にて、大役を務めることになるわけだ。
高橋文哉、志田彩良、ソニン、『あんぱん』で朝ドラ初出演 瀧内公美、山寺宏一も教師役に
2025年度前期放送のNHK連続テレビ小説『あんぱん』の新キャストとして、高橋文哉、志田彩良、ソニン、瀧内公美、山寺宏一の出演が…
本作の公式ガイドである「NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 あんぱん Part1」にて彼は、「健太郎は素直でまっすぐ。底抜けの明るさで、下を向きがちな嵩のあごをクイッと上げてあげられるような人です。嵩ののぶへの恋心も知り、相手を思って告白に踏み出せない彼にウズウズしつつ、その繊細さも嵩のよさだと分かっている」と述べており、健太郎がどのような人物なのかを端的に明かしている。
“素直”で、“まっすぐ”で、“底抜けの明るさ”を持ったキャラクターといえば、やはり本作のヒロイン・のぶの姿が真っ先に思い浮かぶ。嵩は控えめな性格の持ち主だから、彼の身近にはこういった存在が必要なのだろう。