トップガン続編で脚本家が米パラマウントを提訴

 俳優トム・クルーズさん主演の人気映画の続編「トップガン マーヴェリック」について、脚本家ショーン・グレー氏が27日、製作した米メディア大手パラマウント・グローバルを相手取り、映画の収益の分配を求めて米連邦地裁に提訴した。写真はパラマウントのロゴ。2024年12月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[28日 ロイター] – 俳優トム・クルーズさん主演の人気映画の続編「トップガン マーヴェリック」について、脚本家ショーン・グレー氏が27日、製作した米メディア大手パラマウント・グローバルを相手取り、映画の収益の分配を求めて米連邦地裁に提訴した。

グレー氏は戦闘機の飛行シーンなど「マーヴェリック」の脚本の一部を執筆したとして、著作権を主張。著作物の著作権が創作した本人ではなく、映画製作者側に帰属する「職務著作物」の契約に自身は該当しないため、作品の著作権を保持し、収益の分配を受けられると説明した。

パラマウントの広報担当者は「この訴訟は、トップガン マーヴェリックの成功から利益を得ようとした(マーク・)トベロフ氏(原告の代理人)の以前の訴訟と同様に、全く根拠がない。裁判所が今回の訴えも退けると確信している」と述べた。

2022年公開の「マーヴェリック」は1986年の大ヒット映画「トップガン」の続編で、興業収入は全世界で15億ドル(約2100億円)近くに上った。

「マーヴェリック」を巡っては、「トップガン」製作のきっかけとなった雑誌記事の著者の相続人が昨年、やはり著作権に関してパラマウントを訴えたが、裁判所が却下している。トベロフ氏はこの裁判でも原告の代理人を務めた。

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Blake Brittain reports on intellectual property law, including patents, trademarks, copyrights and trade secrets, for Reuters Legal. He has previously written for Bloomberg Law and Thomson Reuters Practical Law and practiced as an attorney.

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