公開日時 2025年04月25日 05:00更新日時 2025年04月25日 12:58

LDHの橘さん、エンタメで元気発信 沖縄でEXILEカップ 27日にフットサル大会
LDHの社会貢献活動の旗振り役を担う橘ケンチ=3月31日、那覇市の琉球新報社

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嘉手苅 友也

 ダンス、ボーカルグループEXILE(エグザイル)が所属する芸能プロダクション「LDH JAPAN」は27日、フットサルの大会「EXILE CUP(エグザイルカップ)2025」の沖縄大会を県総合運動公園蹴球場で開催する。2010年から13回目の開催で、これまで約5万人が参加している。参加費と全国大会の渡航費が無料のこの大会は、CSR(企業の社会的責任)の一環で実施している。

 LDHのソーシャルイノベーションオフィサーとして、社会貢献活動の旗振り役を担う橘ケンチは、東日本大震災をきっかけに活動が加速したと語る。

 日本中が歌舞音曲の類いを自粛する中でも「自分たちにできることはエンタメしかない」と生まれた復興ソングが、東北のよさこいの振りなどを入れて踊る「Rising Sun」だった。「僕たちがたくさんの方々から頂いた元気を返して、日本をもっと元気にしていく使命のようなものが生まれた」と音楽活動に向き合う姿勢が変わった。

 現在は、橘を中心に数人のスタッフで社会課題の解決に取り組む部署を設立した。自治体のプロモーションを支援する地方創生や、企業の社会貢献を支援する包括連携協定も結ぶようになった。

 LDHに所属する沖縄出身者は東京、大阪に次ぐ3番目の多さで、小波津志(こころ)など複数人がいる。県出身者がLDHのノウハウを生かして、地元の観光大使などで貢献する形を模索している。

 橘はエンターテインメントが持つ力について「道路や橋を作ることはできないけど、それをやっている人の力をパワーアップさせてあげることはできる。人が元気になって笑顔になることで、社会が変わっていくと願っている」と語る。

 県内での活動においては「沖縄にエンタメの力をもっと浸透させていける取り組みをしたい。LDHのことをもっと知っていただけたらうれしい」と意気込む。

 エグザイルカップにはLDH所属のアーティストらも参加する。大会申し込みは終了したが観戦は自由。

 (嘉手苅友也)

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