リミ フゥ(LIMI feu)の2025-26年秋冬コレクションを紹介。テーマは、「Happens(ハプンズ)」。

偶然に生じたパターンリミ フゥ 2025-26年秋冬コレクション - 偶然の産物|写真1

今季のリミ フゥは、あえて計算せず、偶然に「生じる」または「起こる」ことに身を任せてパターンを製作。コレクションを通じて、不確定な要素や偶然の産物を肯定し、“新たなベーシック”に行き着くまでの線を探し出していく。

リミ フゥ 2025-26年秋冬コレクション - 偶然の産物|写真5

そんな今季のムードを象徴するのが、複雑なパターンから生まれたアンバランスなシルエットだ。ジャケットは、シワ感のあるレザーベストと色褪せたコーデュロイ生地をドッキングし、唯一無二のフォルムを描き出す。ドローストリングを配した袖部分は、自在にシルエットをアレンジしたり、ボタンで袖を取り外したり…と、纏う者によって異なる佇まいを演出する。

ほつれたベルトが絡まるトレンチコートや、不規則にギャザーを寄せたチェックスカート、着物のように着るジャケット、編地を斜めにして構築したアシンメトリーニットなど、変則的でありながらもボディに溶け込むルックが提案された。

凹凸のある素材リミ フゥ 2025-26年秋冬コレクション - 偶然の産物|写真23

趣向を凝らした素材使いも見逃せない。たとえば透け感のあるシャツは、繊細なレース素材とネイビーのストライプ生地をボンディング。そのボンディング生地を溶かし、手で裂くことでアシンメトリーな凹凸感を生地表面に露出させた。また、あえてガーゼ状に織ったウールシャツや、ダメージ加工を施したブラックデニム、黒く染めたチェック地なども印象的だ。

ボルドーの温かいエッセンスリミ フゥ 2025-26年秋冬コレクション - 偶然の産物|写真14

ブラックを主軸としたカラーパレットに、ボルドーが差し込まれているのも今季ならでは。ところどころ手で裂いたリブニットや、太めの毛糸で襟とポケット部分をかがり縫いしたコート、ボルドーの糸でステッチを施したセットアップがコレクション全体に温かみのあるアクセントを加えていた。

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