Netflixの新ヒット作「アドレセンス」の第1話を観た後、私は息子の寝室に行った。息子はベッドの中で太陽系についての本を読んでいたが、おかまいなしにその横にもぐり込んだ。ドラマでは、1人の少年が気づかぬうちに「マノスフィア(男らしさを追求し、女性を軽視する反フェミニズム主義の男性中心のオンラインコミュニティ)」の最も闇深い部分へ堕ちていく様子が描かれている。その様子に、親である人はおろか、心ある人なら動揺しないわけがない。息子を持つ親としては、弱い立場に追いやられた気がした。自分の子どもを守らなければとも思い、それゆえに観終えると彼のそばに行ったのだ。現代の男らしさとは何か。子どもをどうすれば正しく守れるのか。

本作でブレイクを果たした主演のオーウェン・クーパーは、私のような視聴者の思いをどう受け止め、クリエイティビティについて、どんなことを語ってくれるだろうか。

「誰にでもクリエイティブな一面はあるはずです」とクーパーは言う。とある金曜の夜。滞在先のホテルからクーパーは取材に応じてくれた。「(僕みたいに)演劇のレッスンなどを受けて、自分の限界を押し広げようとする同年代の子はあまりいないです。でも大切なのは、自分で自分がどうなりたいかを決めることです。周りに合わせて、当たり障りのない人間になるのか、それとも自分のやりたいことをやるのか」。ドラマでも、アートはソーシャルメディアの重圧から気を紛らわす術として、それとなく描かれていると感じる。クーパーにそう伝えると、「間違いなくそうですね」と同意する。「(自分を表現することが)不安で、恥ずかしいと感じるかもしれないですが、恥ずかしさを知らない人なんていないんです。恥をかくのを怖がっていたら、今の僕はありません。今の道は、一切開けなかったでしょうね」

Leave A Reply