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リリースに「言葉はいらない。定義も説明も、あとからついてくるもの。 ただ、触れたくなる、奪いたくなる、身に纏いたくなる。 決まりきった形なんて、もう必要ない」「本能のまま選び取った素材を重ね、組み合わせ、研ぎ澄ませる」「手にしたときの高揚、袖を通したときの衝動、すべては自分の直感で選び取るもの。 誰かが決めた“正しさ”には、もう従わない。純粋な衝動、戸惑いのない欲望に身を委ね、 手を伸ばす。ルールに抗うほど、わたしたちは美しくなる。だから、いま飛び込む。この瞬間がすべてだから」といった言葉が並ぶ通り、デザイナーの思うピュアな「ファッションの楽しさ」を、ショーを通してストレートに表現してみせた。

サトル ササキ 202526年秋冬コレクション

サトル ササキ 2025-26年秋冬コレクション

SATORU SASAKI/“感情”の重要性を伝える初ランウェイ

3月21日(木)に初のランウェイショーを行ったサトル ササキ(SATORU SASAKI)。世界で活躍するファッションデザイナーを東京から輩出することを目的とした「東京ファッションアワード 2025」を受賞したことで、ショー開催の支援を受けて実現。舞台は、今シーズン初めて楽天ファッション・ウィーク東京のメイン会場となったTODAホール&カンファレンス東京だ。

地元である神戸を拠点に活動するデザイナーの佐々木悟は、フィービー・ファイロ在籍時のセリーヌ(CELINE)など国内外のブランドでデザインアシスタントとして経験を積み、2019年に自身のブランドを始動した。幼い頃から、画家である叔父の作品を見続けて育ってきた佐々木は、アーティストの考えや作品に影響を受けコレクションを制作。今回は「PRIMITIVE FUTURE – 2」を掲げ、20世紀に活躍したアメリカのアーティストであるマーク・ロスコからインスピレーションを得た。

ショーは、ペインティングを纏ったかのような3色の赤を用いたループ編みのニットドレスで幕を開け、バーガンディの下にグレーをレイヤードしたアシンメトリーのワンピースが続き、マーク・ロスコの作品を彷彿とさせるレッド、イエローやブルーといった鮮やかな色彩がフィーチャーされた。従来のエレガントなブランドの世界観はそのままに、パレットの形をしたバッグ、柔らかな球体がチェーンのように連なるアクセサリーなど、遊び心の効いた新機軸のピースも際立っていた。

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