──「Blade of Grass」のようなソフトな曲と、「Killah」のようなセックスと欲望を歌った曲の間にあるコントラストがすてきです。人生には両方が必要ですよね。

私たちはそのすべてを表す存在です。人間とはそういうもの。私たちは自分が何者であるかを定義し、自分自身を説明することを求められますが、私は自分のキャリアにおいてそうすることに本当に苦労してきました。こういった問いに答えるのは本当に難しいと感じていましたし、もしかしたら答えたくないと思っていたのかもしれません。だから私は、多くの矛盾を抱える自分を許すことにしたのです。すごくリアルになれました。「Blade of Glass」にはどこかたくさんの不安があるように感じるのに、「Killah」にはそれが一切ない。でも、そのどちらも私という人間を表しているのは確か。私には、その両方の面が間違いなくあるのです。

──アルバムの制作プロセスについて聞かせてください。「Disease」のメイキングビデオを観たのですが、オーディオのレイヤーがとても複雑で魅了されました。『メイヘム』の収録は、これまでのアルバムと比べてどう違いますか?

これまで作ったどのアルバムについても同じことが言えるのですが、私は制作プロセスのすべてに携わっています。このアルバムでは生演奏とプログラミングをミックスした制作に立ち返り、私が好きだった音楽のスタイルをたくさん取り入れつつも、優れたコラボレーターたちも迎えました。プロデューサーのCirkutにGesaffelstein、アンドリュー・ワットは本当に素晴らしい。私はピアノを弾いたり、シンセを効かせたり。必要なものがあれば、そこで作る。たくさんの機材もあったし、とにかく楽しかったですね。

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