KSBお昼のサスペンス劇場『お局様はハイミス管理職』(1996.1.25 泉ピン子主演(1989.12.25の第1弾冒頭)+キューピー提供テロップ CM無+『味いちもんめ』第3話予告(KSBロゴ版))
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今から29年前の1996年1月25日()のKSB13時55分台の2時間ドラマ枠「KSBお昼のサスペンス劇場」で流れた、泉ピン子さん主演作「お局様はハイミス管理職」の第1弾※の冒頭の一部分+当時の独自提供のキューピーマヨネーズのテロップなどの激レアセットです!!
※ 本来は1989年12月25日の月曜21時台の2時間枠で流れていたようです。
これも録ってた事をすっかり忘れていまして(笑)、発掘時には初めて見たような感覚にしかなりませんでした(笑)。見るからにもう「一般的な泉ピン子さんのイメージの”まんま”」の役で(笑)、
40代に突入した独身OLに扮した泉ピン子さんが務める「ユニオン商事」(これも何か古い…)で女性社員だけの「女性秘書課」でいわゆる「お局様」として君臨し(もうこの表現も古いか…)、部下の女性社員(芳本美代子さんや野村真美さん等)にキツく厳しく接する役ですが、実のところは「帰ると一人暮らしの寂しい独身」という役だったようです。
原作名が「お局様のリングは中指」なので、冒頭でピン子さん演じる矢吹夏子も「中指に」リングをしているところがアップで出てきます(多分”独身”の強調の為)。
この時は、冒頭9分程しか保存していなかったので、話の内容がわかるのはここまでです。
また当然ながら長く残っているとキケンですので、あえて中途半端な編集(秘書室室長役の石井愃一さんの部分は全カット…)に留めています。
なかなかこういった単発もの(あるいは単発に近い数回しか制作されなかったシリーズ)は、なかなか配信でも見ることは今や困難なので、その一端でも残っていたのは非常に幸運でした。
セリフの内容やタイトルの「ハイミス」とか、ナレーションの岸田今日子さんの声で出てくる「新人類」などがまさに「昭和から平成へ移る」過渡期の時代を象徴していますね。
この時の芳本美代子さん※は、多分帰国子女の役?で、
①上司が出社しても起立せず挨拶しない(ただこれは電話の対応をしていたのでやむを得ない)
②上司への返事をつい外国語でしてしまう+副社長(上司)を「ボス」と呼んでしまっていた(海外での経験が抜けていない)
③副社長の為に入れるように命令された「ほうじ茶」がわからず、無邪気に上司に聞いてしまう
→ただこれも本来はわからない事は素直に聞くべきなので別に構わないはずですが相手が「お局様」ですから…(笑)
など、それまでの「上司は何があろうと絶対服従」な「イヤな部分の日本の会社の価値観」を打ち破るものとして登場してきます。
※ 今は「みっちょんINぽっしぶる」として、YouTubeチャンネルもされています。
https://www.youtube.com/@IN-rq2mz
また野村真美さん✕ピン子さんといえば、どう考えても「渡る世間は鬼ばかり」が先に思い浮かびますが(笑)、その共演の前に、ここでの共演があったんですね(野村真美さんは1990年の第1シリーズから参加なので今作はその少し前になります)。
この野村さん演じる女性社員の遅刻の場面でも、後の芳本さん演じる若手女性社員へと同様に、泉ピン子さん演じる「お局様」が厳しく叱責しますが、視聴者さんは、今冷静になってこれを見てどう思われますか?
大部分が「当然だろ」と思っちゃうんでしょうね…
私はこれを当然とは思ってはいけないと思いますね。
そもそも日本がこういった「外国みたいな会社形態」に本格的になったのは戦後からであり、無理やり米などのやり方を「伝統的な日本人」に当てはめた結果…
こういった「女性同士の”言い争い”や”いびり合い”」など、仕事の遂行に明らかに「不要なもの」がくっつくようになり、会社では「ほぼ全員が不要なストレスを抱え、様々な不調に襲われ」るようになっていきます。
「海外に無理やり当てはめて作り上げた日本社会組織での仕事」は、それまでの昔の日本の「仕事は”毎日の生活のため”」という純粋な価値観を破壊し、
「閉じ込められた箱の中で1日中ストレスを抱えながら限界まで我慢して”死なない程度の日銭を恵んでもらう”もの」になってしまいました…
まあこれを否定できる人はいないでしょう。否定するには「日本の会社組織が全ての社員にストレスなど一切なく、全員がいがみ合わず潰し合わず、ポジティブに各々がやるべき仕事を遂行できている」事を証明せねばなりませんが…無理でしょ?
日本の歪みきった社会組織内で「ストレスを抱えないで生きていける人はいません」し、「無理やり海外式にされてしまった」日本の会社にホワイト企業なんて「存在しない」ですからね。
「真っ黒」か「かなり黒い」か「グレー」かの違いだけです。海外ならば、良くも悪くも「個」が確立しているので、もしそういった日本の様な歪んだ社会組織があったら「すぐに別の所」を探すんじゃないですか?意味のない我慢はせずに…知りませんけど(笑)。
日本社会(会社組織も学校も近所付き合いも集団と名の付くものは全てひっくるめて)は「個人の考え」とか「個人の意見」は「徹底的に潰し」ますからね…海外なら「個人の考え」がある事前提ですから、「嫌なら我慢せず逃げれば?」になるんじゃ?知りませんけど(笑)。
この「歪んだ日本社会組織内でのストレス」は、部下などの末端は上司から常に叱責・プレッシャーをかけ続けられるので当然の事、上司の方も全社員の命運を握る事になりますし、中間管理職も上から下からの板挟みにあったりするわけで、部下以上のストレスを抱えます。全員に例外はありません。
まだ自営業で「何があろうと最初から”自分で全責任を持って”仕事をする」の方が、まだわずかに「ストレスなど」の意味においてはマシなのかもしれません…
冷静な視点で見れば、このような単発作というのも、意外と「時代を映す映像資産」としてはあなどれません。
当時「TVやメディアなどのマスゴミが日本の会社における価値観を”どう操作”していたか?」もよくわかる「証拠映像」になってるんですよね。
視聴者の皆さんが「上司には絶対服従が当たり前」と「思い込まされている」事が何よりの証拠ですね。
#泉ピン子 #野村真美 #岸田今日子