柳橋たっぷり 松っちゃん、そこは俺の席だ【落語】

0:48花見酒 17:07二番煎じ 43:52小言幸兵衛 57:47粗忽の釘1:26:32エンドトーク

「花見酒」
仲のよい兄弟分、花見に行きたいがお互いスッカラカン。兄貴分が花見をしながら湯呑み一杯の酒を五銭で売って儲けようと言う。酒屋で三升の酒と酒樽と五銭を借り、酒樽を担いで向島へ向う。後棒の弟分は朝から何も食べてなく、酒のいい匂いが漂って来るので我慢が出来ない。兄貴分はそれならさっき酒屋で借りた五銭で買って飲めばいいと言いだしたが・・・

「二番煎じ」
今夜も町内大勢の旦那方が番屋に集まる。寒く風の強い夜で月番が宗助さんにすきま風が入らないようにゴザを立てかけるように言いつけ、こんなに大勢でなく二手に分かれて夜回りをしようと持ちかける。そうすれば一方が回っている間は片方は暖かい番屋の中で休めるので皆、大賛成だったが・・・

「小言幸兵衛」
家主の幸兵衛はのべつまくなしに長屋を回って小言を言っているので「小言幸兵衛」と呼ばれている。部屋を借りたいと訪れた豆腐屋や仕立屋は低姿勢で人柄も良さそうだが、幸兵衛があれこれ文句を言うので二人とも腹を立てて帰ってしまう。原話は正徳2年(1712年)に出版された笑話本・「新話笑眉」の一遍『こまったあいさつ』。元々は、『借家借り』という上方落語の演目。本来は豆腐屋の前に、搗米(つきごめ)屋が長屋を借りにきて説教される件が入っていたが現在ではこの前半は別話として切り離して演じられる。別題『搗屋(つきや)幸兵衛』幸兵衛の猜疑心はもはや常軌を逸していたが、家主は万一の場合、店子との連帯責任を負うことが決まりなので店子の選択に注意を払うのは当然のことであった。

「粗忽の釘」
引越しが終わる頃やっとたどり着いた粗忽者の亭主、元の家を出てから、ここに着くまでのいきさつを箪笥を背負ったまま女房に長話をはじめる。ずっと箪笥背負ったままで重たかないのかいと聞くと、どうも重てえと思ってたんだ。もっと早く教えてくれよ、女房がほうきを掛ける釘を打っておくれよというと亭主は長い瓦釘を壁に打ち込んでしまい隣の壁に・・・

六代目 春風亭柳橋
若いころから高く評価され続け名声と地位そして経済的な安定を得たことで落ち着いてしまい戦後からは芸が停滞した。当時の落語研究会の高座で圓生が『妾馬』で好評だったのに対して柳橋は散々な出来で圓生は自信をつけたというエピソードがある。戦後から圓生、文楽、五代目古今亭志ん生が脚光を浴びる中、柳橋にスポットが当たる事は少なくなった。吉田茂などが贔屓客なり、よく大磯御殿に呼ばれて一席演じた。また秩父宮も彼の贔屓の一人であったが、宮の葬儀に参列した柳橋は家人から「殿下の棺に師匠のレコードをお入れしました。」と告げられ胸が詰まったという

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1件のコメント

  1. ホントに待ってました、芸協の大師匠!(=^・^=)
    これを聴いた為志ん生師匠の「井戸の茶碗」が後回しになりました😊

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