【朗読】葉室麟「津軽双花 連載十一~十二」~オーディオブック~ 朗読:京谷由香里

関ヶ原の戦から十年後、石田三成の娘で北政所の養女となった辰姫が津軽家に嫁ぐ。藩主の信枚と睦まじい日々を送るも、その三年後に徳川家康の政略で養女・満天姫が正室として当主のもとへ嫁すことになる。父親同士が対立する立場にあった者が改めて「妻」として対立することになる。津軽に咲いた二つの花は、どのような花であったのか。

連載の十一~十二では、辰姫に世子が生まれる。津軽家に世継が生まれたことを面白く思わぬ勢力が陣屋を襲ってくる。罠にはめられた満天姫の侍女、蔦の責任を取って、満天姫が動く。問題はうまく解決するのか?

初出:『津軽双花』(講談社)2016年7月 
著作権者様に著作物使用料をお支払いして許諾をいただき、公開するものです。

◎主な登場人物
津軽信枚(つがるのぶひら)陸奥国弘前藩2代藩主。鷹岡城(のちの弘前城)を創建
辰姫(たつひめ)石田三成の三女で7歳の時に北政所の養女となる。北政所の勧めで津軽家に嫁す。満天姫が嫁して来た時は22歳
杉山源吾(すぎやまげんご)=石田隼人正重成(いしだはやとのしょうしげなり)石田三成の次男。津軽家にかくまわれ家臣となる
満天姫(まてひめ)家康の異父弟、松平康元の娘で、家康の養女として津軽家へ嫁す。この時25歳
蔦(つた)満天姫が福島家に嫁していた頃の女中頭で、津軽家の正室になることが決まってから呼び寄せた四十歳過ぎの侍女
大熊(幼名 熊千代)信枚の兄信建の子供

◆註釈(文中の表記、意味などについて参考までに)
在府(ざいふ)江戸時代、大名やその家臣が江戸に在勤すること
世子(せいし)あとつぎの子
正室(せいしつ)身分の高い人の正妻。本妻
寿ぐ(ことほぐ)お祝いをのべる。喜びの言葉を言う
刺客(しかく)暗殺する者
邪(よこしま)正しくない。心がねじけている
宿直(とのい)貴人の警備を行うこと
広縁(ひろえん)幅が広く奥行きのある縁側
築地塀(ついじべい)泥土をつき固めて作った塀で、いわゆる土塀
火矢(ひや)火のついた矢
曲者(くせもの)盗賊など、あやしい人物
白刃(しらは)さやから抜き放った刀
白布(はくふ)白いぬの
艶然(えんぜん)にっこりほほえむさま
糾問(きゅうもん)罪や悪事を問い詰めて調べること
膝行(しっこう)足を曲げ、膝をついて進退する室内の作法
胆力(たんりょく)物事を恐れたり気おくれしたりしない気力。度胸
禍根(かこん)わざわいの起こるおおもと・原因
無頼(ぶらい)一定の職業を持たず、無法なことをすること。 また、そのさまやその人。ならず者
懸念(けねん)気にかかって不安がること。心配
激昂(げっこう)いきり立つこと。激しく怒って興奮すること
悪鬼羅刹(あっきらせつ)悪鬼や羅刹、あらゆる恐ろしい魔物
所業(しょぎょう)おこない。しわざ。ふるまい
懐剣(かいけん)護身用として、常に懐に入れて持ち歩く短刀のこと
結縁(けちえん)縁を結び関係ができることであり、 特に親類になることを意味する

★ご視聴くださり、ありがとうございました😊

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第一回は2023年11月27日に東京で開催し、2024年は既に3月東京、7月横浜、8月には網走で開催しました。
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Sound:DOVA-SYNDROME
   By 田中芳典様
    
Photo、イラスト:フリー素材サイト様から
  作品中に使用している写真等は挿絵のようなイメージ画像ですので、ご承知おき下さいませ。
  

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9件のコメント

  1. きゃあ~~🎶由香里様、待ってました(笑)🎉ありがとうございます‼️!✌️どうなるのか?✨やはりドキドキですね😂😂🎉なに?✨まて姫の心は😮ますます、気になるけど😂❤

  2. 朗読を聴くようになって 読書や映画とはまた違った楽しさを知り 自身で読むときには選ばなかったジャンルを聴くようになりました
     
    「津軽双花」もそんなひとつです

    ストーリーの面白さはもちろんのこと 何より 京谷さんの声音が素晴らしく 
    あっと言う間に 物語の世界に引き込まれてしまいます 何気なく聴き始めましたが 
    すっかり虜になってしまいました

    次回を心待ちにしております

  3. まて姫さまの「人は何のために生きるのか」そのくだりが心に響きます。初回感銘したのはここだったか、とあらためて聴き入りました。もちろん全てが感慨深いお話なのですが。次回を心待ちに繰り返し拝聴します。お声にいつも癒されて感謝しております。❤

  4. ため息が出る程に うまい語り口ですね。お読み下さるどの作品も 自然と 心が癒されます。深く御礼もします。ありがとうございます。

  5. 物語にすっと入っていくことができる語り口と声色で、とても楽しむ事ができます。
    オーバーなところがなく、平坦でもなく、とても自然です。
    注釈も載せていただき、知っているつもりが間違っていたり、曖昧だったことも確認でき、ありがたいことです。
    季節の変わり目、お身体ご自愛ください。楽しみにしています。

  6. 由香里様、又々、聞いておりまする😂何回聞いても、いえいえ、何十会聞いても気になって😂違う人の新太閤記聞いて、浅井三姉妹から、南部藩に興味、大館藩は何処か⁉️等々、歴史に興味が湧いて😂あっちこっちと歴史の本読んだりと😮ちゃんと南部三代目藩主まできまり落ち付きました(笑)😂🎉

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