2025年には色彩や質感がさらに多様化すると考えるインテリアデザイナーもいる。
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インテリアデザイナーに、2025年に人気が出ると思うインテリアのトレンドについて尋ねた。
鮮やかな壁紙や色彩を使い、部屋を自分好みにカスタマイズする人が多くなると予測するインテリアデザイナーもいる。
あるインテリアデザイナーは、没入感のある空間を作るため、人々は五感のすべてを意識してインテリアを考えるようになると話している。
新しい年を迎えると、多くの新しいインテリアのトレンドが生まれる。
Business Insiderは、2025年に流行すると思われる室内装飾について理解を深めるため、トレンドについてインテリアデザイナーに尋ねた。
以下に2025年のトレンドとなりそうなものを紹介していこう。
ブラウンは2025年最も人気のある色に
あるインテリアデザイナーは今後は室内装飾にはブラウンが増えると予想している。
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ブラウンは2025年に大流行すると予想されている。パントン(Pantone)の2025年の色は、ブラウンの濃い色合いである「モカ・ムース(Mocha Mousse)」だ。
ブルー・ジェイ・インテリア(Blue Jay Interiors)の共同所有者で主任デザイナーのカーリー・フィルビン(Carly Filbin)は、この色は今後何年間も人気が続き、特にこのあと数カ月は室内装飾で人気が出るだろうと説明する。
「誰もが白に飽きていて、もっと多くの色を取り入れようとしている」と彼女は言う。
「人は温かみのあるアースカラーとブラウンがもたらす居心地のよい雰囲気を高く評価しているので、このトレンドは少なくとも数年間は続くだろう」
色彩豊かに独自のスタイルを表現する
2025年の色彩は、多ければ多いほど良い。
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新年はより多くの色彩が見られるようになると予想するインテリアデザイナーもいる。このデザインのテクニックは、壁や装飾からドア枠やアクセントといった空間のほぼすべての表面を単一の色合い、または類似の色で塗装するものだ。
「特に限られた空間や狭い空間では、色彩をより大胆に使う傾向にある」とフィルビンは話す。
このトレンドは汎用性が高く、あらゆる種類のスタイルや色合いで色を着けることができるため、今後、何年も人気が続くだろうと彼女は予測している。
ビビッドな壁紙が定着
模様のある壁紙は空間に彩りを添える。
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2025年は、人は自分の家を自分好みにカスタマイズし、空間に色と個性を加える年になると何人かのインテリアデザイナーは話している。
それを考えると、2025年にはあらゆるスタイル、質感、プリントの壁紙が復活する可能性が高いとフィルビンは予測している。
結局のところ、適切な質感あるの壁紙や布地は、「空間の見た目を完全に変え」、そこに個性を加えることができる。
ニュートラルカラーを重ね、深みを加える
ベージュのさまざまな色合いを取り入れると、空間に奥行きが加わる。
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スタジオ・トーマス・ジェームズ(Studio Thomas James)の創業者であり主任インテリアデザイナーであるフィリップ・トーマス・ヴァンダーフォード(Philip Thomas Vanderford)は、「2025年はニュートラルカラーが従来の白やベージュを超えて進化する」と話している。
「人々は、冷たく無機質なミニマリズムから離れ、現代的でありながら時を超えた魅力を感じさせ、質感や手触りを重視するインテリアを目指している」
これからは、暖かみのあるトープや石のようなグレーなどのより複雑な色合いが増え、さまざまなニュートラルカラーを組み合わせたり重ねたりする傾向が見られるだろう。この手法は、空間に奥行きを与え、落ち着いた雰囲気を保ちつつも洗練された印象を演出することができる。
洗練された屋外の癒し空間は、2025年の最優先事項になるかも
より多くの住宅所有者が屋外空間の改良に注目するかもしれない。
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屋外空間が大きな注目を集めており、2025年にはさらに多くの住宅所有者が投資するだろうとヴァンダーフォードは予想している。
ヴァンダーフォードによると、現在彼の多くのクライアントがウェルネスとエンターテイメントを優先しているという。彼らは家にいながらにして楽しめるプライベートな隠れ家を作りたいと考えているのだ。
この変化が、「天候に強い高級素材の革新への需要を生み、(小規模で個性的なデザインや高品質を提供する)ブティック系屋外家具ブランドの台頭を促進する」とヴァンダーフォードは話している。
五感へのアプローチを念頭に置いた空間デザイン
より多くの住宅所有者は、空間をデザインする際に香りのことを考えるようになるかもしれない。
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ドウェリア・デザイン(Dwellier Design)の共同創業者でインテリアデザイナーのミシェル・シャピロ(Michelle Shapiro)は、五感すべてを楽しませる空間を作る傾向が高まることを予想している。
「複合的な感覚を刺激するインテリアは、質感のある表面、音の風景、特徴的な香りなど視覚的な魅力にとどまらず、多層的な感覚体験を生み出す」と彼女はBusiness Insiderに語った。
「これらのインテリアの完全に没入できるという特性は、ますますデジタル化が進む世界で、『スパのような逃避感』を生み出し、心を落ち着かせる」とシャピロは話している。
質感のある壁が主役になるかも
2025年は質感のある壁が人気を集めるかもしれない。
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「プラスター、マイクロセメント、ライムペイントなどの塗り壁の仕上げは、家に奥行きと個性を加えてくれる定番の選択となりつつある」とシャピロは言う。
彼女は質感のある素材が、「完璧に整ったものではなく、自然な感触」を提供し、部屋に温かみを加えるとも話している。
家に多くの自然素材を取り入れる
石は床だけに使われるものでない。
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ld&dのリードデザイナー、ドミニク・ボネ(Dominique Bonet)は、「より多くの人が、自然素材や、落ち着きのある洗練された空間を作り出す、思慮深く耐久性のあるデザインに注目するようになる」と予測している。
ボネによると、すでに高級住宅において、自然素材が「再考」され、新しい方法で紹介され始めているという。
「大理石や御影石のような質感のある石は、もはやカウンタートップや床だけに使われる物ではなくなっている。印象的で特徴のある壁として、また建築的なデザインのディテールとして使われ、自然なエレガンスの感覚を提供してくれる」