デジタルFW取材:「ヴァレンティノ(VALENTINO)」はこれまでもずっと素晴らしかったけれど今回もまた本当に素晴らしかった。白と黒を基調としたミニ丈の服は、パンキッシュで洗練されていて、手仕事を生かしたクチュール的で若々しく。困難極まる今のミラノで何としても諦めないのだ、というピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)からのメッセージがビシバシと伝わってきました。コジマ(COSIMA)のライブの歌声がエモーショナルなこともあり、ちょっと泣きそうでした。

会場はミラノの歴史的な劇場であるピッコロ・テアトロ・ディ・ミラーノ。コロナ禍で閉鎖されている劇場であえて、ショーを開くことが「ヴァレンティノ」の”パンク精神”の表現なのだそう。アート文化の豊かなイタリアで、アーティストやパフォーマーたちの芸術活動が制限されている影響は大きいですよね。

ファーストルックからミニ丈のスモーキングのような印象でとても官能的でした。ウィメンズはマイクロミニ、メンズは足首が出る丈にパンツがカットされていました。メッシュトップスやスリット入りのニットをレイヤードするスタイリングも「ヴァレンティノ」流のエレガントなパンクの表現でした。

アイテムはカジュアルに見えても細部は実に手が込んでいます。シンプルなメッシュのタートルネックのように見えるものが、実はチュールの上に生地を撚り合わせて菱形にしたものであるとか。そういう細部が力強さにつながっています。

映像とルックは @wwd_jp のプロフィールのリンクから

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