エイミーが帰らぬ人となってすでに13年も経過したのが信じられないが、今年は彼女の伝記映画『Back to Black エイミーのすべて』が公開された。エイミー・ワインハウス役には『バービー』(2023)で王女バービーを演じたマリサ・アベラ、エイミーの元夫であるブレイク・フィールダー=シビル役には『フェラーリ』(2023)などに出演しているジャック・オコンネル、監督は『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』(2009)のサム・テイラー=ジョンソンが務めている。

    今作は主にエイミーと夫のブレイクとの波乱に満ちた関係にフォーカスしているため、キャリアや人生についてはあまり触れられておらず、なによりも残念なのが、2006年にリリースしたアルバム『Back to Black』の大ヒットの立役者であるプロデューサーのマーク・ロンソンのシーンなどがごっそりカットされているところ。ただ、エイミー・ワインハウスという人物を知らない人には、良い導入になるだろう。『AMY エイミー』と本作を比べてみるのも面白いはず。作風は違えども、両作からわかるのは、エイミー・ワインハウスがいかに繊細で愛情深く、音楽を心から愛していたかという事実だ。

    ブレイク・フィールダー=シビルの今ブレイク・フィールダー=シビル、エイミー・ワインハウスAmy Winehouse and husband Blake FielderCivil  during Isle of Wight Festival 2007  Bacardi...

    Photo: Jon Furniss/WireImage

    エイミー・ワインハウスの元夫で、彼女にコカインとヘロインを吸引させて中毒にさせた本人、ブレイク・フィールダー=シビル。もともとはミュージックビデオ制作のアシスタントなどをしていたようだが、2005年にロンドンのパブでエイミーと出会い、2007年に結婚してからは定職にはついていなかった模様。二人は2008年にフィールダー=シビルが傷害罪と司法妨害の罪で服役した後、2009年に離婚をしている。

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