私は、これは前夜から温めていた質問でした、と説明した。彼女の幅広い創作活動についてはすでに読んで知っていた私は、このあくなき探究心は物を書く作業に通じるように感じていたのだった。その後フェイグ監督に確認したところ、自身の頭に浮かんだイメージをもとに、ブレイクがセリフを提案していることがわかった。「彼女は自分のセリフについては、リアリティを出すために手を入れていますよ」と、監督は尊敬の念を込めた口調で証言した。「キャラクターが生き生きしているのは、そのおかげです」

そこで私はさらに、何かをアレンジするのではなく、一からストーリーを書くことはありますか? とブレイクに尋ねた。「脚本をもとに色々考えたり、見落とされていたポイントを見つけたりするのはいいんですけれど、まったくの白紙だと、私はワクワクしないんです。『違う違う、ここに大事なものがあるじゃない!』と声をあげるのは、私にとっては宝探しのような感覚です。お宝が見つかると、今度は考古学者になります。埋もれていたお宝を掘り起こして、その価値についてみんなに伝える。私が好きなのは、そういうことなんです」

母親としてのブレイクの姿Blake Lively Hugh Jackman

私が話を聞いた人は誰もが、ブレイクの献身的な母親ぶりを強調する。『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』の 原作者で、彼女や家族と多くの時間を過ごして来たフーヴァーも、こう語る。「電話をしていて、たとえその相手がローマ教皇だとしても、関係ありません。話の途中で我が子が部屋に入って来たら、彼女は子どもに100%の注意を向けます。母親として、私はそういうところが心から素敵だと思います」フェイグ監督も同意見だ。「彼女は私が今まで見た中でも、最高のお母さんの一人ですよ」と言い、笑い声を上げる。「仕事中、役に入り込んでいるときは、プロ中のプロです。でもそうかと思うと、子どもたちのためにジェラートを確保しようとダッシュするところもある。本当に微笑ましいんです」

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