【スカッと総集編】里帰り出産後、母と家に帰ると愛人と隠し子と暮らしていた夫「お前とは離婚!子供と出てけw」私「言いたいのはそれだけ?w」母「出て行くのはそっち
お前とは離婚して愛人と再婚するから さっさと子供と出て 行けよ夫は鼻の穴を大きく広げ偉そうに私 に向かって離婚を突きつけてくるその隣に 立つ愛人も嫌みっぽくにやりと唇の端を 持ち上げゆっ彼に抱きつきながら私のこと をじっと見つめてきてい た私は夫との間に子供を見守り出産を控え たタイミングで里帰りをしていたしかし その期間中夫は1度も私の実家に足を運ば なかった上連絡も無視してきていたので ある出産を終えて家に帰るとなんとそこに は見知らぬ女性と男の子がい た見れば分かるだろう俺の恋人と子供だ よ夫は慌てるでもなく平然と浮気を認めた そして離婚の胸を伝えてきたというわけだ ニヤニヤ笑う夫や愛人からしたら浮気され た私のことを哀れな奴とでも思っているの だろうしかし実際は逆だ自分たちの愚かさ に気がついていないのが哀れで仕方が ない離婚なんてできないわ よきっぱりと告げたのは一緒についてきて くれた私の母だった彼女の言葉に夫の顔 から笑顔が消え軽減そうな目を向けてきて いるそして母から夫と愛人に衝撃の事実が 伝えられることになるのだっ た私の名前は木原く28歳2歳上の夫敬一 と義両親と暮らす主婦だ今は4人暮らしだ がもうすぐ5人になる予定である私のおに は命が宿っていた出産を間近に控えており お腹の膨らみもかなり目立ってきて いる今何ヶ月でしたっ け近所に住む仲のいい人と子供について 話すことも増え我が子に会うことへの期待 をひしひしと感じていたもちろんほんの 少しだけ不安や緊張のようなものも胸のう にあるがそれよりもずっと喜びなど ポジティブな感情の方が大きかった 結婚5年目にしてようやく授かることが できたからだここまで来るために何度も 不妊治療を繰り返していた途中で心が折れ そうになったのも1度や2度ではない皆が 寝静まった後風呂場やお手洗いなどで こっそりと涙を流していたのが 懐かしい妊娠が発覚してからは定期検診が 楽しみになっていた福部コでお腹のが成長 しているのを見るた私の心は温かくなって いく担当位からお腹の子の性別は女の子だ と言われ私は幸せな未来に思いをはせた どんな子になるだろうか外遊びが好きな 快活な子になっても家で遊ぶのが好きな子 になっても一緒に楽しく過ごしたいそう 考えてると無意識のうちに笑がこぼれてい たしかし一や両親の反応は私と全く違う ものだっ たお腹の子の性別が判明しました よ女の子であることを告げると彼らは あかさに嫌そうな顔をしたのだ怒りとまで はいかないががっかりしていることが ありありと伝わってくる妊娠が発覚した時 とは偉い違いだったその時は皆手放しで 喜んでくれたというのにあろうことか一は とんでもないことを言い出してき た女なんだったらいらねえ よ義両親も彼の言葉に賛同するかのように うんうんと 頷く自分の子だというのにどうしてそんな ひどい物言いができるのか怒りが込み上げ てきたがそれを必死にこらえる以降一たち は私のことを邪険に扱うようになったそれ までは私が家事をしている とくるみさんは休んでてお腹の子を大事に 育てるのが今のあなたの仕事なんだ からと変わってくれていた義母しかし性別 が判明してからは冷たい目をしてちょっと 早く家事を終わらせなさいよと言ってき たり重いもを運ばせてきたり高い位置に ある荷物を取らされたりなど体に負担が かかることまでさせるようになったのだ おい飯がまずいんだがお前は一体どんな舌 をしているん だこんなものを俺たちに食わせてくる なんてどうかしてるんじゃない か義や敬一は家事を全くしないくせに文句 だけは一丁前につけてくる 始末彼らが欲しかったのは後とりにする ための男の子だったため子供が女の子で あることが気に食わないのだ だからと言ってどうしてこんな扱いを受け なければならないのか私は悲しくて仕方が なかったもちろん言われっぱなしでは私の 気が済まない侮辱されて黙っていられる はずがなかっ た男の子だろうが女の子だろうが大切な 子供であることは変わりありません馬鹿に するのはやめて くださいそんな風に何度も主張してきた しかし彼らは全く聞く耳を持たず私のこと をせせら笑う ばかり後とを埋めない無能な嫁が口答え するな よ私が手足をふわせながら必死に 訴えかけるのに対し敬一や義両親は あっけらかんとして いるのれに腕押しとはこういうことを示す のだろうか何を言っても彼らの心には何も 響かず私だけがどんどん精神的に疲弊して いっ た敬一や義両親の言動は日に日に エスカレートしていっ たというか世話も大変だしお金もかかる から下ろしてしまえば私は学としたまさか 同じ母親という立場であるはずの義母から そんな言葉が飛び出してくるとは思っても 見なかったのだおおそれがいいなあ義父は 賛同しで大笑い敬一もニヤニヤと笑って いるこの人たちには人の心というものが ないのだろうか私は食事などの時以外は義 両親と顔を合わせないようなるべく部屋に こもるか時間をかけてゆっくりと散歩する ようになったしかし彼らはわざわざ部屋 までやってきてはおろせだの役立たずだの 私のことを罵り続ける圧をかけられ ストレスが限界値を超え不妊治療中のよう に深夜にこっそりと泣く日々こんな家にい たら頭がおかしくなってしまいそうだ まるで悪魔の巣窟にでも放り込まれたよう な気分である私がストレスを貯めていたら お腹の子にも悪影響だし安心して出産でき ない私は予定よりも早く里帰りをすること に決めたその胸を実家で1人暮らし中の母 に電話で相談すると えあなたのタイミングで帰ってきてくれ たら大丈夫よ何かあったん でしょ何かを察したのだろう心よく 受け入れてくれたのだったこうして私は 実家へと帰ったのだが敬一たちと住んで いる家の中の空気とは全く違う向こうの方 が人数が多いはずなのだが実家よりも断然 寂しい場所だった 自分のことを理解して寄り添ってくれる人 がいるというのはこんなにも心が温かく なるのだと実感する母は生活する上で常に 私の体調を最優先としてくれていた久々に 穏やかに過ごしているのだが溜まっていた モヤモヤが完全に晴れたわけではないそれ どころかさらに一たちへの再疑心が募って いくなぜなら私が里帰りしてから彼らは 1度も連絡してこないのだもちろん直接 会いに来ることもない義量心と連絡を取る のは正直面倒だったため別に構わないのだ がお腹のこの父親であるはずの経一は一体 何をしているのか体調はどうなのかという 心配など全くしてくれない母もなぜ彼が コンタクトを取ってこないのか疑問に思っ ている らしく今日も敬一さんから連絡はないのと いう風に1日に1回は聞いてくるように なったそうして一言も会話をしないまま ついに出産の時を迎えてしまう分娩室にて 母はずっと私の手を握ってくれていた呼吸 法を同じタイミングで行ってくれたおかげ で意識朦朧としながらもどうにかしっかり 息を吸うことができてい た陣痛が始まってからどのくらい時間が 経っただろう部屋住に赤ん坊の鳴き声が 響き渡っ たくるみよく頑張ったねとっても可愛い子 だ ね私の顔を覗き込み涙を浮かべながら我が 子の誕生を喜んでくれている母彼女の顔 いっぱいに嬉しいという感情がにじみ出て いるその表情を見ていると私もが止まら なくなってしまったもちろん嬉しさから 来るものであるだが心の奥底にはどうして ここに敬一がいないのかという暗い気持ち が確かに存在してい たもちろん陣痛が来た段階で彼に連絡をし ていた1通だけではなく何通もメッセージ を送り何度も電話をかけたしかし無常にも 電子音がなり続けるばかりで全く応答して くれなかったの だ母のスマートフォンからも連絡して もらったがやはり彼が出ることはなかっ た私は産後2ヶ月ほど実家に身を寄せてい たおむつえ授乳夜泣きなどなれないこと ばかりでてんやわんやな日々母がいてくれ てよかったとひしひし実感する子供が 夜泣きをしてもほら私がやっておくから くるみは休んでいなさいと怪してくれたり するおかげで睡眠時間を確保できていた 子供が生まれてからも私は毎日のように 敬一や義両親に連絡をしていた子供の写真 や動画を送ったりしていたのだがその メッセージに目を通したかどうかも 怪しい電話をかけても繋がらず心配と不審 感が蓄積していっ たいつまでも一とまではいけ ない私は我が子を連れ4人で暮らしていた 家へと戻ることを決めた母も一緒に来て くれるということで 心強いカから家の鍵を取り出して開ける その手は久々に敬一たちに会う緊張からな のかプルプルと小さく震えてい たドアの部を持ってゆっくりと引いた ところで違和感を覚える 子供のような高くしたたらずな声と知ら ない女性の笑い声が聞こえてきたの だ頭が真っ白になった私は勢いよく扉を 全開にした玄関先には私の手のひらほどの 大きさしかない青い靴と女性用の スニーカーが置かれてい たどちらも身覚えがない母もそれを見つけ さっと顔を青ざめさせる 急いで声が聞こえる今まで小走で向かうと そこには知らない女性と男の子がい たえだ 誰驚きのあまりすっときな声を出すと女性 たちがこちらを向いたそして部屋の奥から 私の声に気がついた敬一や義両親が出て くるちょっとこの人たちは誰なの知り合い 私が恐る恐るそう尋ねると敬一は特に焦っ たような様子を見せるでもなく平然とその 女性の方に手を置いて引き寄せたその距離 感に2人がただならない関係であることが 伺える女性の方もまんざらではなさそうな 顔で私に見せつけるかのように形気に すり寄ってい た見れば分かるだろう俺の恋人と子供だよ え は子供 って私は自分の腕の中にいることその 男の子を 見比べる恋人だなんて言い方をしているが 要は愛人ということだろう か男の子は見た感じ2歳くらいつまり大体 3年はその女性と敬一が関係を持っている のだろうということが推察され た仕方がないだろうお前みたいな凡のやつ と一緒にいても退屈なんだから恨むんなら 浮気されるような自分を恨め よ開き直ったようにゲラゲラと笑う彼私の 後ろには母がいるというのに構わずひどい ことばかり行ってくる義両親の方に視線を 向けてみるが2人ともいつも通りの態度で 浮気をした経一をとめる様子もない彼らは いつからこのことを知っていたのだろうか どうして何も悪いことをしていないはずの 私が浮気をした超本人たちに調整を向け られているのか不思議で仕方がなかっ たごめんね旦那さん奪っちゃっ て浮気相手もクスクスと嫌みっぽく私に 対して笑い声を漏らしわざとらしく敬一の 腕に 絡みつく話によるとその女性の名前は大西 美年齢は24歳とかなり若い水商売をして おりその店に敬一が来たことで知り合った というそれを聞きそういえば度々彼の帰り が遅いことがあったなと納得した残業と嘘 をついて会いに行っていたということ か2人は店の外で会うようになり関係を 持ってミキは妊娠した一は隠し後のことを 最初は秘密にしていたのだが私との間に できたこの性別が女の子だと知るやいなや 義両親に息子のことを伝え た男の子が欲しかった義両親は 大喜び浮気をしたということよりも後継が いることの方が彼らにとっては重要だっ たあんなしか産めない無能な嫁より男の子 を産んでくれる愛人の方がいいに決まって いる だろう義父からそんな声が飛んできたので 私は思いきりのことを睨ん だということでお前とは離婚してミキと 再婚するからさっさと子供と出て いけよ敬一は鼻の穴を大きく広げ偉そうに 私に向かって離婚を突きつけたミキも にやりと唇の端を持ち上げぎゅっ彼に 抱きつきながら私のことをじっと見つめて きていた彼らからしたら私のことを哀れな やとでも思っているのだろうしかし実際は 逆だ自分たちの愚かさに気がついていない のが哀れで仕方が ない離婚なんてできないわよきっぱりと 告げたのは私の母だった彼女の言葉に敬一 の顔から笑顔が消え軽減そうな目を向けて きて いるだってあなたが出世できているのは くるみの夫だからという理由だけなんだ から実は彼が勤めている会社は母の兄の 会社だったのである彼自身は別に仕事が できるわけではないそれなのに昇進できた のは全て小があってこそだった私と離婚 するということはその地位を失うことを 示して いるそれにあなたは会社のお金に手をつけ ていたわよね 役職を得て気が大きくなってしまったのか なんと敬一は横領までしていたのだこれが 明るみに出たら警察沙汰も免れない だろう離婚して逃げ出すようなら警察に 通報することになるわ ね母の言葉に彼の顔からどんどんと色が 消えていく髪のように真っ白となり餌を 求める金魚のように口をパクパクと 言い訳を探していたが何も見つからなかっ た らしい離婚しないなら横領したことを許し てもらえます か先ほどまでの私への偉そうな態度とは 一点母に懇願して取ろうという作戦に出た ようだしかし母は緩やかに首を振って否定 する養育費と慰謝料そして横したお金も 合わせ しっかり払ってもらいますから ねその言葉に一の体からふっと力が抜け へなへなと情けなく床に崩れ落ち た母が念押しをするように彼の顔を 覗き込むと力なく何度も頷いて いるそれと私と離婚した後は今までのよう な贅沢な生活は絶対にしないでください ね私はは総釘をさした敬一は金遣いが荒く 買うだけでろに使いもしなかった高い ネクタイやハカ靴などが家中に溢れていた の だ敬一は私の言葉にもきちんと頷いていた がミキだけは微妙そうな顔をしていたどこ か不服そうにほんの少しだけ唇を尖らせて いるしかし私はそのことには触れず一や義 両親の方へとをけたそれからとあることを けたしていおうとしたのだがそれは義母の 罵声に遮ら れる何よ生生な馬爪のくせ に話の腰を折られてしまった私は言おうと していたことを飲み込んだその後敬一は 結局警察に通報されなかっただが会社から 会解雇処分を受けて首になったのだったそ から1年私は子供と一緒に幸せに暮らして いた一や義両親からの罵声侮辱を受ける ことがなくなりすっかり心は軽くなってい た彼らの記憶がだんだんとぼんやりとして きたある日私の元に敬一たちがやってきた のであるまるで自分たちのことを忘れるの は許さないとでも言われているようだ彼ら は以前とは打って変わってボロボロの みなりをしていた義両親は一と同じように 金遣いが荒くすでに定年退職はしており 給料は入ってこないのだが生活費の口座 から勝手にお金を下ろして装飾品を購入 することが多々あったそのおかげと言う べきかは分からないのだが前までの2人は ファッションによってかなり若々しく見え ていたと思うそれが今は皆同じような毛玉 だらけのスエットやジャージ身につけて おり服だけ見たら別人のようである美容院 に行くお金もないのか髪もボサボサだった お金に困っていることが伝わって くるお前のせいでこんな貧乏ぐらしを強い られることになったん だ敬一がギャーギャーと騒ぐが決して私の せいではない全て自分たちが招いた結果 だろう話を聞くと彼は現在転職活動をして いるそうだ 首になった会社と同じ業種に絞っているの だが業界内では彼は知れ渡っている もちろん悪い意味だなぜ前の会社を辞める ことになったのかということが広まって おりそのせいでなかなか就職できないよう だった仕方がないのでアルバイトを始め どうにか日銭を稼いで暮らしているという 毎日朝から晩まで必死に働くため食べるの には困っていないかと思われたがどうやら そういうわけでもないらしい彼らは借金を しており毎月それの返済に追われていた せっかくお金を稼いでもその大半が借金の ために消えていく彼らが変えるのは閉店 間際のスーパーにて値引きされた弁当で1 日一食がやっとということだったその話を 聞いても私は道場などできなかった合槌 なども打ったりせずじっと敬一や義両親の 顔を見ながら話を聞くだけ義母に手を引か れたミキの子はわが分からなさそうに辺り をキョロキョロと見回しているそこで私は 愛人のミキがこの場にいないことに ようやく気がついた私と離婚した後に再婚 したわけではないのだろうか私の視線に気 がついたのか一ががっくりと肩を 落とすは子供だけおいてどこかへ逃げたん だ よミキはお金がなくなった敬一のことを 見限ったそうだ私が贅沢な暮らしをするな と釘をさした時の彼女の微妙な顔を 思い出す彼女は経一の中身などではなくお 金しか見えていなかった絶望したけ一に さらに追い打ちをかけるような事実が明 するミキのこと彼の間には血縁関係は なかったのだ 彼女がいなくなった 後この子本当に敬一との子か全然似てい ないように見える がそう指摘されたのをきっかけにDNA 鑑定をしたところはっきりと親子ではない という結果が出 たあの時に言おうとしたことなんだけど実 は不妊の原因はあなたにあったのよあの時 というのは1年前に最後にを合わせた時の ことだ気になっていたことをけたそうと 思っていたのだが義母に遮られてしまった 内容まさに私も親戚と同じように男の子と 敬一が似ていないことを指摘しようとして いたパニックになったのか敬一は黙り込む その場に立ち尽くすことしかできてい ないするとそこに1人の男性が現れた彼の 腕には小さな男の子が抱かれており私の方 を見ると効果音が出そうなほどキラキラと した笑顔を浮かべたえだ 誰敬一の発した声には聞き覚えがあった ミキが家に上がり込んでいるのを見た時の 私と全く同じで ある私の息子よそう実は1年前に生まれた 子供は女の子ではなく男の子だったのだ エコ写真では下半身がれており女の子と 間違われていた私が息子を産んでいたこと を知った瞬間一は見事に手のひら返しをし てき た頼む許してほしいやり直したいん だそう懇願してくるが私にはもう新しい夫 がいるそれが今息子を抱いている男性だ一 に向かって紹介すると途端に彼は目を鋭く 細めて私をのしてくるではないかこの アズレどうせ浮気していたん だろう彼と付き合い始めたのはあなたと 離婚してからよだから浮気なんかじゃない 愛人と隠し子まで作っていたあなたなんか と一緒にしない で月光した敬一はよろよろと夫に近づくと その手から息子を奪おうとし たちょっと何するんですか うるさいなあ俺が本当のお父さんだよ こんな男じゃない俺が父親なん だ自分が父親だと主張しようとするが息子 はそんな彼を拒否する顔を真っ赤にして 泣き叫び夫の腕から離れようとしないそれ がショックだったのか敬一は手を下ろして うれた私は彼をきつく見下ろし淡々と 言い放つ これ以上つきまとうなら警察に届ける からすると敬一と義両親は慌て始め転び かけたりしながらもうから出て行ってくれ たのだったさすがに警察という言葉を出せ ば関わってこないのかと思っていたがそれ は甘かったらしいその後も彼らは幾度と なくメッセージを送ってきたり電話をかけ てきたりしたのだうちに足を運ばなければ いいという考えだったようだ私は 付きまとったら届けるとしっかり予告して いたうちに来たらではない接近禁止令を 出すとようやくスマートフォンがしつこく なることはなくなったあんな人間たちに 囲まれミキの子は大丈夫だろうか子供に罪 はないため心配していると一との共通の 友人からある噂を聞くことになるなんと一 と義親が育児放棄に近いことをしており 怪しんだご近所さんから児童相談所に通報 され警察のお世話になったということ だ子供はミキの両親に引き取られた彼らは 娘とは正反対に真面目な人物らしく子供を 可愛がっているようだそれを聞き私は ほっと胸を 撫で下ろす敬一たちは無一文になり通報の ことが広まり遠くへ引っ越したというこれ でようやく義家族から解放されたのだ今私 のお腹には第2の新しい命が宿っている夫 と子供たちと幸せになろうと決意し明るい 未来を頭の中で思い描いたのだっ た随分貧乏そうな男と一緒にいるのね私の 夫と大違いその言葉に怒り悲しみ悔しさが の中で混ざった私は耐えきれずに俯いて しまう私の婚約者を奪いそのまま結婚した 親友それから10年という長い年月が経ち 私は結婚して引っ越していたこともあって まさか再開するとは思っていなかった ジャージ姿の夫とファミリーレストランで 食事をしていたところその親友が現れたの である夫は私のおかげでは異局長にまで 登り詰めたのよお給料がいいからブランド もだって簡単に変えちゃうのよね彼女は身 につけたブランドものバッグや アクセサリーを見せびらかしながら私たち のことを小にしたような態度を取るまだ 彼女と信仰があった頃こんな人ではなかっ たはずだったもうあの頃の彼女はいないの だ早くどこかへ行ってほしいお願いだから の時間を邪魔しないでそう願いながら 黙り込んだ私に変わり口を開いたのは私の 夫だった親友の夫つまりは私の元婚約者が その場に現れ私の夫が名前を言って挨拶を したすると元婚約者は震え出すそして 明かされた私の夫の正体に親友もガラっと 態度を変えるのだった 私の名前はまり子34歳6歳上の夫である 深夜さんと7歳の娘南と暮らす専業主婦だ 深夜さんは若くして責任のある地位につい たこともあり出張が 多いごめんないつも南のことを任せきりに してしまって彼はそう申し訳なさそうに 言うが私は大変に思ったことはほとんど ないは幼いながらもかなりしっかりしてき ているからだ学校から帰ってきたらすぐに 宿題に取りかかりすらすらと終わらせて からゲームや漫画を読んだりテレビを見 たりするそして夜になったら夕食作りのお 手伝いをしてくれるというとても優しい子 に育ったママのことは私に任せてねパパ えへと誇らしそうに胸を張る彼女その様子 を見て私も深夜さんも嬉しくなってほえだ 南と2人でいる時は家で過ごすことが多い のだが深夜さんが帰ってきた休日には家族 3人で外へ行くことが多いと言っても ショッピングモールや遊園地などの娯楽 施設に出かけるわけではない深夜さんは 仕事柄体を鍛えることを日課としていた 毎晩30分から1時間くらい筋トレをして おり のホテルでも欠かさない今日もちゃんと トレーニングしました彼が家にいない時に はそういう報告がメッセージで届くことも あった休日で朝から時間がある時には3人 でジョギングによく出かけているのだ私と 南は最初あまり運動に慣れていなかった ためジョギングというよりはウォーキング になっていたのだが少しずつ走れるように なっていた今では戦闘を行く深夜さんの 背中を見るだけではなく周りの景色を 楽しむ余裕も出てきている春には桜が咲く 川沿いを走る夏は川辺でバーベキューを する人たちを横目にそして秋は紅葉冬には 歯が散ってしまって寂しげな枯を見ながら 途中で休憩を挟みベンチで飲み物を飲んで 断捨する時間が私は好きだった 最初の頃は私服で行っていたのだが今は 専用のジャージを買ってそれに着替えて から出るようにしている私たちの色違いの ジャージを見た近所の人があら仲良しねと 微笑ましそうに言ってくれた私と深夜さん は照れ臭くなりながらペコリと釈し南は 元気よく頷いていた今でこそ健康的でし 生活を送っている私だがここにたどり着く までにはそれなりに苦しく辛い道のりが あったの だ10年前のことに遡る当時私には2歳上 の婚約者俊助がいた元々彼とは幼馴染みで 家族ぐるみで仲良くしていたお互いの家に 遊びに行ったり長期休みになったら一緒に 旅行へ行こうと計画したこともある しかし1泊2日程度ならまだしもそれ以上 の期間家を開けることはできなかったなぜ なら私はひどく体が弱かったからだ普通に 日常生活を送っているだけでも突然発熱 することがあったり頭痛があって寝込む日 も しばしば学校では体育の授業にあまり参加 できず体操儀に着替はしてもグラウンドに 備えつけられたはベンチで見ているしか できなかったことを覚えて いるそんな体だったので人が多いところに 行ったり長時間歩いたりする旅行は心配が 多くあまりできなかったのである俺マリ子 のために医者になるよそれでずっとそばに いて体調が悪くなったらすぐ見れるように する中学生くらいの頃だったろうか俊助が その夢を語ってくれたのは力強い目で私を 見つめてくれて危うく涙が出そうになって しまった出かける際私はいつも体調が悪く ならないか他の人に迷惑をかけないかと いうことばかり考えていた彼がそんな不安 を払拭させようとしてくれた気がして 嬉しかったので ある彼は幼馴染みとしてそして恋人として 私をずっと支えてくれていた 私は周りの人に恵まれていたと 思う私の両親はもちろん俊助の家族も私を 気遣ってくれたそして高校生になって 出会ったひろみというクラスメート も彼女とは入学式で隣になったことが きっかけでよく話すようになり昼食を一緒 に取ったり課後に並んで帰るようになっ たり仲を深めていたして親友と呼べる存在 となったのであるひはとても優しく体が 弱いということを打ち明けると色々な面で 手助けをしてくれた出られなかった授業が あったらノートを見せてくれたり課題を 教えてくれたり校内で突然体調を崩した時 には保健室に付き添ってくれたりした2年 生3年生ではクラスは離れてしまったが 変わらずしてくれた高校生の間は熱を出し たりしても1日で治ることが多く以前より 安定していたのだが卒業してから大きく 調子を崩すことになってしまう勉強したり 仕事にしんだりするどころではなく入隊員 を繰り返す日々を送っていたそんな中でも 大学に進学して忙しいだろうにみはよくお 見舞いに来てくれたを染めたメイクをし たりとけていたが中身は高校の頃と同じ 優しい彼女のまま大学の友人と言ったで あろう有名スポットや可愛らしいカフェの 写真を見せてくれて退院したらまり子とも 一緒に行ってみたいなと言ってくれたその 言葉に私は元気をもらっていたの だは医学部 にし やみからも合間を縫って連絡してくれたり 会いに来てくれていた周りの優しさが胸に 染みやっぱりみんな優しいなと私は幸せな 気持ちでいっぱいになっていたそれが 変わってしまったのはいつからだっ たろう私が22歳の時治療に専念するため に専門の病院に店員したのが天気だったか もしれ ない深夜さんと出会ったのもその頃だった 彼が私の担当員になったのだ私が病室から なかなか出られない間に俊助とひろみが 隠れて付き合っていた私のお見舞に来て くれる時間がかぶりそこで顔見知りになっ てよく話すようになったので ある私はその時はまだ気がついていなかっ たひが俊助を獲物を狙う肉食汁のような目 で見ていただなんて 2人の浮気の事実を知ったのはそれから2 年が経ち私が24歳になった時だった治療 のおかげでだいぶ体調も安定しもう少しし たら俊助とデートをしたりひとどこかへ 遊びに行ったりできるかと思っていたのに ごめん別れよ突然彼から別れを告げられて しまう別れ話をしに来たというのに彼の隣 にはががりなんだか嫌な予感がしたどどう して私はショックのありかのなくような 細い声しか出せない俊介は私と目も合わせ ず不機嫌そうな顔で理由を語った医者に なる俺の妻がまり子みたいに病弱だったら 世間定が悪いだろ体が丈夫な人じゃないと 嫌なんだ私は呆然としたまま口を開けての 定まらない目で彼を見るその時視界に移っ たみはゆいそうに口を手で押さえて笑いを こらえていたとにかくもうマリ子は俺に とってお荷物でしかないんだ縁を切らせて もらうああもちろん私もだから今だから 言っちゃうけど高校の時からあんたのこと ずっと面倒だなって思ってたんだよね私に 見せつけるように2人は腕をみながら去っ ていった俊助はみと付き合っていく中で 本当はわがままで見えったりな彼女の考え 方に染まっていったのだと気がつく家族 ぐるみの付き合いだったこともあり私たち が別れたということはすぐに親たちに 伝わった俊助の両親は辛そうな顔をし ながら私に謝ってくれて私が知らなかった 彼の状況を教えてくくれた彼は駆け出しの 医者の卵で自分の現状に大きな不満があっ たという前までは謙虚で勉強家だった彼が ひろみに影響されてやる気を失いどんどん 楽な方へと逃げてしまうようになったので ある安定していたはずの私の体調が2人に 裏切られたショックによりまた悪化して しまった親はんを見て専門病院のある別の 町に引っ越すことを提案してくれ たここにずっといたら俊助君のことも広美 さんのことも思い出して辛いだろう心が 沈んだままだったらきっと体にも悪い わ私は素直にそれを聞き入れ家族全員で 引っ越したのだっ た担当員の深夜さんは真味になって治療を してくれた また良き相談相手のような関係を気付けて いたこともあり俊助に手広く振られた私の 心にも寄り添ってくれたので あるそのおかげで精神的にも回復していき 体の調子も戻っていった深夜さんによる 献身的な治療もあって私は病気を克服する ことができたベッドから起き上がれない日 もあった私のことをずっと見ていた深さん はまり子さんあなたは本当にすごいですよ 病気に負けずにここまで回復できたあなた はとても強い人ですそんな嬉しいことを 言ってくれたのであるとても恐れ多いこと なのだが彼は20代のほとんどを費やし病 と戦っていた私を尊敬してくれていたと いう私も同様にいつも真味になってくれる 優しい彼のことを敬信頼していたそして 一緒に過ごす時間が長くなっていく中で その気持ちが愛情へと変化して付き合う こと に私が27歳になった頃深夜さんの仕事に 天気があって私たちは結婚することとなっ たのだ退院した私は彼と共に新たな生活を 送り 始めるコンビニやスーパーなどのお店様々 な形の家が並ぶ住宅街道端に入る雑草や その中に混じる鮮やかな花当たり前のよう な光景が私にとっては眩しくて暮らし始め てから少しの間はちょっとしたことに感動 しっぱなしだっ た深夜さんはそんな私にも呆れることなく 優しい顔でずっと見守ってくれてい たこから先一にとへ行って色々な景色を 見ようお花見に行ったり海へ行ったり もみじがりもしてみたいなあもちろん無理 はせずにね時が経ってすっかり健康になっ た私は深夜さんが行った場所へ行くことが できるようになったお弁当を持って桜が 満会の公園へ行ったり夏は海に行って泳ぎ はせずとも足だけつけてみたり [音楽] 秋にはもみを見て冬に雪が降ったら 手のひらサイズの雪だるまを作ったりもし た私は断るごとに写真を撮っていたので その全てが画像として残っている時々それ らを見返すのだがその場にいた時の気持ち も一緒に蘇り幸せな気持ちに浸ることが できるのだ長い入院生活のせいですっかり 体力がなくなってしまっていた私はそれを 取り戻すために深夜さんと一緒に ジョギングを始め今は娘も加わっている いつも通り3人で走っていたある日 ちょうど昼時ということでファミリー レストランに立ち寄ることにしたあれ まりこ久しぶりじゃないそこでなんと偶然 にもひろみと再開したのである苦い思い出 が頭の中に浮かび顔に出してしまいそうに なったが子供の前ということもあり我慢し た俊助と一緒にこの町に越してきたのよ それにしてもそこで言葉を切りひろみは 私たちをじろじろと舐め回すように見た ジャージ姿の深夜さんに目を止めるとぷっ 吹き出す貧乏そうっていうかまりこのくせ に結婚できたんだあ同士で気があった 感じ失礼な発言ばかり繰り返す彼女もう 高校生の頃の彼女はどこにもいない全くの 別人格なのよく3年間も化の川をかぶって いられたものだと逆に関心してしまいそう に なるひろみはブランドのロゴが入った バックを持ち高そうなイヤリングや輪を いくつもしてい たのに気がついたのか彼女は自慢気な顔を してバッグを顔の前に 掲げる俊助は私のおかげで今は異局長に まで登り詰めたのよ補給料がいいから ブランドもだって簡単に変えちゃうのよね そこの貧乏そうな男と大違い 怒り悲しみ悔しさが胸の中で混ざった私は 耐えきれずに俯いてしまう隣にいる南が 心配そうに私の腕をキュっと握った早く どこかへ行ってほしいお願いだから幸せな 家族の時間を邪魔しないでよそう願い ながら黙り込んだ私に代わり口を開いたの は深夜さんだっ たあなたのご主人の俊助さんとは最近この 辺りへ転勤してきた青俊助さんのことです よねえええどうしそれをまさか私ではなく 深夜さんの方から話しかけられるとは思っ ていなかったのかひろみが慌てたような声 を出したするとそこへ俊助がやってきたお 手洗いにでも行っていて席を外していた ようだ彼は状況が飲み込めないのか私と 深夜さんの顔を交互に眺めては減そうな顔 する自分は院をや 瀬ですその名前を聞くと途端に俊介が ブルブルと震え出した実は深夜さんは医学 会では広く名の通った優秀な医師なので ある私の令を論文として発表して高い評価 を得ていたもちろん私が同意した上でだ彼 は将来を望されており出世こす真しぐだと 思われていたが できるだけ多くの患者と向き合いたいと いう思いからその名誉を捨てこの町の開業 位となったのだったしかし今でも時々大学 病院に呼ばれることもある当然俊助も彼の ことを知っておりだから名前を聞いて驚き のあまり震えたのだなんだ先に言って くださいよそんなすごい方だったんです ねん はっと態度を変えた結局彼女は人のことを ちや身につつけるものなどでしか判断せず その人自身がどんな人であるか深く知ろう としないのだジャージ姿だから貧乏人と 馬鹿にしていたのを忘れたのかと言って やりたいくらいの変わり身の速さである もうお店を出 ましょうへの不快感から私はそう口にして いた深夜さんもそんな私の気持ちを組んで くれたのか無言で頷くえもう言っちゃうの まだ話し足りないんです けど鳥肌が立つほどおぞましい彼女の ブリッコのような声を背に受け私たちは その場を後にした帰宅後私は深夜さんへ 思いをぶつけてしまう南が見ていたら不安 にさせてしまうと思い 彼女が寝たことを確認してから切り出し たあの2人のことはふっきれたと思ってい たのにああやって馬鹿にされると許せない 気持ちが湧いできちゃうのもう関わりたく ない涙をこらえて震えた声を出す私の方に 深夜さんが優しく手を置いた大丈夫 もうまり子には嫌な思いをさせないように するから俺に任せて それから数日後私のスマートフォンに ひろみから着信があった表示されたその 名前に私は顔をしかめるが仕方なく出る ことに するちょっとどういうこと俊助が攻殻処分 になった上自宅謹慎まで命じられたんだ けどキンキンとした金切り声が響き私は 思わず耳を手で覆う相当困惑してパニック になっているのか説明しろ説明しろと上の ようにひはつぶやき続けた深夜さんの病院 まで来てそれだけピシャリと言うと私は すぐさま電話を切ったひにとって俊助に何 が起こったのか知る手がかりは私と深夜 さんしかいないだから必ず来るはずだ そして予想は中した にもいるのだが2人の間に流れる空気は なんだかピリピリとしており苛立っている とすぐに 分かるいつも基本的にやかな深夜さんは 真剣な顔で2人を接室に通した私と深夜 さんそしてひと俊助が隣同士で座り 向かい合うみはひどくふくされておりそれ をアピールするかのようにと音を立てて 腰かけ足を組んだまりこあんた何か そそのかしたでしょう俊助を奪った私が気 に食わないからって落とし入れために旦那 の権力でも使ったの かしらこの後に及んでもまだ人を馬鹿にし たような態度を取れるのかどうして私が 何かやったって思う のすの部下の1人を問い詰めたのよ内部 告発があってが決定したけどそれにあんた の旦那が関わって るってね私的な理由で俺を広角に追い込む なんて卑怯だぞひたちは一緒になって私を 責め立ててくるが2人は何か勘違いをして いる私が彼らを許せないという気持ちだけ でこんな大事に発展させられるわけがない それは違います深夜さんが静かに告げると 一時停止でもしたかのように彼らはピタっ と動きを止め た俊介は自分よりはかに意思として優秀で ある深夜さんには強く出られないの だあなたはもも数々の問題行動を起こして いましたねそれを忘れたとは言わせません 淡々とそう指摘されると俊介は途端に目を 泳がせた口をパクパクさせているが何も 言葉は出てこないみは何を言っているのか と言わんばかりに彼の方に顔を向けて腕を つかむ実は深夜さんは顔が広く多くの若手 医師たちに俊助のことを相談されていたの だ自分より立場の低い人に仕事を押し付け て責任を取らせたり王兵な態度を取ったり 異局長という地位を利用して好き勝ってし ていた 自分たちが言ってもなかなか信じてもらえ ないと思います広瀬さんの言うことなら みんな信じてくれると思うんですがよし 分かった自分から彼の上司に相談してみる よそういったやり取りがあり深夜さんから 俊助の上司に若手医師たちから言われた ことを全て報告し た最初の方はその上司も会議的な表情をし ていた は目上の人に対しては仕事をちゃんとして いたように見せていたからで あるやはり広から移った見えっはりな性格 はなかなか治らなかったようだしかし内部 調査の結果俊介が悪を働いていたことは 全て真実だと明らかになったそのため格が 決定したのであって決して私1人のためで はないのだそもそもも異局長とは権力を 振りかざして好きかってする立場ではあり ません若手を教え導く職務のはずですよ 俊助は深夜さんの言葉を聞いて膝の上で 固く拳を握りしめた偶のも出ないようで あるあなたがしていたのは全く逆の行動 です多くの若手医師たちを苦しめていたの ですから今回の処分は当然のことです 俊助はがっくりと肩を落とした深夜さんの 言葉が響き反省したのかどうかは分から ないがもう何も反論してくることはなかっ た深夜さんは今度はひろみに目を 向けるまさか自分も何か言われるのだろう かと彼女は身を固くしたそしてテーブルの 上に並べられた写真を見て目を大きく 見開く それは彼女が何人もの俊助の部下たちと 関係を持っていることを示す写真だった あなたは医者の妻であるという肩書きを 利用して遊び歩いていましたねはお前どう いうことだ怒りが言動力となって体を 動かしたのか勢いよく顔を上げてみの肩を 掴む 俊助彼女は極限まで目線を横に どうにか目を合わせないようにしている またあなたは彼が出世しないことについて 不満を口にしていたようですねその後異 局長への昇進が決まったのでその口は言わ れなくなっただろうが今回の攻殻処分で 逆戻り だテーブルの上の写真にはひが他の男性と ホテルに入っていくところ腕を組んでいる ところなどきり関係が分かるものが ほとんどだがその中に1枚だけカフェの中 で断捨しているところを収めたものがあっ たやかな笑顔で俊助の悪口を言い続けてい たのかもしれないふざけるなよお前みたい なシガが嫁だなんて恥ずかしくて仕方が ないはあ私だって出世コースから外れた あんたのことなんてもう興味ないからなん だと離婚だ 離婚私たちがいることも忘れ2人は見 にくい言い争いを 始めるその様子をぼーっと眺めながら私は どうして彼らにこだわっていたのだろうと 不思議に思った彼らは互いの身勝手な考え で利用し合っていただけだ信頼関係など ないも同然だからきっと今回の攻殻処分が あろうとなかろうといつかはこの綻してい た だろう深夜さんは2人の腕を引き病院から 追い出したその間も彼らはずっと大声で論 を続けたままだっ たその後美と俊助は離婚した互いに借金が あったり周りから訴えられたりとお金に 苦労しながら生活しているそう だは今までしたり事を にそしてみは関係を持っていた人の中に婚 者がいたことからその奥さんに慰謝料を 請求されている私も彼らに慰謝料を払って もらったうちの1人だ病院の大雪室に防犯 カメラがあったことから俊助たちの暴言が はっきり移りそれでもったのである分割で はなく一括で払ってもらい先も全て削除し たことで本当の意味で2人から解放された ような気がし た私はまた休日に家族でジョギングを 楽しみながら3人での生活と健康を大切に しようと改めて思うのだったただいま あ誰もいない か地元の友人との約束のため私は実家へと 帰省していた だが友人の子供が発熱したということで 予定は キャンセルやることがなくなったので予定 より1日早く夫婦で住む家へと帰っ た夫はこの日は出張の予定で家には誰もい ないはずだっ たそれなら帰ることを連絡しなくても良い かと思ったのでそのまま帰ったのだが玄関 に入るとすぐに違和感を感じ たあれこの靴は誰の かしら私のではない見知らぬ女性の靴が あるのを発見し たまさかと思いながら気づかれないように 忍び足で寝室に向かいゆっくり扉を 開くするととんでもない光景を見てしまっ たあの2人何してるの 女の影は前々から感じていたけど目の前で 私の勘が正しかったことが証明されている 事実に怒りが込み上げてき たしかもよりにもよって相手は妹だっ た突然の出来事に何の心の準備もできてい なかったら取り乱してどうしていいか 分からなくなっていた だろうしかし私は違ったスマホで動画を 撮影開始して作戦を実行した同時にある人 に連絡を 入れる全ての準備を整えた私は意を消して 扉を開いた妹と夫の体がビクッと大きく 跳ねるあなたたちここで何してる のお姉ちゃんなんでここ に私の家なんだから当たり前でしょああ 動画をあなたの旦那に送っておいたから ねお姉ちゃん嘘よね旦那に知られたら まずいのはお姉ちゃんよ え私はさわ子32歳地方出身だが就職は 地元を離れて都内で地域の病院で看護師を していた私には妹のしがいて化粧品会社で 働いており照るさんと結婚して いるしよは昔から男性からモテるタイプ だっ たただ私とは仲が悪いわけではなかったが 性格が違うと感じて話が合わないと感じる ことも多かっ た私は恋愛について興味がないわけでは ないがに仕事が忙しくて恋愛する時間が なかったの だそんな中友人からこんな話が出たので あるねえさわ子今って付き合っている男の 人っているかしら え今はいないけど急にどうした のいないんだったらちょうど良かったわ サバに紹介したい人がいるのよきっとサバ と話もあってお似合いだと思うの一度会っ てみ ないそうなのねせっかくだから会って みよう かしらそう来なくっちゃそれじゃあさわ子 の都合のいい日を教えておいてくれる相手 の男性とも話して予定が会う日を確認する わね予定が分かったらまた連絡するわ ね分かったわそして友人とやり取りをして 予定を調 紹介してもらった男性こそ今の夫かみ ださわ子さん初めまして よろしくお願いしますあ初めましてご丁寧 にどうもこちらこそよろしくお願いし ますさわ子さんは趣味は何です かそうですねお料理をすることは好きです ねおおいいじゃないですか得意料理とかは あるんです か肉じゃがなんか得意です ねかみは最初はとても丁寧で明るく社交的 なイメージだったのでとても話しやすく私 もすぐに打ち解けられたと 思うそうして何度かデートを重ねていき 私たちは自然と交際へと発展した交際を 開始してからもとても順調に進んだそうし ていくと年齢的なこともありだんだんと 結婚を意識するようになっ た さばこ俺と結婚してください必ず幸せに する から 嬉しい ありがとうよろしくお願いし ますそしてかからプロポーズを受けて結婚 することがま 家族へ紹介することになっ たさわ子さんと結婚させてもらうことに なりましたかみですこれつまらないもの ですが皆さんで どうぞこれはこれはご丁寧にありがとう わあここのお菓子おいしくて有名なのよ ねかみはここでも社交的な性格が全面に出 てすぐに私の家族やしよとも打ち解けられ たようだったそれを見て私はとても安心し たさわ子のお母さんもしよちゃんもいい人 そうでよかった よそう言ってもらえると嬉しいな ありがとうところでさわ子は俺と結婚した 後仕事はどうする のかにそう聞かれて私は少し考えた今まで は恋愛もしていなかったからとにかく仕事 を一生懸命にすることしか考えていなかっ たがずっと仕事をしていくかは特に こだわりがなかったの だそう ね私は仕事を辞めて専業主婦になろう かしらえいいの かもちろんよ家のことは私に任せておいて そして私はかみと相談した通りに仕事を 辞めて専業主婦となっ たただいまああ疲れ たお疲れ様お風呂を湧いてるわよそれとも 先にご飯にする おお ありがとうそうだなあ先に風呂に入らせて もらうよ分かったわ の大手勝者で営業をして いるいつも忙しそうだな仕事を頑張って くれているから家でぐらいゆっくりとさせ てあげたい な私はそう思っていたその後かみはお風呂 から上がって一緒に夕食を食べていると うん今日のご飯うまい なあそう言ってもらえてよかったわ何か 食べたいがあったら遠慮なく教えてね私に 作れるものなら何でも作るからうん分かっ たありがとう なこうして私は家庭ではかみのことを 支えようと頑張っておりその生活に幸せも 感じることができていたかみと結婚できて よかったとこの時はそう思っていたのだっ た結婚生活は順調かと思っていたが だんだんとかみの仕事帰りが遅くなって いっ た ただいま ああお帰りなさい今日も遅かったのねもう 日付も変わっちゃってるわ ね最近仕事が忙しくてなあ次から次へと なんだか嫌になってしまう よそうなのね体が大事だからあま無理し ないようにしてねああ ありがとうかみはもも出張も多くて家を 開けることもあったので本当に仕事が 忙しいんだろうと思いその点については あまり気にはしていなかっ たそれよりも私には気になることがあった それは子供のことだ32歳という年齢の こともありなるべく若いうちに子供が 欲しいと考えてい たねえそろそろ私たちも子供が欲しいわ え別にまだ大丈夫 だろうそんなこと言わないでねお 願い全く仕方がない な風道はいいやながら行為を了承してくれ たことは あるそんそんに嫌そうな態度をあかさに 出さなくたっていいの になんだか私のわがままに無理やり 付き合ってくれているような感じでお互い に愛を感じられない気がし た私たちは夫婦なのに子供に関してのこと はとても大事だと思うがよりにもよって そのことですれ違いが生じてしまう なんてかの態度のこともあり私は徐々に 夫婦の溝を感じるようになってしまってい たそれに最近のかみの様子はなんか変だ そう思うこともあっ た仕事から帰ってきた後かみのスーツの ジャケットから女性用の香水の香りがする ことやスマホを見ている時間が増えてい たり以前はそんなことがなかったと思う ようなことが増えていたので女性の影をを 疑うようになっ た女の勘というやつ だそんな心配をしながら過ごしていると 地元の友人から連絡があっ たさわ子久しぶり最近地元に帰ってきて たりするの久しぶりに会ってお茶でもし ないあらいいわね来月かみが出張の予定が あるみたいだからさその時にでも地元に 戻るわはね詳しい日付はまた連絡するわね うん了解楽しみにしている ねそして1ヶ月後のある日友人に会う予定 のため数日間は実家に帰ることにしていた ところが実家に到着した後に友人から電話 がかかってきたので出てみるとさわ子 ごめんうちの子供が熱を出して寝込んで しまってさあ今日行けなくなっちゃった せっかくこっちに帰ってきてくれたのに 本当にごめんねそうなんだそれだったら 仕方がないよお子さんの体大事にして ねこの友人とは昔から仲の良かったので 久しぶりに会えることを楽しみにしていた しかしこればかりは仕方がないな母親なら ば子供のことを優先しなばいけないのは 当たり前だ から本当にごめん ね気にしないでまた機会があれば会えたら いいねその時を楽しみにしている わ友人は何度も申し訳なさそうに謝って くれたが会う機会がなくなったわけでは ないいつか機会があれば会うことを約束を したこの日は友人と会った後には実家に 泊まって翌日に帰るだったがやることが なくなったので1日早いが都内の家に帰る ことにし たももかみの出張予定に合わせて友人と 約束したので今日家にはかみはいないはず だっ たそれなら帰ることを連絡しなくてもいい かと思ったのでそのまま帰ったのだが玄関 に入るとすぐに違和感を感じ たあれ この靴は誰の かしら私のではない見知らぬ女性の靴が あるのを発見し たまさかと思いながら気づかれないように 忍び足で寝室に向かいゆっくり扉を開くと そこで目にしたものはとんでもない光景 だっ たかさん最高 よちゃんもだ綺麗だよもうかみさんたらお 上手なんだ からあの 2人何してる のやっぱりそうだった の女の影は前々から感じていたけど目の前 で私の勘が正しかったことが証明されて いる事実に怒りが込み上げてき たしかもよにもよってはしだった なんて突然の出来事に何の心の準備もでき ていなかったら取り乱してどうしたらいい か分からなくなっていた だろうしかし私は違ったかみを疑うことに 心苦しさは多少あったが勘が当たっていた ことを想定してある人に話をしていて よかった な最も話をした理由は私のだけではないの だ がそれがあったからか怒りを感じながらも 私の行動は冷静に行えていたと 思うまずはこのことをある人に相談する ことが必要と思ってその人に電話をし たもしもしあすいませんさわ子です今かみ と静が私の家の寝室でとんでもないことを しているんです そう かしよの やめそれじゃあ例の作戦を実行するしか ないですね準備はできています かはい大丈夫 です相談相手は一瞬しよに怒りを向けた ような言葉を発し たとにかく私は作戦実行のために押入れ からあるものを10個取り出してそれを そっとにばせ準備ができると一気に作動さ せたすると部屋の周りが一気に白くなって いったのだっ たうわなんだこれ急に何なのととにかく外 に逃げ ましょうそうだ な2人は焦りながら部屋から出ていこうと するがそうはさせないあれ開かない なんでだかみさん何やってるのよ早く扉を 開けて よそんなこと言ったって開かないんだ よそんなわけないでしょちょっと変わっ てて本当に開かないどうなってる の扉の向こうから2人の焦る声が聞こえて いるそろそろ開かない理由を教えてあげて もいいか なあなたたちをこのまま部屋から出すわけ にはいかないから出られないように扉を 抑えているの よその声はさわ子かなんでここにいやそれ よりもこの白いのは何なんだよそうよ お姉ちゃんこれは何なのか説明し て何ってバルさんよ中が中ににいたから 駆除しようと思って ねふざけるな何が外注だここから 出せよそうよ早く出し てこのまま簡単にあなたたちを部屋から 出すわけないでしょと私は心の中で つぶやく出してあげてもいいけど正直に何 をしていたか全て話してちょうだい はあ別に何もしてねえよしよちゃんが相談 に乗って欲しいことがあるって言うから話 を聞いていたんだよそそうよそれだけよ ふう照るよしさんにはできない相談なの かしらそそうよ照るよのために男の人の 気持ちを聞くのは本人に聞くの恥ずかしい もんだからかさんの話を参考にしようと 思ったの よよくもまあそんな嘘を思いつくものだ さっきまで部屋でしていたことを見られて いたとも知らない でさっきまで2人が楽しそうにしていたの はそんな感じじゃなかったけど ね私がそう話すとその態度が気に入ら なかったのかかみが突然起り始めたおい何 を言っているんだふざけるなもしかして お前しよちゃんに嫉妬してるのか妹に嫉妬 するなんて情けない女だ なそう思ってもらっても結構です けどここから出られなくなるだけだけど ねなんだとお前何様のつもりだよいい加減 にしろ よそれはこっちのセリフなんだけど ねかみは頭に血が登って冷静さを描いて いる 様子倉庫している間にもバルさんの煙は 広がってから10分後扉の向こうでは煙で 咳き込んでいる2人の声が聞こえていた それでも和道は抵抗していたがしよは さすがにやばいと思い始めたようで ようやく白場し始めたおお願いここから 出して分かった浮気を認める からちょっとしよちゃん何言ってるん だもっと詳しく教えてもらおう かしら私がそう言うともはやしよは逆らう 気力もなく話してくれ た初めて顔合わせした時からいいなって 思っててかさんは張が多いからそういう ことにしておけばお姉ちゃんにバレない からって言われたのおい俺のせいにするな よなお前だって乗り気だったじゃないか うるさいわね今日だってお姉ちゃんは地元 に帰っていないから家に来ていいって誘っ てくれたのにこんなことになっちゃった じゃ ない誘ったのはかみからでもしよの方も まんざらでなく乗っかったみたいですね てよさん え照る よ突然私がしよの夫照るよさんの名前を 出すとしよは困惑した反応を示した先ほど 私が話していた相談相手こそしずの夫で ある照義さんだそして今照義さんが私の家 に着いたところであっ たどうしてがここに あおおいどうするんだ よてるよさんが来たことでしよはさらに 焦り始めかみもこれからのことが想像でき たのかさっきまで切れていた異性も消えて 弱々しい声になっており顔面蒼白になって いる様子が想像 できるすると照るよさんがしたり顔で口を 開いた しよやっと尻尾を出した な照るよしさんこれ先ほどの会話を録音し たもの ですお姉さんありがとうござい ます私が照るよしさんに渡したのはこれ だけでは ない2人が浮気している様子は動画でも 照るよさんに送っているから ねそそんな 照義さんの職業は弁護士だ私がかみと結婚 した辺りからしよに男の影があると照義 さんも感じており色々と調べた結果は相手 がかみであることまでたどり着いてはいた ただ私と姉妹だったためお互いの夫のこと 妻のことで相談をするなど2人で会うこと にも何か理由があったり不自然でない部分 もありどうしようかと考えていたそこで前 から私も照るよさんからどうしたら良いか 相談を受けていたので あるその結果こうして証拠を納めることに 成功もうだめ だおしまいな の弁護士相手にあそこまでの 証拠勝ち目がないと悟ったのか2人はうれ ているそしてで2人は社会的な制裁を 受けることになったのだっ たもちろんかみとは離婚をする方向で 進めようと思っていたのだがある日私は体 に異変を感じた う気持ち 悪いこれってもしかし て急に吐き気を感じることが増えてきて今 まで感じたことのないものだった まさかと思ったが妊娠検査薬を購入して 調べてみると予想通りであった子供が 欲しいと思っていたので念願は叶ったが 離婚しようと思った後で発覚する なんて私はとても複雑な気持ちになった どうしたら良いのか照るよさんもしよと 離婚に向けて話し合っていること だろうお互い悩みを持ったも同士で相談し やすいこともあるのでてるよさんと会う 予定もある次に会った時にでも話を聞いて もらおうそう考えながら照るよさんと会う 日がやってき たもう本当にかみとしよには参ってしまい ますよ ね本当ですねあの2人許せないな もう本当にふざけるなって感じですよ 全くどうしてこのタイミングでしよと浮気 なんて私はできるだけ気場に振る舞おうと 思っていたが無理があったのだろうか照る よさんには何か私の様子の変化が感じられ たようだっ たお姉さん何か様子が変ですが大丈夫です か そう聞かれ私は今まで我慢していたものが こらえきれずに涙が溢れてきてしまっ た落ち着いたら今の気持ちを正直に話して ください ねうんごめんなさい ねそして私はしばらく泣いた後で一度深 呼吸をして決意をして照るよさんに伝え たかみは浮気したけど 子供には父親が必要だと思うからちゃんと 謝れば許そうと思い ますその言葉に照義さんは一瞬驚いたよう な顔をしたが一言だけ発し たそうです か浮気の証拠を得て突きつけたあの日から 私はかみと別居していたが子供のことも あるので連絡を取り和道の住む家に行って 話をする約束をし たそして私が家に到着して玄関の扉を 開けるとかみがその瞬間に駆け寄ってきて 私の前で膝まき土下座をしてき た本当にすまなかっ た随分と駆け寄ってきて謝るのが早かった わねどういう風の吹き回し 本当にバカなことをしたと思っていて せっかくさわ子がチャンスを与えてくれた から感謝してるんだだからさわ子が来る まで玄関の扉が開くのをずっと観察してい たん だそうなの ね駆け寄ってくるのがあまりにも早かった からかみの言っていることは本当なの だろう かそれに俺父親になるんだよなお腹の子供 のためにも心をえなきゃだめだからさわ子 と子供を守るためにこれから頑張ることを 誓う から言葉だけなら何とでも言えるし夫は 本当に反省しているのか半身半疑だっ た許すべきかどうか決めあね黙って 考え込んでいると夫はまだ謝罪が足りてい ないと考えたよう でもう2度とバカな真似はしないからどう かこの通り あれだけ傲慢な態度をしていた夫が膝と額 を地につけ土下座を始め た今までの夫では考えられない行動だっ た本当に人が変わったような態度で反省し ているように思え たそこまで考えているのねあなたが反省し てくれているのは分かっ たまだ気持ちの整理ができたわけではない 今回は許すわ次はないから ね さわ子 ありがとうそれじゃあ私はこの家に帰る前 に準備があるから少し出ていくわ ねそう伝えて私は家から出ていっ たさてかみはあ言ったけど本当に反省して くれているの かしら私が家を出て10分後かみに電話が かかってきてい たもしもしどうし たいやそれよりも朗報だ ぜななんかすごいテンションが高いわね どうした の電話の相手はしよからだった着信があっ た時に電話に出る前に画面を確認してしよ からだとあらかじめ確認したの だろう今ささわ子が家に戻ってきたんだよ それで子供のためにと必死に謝っている ふりをしたらまんまと騙されてくれたんだ よそそうなん だあいつがバカで助かった子供のおかげで 全て許してもらえそうだ よそそれは良かったわ ねなんならちゃんのことも許してもらえる ように言っておいてやるからさほりが覚め たらまた体の関係を持とう ぜなんともゲスなことを言っている なあ随分と勝手なことを言っているようね え さわ子なんでこれしよちゃんの携帯だよ なさてここからが種明かしだ 私がこの会話を理解していること息よよと したかみに対してしよが浮かない態度を 取っている理由をこの男に丁寧に伝えて あげることにし たあなたが本気で反省しているか確認する ためにしよにも近くで待機してもらってね それであなたの家から出て行った後で合流 して電話をしてもらったのよまあこのを 考えてくれたのは照さんなんだけど ね そんなどうしてそんなこと まで同じ悩みを持っていたし弁護士が必要 だったからねあの後も相談に乗ってもらっ ていたの よかみに対してはそこまでの話にとめて おいた実際には妊娠が分かった後に相談に 乗ってもらった時は子供のに父親が必要だ からかを許そうそのことしか私の頭には 浮かんでこなかったがてるよさんは私が 無理している様子に気づいてくれたその時 は涙が溢れてしまって心配をかけてしまっ たこれ以上私が苦しむことのないように 心配をしてくれてこの案を教えてくれたと いうわけ だこの電話の会話も録音してからねあなた が反省していないことは十分に理解した わそんな待ってくれ反省してるから許して くれお願いだよいいえもう信じられないわ かみとは絶対に離婚するからもう決定事項 だから ねかは際が悪く弁しようとしたがもう騙さ れるわけにはいかない私ははっきりとかみ に離婚を宣言して電話を切ったのであっ たその後私とかみしと照義さんはそれぞれ 離婚私がかみに照義さんがしよに慰謝料を 請求したのはもちろんのことだ今回のこと がきっかけでよさんには色々と相談がなっ たこともあり離婚後も2人であって話を することもそんな時にこんな話を聞いて 驚い た実は僕はかみさんの会社の顧問弁護士を していましてね車内で横領疑惑が浮上した んです よそうなんですねそれは大変です ねそうなんですがその社員として名前が 上がったのがかみさんだったんです え そんなあの人ったらそこまでだった のてるよさんの話を聞いてますます呆れて しまった結局そのことがバレて会社を首に なってしまったよう だそれでさわ子さんはこれからどうなさる のですか かみの話の後照義さんには今後のことを 質問され たかみと離婚を決めた時から私の覚悟は 決まってい た私はお腹の子を1人で育てていこうと 決めてい ます私が力強く宣言すると照義さんは 優しく微笑んだ顔になっ てさわ子さんは強いですね 何を言ってるんですかそんなことないです よ僕はしよに恨みや仕返ししか考えられ なかったでもさわ子さんは1度は子供の ためにも許そうとしていざ許せなくなって も切り替えて前を向いて進もうとしている から本当にすごいなって思い ますあありがとうござい ます照義さんの言葉はなんだか照れ臭かっ た なそう思っていたら今度は照るよさんの 表情が真剣なものに変わっ たそんな強いさわ子さんを見て僕の心にも 向け合えましたこれからも僕はさわ子さん と子供のことを支えていきたいです えそれっ て照よさんの言葉はまるで告白のような もので真剣さもあっって戸惑っ た少し考えさせてくださいまた連絡させて いただきます ね私はそう伝えてその日の話を終え たこれからどう しよう仕事に戻るそれとも照るよさん と照義さんの言葉は本当に嬉しいと思った のでどうしようか考えさせられた子供の ためにもいい加減な気持ちではいけないの でしばらく考えた後私は答えを出すことが できたのでてるよさんに連絡をし た私は子供のためにも強い母でありたい です照義さんに甘えることなく私の力で 頑張りたいです えっとそれって これから私はまた仕事を頑張りたいと思う んですてるよさんもてるよさんの幸せを つめるように頑張ってください ねそうですかわかりましたではお互いに体 に気をつけて頑張り ましょうはいありがとうござい ますそうして私は照るよさんとお互いに 励まし合いそれぞれの人生を幸せにに精 一杯生きることを 決意私には仕事しか ないいやこの子がいるな子供のためにも 看護師としてまた働き始め前を向いて 頑張ることを誓ったのだっ たごめんなさいお財布忘れちゃったのでお 支払いお願いし ますえ私 が私は嫁にわれて新居の家具を買いに来て いる生き遅れた息子がようやく結婚して これで人安心と思っていたのだが歌を開け てみると一筋縄ではかなかっ たといで来たのは25歳ととても若い女性 だったがなかなか個性が強く手を焼いてい た嫁は何かと理由をつけて買い物に私を 誘い出して支払いをさせる よくある光景で私にとっては珍しいことで はなかっ たただ今日嫁が爆しているものは高額の 家具 ばかり私はこれはさすがにないだろうと 呆れてしまっていた ああまた かレジが表示している金額に共学しながら も私はしぶしぶ財布の中を覗く 分かった わそしてクレジットカードを店員に渡し たこれで支払いをお願いし ます私はにやっと笑ってしまったなぜなら 渡したのは私がこっそり持ってきた嫁の カードだったのだ から私は75歳になる夫と老後を過ごして いる70歳の女性 28歳の時にお見合いで秀夫と結婚した すっかり行けず後家になっていた私を心配 した親戚のおばさんの紹介で夫である秀夫 と出会ったのだ秀夫は穏やかな人柄県の 公務員ということもあり安定した 生活順風万だった結婚後数年で長男の竹を 女のを授かり家事育児に追われながらも 穏やかに暮らしてい た子供たちも大きくなり咲子は私と同じ ようにお見合いで結婚し良い人と巡り合え たが竹夫は仕事一筋で根気が遅れてい た竹夫も優しくいい子ではあるが女性の影 が見えないオが公務員だったこともあり 老後の的なはなくむし裕福なのだがたの今 だけが気になってい たねえ仕事を頑張ってるのもいいんだけど 誰かいい人はいないの かしらお母さんたちももういい年だし やっぱり心配よ うーんまあいい人がいればそのうち紹介 する よそんなこと言ってもう38歳じゃない お父さんも35歳で私と結婚したとはいえ いい子がいないかしら ねたまに実家に顔を出す竹夫に色々と言っ てみるがバジ豆腐マイペースに暮らしてい たそんなある日いきなり竹夫が実家にやっ てきて結婚すると言ってきたのだ傍には 竹夫には不つり合いなほど若々しい見た目 の女性が立ってい た会社の取引先で知り合った子でさ先月 から付き合い出したんだ俺もびっっくりな んだけどこの子と結婚することになった よ竹夫が紹介するとその女性はにっこりと 入場な笑顔を浮かべて丁寧なお辞儀をする とお父さんお母さん初めまして よろしくお願いいたし ます晴天の歴だった竹夫が結婚したいと 女性を連れてきたこともそうだが年齢を 尋ねれば25歳というではないか名前は はかで確かに明るく素敵な雰囲気の女性だ 私たち夫婦は最初は喜ぶどころか年齢さが あるが本当にうちので良いのか若いのだ から他にも素敵な男性はいるだろうにと 根掘りはり尋ねることしかできなかっ たしかしその女性はいいえ竹夫さんの人柄 に惹かれて結婚を考えていますこんなに人 に配りできて仕事も一生懸命にされる方を 他に見たことがありませ んなどと息子を褒めちぎって 実際の仕事ぶりまで話しだしはかさんの 気持ちを信じる他なかっ たその後はトト拍子でことが運びユのから 挙式結婚披露宴とあっというまだっ た結婚して嫁になった後こき代謝してすぐ に専業主婦になっ た仕事を一生懸命されているさんが ゆっくり休めるよできることは一生懸命 やり ます結婚してからは竹夫が実家に来る機会 もぐっ減ったが無事に結婚してくれたこと や竹夫にもやっと本当の意味で帰れる場所 ができたのだと夫婦で喜んでい たしかも寂しいことばかりではなくはるか さんは何かと言ってば顔を見せてくれ作り すぎた相をお裾分けしにくれたりもしてい た本当にいい娘が来てくれたねこれで安心 だ よもう本当にそうよしかもこのお惣菜 すっごくおいしいわ若いのに料理も しっかりできて素敵な娘よいつまでも結婚 しないから心配してたけど竹夫が真面目で いい子だから神様がいい巡り合わせをして くれの ね焦っちゃダめって分かってはいるけど孫 の顔を早く見たい わそういえばこの家も随分古くなったし せっかくなら竹夫はかさんと住める偽世帯 住宅にしてみるのどう かしら確かにそれもいいかもなあ孫が 生まれたらのびのびと遊べる家がいい だろうし なの画も上がり楽しい老後を満喫していた のだっ ただが少しずつ楽しい老後生活の雲行きが 怪しく なる新居の設計ができ工事が始まった頃に どうせだから早めに同居しないかと武夫と はるかさんを誘っ た2つ返事で承諾し早速一緒に住むことに なったのだ がねえはるかさんそろそろ掃除するんだ けど手伝ってくれないかしらああはいはい いいですよでも今ちょっといいところなん で終わったらやり ますさっきもそう言ってきてくれなかった じゃないあんまり言いたくないけどスマホ ゲームのしすぎじゃないえあ ああ ああもうお母さんが邪魔するからせっかく のイベントポイントゲットできなかった じゃないです か実際に暮らしてみるとはるかさんは ほとんど家事をしなかっ たしかも日がな1日スマホでゲームをやっ ていたかと思えばやれおかしをよせだのと 図々しい 態度ねえはかさんあなたは竹夫が快適に 暮らせるよう頑張るって言ってたじゃない あれは嘘だったのえ そんなこと言いましたっけというか家事 ってだるいというか同じことの繰り返しで 飽きるんですよね刺激がないっていう かはるかさんも働いてた時は同じ仕事 ばかりのこともあっただろうこれくらいで 弱を吐いちゃいけないよああもううるさい なそんなに言うんだったら自分たでやっ たらいいじゃないです かそう言ってはるかさんはバッグを持って 出かけていってしまった ああ今月になって4回目よ あなたああ分かっ てるどうしたもの か結婚した頃のはかとは打って変わって とんでもなくぐーたらなはかさんどうして こうなったのか最初こそ新しい家で戸惑い もあるのだろうと生還していたのだが こちらが言わなければ竹夫が帰ってくる まで自由気ままに 過ごす食事もほとんど私が作っており たまに料理をしたかと思えばレトルト食品 のオン パレードそれでも2日続けて夕食を作る こともあったがその時は2日続けて同じ レトルト食品という始末なのであっ たさすがに私たち夫婦も我慢できなくなり はかさんに注意するのだが別にいいじゃ ないですか レトルト知らないんですか最近のレトルト めっちゃおいしいんですよ洗い物も 減らせるし最高じゃないです かてか何なんですかこれってはかりでか せっかくこんなに若くて可愛いはかが稼ぎ の少ない40過ぎのおじさんのところに来 たんだから少しくらい弱めに見てくれ たっていいじゃないです かそうまくし立てられて何も言えなくなっ てしまうの だ確かに生きれた竹夫に相手を選ぶ権利は あまりないそう思えば目の前にいるはか さんを大事にしなくちゃいけない だが腹が立つ稼ぎが少ないと言っても普通 程度には稼いでいるはずだ貯金もそれなり にあるようだし何より腹立たしいのは私と 秀夫の前ではあんな調子だが竹夫が帰って くるとそそとした姿に戻ること厄介なこと にはかさんへの注意を歪曲して伝え武夫 からの不評を買うのだ だねえ父さん 母さん確かにはかはできないことや足り ないこともあるけど嫁いびりみたいなこと はみともない よねえ違うの聞い てとにかく同居を提案したのはそっちなん だからあるかに優しくしてやってよこれが 続くようなら俺ら出ていく から竹夫は間違っていないいくら親子でも 何かあれば嫁の味方につくのは素敵な パートナーで あるしかしそれはこちらに火がある場合だ どうにか竹夫の誤解を解こうとするが 取りつく島もなく話を終えられて しまう 仕方ない結婚した以上ある程度我慢する しかない何よりあいつが選んだんだから そう言ってもあなたあれはあんまりよ家の ことはまだしも買い物に出かけてお金を 出したことが1度もないのよ竹夫の稼ぎが 少ないからだとかなんとか言っ て竹夫は特別高級取りではないが今回の 新築にあたっては費用を切断している 私たちは断ったのだが親し中にも礼儀あり と言って夫は譲らなかったの だ竹夫のメツもあるしここはこっちが我慢 してやるしかないのかもしれん なあ感染が近づいている新居だがこの先 どんな生活になるのだろうとあたたる思い であっ たお母さん新しい家具買いに行き ましょうある日はるかさんからそんな誘い を受けた 嫌な予感がしたまた払わされるんじゃない か としかし冷蔵庫などの共有するもの以外の 必要な家具類は自分たちで買うと あらかじめ決まってい た家具とか買ったことないし材質とか アドバイスが欲しいんでほら昔の人って そういうのうるさいじゃないですかだから お母さんに聞くと確実かなって また腹の立つ誘い方で あるしかしここで断ればまた竹夫に色々 言われる だろう今回は具体的な誘いだし後からまた 文句を言われても嫌なのでしぶしぶだが 同行して みる翌日の買い物中はるかさんは偉く上 期限有名な家具両販でおれな家具がせまと 並んでいる私もなんだかんだ久しぶりに かぐやに来ていたので少しテンションが 上がっ たはかさんの誘いもたまには悪くないわ ね色々な家を見たが昨今のぶっもあり なかなかいい値段だ新しい家具も魅力的だ が長年使い込んだ家具も捨て がいまあ焦って顔必要はないだろうなどと 考えながら店内を巡ってい たふとはるかさんの姿が目に 入るはかは落ち着きなく家具を見て回って いるが見ているのはどれも高いもの ばかり値札なんてほとんど見ていない様子 だそういえばアドバイスをしてあげないと いけなかったわ ねついつい家具を見てしまい本来の目を 忘れるところであっ たねえはるかさんこれなんかどう かしら家具を見ているはかに声をかけると ああアドバイスとかいいんでやっぱ自分の センス信じないといけないですよね今と昔 じゃ違うしねほらお母さんこれなんか良く ないです かせっかく声をかけたのだが聞いてもらえ すそもそもはるかさんの方からアドバイス が欲しいと言ってきたの に悶々とした気持ちを抱きながらはかさん の品定めを黙って見ているしかなかっ た12時間ほどで家具が決まりレジに 向かうそこで驚いたのは表示されている 金額だ軽くロッケたは超えかなりの金額に なっている なんだかんだとお金はそれなりにあるじゃ ないそんなことを思いながらレジに並んで いたら急にはるかさんの様子がおかしく なるあれお財布がないあ家に忘れたかも ってことでお母さん代わりに払っておいて くれます か八早にそう言ってはるかさんはレジを 離れあっという間に店から出ていって しまう取り残された私は安然として 固まるすみませんお支払いをお願いし ますどれくらい固まっていたか不明だが 店員の声かけではっと我に 帰る店員を見れば困惑した 表情後ろを見れば並んでいる人が早くしろ と睨んでいる ああ結局こうなるの ねこれまでも何度も払わされてきてその度 に腹立たしく思っていたが今日は 違うそう諦めである何を言っても伝わら ないのだからこれ以上考えても仕方が ないすみませんこれでお願いし ます私は財布からクレジットカードをを 出して店員に手渡した客観的に見ればはか さんにいいように使われているように 見えるかもしれ ない普段であれば情けなさからひどく 落ち込んでいるのだろうが今日は違った ここまで大人しくしているのには理由が ある実は今日は竹夫にお願いしてアルカ さんのクレジットカードを持ってきている のだ家を出る前にトイレに行くと適当な 理由をつけてはかさんを外で待たせていた その隙に竹夫にはるかさんがカードを忘れ たみたいだから代わりに取りに来たと言う と竹夫は疑いもせずに渡してくれたの だ支払いは一括でよろしいです かいえリボ払いでお願いし ますいきなりこんな値段のが来たら払え ないかもしれない竹夫に迷惑をかけるのも 嫌なので最近聞いたリボ払いにし た詳しいことは分からないが毎月一定学を 返していく分割方式のようなので家計を 圧迫することもない だろうありがとうございましたでは手続き ができ次第配達いたし ます支払いも終わり外に出てもはかの姿は なかっ たやっぱりいない かまあいいわせっかくだからランチでもし て帰る わ気を取り直して1人で行きつけのお店へ と 向かうはるかさんのカードを使ったことも あって今日は財布もまだ 温かい少しだけど反撃できたのもあって ここ最近の中では気分が良かった 数日後にはるかさんが怒った様子で私の ところに来 たちょっとお母さんこれどういうことです かえ ああこの前の家具のお金じゃないなんで私 のカード勝手に使ったんですかというか 勝手にカード持ち出すとか非常識にも報道 があり ますなんでってを忘れていたみたいだから 竹夫から預かっていたのよ言いそびれてた 私も悪いけどまああなたたちが使う家具だ からいいじゃ ないしかもよりによってリボ払いとか頭 おかしいんですかえリボ払いダメだったの 一気に支払いが来ると思って分割にしたの だけれど あもうこれ完全に嫁いりですから竹夫さん に言いつけてやります からはかさんは激怒したまま部屋から出て いった後から聞いて分かったのだがどう やらリボ払いは手数料がとても高い支払い 方法 らしい通りではるかさんが激怒したわけ だとはいえ家具が竹夫とはかさんが使う ものであることには違いない竹夫もそのり は解をしてくれてい てまあ母さんも次からは気をつけてくれよ お金が必要な時は出す から今回は竹夫から優しく諭される程度で 済んだだがそんな竹夫の後ろであるかさん はふくされた顔でそっぽ向いて いる腹立たしい顔だそもそも悪いのは そっちなのに それからしばらくははかさんも大人しかっ た相変わらず大して家事水JUはしない けどあれこれ言われるのに比べたらまし だある日廊下を歩いていると寝室の方から 物音がしたので言ってみるとはるかさんが 寝室から出てき ただけどどうして私たちの寝室 からどうしたのはるかさん をかけると彼女の背中がビクッとして ゆっくりと振り向い たあ ああお母さんですかびっくりし たほらあれですよお部屋の掃除をして回っ てたんですよこの家もそのうち売りに出す から綺麗にしておかないと ねしどろもどろになりながらもそれらしい 理由を述べている 確かに新居に引っ越した後には売却予定が あるだけどはるかさんが自分から掃除をし ているなんて おかしい部屋ならいつも綺麗にしている はずよというかいきなりやる気出してどう した の別にいいじゃないですか新居になったら さすがの私でも綺麗にしたいですからこれ はそう練習 ですてか掃除してあげたのにありがとうの 一言もないんです かそう言ってはかさんはそと逃げていって しまっ たやっぱり 怪しいだけど寝室を見れば確かに掃除され てい たもちろん拭き残しとか色々気になる ところもあるがあの子にしては上 だ少しは心を入れの かしら数日後今度は家電を買いに一緒に 行かないかと誘われ た新居の完成もいよいよになってきており そろそろ家電も買わないといけないの だしかし前回のこともあって私は気乗りし なかったそんな私の表情を読んで かもうお母さんそんなに警戒しないで くだささん よ前回の家具の支払いについてはうっかり ミスだったと竹夫には伝えていたようだ さすがに竹夫も申し訳なく思ったのか はるかさんは厳しめに注意されて いるすでに冷蔵庫や電子レンジなどは買っ ており残るは洗濯機に掃除機で あるこれは竹夫とはかさんが買うことに なっていた 多分30万円くらいはかかるけど大丈夫な の今日は本当にお金出せないわ よ大丈夫ですってちゃんと用意してあるん で家電量反転ではるかさんは長期限だっ たしかも妙に 優しい品定め中もはるかさんだけでなく私 にも使いやすいものがいいだろうと色々 意見を聞いてくる否定されるかと思いきや すんなり納得もするの だたかに水道台は気になりますよね やっぱり高くなるけどドラム式がいいです ね感想機能もいいみたいだ し本当は今回も払わせようとしているの かしらそんな風にいぶかしむくらい今日は 優しいしかし心配およそに支払いを要求さ れることはなかっ た今回はきちんと払ってくれるのね安心し たわもうちゃんと出すって言ったじゃない ですか見てくださいよちゃんと入ってる でしょはるかさんはそう言って財布からお 金を出してそのまま支払いを済ませた今回 は自分から支払いをしてくれてし たしかし事態はここから急展開を 迎えるこれはどういうことだい はか支払いを済ませて出口に向かう途中で 突然竹夫が現れ たどうしたのこんなところ で今日は確か仕事で1日県外に出ている はずだえなんで竹夫さんがここ にそれを見て驚いた表情のはかさんそれ だけではなく視線をさわせ顔色が途端に 悪くなって いくもう1回聞くよ今日の支払いで使った お金はどこから手に入れたんだい はるか竹夫は私には視線を向けずじっと はるかさんだけを見つめる お金何のこと だろうこのお金は竹夫とはるかさんで用意 したもので は珍しく竹夫が張り詰めた表情をしていて 口を挟む余地が ないしかしはるかさんが何も言えずにいる のを見ればよからぬ方法で手に入れたお金 であろうことは容易に想像でき た えっとその これは違くて そうお母さんが買ってあげるって言って くれたのよねえお母さんそうよね最近は私 も家事を頑張ってるからって さあなた何を言っているの自分で払ってい たじゃ ない本当のことを言う気はないんだ なわかったそれじゃあ 仕方ないで出てきていいよえまだ誰かいる のしびれを切らした様子のたがそう言うと 現れた人物に私は驚愕し た本当のことを言ってくれたらよかったん だが なあ現れたのは別のとろへ出かけている はずのひをえ夫までどうしてここ に何がなんだかかにふしていると夫は急に スマホの画面をこちらに向けてき た映っているのは私たちの 寝室 えこ れってそこには寝室だけでなく寝室に 忍び込んでいるある人物が写ってい たはかさんだ実は室には裕二の備えとして タス預金があるのだがスマホに移っている はるかさんはそのお金を抜き取っているで はない かちょっとはるかさんこれどういう ことみんなで私を騙したんです か私が怒鳴るのと同時にもっと大きな声で 叫ぶ はか騙してなんかないさ誰もお金を使って いいよなんて言ってないよね黙って取って 使うなんていくら家族とはいえ立派な犯罪 だ実は最近タス預金が急に減っていること があってねビビたる額だったんだが気に なって監視カメラを設置していたんだ 隠し事ができない母さんに言うと勘ぐら れる可能性もあったからこっそりとだけど ね思えば家具騒動の後からは食料品等の 買い出しでも支払いを請求されることは なくなっていたのだてっきり返信して自分 で払っていたのだとばかり思っていたの に父さんから全部聞いたよお金の こと確かに僕は稼ぎが多いとは言えない けど困らない程度のお金は渡していたよね あのお金はどうしたんだ いさっきまでで一瞬激した竹夫だったが すぐに冷静さを取り戻しはかさんに 詰め寄る えしかしはるかさんは何も言おうとしない それどころかここから立ち去ろうとする つかさず腕をつかんで止める竹 をちょっと話さあはっきり言うんだ証拠は 揃っているんだぞ 初めて見る竹夫の激怒に私の方が 戸惑う小学生くらいから怒ったところ なんて見たことないくらい優しい子だった のに裏切られてかなりのご立腹 だたの よ私 が取ったのよ何を悪いのあんたみたいな 生きれのさえないおじさんとこんなに若く て可愛い子が結婚してくれたんだから満足 でしょあと生活費だけどスマホゲームに 課金していたから残ってない わもう倒れてしまい そうお金を盗んだだけでなく日々の生活費 を自分のいいようにだけ使ってしかもこの 上から 目線もうどこから突っ込んだらいいの か頭の中にいろんな感情や思考がぐるぐる としている私をそっちの気で話は進んで いく離婚だ今回のことは十分に有責になる 財産分与はないし使い込んだ生活費は きっちり請求させて もらう武夫がそう言った瞬間にハカさんの 様子ががらりと変わったそれまで眉間にシ を寄せ険しい表情であったが一気に焦った ような表情に なるり 離婚ちょっと待ってよちょっと曲さした だけじゃないもうこんなことはしないから さっきも言ったけど若くて可愛いでしょ私 離婚しちゃったらもうチャンスなんてない わ よ離婚を切り出されるとは美人も思って なかったのか だとしたら頭の中はとんだお花畑だいくら 若いからと言っても非常式にも程があるし これから一緒に生活しようだなんて到底 思え ない観念するんだな君のご両親にも きちんと報告させてもらういくら若いから と言って許されるわけじゃ ない何よりたこんなに馬にされて気持ちが いいわけない だろう竹夫に続き秀夫もはかさんに 詰め寄るしかし諦めが悪いのは若さゆえの エネルギーなのか2人を押しのけて私に 駆け寄って くるねえお母さん孫が欲しいって言って ましたよね今から再婚しても相手は高齢で とても妊娠出産なんかできないかもしれ ませ 私なら若いし健康だしきっと可愛い孫が 生まれますよだからね仲直りして一緒に 暮らしましょう よみともないこんなにみともない子だった かしら初めて会った時にはカレで本当に 素敵な娘だったのに今や必死な行走でこの 置いた腕にすがってく 顔もしわくちゃになってまともに笑えてい ない見 にくい次にそんな感情が 湧き上がる怒りではないと言ったら嘘に なるがそれよりも気持ち悪さでいっぱいに なる若くて可愛いのに見 にくい孫は欲しいけどあなたが産む孫 なんていらないわ 人のお金を盗む手癖の悪い非常識な女から 生まれてくる子なんてきっとまともに育た ない わ冷え切った私の声きっと表情も冷え切っ ている だろうだからこそ頑張って満面の笑みで 行ってやっ た早く私たちの前からいなくなって ちょうだい あれからはかの両親に連絡しこれまでの ことを 説明幸いにまともなご両親であり床に頭が めり込んでしまいそうなほど頭を下げて 謝罪してくださっ た申し訳ございませんこの子にはきちんと 償いをさせますの でこんな両親からどうやったらこんないじ 汚い子が育つの かしら子育ては本当に 難しい婚もと住んだ最後にと思いどんな 気持ちで竹夫と結婚したのかとはかに 尋ねる と別に優しいしずっと働くの嫌だったから たおさんだったら専業主婦でダラダラして ても文句言われないかなっ て父親が公務員だってのも聞いてお金も ありそうだなっ てまさかのお金しかも竹を舐め切った理由 にため息が出 た警察に被害届け出してきたきちんと反省 するんだ なあの日以来元気のない竹をせっかく若く ていいこと結婚できたと思っていたのに こんな結果になってしまい落ち込んでいる の だろう淡々とはるかさんに伝えて いるはるかさんが出ていった後もしばらく 引きずっていた竹夫だったが少しずつ元気 を取り戻してい たごめんよ父さん 母さん俺が若い子にほだされたもんだ から気にするなこればっかりは結婚してみ ないとわからないまあ恋愛結婚もいい だろうがお見合いもおすめだ ぞ騒動の中で完成した新居に今は人で 暮らしている以前の落ち着いた日々を 取り戻してい た悔しいことに元嫁が選んだ家具や家電は 見栄えもよく使いがっても いい異常識な若い子のセンスも時には役に 立つもの ねよかったら親戚のおばさんにいい人紹介 してもらうのはどうかしらおばさんなら 見る目は確かだから そうだねそれもいいかもね今度はいい人と 出会えるといい なあいつか自分の息子にお父さんって呼ば れるのが夢なんです よ姉息子の七子さんのお祝いで多くの親族 が集まる中私の夫が話し 出す私は夫の発言を聞いてどの口が言って いるだと心の中で つぶやく夫は結婚してからも仕事仕事と いってほとんど家にいる時間がなかっ た歩譲って仕事が忙しいとしても夫の態度 は結婚当初からかなり冷たいというより無 関心に近かったかもしれ ない僕たちもそろそろ子供が欲しいと思っ ているんですよ なあう うん思わず頷く 私そうかそうかと満足そうに笑う 親戚こ子供が欲しいそんなこと私との会話 で1度も言ったことないの に外面の良い夫は自分の株をあげることに 支しており私はいつもの夫とは思えない 言動に戸惑いが隠せなかっ た普段から私のことはどうでもいいという か2人の将来について話し合う気がある ようには感じられ ないこの男が本心からそう言っているとは 到底思えなかっ たそこに突然私の夫の言葉に反応した姉の 息子が口を開い たその の可愛らしくもあけない言葉にその場にい た 全員特に私の隣に立っている夫がさっき までの笑顔のまま凍りつくことに なるただ私だけがこのことを分かっていた かのように姉にゆっくりと微笑みかけ たじゃあ行ってくる わ言ってらっしゃい気をつけてねそう言っ てスーツを羽織る夫に返事をしながら私も 髪を結んで家を出る準備をするおおこんな 時間早く出ないと時の針は朝7時30分を さして いるいつもと変わらない光景 だ私はマキ35歳 私と夫は結婚してもうすぐ2年が 経つ紹介で知り合い同性を経て 結婚どこにでもいる一般的な夫婦 だ夫は営業マとして第1戦で活躍を続けて おり日付を超える帰宅や土日の出勤も 珍しく ないそのため夫婦としての時間が取れて いるかと言われると正直微妙 だ同棲している時と大きな変化はない気が して いるおはようございますいつも通り出勤し 自分のデスクに 座るおはようございますねえねえ先輩聞き ましたもうまた噂話 へ今回のは結構衝撃的ですよ席に着くやい や話しかけてきた 後輩どこから情報を集めているのか謎だが 頼んでもいないのに色々なゴシップを持っ てくるのだ去年経理科に入ってきた若い子 いるじゃないですかあああの美人さんが来 たぞって課長が騒いでいた子ねそうそう その子実は不倫しているらしいんですそう なのねそれは 大変もう先輩もっと興味持ってください よチェっと言いながら頬を膨らませる 後輩この後輩が持ってくるゴシップは根拠 のない不倫話ばかりなので適当な相槌に なって しまう結婚していても諦められないって いう究極の愛なんですか ねそうなのかしらねそういえば先輩のとこ はまだお子さんいらしないですよねいない けど急にどうしたのよ ほら子供がいない方がラブラブで不倫しな いって言うじゃないですかいつまでも恋人 で入れ るっていうか恋人 ねえ私と夫はどうなのだろうと太思いを 巡らせる付き合っていた時から夫とは結婚 したら子供が欲しいと話していた というのも私は家族への憧れが人一倍強い の だ幼い頃に不慮の事故で両親をなくして から2つ上の姉とずっと暮らしてき た姉はたった1人の家族であり親友のよう な 存在嬉しいことも悲しいことも何でも 分かち合ってき た当時地方に住んでいた私たちは ありがたいことに多くの親戚や近所の方 たちの協力もありなんとか成人することが でき ただからこそ自分で温かい家庭を気づき たいそんな思いが強くなったの だ夫と結婚してから義両親との関係も良好 だ特にお母さんは自分の娘とおしりするの が夢だったのと言ってくれいつも本当の娘 のように接してくれて いるまるでもう1人母親ができたような 感覚 だあは子供というところなのだがどうにも こうにも夫が忙し すぎるそれどころではないという状況 だ仕事辞めるしかないのか なん先輩何か言いましたうんうんうん別に ほら早く仕事しなさいよはいと気の抜けた 返事をして後輩が机に 向かう1度夫とちゃんと話してみるかそう 小さく呟いて私も作に向かい仕事をし始め ただから前から言ってるだろう今が頑張り 時なんだ よ予想通りの返事が帰ってきた 帰ってきた夫にもう少し2人の時間が 欲しいと話してみたの だここで頑張るかどうかで昇進できるか どうかが決まるんだ よでも私ももう35歳だし分かってるって 子供ができたら今まで以上に金が必要に なるだろうはお前はいいよな出世争いとか 無縁だもんな もうこの話終わりな俺だって疲れてるんだ よ大きな音を立てて扉を閉める 夫スタスタとお風呂場に向かって行って しまっ た仕事が忙しいのもあると思うが最近夫が 冷たい冷たいというより無関心に近いかも しれ ない私のことはどうでもいいというか2人 の将来に 話し合う気があるようには感じられ ない仕事仕事って言っていつになったら 落ち着くんだろうみんなどうしているのか な夫のシャワーの音が聞こえてきたことを 確認しスマホを手に取っ た連絡先一覧を開き姉の電話番号を入力 するもしもしマーキーどうしたの突然電話 してごめん今大丈夫 いっつも突然じゃない今更よごめんて姉の ケラケラとした笑い声を聞いて安心 する付き合っていた当時から夫のことで 何か悩みがあるたびに姉に相談してい た小さい頃からなんか悩みがあるとすぐ 相談してくるわよねで今回はふ鋭い さすがは私の 姉何でもお見通しだ実はと切り出し夫との すれ違い生活のことや積極的に子供につい ての話し合いをしてくれないことを話した そうね旦那さん仕事で忙しいとは思うけど 2人の問題なんだからもう少し向き合って ほしいよねそうそうなの私もいい年なのに 私り焦ってる気がしてきっと余裕がないの ね話を聞いてる限り家族のために仕事を 頑張ってくれているみたいだからまずは そこに対してもっと感謝を伝えること確か に最近ありがとうて言ってないかもそう いうの男の人って結構気にするのよあとは 話すタイミングを見計らうこと少なくとも 仕事終わりは絶対NGねうう反省します 少し話しただけで的確なアドバイスが 流れるように出て くる消極的な私に対して姉は恋愛経験が 豊富だ学生の頃から付き合っている人が 途切れたことが ないそんな姉に昔から相談をしていたのだ が姉がよく言う男心というものは未だに よくわからない だからこそ姉のアドバイスはとても参考に なるまあ私は子供ができたことでクソ旦那 と結婚することになったんだけどねそう 言って笑う姉姉は職場で知り合った方と 交際していたが妊娠が分かり 結婚いわゆる出来こだったの だ幸せそうに見えたものの5年前に旦那 さんの浮気が発覚して 5歳の息子ハルト君を抱えたシングル マザーとなった今は養育費をもらいつつ 事務員としてパートで働きながらなんとか 食いついでいる状態だああ勘違いしないで ねハルトは大好きハルトに出会わせてくれ たことがあいつの唯一の功績 ねはいはい十分伝わってますよこれでもか というくらい姉が姉息子を出会いしている ことは伝わって くるそして私も自分の息子同様に可愛がっ ており日々の成長を楽しみにして いるまた家が近いこともあって姉と姉息子 が私たちの家に遊びに来ることも多い夫も ハルト君のことをとても可愛がって いるとにかくまたゆっくり話してみなよ 旦那さん優しいんだから さそうだねいつも ありがとうまた何かあったら電話しなさい よといい電話が切れ た姉に話すといつも心が軽く なるきっとタイミングが悪かっただけだ そう思い直しまた夫と向き合う決意をし ただがいくら感謝を伝えてもタイミングを 変えても夫が私と話し合おうとすることは なかっ たいつものらりくらりとかわされ何も進展 しないまま時間だけが過ぎていっ たそうして私と夫が変わりない日々を 過ごして数ヶ月 後姉から1本の電話が来 たハルト君が5歳の誕生日を迎え再来月に ひごさんのお祝いをするから私と夫にも 是非来てほしいとのことだっ たもしかしたら夫は仕事で行けないかもと 姉には伝えておき姉から誘いがあったこと 夫に話し た今度さハルト君の七子さんのお祝いが あるんだけどおおめでたいなもちろん行 くって返事しておいてあわかっ 開拓する夫に戸惑う 私いつも私がたまには出かけないと誘うと 仕事が入るかもしれないから無理だと渋る の に夫もまるで自分の息子のように可愛がっ ていたしきっと楽しみなん だろう心に浮かんだモヤモヤを抑えそう 思うことにした あのメッセージを見つけるまで は姉息子の七子さん 当日仲がいいということもあり神社には 親戚童が集まってい たお姉さん久しぶりおお大きくなったな おじさん会いたかっ た姉とハルト君に会うやいや私を置いて 2人の元へかけよ [音楽] いつもの無気力さはどこへ行ったの かハルト君に対して可愛い可愛いと連呼し て いる来てくれてありがとねみんな集まって くれて嬉しい限りよ本当仲いいねうちの 親戚私たち姉妹への思い入れが強いという こともあるの だろうその日は誰かの結婚式かという くらい親戚が集まっい た想像よりも多いけどちょうど良かったえ 今なんか言ったうんなんでもないそう言っ て笑うが姉は不思議そうな顔をしている そんな姉およそに親戚のおじさんが近づい てき たいやまきちゃんも久しぶりだね2年前の お結婚式以来かなもうそんなに立ちますか 沙汰してますやっぱり子供は可愛いねまき ちゃんのところもそろそろだろう うやはりその話題になるかと言葉につまる 私予想していたもののこういった話題は どう返すか悩んで しまうするとすっと夫が横に入ってき たお久しぶりですいや僕たちももそろそろ 子供が欲しいと思っているんですよなう うん思わず頷く 私そうかそうかと満足そうに笑う 親戚こ子供が欲しいそんなこと私との話で 1度も言ったことないのにいつもの夫とは 思えない言動に戸惑いが隠せなかっ たその後も夫は親戚に普段はどういるか などと聞かれると仕事が忙しいがなんとか 週末の2人の時間は作るようにしていると 笑顔で答えていたやっぱりいつかは自分の 子供が欲しいですねお父さんて呼ばれるの が夢なんですそう言って笑う夫を見て親戚 たちはいい旦那さんと一緒になったなと いうきっと夫は親戚にいい顔を見せたいの だろう あまりにもいつもと違う夫の態度に苛立っ てくるだめだ顔に出さないようにしないと そう首を振りあと少しあと少しの我慢そう 思って笑顔を作り直したその瞬間だった あれ僕の本当のお父さんておじさんなん でしょうその場の時間が全て止まったよう に感じた 夫のズボンを引っ張りながら姉息子が きょとんとした顔で夫を見上げているな何 よ急 にいつもたくさん話しているから本当の パパだと勘違いしちゃったのか なそう言いながらかがで姉息子の頭を 撫でるだが手も声も震えており動揺して いるのは明らかだ 違じゃないよちょちょっとハルト急にどう したのだって僕聞いたもんおじさんとママ が話してるところその言葉を聞くと姉の顔 から一気に血の気が引いていったちょっと こっちで遊ぼうかと急いで息子を連れて 行こうとする姉私は姉の腕をつかみハルト 君から話し口を開いた ハルト君どんなお話聞いたのかおばさんに も教えてほしいないいよあのねいつも僕が 寝た後おじさんが僕の家に来るんだよ へえそうなんだでもね僕お布団に入った後 にトイレに行きたくなることがあってそれ でこの間おじさんとママの話を聞いちゃっ たんだそっかどんなお話していたの僕の 本当のパパはおじさんなんだってだから もっとママにも会いたいってねおじさんと 無邪気に 笑うこんなにたくさん人がいるというのに しまり帰っていて誰も言葉を発しようとし ないね寝ぼけてたのよね急に変なこと言わ ないでよそそうだいつもおじさんの家に 来る時もお昼寝大好きだもん ななんとか無理やりごまかそうとする 2人なんだ勘違いかという親戚たちを横目 に私はカから封筒を取り出したハルト君お 話ししてくれて ありがとう次はおばさんが少し話しても いいかなうんいいよありがとうと言い 私は封筒から書類を出して2人の前に 突きつけ たこれ何か わかるそうDNA鑑定ここになんて書いて あるか読んでみて よ読めないなら仕方ないわね私が代わりに 読む わハルト君はあなたと姉ちゃん 99%あなたたちの子供だってことが書い てあるどういうことだと親戚たちが ざわざわして いる遡ること数ヶ月前あっちゃ多分駅の トイレに置きっぱなしだある日の仕事帰り 自宅まで我慢できないだろうと思い私は 最寄り駅のトイレに寄っ たその際にスマホを置いてきてしまったの だ まだ最寄り駅で良かっ たそう思いながら駅に着き駅員さんに話す と親切な人が届けてくれていたらしくすぐ に受け取ることができ たそのまま自宅に戻ろうとしたその 時ちょうど電車が着いたのか多くの人が 改札から出てきてい たその中に夫の姿があったのだ 珍しく今日は早いんだたまたま会うなんて 偶然そう思い声をかけようとした 瞬間夫が自宅とは別方向に歩みを進めたの だ不思議に思いながら後をつつけると夫は タクシー乗り場で泊まり順番に来た タクシーに乗って行っ たなんだか嫌な予感がする思わずタクシー に飛び乗り 前のタクシーを追ってくださいと運転手に 依頼 する夫が乗ったタクシーは5分ほど走った 後姉の家に着い たななんで姉の家に私に秘密で2人で会っ て いるそのことに疑問を抱いた私はその場を 離れ自宅に引き返し たそして夫が寝た後にスマホを確認し たパスコードは普段触っている指の角度 から分かっていたのですぐにロック外れ たそして姉と夫が密かにメッセージを やり取りしていることが分かっ た私には言えない相談とかがったのか もそんな淡い期待はあるメッセージですぐ に砕かれ た次はいつ会えそうハルトも会いたいって な何度も言ってるよじゃあ次の休みは遊園 地に行くかなんてったって本当のパパだ からなたくさん遊んでやらないと息子思い の優しいパパねいつもありがとう文字を何 度も読み状況を理解すると吐き気が こみ上げてきたハルト君は姉と夫の間に 生まれた子供っていう ことたった1人の家族である姉とと生涯 一緒にいることを誓った夫が不倫をしてい たしかもそれだけではなく可愛がっていた ハルト君が姉と夫との子供だというの だその後も無が夢中でメッセージを 遡るすると夫は姉が結婚した時から不倫を しており妹と結婚すればお互いそばにい られるという計画のも私に近づいて結婚し たことがわかっ た2人して私を騙して楽しんでいたって こと許せ ないそこからは簡単だっ た姉とハルト君が遊びに来た時に落ちた 髪の毛と旦那の髪の毛をDNA鑑定に出し たのだちょうどハルト君の七子さんで親戚 が集まる そこで2人の悪事を ばらそうそう決意したの だざるなお前たち何をしたのか分かって いるのか状況を把握した親戚たちが一斉に 姉と夫を 責めるかっこたる証拠がある以上2人は 言い逃れできずずっと黙ったままだった 立ち尽くす夫に私は声をかけたはい これここれ離婚届け後で弁護士から慰謝料 について郵便があるから受け取って くださいそう言って夫の胸に離婚届けを 叩きつけ た囲まれて攻められ続ける2人を置いて私 はその場を後にし たおはようございますおはようございます ご好きな後輩に挨拶しいつも通り机に 座るまさか隣に座る私が不倫に巻き込まれ たなんて思わないだろうなあの七子さんの 日からしばらく時間が経っ た無事に離婚が成立し夫はすぐに家から出 て行ったその後夫がどうなったかは知ら ないし知りたいとも思わないただ1つ気が のは姉とハルト君のこと だまだまだ小さな子供 だ大人の事情に巻き込んで申し訳なかった と思っているまた姉のこともどこかで恨み きれない自分がい た裏切られたとはいえたった1人の家族 だだが2人の状況を知る権利は私にはない どうか元気で言ってくれることを願って あい 先輩ごめん考え事してた珍らしいですね スマホさっきから乗ってます よそう言って後輩が机を 指さすこんな時間に一体誰がそう思い スマホを見る とそこには姉という文字が光ってい た途端に心臓の音が早くなるちょっと電話 してくるねはいお姉さんですか本当なか いいですよね 羨ましい事情を知らない後輩が笑顔で 送り出す私うまく顔を作れていただろう かもしもし今仕事中なんだけど何よ怖いわ ねあんただっていつも突然電話かけてきて たじゃない 今までの姉とは思えない冷たい 声私が大好きだった姉はもうそこにはい なかっ た今更何かようよってこともないんだけど 一言伝えておかないと納得できなくてね どういうこと電話越しに姉の可いた笑いが 聞こえてくる私ね昔からあんたのことだっ たの えあんたの方が小さいからってちやほやさ れた私はお姉ちゃんだからしっかりしろっ て言われる ばかりなんで私があんたの面倒を見ないと いけないのかずっと納得してなかった わそんな風に思っていた なんて言葉に詰まる私をよそに姉は どんどん言葉を並べていく 何かあればすぐにお姉ちゃんお姉ちゃんて うざったらしくて仕方なかったわそんな それにあんな親戚たちと仲良くするのも もうたくさん狭い世界でしか生きていけ ない人たちよねお父さんとお母さんがい なくなった小さい私たちをあんなに懸命に 面倒見てくれたんだよそんな言い方親戚の 人たちがいなければ私たちはすぐに説に 入れられていた だろう本当の娘のように大切に育ててくれ たのに感謝など感じられない姉の言葉に 怒りが押さえきれなくなっていた声を 荒げる私をよそに姉は大きなため息をつく はあそういうところが嫌なのよギリとか 人情とかに忍ってとにかく あんな人たちとはもう私は関わらないから あとあんたわ私あんたとももう赤の他人だ から2度と連絡してこないでよね突然の 絶縁宣言に息が 詰まる今までのように連絡を取ることは もうないだろうとは思っていたが絶縁 なんてショックを受けている私を見透かし てか姉は言葉を続け たいいこと教えてあげるこれから私と あんたの元夫は一緒に暮らすからあの後 連絡取ってたのねせいぜあんたは悲劇の ヒロインとして生きていけばきっとまた 親戚たちが可いがってくれるわよ言いたい ことはそれだけそうよじゃ連絡先形して おいてよね姉がそう言い終わるかどうか くらいで電話が切れた つつという音だけが耳元で 響くなんなのよそうつぶやくと絶縁を宣言 されたショックよりも姉に対する憎しみが どんどん湧いてきたまだ小さな息子もいる しと姉を心配していた自分が馬鹿らしく なってきた 徹底的に復讐してやる私は連絡先を開き ある人に電話をかけたそれから1週間 後突然電話が鳴り響き直感で姉からだと 感じた私は電話に出 た もしもしちょっと一体どういうことなのよ どいうことって 何知らないふりしてるんじゃないよ調子 から契約解除にするから来月から来ないで いいってどうせあんたが全部仕組んだこと なん でしょ電話口の姉は怒りで自分の コントロールができていないようだっ た予想通りの展開に私の頭は冷静だっ た今から1週間 前姉から絶縁宣言をされた私が電話をかけ たのは の元旦那のとさんだっ たもしもしお久しぶりです姉の妹のああ 覚えてるよ久しぶりそう話すとさんは浮気 をするとは到底思えない優しい声をしてい たお忙しいところすみません私事なのです が先日夫と離婚しまし てそうだったのかでもなんで僕に電話を それが実 は姉の息子が実は自分の夫との子供だった ことその関係は姉が結婚している時から 続いていたという ことDNA鑑定を突きつけて離婚した後姉 から絶縁宣言をされたことを話し たそんなことが とさんにとっても辛い話になってしまい すみませんするととさんはそういうこと だったのかと小さくつぶやき言葉を続け た信じてもらえないかもしれないが実は 私たちの離婚は私の浮気が原因じゃないん だ えどういうことです か妻の浮気が原因なんだ罪をなすりつけ られたと言ったらいいのかなはと力なく 笑うと さん君が妻のことを慕っていたのは知って いたからあまり伝えない方がいいと思って いたんだそうだったんですかお姉さんは 元々ヒステリックになりやすい部分があっ てね君の前ではきっと見せなかっただろう けどはい仕事が忙しかったこともあって私 もだんだん精神的に参ってきてしまって 帰りが遅くなるたびに浮気をしているん じゃないかと繰り返し言われる毎日だっ たいつしか彼女の中では私が浮気している ことが事実になってしまったん だ そんな前の私ならそんな姉の姿を想像も できなかった だろうもしかしたらとさんを嘘つき 呼ばわりしていたかもしれ ないでも今ならその姿を容易に想像 できるついに私が限界を迎えてしまってね 私の浮気が原因ということでいいから離婚 することにしたん だそうだったんです ね仕事で忙しかったから真剣はあちらに 渡ってしまってでもまさか僕の子供です なかったのか返す言葉が思いつか ない姉はどれだけたくさんの人を傷つける ば気が済むの だろうこれからもきっと同じことを 繰り返すに違い ない今日電話したのはどうしても姉のこと を許せなくて ああ私も許せないな私だけ我慢をすれば それでいいと思っていたが唯一のである妹 の君にまでそんなことをしているのなら話 は別だありがとうございます後はこっちで やっておくからと言ってくれ私は電話を 切っ たあなたの元旦那さんにありのままを伝え ただけよとと に電話越しに姉がめていくのが伝わって くるさんは姉が働いている会社の取引先の 部長だっ た2人は職場を通じて知り合い姉の アプローチで交際を開始したの だありのままの話をしたらこう言ってくれ たわよ不倫してしかも子供を授かるような 人だとは思わなかっ たってそのことを姉ちゃんの会社の部長 さんとも話した みたいさん離婚した理由をんな人にふらし てたんでしょどうしてそれを離婚の理由を 誤解していた弊社の従業員が大変失礼な ことをして申し訳なかったそれなりの処分 をするって言ってくれたらしい わ黙り込む姉まさか仕事まで失うとは思っ ていなかったの だろう謝るから は謝るからどうにかしてよ首になんてなっ たら生活していけないじゃ ない呆れて何も言え ないどこまでこの人は自分のことしか考え ていないの だろうもう決まったことみたいだし そもそも私にはどうにもできないわよそ そんなそれに私は赤の他人だからもう連絡 してこないでよね電話の向こうで姉が何か 言いかけていたが電話を切ったその後智也 さんから謝罪と近況報告のメールが送られ てき た自分が当時ちゃんと向き合わなかった ために私に迷惑をかけてしまい申し訳 なかったということ姉から連絡が来ても 無視してほしいとのことが書いてあっ たどうやら私と電話をした後姉はとさんに もしつこく連絡をしておりどうにかとさん のこで就職できないかどうかとごねている よう だ先輩ビッグニュースびっくりしたいつも ビッグって言ってるじゃないそれが今回は すごいんですよ杉本勝者ってあるじゃない ですかそこの営業マネージャー首になった らしいんです よ杉本勝者元夫の会社だ 動揺を隠して後輩に合槌を打つどうやら そこのマネージャー不倫相手と子供作っ ちゃったみたいで出世コースから外されて 来月から地方に飛ばされるらしい ですなんでそんなに詳しいの私の彼がそこ の営業なんですよそそうだったのりんて 人生を狂わせますね 怖い間違いなく元夫のことだと思っ たそんなことになっているとは知らなかっ たがどうでもいいと感じている冷静な自分 がい たそしてしばらくして元夫の母親からも 連絡が来た姉も職を失い元夫も地方に転勤 になってしまったため元夫の母親がハルト 君の面倒を見ることになった らしいあのお母さんなら安心ね2人も構成 してくれるといいけど唯一の心残りだった ハルト君が無事に引き取られたと分かり 安心している自分がい た全てが過去になってハルト君に会いに 行ける日が来たらいい なそんなことを思いながら今日も会社に 向かうあ気になっコスの新作今日発売だ 帰りに寄って帰ろっ といつか笑い話にできる日が来る まで自分の人生を精いっぱい 楽しもうそう誓ったのだった
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2件のコメント
音楽が邪魔になります
音楽が煩すぎて頭が痛くなる