【総集編・朗読】仕事を終え帰宅すると隣部屋の子供がドアの前で座っている「鍵無くして入れない」ドアに張り紙をして母親が帰ってくるまで自宅で預かると「お礼させてください…」 感動する話し いい話

俺の名前は桜だある日倒れて救急搬送され た俺は入院先で美人のジョイであった俺が 彼女のスカートの中を見てしまうと彼女は 思わず顔が赤くなるようなことを言って俺 を困らせるいつも厳しい彼女の意外な一面 を目にして俺は思いもよらず彼女に心が 動いていくのを感じるのだった34歳の春 働き盛りの時期に俺は病院のベッドにいた 弟と出かけている最中に突然倒れて救急 搬送されたそうだ脳一決と聞いた時には 本当にぞっとした俺の親父も脳一決で 亡くなっていたので遺伝的な要素もある だろうだが30代で 俺も同じ目に会うとは思わなかったすぐに 治療を受けたおかげで恋しもなく退院でき そうなのは本当に幸いなことだった主人の 三先生は以前の俺の生活習慣を聞くと怒っ てきた桜田さんそんな生活習慣であれば 病気になるのは仕方がないですよえ俺 そんなひどいですか 日常的な飲酒と塩分刀食事おまけに 運動不足と 睡眠不足これで病気にならない方が おかしいです今回は脳でしたがそうでなく とも生活習慣病にかかっていたと思います よこれからは生活を根本的に改善して くださいミ先生は厳しい出しをして俺を 睨んできたいかにもるイという姿で白衣が よく似合う彼女は院内でも1番の美人ジイ として有名らしいスカートから覗く足は すらりと細く痩せている目はぱっちりとし ていて肌も張がある俺よりも3つ年上だと 聞いたが30代後半にはとても見えない 美しさだそんな彼女からしてみれば俺は小 のさえないサラリーマン取るに足りない 相手と思われたのかもしれないが彼女の 態度は見下されているようでなんだか嫌 だったこっちは死にかけて恐怖を感じて いるんだからもう少し優しく接してくれて もいいだろうと思っただが助けてもらった ことはもちろん感謝しているし健康に悪い 生活をしているのは俺だって自覚がある 退院してから俺は自分の生活を見直した 食事を見直したり運動をするようにして 自分なりに生活改善を試みたがこの生活は いつまでも続けられないと気がついた以前 の睡眠不足は毎日残業していたからだ 運動不足は仕事が忙しくて運動する時間が ないせいだし酒は上司の付き合い塩分の 多い食事はそのストレスからやっていた リハビリ中で仕事を減らしてもらっている 今はいいが本格的に復帰したらまた元の 生活に戻ってしまうのは明らかだどうやっ て解決すればいいのかは普通なら主人に 相談するのが筋だろうでもミ先生にこんな 話をするとストレス解消で病気になる なんてます死にたいならそうしたらいいん じゃないですか仕事が原因だというなら 働き方を見直してくださいなどと冷たく 突き放されるのが落ちだ彼女は俺が一生 懸命に働いている理由も知らない病気の 治療にしか目を向けておらず患者に 寄り添う心がないだから俺は弟に相談して みることにした兄貴彼女ないのかえなんで そんな話になるんだ自分で生活習慣帰れ ないなら誰かに見張っててもらうのが1番 だろ兄貴もいい年なんだし料理上手の彼女 見つけて結婚しないよそんな簡単に言う けどな俺が結婚とか想像つかないな俺は昔 から持てなかった彼女ができるどころか デートすらしたことがない高卒で就職して からは仕事が恋人で生きてきた20代の頃 は見た目にも気を使っていたが今では すっかり小太りになり恋愛も諦めかけてい ただが弟の言う通り支えてくれる人がいた 方が頑張れる守るべき嫁や子供ができたら 自分の健康にだって気を使うようになれる はずだそこで俺は婚活を始めた仕事はまだ リハビリ中で定時で帰らせてもらっていた から夜の時間を使って婚活パーティーに 参加した生活を見直して多少痩せたとは いえ俺は何の取りえもない普通の サラリーマンだこんな俺を相手にして くれる女の子がいるか不安だったが嬉しい ことにはなちゃんという25歳の女性がが 俺を気に入ってくれて付き合うことになっ た付き合って初めてのデートは彼女の都合 もあり俺の通院と同じ日になった病院が 終わり次第合流してデートの予定だった から俺はいつもよりもおしゃれして病院に 行った人生初の彼女に俺は本当に浮かれて いたはちゃんも俺のことが本当に好きで くれるみたいで早く来てください私もう 待ちきれないですと可愛いメールを送って きた診察の結果が出るのがいつもより遅く 感じ診察室に呼ばれてもそわそわした経過 は良好です少しは痩せたみたいですがこの まましっかりと継続しないと意味がない ですからね桜田さんの場合だと三先生が また子を言い始めたので俺は話をさえにっ たあのまだかかりますかお急ぎなんですか そういえば今日は服装もいつもと違います ね実はこれからデートなんです早く来いっ てせかされてまして俺が照れながら言うと 三先生は厳しく聞いてきた通院よりも デートの方が大切なんですかその言い方は 仕事と私どっちが大事なのと聞いてくる 彼女のような感じがして俺は思わず笑って しまった変なこと言わないでくださいよ俺 の彼女ははなちゃんだけです勘違いしない でくださいミ先生は怖い顔で俺を睨みつけ イライラした様子で足を組んだその表紙に スカートの中が見えてしまい俺の視線は 釘付けになったちょっとどこ見てるんです かあすみません彼女がいるのに人の スカートの中が見えて喜んでいるんですか 彼女が彼女なら彼氏も彼氏ですねえ俺は 一瞬何を言われたのか理解できなかった 彼女は怒った表情で俺を睨んできた桜田 さんの場合通院の経過は命にも関わります それを早く終わらせろとせかしてくるよう な人があなたを本気で思っているとは考え られませんお互いのことを大切にしてい ないから似たも同士だと言ったんですなん でそんなひどいことを言うんですか信じ られない俺はかっとなり叫んだ怒りで顔が 真っ赤になった三先生は何か言いかけてい たが俺は無視して立ち上がり診察室を出た そのまま会計をして病院を後にした今まで 三先生の傲慢な態度にも我慢していたが もう限界だ次回からは主人を変えて もらおうと決意しただが俺の怒りははな ちゃんと会うと収まった彼女は俺を 見つけると笑顔で駆け寄ってきて抱ついて くるはるなちゃんは俺が大好きで大切にし てくれている俺もはるなちゃんのことが 大好きだ他人の言うことなんか気にする 必要はないそう思っていた俺は裏切られる ことになったえお金はい今すごく困ってて 貸してくれませんかはなちゃんはそう言っ て俺の腕にすがりついてきた何使うの ネイルとかお洋服とかもっと可愛くなる ためにお金がかかるんです桜田さんって たくさん貯金してるんですよねそれを ちょっとだけごめん俺が頑張って稼いで いるのは目的があるしネイルなんかのため にかせないよ俺がそう言うと笑顔だった はなちゃんが急に真顔になったそうですか え待ってどこ行くのお金貸してくれない なら病気してるおじさんと付き合う意味と かないです え俺はあまりの衝撃に立ち尽くしてしまっ たはるなちゃんは俺を無視して1度も 振り返らずに立ち去った着信拒否された ようで連絡もつかなくなり俺は彼女に振ら れたはなちゃんは金目当てで俺と付き合っ ていたんだあまりにあっけなく残酷な真実 に俺は本当にショックを受けた騙されてい たショックのせいでせっかく立て直し始め た生活習慣がまたひどいものになって しまった俺はやけ食いとやけ酒をして目に 見えて太った主人を変えてもらう連絡を するのも忘れてしまい次の通院の時に俺は ミ先生と気まずい再開をした 健康で痛くないんですかとミ先生は太った 俺にきつく尋問してくる俺は言い返す気力 もなくやけになって答えた先生の言った 通りでしたえ俺の彼女金のために俺と 付き合ってたんです俺は本気で好きでした けどだから言ったじゃないですか別れたん ですよねそれで正解ですよそんなことで やけ食いして寿命を縮めないでください別 にいいですどうせもう少ししたら前みたい な残業生活に戻るんで俺がそう言うとミ 先生はぎょっとした意味が分かりません 死にかけたのにまだ懲りてないんですか命 よりも仕事の方が大切なんですかそんな ないでしょでも俺はやらなきゃいけないん ですよ弟の学費を稼ぐために死物ぐいで 働かないといけないんです俺がそう答える と三先生は息を飲んだ俺が高卒で就職し不 健康な生活をしてまで働いているのは弟の 学費を払うためだ俺は弟と17歳も離れて いて 弟は今高校2年生母親は弟を産んだ時に 亡くなってしまい親父は弟が4歳の時に脳 一決で倒れて帰らぬ人になってしまった俺 たち兄弟は祖母の家に引き取られたが祖母 も年金生活を知ており貧乏だった当時高校 3年生で大学進学するつもりだ俺は進路を 変更して就職した祖母と弟を養う必要が あったし弟には大学に行ってほしいと思っ たからだ弟には負担を感じて欲しくない から両親が金を残しておいてくれたという ことにして俺は必死に働き貯金をしていた 大好きなはなちゃんの頼みでもその金は 絶対に渡せなかった 一度話し出した俺はやけになり自分と弟の 境遇をミ先生に全て喋ってしまった言い 終わってからはっとして顔をあげると彼女 は涙を流していたえどうしたんですか あなたみたいな覚悟のある人がいるなんて 信じられなくて驚いただけです三先生は パカを出して涙を吹き俺に向き直っただっ たらなおさら健康には気を使ってください 弟さんのためにも長生きしないといけませ んでも私がサポートしますからえ仕事を 助けることはできませんけど食生活くらい であれば助けられますよね農会の担当の 範囲外ですが次の通院までに準備しておき ます意外な申し出に俺は驚いたが彼女が とても真剣な指しをしていたので拒否する ことはできなかった一体何をしてくれるん だと思いながら俺は次の通院の日を待った その間に色々な考えが俺の頭を巡った三 先生は患者の事情に寄り添う心が 冷たいジイだと思っていたが俺の話を聞い て涙を流していたそれに俺がはなちゃんに 騙されていることを見抜き忠告してくれた 意外と優しいのかもしれないと気づき俺は 少し彼女に対する印象が変わったそして 翌月診察室に入った俺に三先生は1冊の ノートを渡してきた中を見ると料理の レシピが手書きでびっしり書かれていた 簡単に作れて栄養バランスがいい料理を 寄りすぐってメモしてくれているようだ これ三先生が書いたんですかはい栄養師の 友人に聞いてメモしてきました作れそう ですかレシピ通りにやればでも料理する 時間があるかどうか はあやっぱりそうですかミ先生はため息を ついたまた小事を言われると思って身構え た俺は次の言葉に驚いたじゃあ私ができる 時は作りに行きますえここまでやったのに 見放すなんてできませんもちろん が嫌じゃなければですがどうしてそこまで してくれるんですか俺がそう聞くとミ先生 は決意のこもった目で俺を見つめた弟さん のために頑張っているあなたを助けたいと 思ったからです私も年の離れた姉がいて 医学部に進学する時に姉が助けてくれた 経験があるんですだから桜田さんの話にも 共感してしまってそうだったんですか俺は 自分の境遇を人に話したことはほとんど ないし同じような人がいるとも思って なかったたまたま喋ってしまった相手が こうして俺に共感し助けてくれようとして いることに驚いたが彼女の気持ちは 嬉しかったじゃあお願いします 俺は元々自分の生活習慣を立て直すために 彼女を作ろうとしていた主人のミ先生が 面倒を見てくれると言うならこれ以上適任 はいない彼女と出会ったばかりの俺だっ たら絶対に断っていただろうけど今の俺は 彼女の意外な優しさに心が傾いていたはな ちゃんに振られた直後だったことも プライベートの時間を削ってまで俺を助け てくれるミさんに心を打たれたそれから俺 たちは主人と患者の関係を超えて プライベートの付き合いを始めた入院から 半年が経過した時には俺は本格的に仕事に 復帰し以前のようにバリバリと働き始めた 弟は死亡大学に向け 受験勉強に励み俺も休んでいた期間を 取り戻すために頑張った健康には気を使い 頻繁な飲み会や無理な残業はしないように 気をつけていたが疲れて自炊や運動を面倒 に感じたり味の濃い食事を食べたくなる こともあったどうしても我慢できない時に 俺はミナさんを呼んだ連絡すると彼女は すぐに俺の家に来て料理をしたり一緒に ウォーキングをしてくれる仕事で来れない 時は電話口で励ましてくれたそんな毎日が 続くうちに彼女は呼ばなくてもうちに来て 俺に料理をしてくれるようになった俺の ために健康な食事を作って心配してくれる 相手がいるというのはこんなにしことなの かと初めて知った守るべき人ができたら 自分の健康にだって気を使うようになれる はずと昔思ったことがあるが俺にとって その人はミナさんだと感じるようになった 彼女と一緒に食卓を囲んでいるとその思い が溢れてくるずっとこうしていいなと俺は 口に出してしまった箸を持ったままミさん が驚いた顔で俺を見ていたそれってつまり 私と結婚してくれるのえ嘘だよね意外な 返事に驚き俺はそう言ってしまった嘘で こんなこと言わないわもちろんあなたの主 だから言ってるわけでもないわよ私はこれ からもあなたのそばであなたを支えていき たいのあなたのパートナーとして彼女は箸 を置いてまっすぐ俺を見つめそう言って くれた真剣な告白に俺の心は震えた驚いて 固まってしまった俺にミナさんはいたずら っぽく笑ったそれに私誰にも見られたこと ないのよよスカートの中責任とってよね 彼女の言葉に俺は緊張が解けて姿勢を正し て答えた責任取ります一生大切にします 長生きしてくれなきゃ嫌よもちろんです こんな素敵な人が俺のそばにいてくれる なら絶対に長生きしてやると決意した それから約1年間同棲し俺たちは結婚した 医者である彼女は俺よりも貯金があったが 弟の学費は彼女に迷惑をかけないと決め俺 は引き続き健康と貯金を意識した生活を 続けたそして今弟は大学を卒業して有名 企業に就職し立派な社会人として働いて いる学費が親の財産ではなく実は俺が貯め た金だったということは弟にはこの先も 隠し通すつもりだ俺と嫁の間には息子も 生まれ俺は健康で幸せな生活を噛みしめて 生きている俺を支えてくれる嫁や息子に 感謝しつつ今日も無理せず仕事を頑張り たいと 思う真夏のある深夜だった夜中になっても 気温が下がらない熱帯ヤだ残業を終えた俺 はバイクで職場から帰る途中唐突に オレンジジュースが飲みたくなっただが 最寄りのスーパーはもう閉まっていたし コンビニもない仕方なく近所の公園に バイクを止めて自動でジュースを買った それを飲んでいると街灯でぼんやり 浮かび上がっているベンチに誰かが 横たわっているのを見つけた長い髪に膝下 のスカート姿で女性だと思っただが1人で 公園にいるような時間帯じゃないそして 地面には缶ビールの空缶がいくつも転がっ ている俺は親切神というより職業病で急い で近づいていった どうやら泣いているようで肩を揺らしてい た俺は前山太郎小さい頃はたくましくなる ようにと親からブドを教わるように言われ て愛機動を習った他にもバイクが好きで 18歳になったらすぐさま自動2輪の免許 を取り必死にバイトしてバイクを買った それ以来俺の恋人はバイクで休日になれば メンテナンスとバイク磨きに開けくれる ようになった今の愛紗はアメリカンタイプ の7班だバイク好きが講じで喧嘩が強い ことを見込まれて悪にちょっと憧れてた こともあり暴走族にいたこともあるけれど 俺はやっぱり安全運転で平和に乗りたいな と思って俗を抜けたそして常連だった バイクショップの定員になったバイクが 恋人の俺に女性のがいたことはない興味が ないわけではないがバイクの方が好きだっ たしクラスメイトの女子とすらまとに会話 ができないほど奥手だったいやできれば派 と言ってくれとにかく女性が苦手だったん だああの大丈夫ですかえあげられた顔に 見覚えがあった確か数日前に俺のアパート の部屋の隣に引っ越してきた人だ挨拶の時 よろしくお願いしますと小声で言って クッキーを渡してくれたえっと遠野さん でしたっけあはいあのあなたは前山さん ですかはいそうです改めて見ると遠野さん はワレの長い髪をバサバサに乱しゲリと やれて見えたしかも泣きすぎたらしく目が 真っ赤に腫れぼったくなっているしれかけ たの花みたいだ女性に遠い俺でも美人だと 思うくらいなのにもったいないと思っただ が俺が眉を潜めたのは彼女の頬骨の辺りが 赤黒い痣になっていたことだ引っ越しの 挨拶に来た時はうきがちで輪郭も髪で隠れ てて気づかなかった何があったんだろうか 俺は無償に気になった大丈夫すか送り ましょうかあ はい俺がハカ値を差し出すと彼女はナも ボロボロとこぼしている涙を吹いて無理に 止めさせたそしてのろのろと体を起こし ふらつきながらも立ち上がった俺は空缶を ゴミ箱に入れてバイクを押しながら彼女と 一緒にゆっくりと歩いたタンデムシートに 乗せた方がいいのかもしれないがこんな 泥水者を乗せたら振り落とすかもしれない 何より俺は女性を後ろに乗せない主義だっ たなんとか帰り着き俺は駐車場にバイクを 止めたそして部屋の前へ戻ってくると隣室 のドアの前で彼女は立ち尽くしていたドア のに手をかけているがブルブルと震えてい てききと不安気にあたりを見回している これは何かあったなと思った俺は勇気を 出して行ってみたあのよかったらうちで 少し休んでいきませんかえ は明らかに怯えた様子でこちらを振り向い たそしておおと視線を揺らすと小さく頷い たお邪魔しますはいどうぞ俺は彼女を部屋 に通したそして慌ててテーブルの上の バイク雑誌を片付けた何しろ女性を部屋に あげたことがなかったのでもっと綺麗にし ておけばよかったと思うがあまり待たせて おくわけにはいかなかったソファに彼女を 俺は冷蔵庫からアイスコーヒーのペット ボトルを出してコップに注いだガム シロップとミルクポーションと一緒に彼女 の前に置く彼女は明らかに落ち着きが なかったそわそわしているだがそれは俺に 対してではなく外に向けてのようだった アイスコーヒーに口をつけてはいるが彼女 は俯いたまま何も言わない俺は しどろもどろになりながら彼女の顔を 覗き込んでいった あのなんかあったんですかえっとなんなら 俺聞きますよピクッと肩を震わせた彼女は 上目遣いに俺を見てきたその右目から涙が 伝う俺は心臓に爪を立てられたような気が したけれど同時になぜか胸がきゅっと 締めつけられるような感覚があった彼女は 静かに事情を話し始めた夫と死に別れた後 その友人だという男が 必要に迫られていたこと寂しさのあり同棲 していたがしらふだと優しいが手で酔うと ひどい暴力を振ったことそれがどんどん エスカレートしてきて酒が入っていなくて も暴力が頻繁になりホスタ的に家を 飛び出してこのアパートに流れ着いた らしいそれは帰れないですねはいすみませ んこんな話していえ俺は構わないんで彼女 はコーヒーを一息で飲み干し深いため息を ついたここがあの人に知られたらと思っ たら怖くて私がいない間に上がり込んでい たらもうそうですか俺はアイスコーヒーの お代わりを継いであげたそして メッセンジャーバッグから名刺を取り出し その裏に携帯電話の番号を書いて彼女に 渡したなんかあったらそこに連絡して くださいありがとうございますとにかく 大声あげて壁が薄いからちゃんと聞こえ ますよ彼女はやっと笑を浮かべただがその 笑顔も切なで苦しそうで俺の方が悲しく なってしまった何度もありがとうと 繰り返す彼女に俺の心臓が何かにわし つかまれているように苦しかったしばらく して隣室から物事が何もしないことを確認 して彼女は自分の部屋へと帰って行った その夜俺はなんとなく眠れなかった心が 落ち着かなかったからだ翌日仕事から帰っ て晩酌しているとインターホンが鳴った誰 だろうと思って腰を上げドアを開けると 遠野さんだった あ こんばんはこんばんはあのこれ昨日のお礼 ですえいやそんな気を使わなくても大した ものではないんですよろしかったら 差し出された紙袋の中にはいくつもの タッパーが入っていた彼女は大きく頭を 下げそくさと部屋へ戻っていった見送った 後リビングに戻ってたっぱを開けたら いろんな料理が詰め込まれていた俺は母親 以外の女性の手料理なんか初めてですごく 嬉しかったロールキャベツにキンピラゴボ 肉じゃがおのひしレバニラ炒め早速橋を つけたらめちゃくちゃうまかった俺は料理 が下手で実なんかせぜ米を炊くだけだあは ほとんどスーパーの惣菜にインスタント 味噌汁取っておこうかと思ったがあまりに 美味しくて全部一気に食べてしまった そして乱された腹を撫でながら丁寧に タッパーを洗った翌日の夜俺はタッパを 返しに行った俺にチョコレートをつけてだ が妙に照れてしまってインタ本を押す指が 少し震えていたそわそわしていて確実に白 が早かったはずだ出てきた彼女が優しく 微笑んでくれた俺はドギマギして紙袋を つき出したあのすっげえうまかったっすご ちそうさでしたお様様ですあちょっと待っ ててくださいあはい彼女は一度引っ込むと しばらくしたら戻ってきたその手にはまた 紙袋が下がって終わりたっぱ入りの料理が 入っていたいやこんな申し訳ないですよ 実は作りすぎちゃってどうしようかと思っ てたんですよろしければ召し上がって くださいえあじゃあすみませんいただき ますはいダンザニコっと微笑んでくれる 彼女の笑顔がめちゃくちゃ綺麗でだから こそ頬に残る痣が痛々しかったそうして タッパを返しに行ってはまた料理を持たさ れることを繰り返し俺は惣を買わなくなっ た彼女の料理の方がおいしいからだ俺の中 で日々がとても輝いて見えるようになった 彼女にあえて手料理を食べさせてもらえる というのがたまらなく嬉しかったある日 ちょうど仕事が終わって帰ろうとした頃に 携帯が鳴ったディスプレイを見ると同期の 高橋だったおお久しぶりどうしたああ たまには飲もうと思ってさその時遠野さん の笑顔がちらっと頭をよぎったがまだ早い 時刻だったのでいいぞと答えた2人で近場 の飲み屋に入ったそしてビールを2本開け 近況を報告し合った後なんとなく聞いてみ た高橋は警察官でDVやストーカー対策を どうしたらいいかと持ちかけた実害がある なら警察に早めに相談した方がいいぞ やっぱりそうか民間で相談できるところも あるしシェルターとかもあるが警察の方が 立場強いからなそうだな今のところ彼女の 周囲は静かなようだが何かあってからでは 遅い俺は高橋から担当部署を教えてもらい 遅くならないうちに帰宅した昨日洗って おいたタッパを持って彼女の部屋を訪れる そこで近いうちに自分と警察に相談に 行こうと誘った彼女は少し顔をわらせてい たが素直に頷いた翌週俺と彼女は警察へ 行った 担当者は家の近辺の警備を強化すると答え た俺たちは少し安心しただがそれから1 ヶ月ほどして俺は何かおかしいなと違和感 を覚えた何がどうというわけではないが 帰宅すると妙な気配を感じる周りを見回す が特に人影はないこのアパートには防犯 カメラなどないので確認できないがなんと なく虫の出しのようなものを感じていた後 俺は休日だった俺は溜まった洗濯物を 片付け軽く掃除をしさて愛紗を磨こうかと 思った時壁の向こうから突然悲鳴が聞こえ たさらに男の怒号や物が落ちる音が響いた 俺は急いで隣室へ駆けつけた幸い玄関は ロックがされていなかったので失礼します と怒鳴りながら踏み込んだそこには男がト さんの髪を掴んで拳をあげる姿がやめろ この野郎 俺は駆け降り男をはじめにした男は酒臭く 酔っているようだった男はガムに暴れ俺を 振りほどいたそして俺に向かって 飛びかかってきた俺はあえて一発くらった これで正当防衛だすぐさま男の腕を掴んで 脇に押さえ込むと床にねじ伏せたぐ2度と 遠野さんに近づくんじゃね俺は彼女へ 振り向いていったさん警察呼んでははい 彼女が通報している間俺は男をずっと 抑え込んでいたそしてやってきた警察官 2人に男の身柄を引き渡した彼女と俺も 一緒に警察署へと向かった事情調子が 終わり彼女は被害届けを出したそして俺と 2人で病院へ行き暴行の証拠として診断書 を書いてもらい警察に提出した痛かった ですね病院で手当てをされた彼女はほと 尻尾だらけだったせっかく前の傷跡が治っ たのに痛ましかったタシーでアパートに 着くまで俺たちは言葉少なだったあの男が いないと分かっていても怖いらしく部屋を 片付ける気力もない彼女は言われるままに 俺の部屋へ来たそしてあの夜と同じように アイスコーヒーを出した本当にありがとう ございましたいやいいんですもうあいつは 来ないだろうし はい もう怖かった全てが終わって恐怖が ぶり返したのか彼女はポロポロと涙を こぼした俺は思い切って彼女の横に座り肩 を抱いて引き寄せた女の人にまともに触れ たのは家族と親戚以外では初めてだった いいのかなと思いつつもなんとか彼女を なめたかった乱れた髪を落ち着かせるよう に彼女の頭を撫でたも大丈夫とさいた彼女 の涙が止まるまでただひたすら頭や背中を さすった女の人ってこんなに細くて弱い ものなんだと改めて知った誰かが守って やらなきゃいけないそれは俺でありたいと 思っただが彼女が静まるのと反比例する ように俺の方が落ち着かなくなってしまっ たやばかったドキドキした心臓が むやみやたらと暴れていた慌てて離れるの もおかしいだろうなと思った時 彼女からすがりついてきた俺はそのまま 彼女を抱きしめた心臓がバクと高たこの 世話しない心音が彼女に聞かれていなけれ ばいいがそのうち彼女が吐息をついて顔を あげたどうやら落ち着いたようだ俺は少し 未練を残しながら腕を緩めたそして2人で 彼女の部屋へ行き散らかった部屋を片付け た人段落して俺は帰ろうとしたが彼女から 声をかけられたあのよろしかったらご飯を 食べていきませんかえいいんですかはい 是非あじゃじゃあいただきます彼女は ほっとしたように微笑んだその日俺は カレーをご馳走になったあまりにも 美味しかったので彼女からお代わりいかが ですかと聞かれ遠慮なく殻にした皿を 差し出した彼女は嬉しそうに笑って大盛で お代わりをよってくれた そんな彼女は眩しいくらいで俺はカレを 書き込みながら浮かれていくのが止まら なかった後日俺は高橋に電話したそして DV男が無事に逮捕されたことを伝えた そこで再販の可能性とかを聞いたところ 高橋は笑って答えたそしたらお前がまた 守ってやれよその言葉が頭の中にすっと 入ってきたそれからは平和な日々が訪れた 時間が会えば彼女はまたにタッパーを持た せてくれた少しずつ尻尾や包帯が取れて いって彼女の素顔が見えていった彼女は やっぱり美人で俺はますます同機が激しく なってしまう俺のベッドの横は彼女の部屋 との壁だ寝る前にそを撫でて彼女が明日も 無事でいられるように祈ったしかし数日し てうのインターホンが鳴ったので玄関に 出ると彼女が泣いて立っていたどうしまし たまたあの男があいえそうじゃなくて彼女 は最近仕事を見つけて電車で通勤していた のだがそこで痴漢に会ったらし怖くて声も 出せずまたDV男のことも思い出して相当 恐ろしかったようだよくよくダメな男を 引きつけるタイプらしい俺はこんなセスな 彼女を傷つけるやが許せなかったもう我慢 がならなかった彼女は悪くない襲う男が 悪いのだ何より男が誰でもそんな危険な 人間だと思われたくなかった彼女をなめて 隣の部屋まで送った俺はそのまま愛紗に またがったそうして向かったのは職場の バイクショップだそこで黒のハーフ ヘルメットを買ったその足でまた彼女の 部屋へ向かったそして旗に残る嫌な感触を シャワーで洗い流して着替えた彼女に ヘルメットを差し出した毎日はできない けど俺が送りますえ俺のバイクの後ろに 乗ってく アさん彼女が俺の腕の中に飛び込んできた 彼女が俺の胸に顔を埋めてくる俺にこれ からもずっと遠野さんを守らせてください こくりと彼女はおいた少したけ見えた彼女 の耳が真っ赤になっていた半年後海沿いの 道路脇で俺はバイクを止めると後ろに乗っ ていた彼女を助けながら下ろした彼女は俺 がプレゼントしたヘルメットを外すとに 長い髪をなかせた見せてくれたのは心から の笑顔で俺も微笑みを浮かべた彼女を幸せ にすることが俺の幸せなんだと改めて実感 しそしてプロポーズ5ヶ月後俺たちは結婚 したが1つの痣もない彼女には ウェディングドレスがよく似合ってい たお礼をさせて ください隣の部屋に住む美人の裕子さんに 言われて俺はドキっとした鍋をご馳走した だけでお礼だなんてまさか顔が真っ赤に なるような思いになる中俺は頷いた俺の 名前はマ高校を卒業してすぐに俺は働きに 出た理由はいくつかあるがまず俺の家は 貧しかった兄がいるんだがその兄を大学に 行かせるために家族全員で働きなんとか兄 を大学に行かせることができた俺も高校生 ながら飲食店で8面ロピの働きをして兄の 学費に貢献する俺は兄とは違い勉強が苦手 だったので大学に行く気はなかった両親は 何度も俺の意思を確認したが苦手な勉強を ずるずる続けるよりはいそと社会人になっ たのだった俺と裕子さんとの出会いは10 年ほど前その頃の俺はガムに業仕事を こなしていたその時俺はまだ35歳結婚に ついては全然考えていなかったただただ 無理を押してでも仕事をする 毎日つまらない生活に見えたが元々俺には 将来の夢がない周囲の友達や知り合いは夢 を叶えるために輝いていたがそんなこと よりも俺は家にお金を入れることしか頭に なかった 主線度というよりは両親に楽をさせたかっ たそれだけ大学を卒業した兄とは給料の差 があるがそれでもないよりはマだと思う 自分で言うのも恥ずかしいが俺は働き者の 方だパチンコといったギャンブルもしない し趣味もあるわけではないそんな俺が住ん でいるボロアパートの隣に引っ越し業者が 入ったずっと空屋だったけど誰かが入る らしいなその次の日俺が仕事を終えて家に 帰ると家の前で女性と思われる人物が うろうろしていたその女性が裕子さんだっ たうちに何か御用ですか俺が声をかけると 裕子さんがこちらを見る若くはないけど かなりの美人だまるでモデルのような裕子 さんに俺はたいだすると裕子さんが言うあ よかった昨日隣に引っ越してきたものです 裕子と言いますよろしくお願いします裕子 さんが礼儀正しく頭を下げるので俺は釣ら れて頭を下げるああいえこれはご丁寧に これご迷惑でなければお近づきの印に紙袋 を手渡そうとするので俺は両手で受け取る 娘がおりましてこれから何かと騒がしいと 思いますがよろしくお願いいたしますあ いえこちらこそ裕子さんは笑顔で挨拶した その時俺は自分で言うのも恥ずかしいが この裕子さんに恋をした裕子さんが家に 入り俺も家に入る心臓がドキドキしてもし かしてこれが初恋というのだろうかまさか 40歳手前にな初恋だなんて俺は酒を飲ん でそのまま寝る翌朝出勤するために家を 出るとお隣さんから小さな女の子が出てき た女の子は俺を見るなり言ったああお隣り のおじちゃんだすると続けて裕子さんが出 てきた化粧をしていなくても裕子さんは 今日も美しいほらマさんよおはようござい ます娘のまみと言いますああ娘さんですか ほら遅刻するよ学校に行っておいで はーいまみちゃんはそのままボロアパート を出ていくするとなぜか裕子さんは俺に 謝ったごめんなさいやっぱりうるさいです よね8歳なんですけど反抗的な部分もある のですいませんあいえ謝る必要なんてご 主人はもうご出勤ですか 俺が何気なく聞くと裕子さんの表情は 固まったそそうです夫はもう仕事ばかりで そうなんですかその後は軽い挨拶をして から俺と裕子さんは別れたそうだよな娘 さんがいるんだから旦那さんもいるよな 心底がっかりして俺はその日気分が沈んだ まま仕事をした仕事が終わると 俺は1人でチェーンの居酒屋へ入った一緒 に飲む同僚がいないわけではないたまたま 1人でいただけだ俺がボタンを押して注文 のために店員を呼ぶ裕子さんだったえあれ 俺と裕子さんは顔を見るのりすっときな声 を出した裕子さんですよねはいそうです びっくりですこんなところでこんな遅く までバイトですか大変ですね俺は裕子さん に注文をお願いする大した会話もなく注文 を受け取った裕子さんは俺の席を離れた まさかこんなところで裕子さんと出会うと はもしかして運命な何を思っている自分 40歳手前でそんなことあるわけない だろうその後も裕子さんが世話しなく働く 姿を見て子供がいる大変なんだなと考えた 会計に店員を呼んでもやってきたのは裕子 さんだもうこの店の店員は裕子さんだけな のかと疑いたくなる今後ともよろしくお 願いいたし ますにっこりと微笑む裕子さんからお釣り をもらった時ちょっとだけ手が触れるその 瞬間ドッキンと心臓が高く跳ねた俺は曖昧 な返をして店を出たまだ心臓はドキドキと うるさいこれが初恋なのかでも人妻だしな 失恋気分で俺は家に帰ったボロアパートの 2階に上がる角部屋の俺の部屋の手前で 女の子が廊下にチクで落書きをしていた おまみちゃんパッと顔をあげたのは裕子 さんの娘のまみちゃんだ ちゃんは夜で顔はよく見えないが裕子さん に似て美人なのは分かるしかしもう夜も 遅いどうして外にと俺は気づいた裕子さん の家は真っ暗だ両親はまだ働いているの だろうかまみちゃんだっけここにいると 寒くない季節はそろそろ秋になろうかと いう時期だ極寒の真冬とは程遠いけど うすら寒くなってきた時期だ家には入ら ないの寒くないうん寒くないその家の鍵を なくしたのああそれで外にいるのかしかし 夜遅くに幼い女の子を1人で外にいさせる のは危ないだからご両親が家に帰るまで まみちゃんをうちにあげようかなと思った 寒いだろうおじちゃんの家に来るかいいの パっと表情が明るくなるまみちゃんおじ ちゃんの家は何もないけど暖房ぐらいある からお父さんとお母さんが帰ってくるまで お父さんはいないよ自宅の鍵を差し込むと しているとまみちゃんが言ったえお父さん はいないようちにはお母さん だけそうか俺は夜遅くまで働く裕子さんの 姿を思い出したそして旦那さんのことを 聞いた時表情が固まったことも理解できた ほらあんな外は寒いからうん ありがとう俺は裕子さんの家のドアにまみ ちゃんを預かっているメモを貼り付けて からうに入っ た部屋の暖房をつつけると温かいとまみ ちゃんは喜ぶ俺の家には女の子が食べる ようなお菓子はない仕方ないので鍋をまみ ちゃんのために作っ まみちゃんお腹空いたろ鍋食べるかいいの やった素直に喜ぶまみちゃん俺は鍋を作り ながら色々と思いふける そうか裕子さんはシングルマザーなのか それでこんな遅くまで帰ってこないのか 1人で子供1人とはいえ育てるのは大変 だろうな俺はさっさと鍋を作り炊きたての ご飯をに持ってまみちゃんに食べさせた おいしいスープも味も飲食店で働いていた からこそ作れたものだ高校生の時の技術が こんな時に役立つと はまみちゃんはおさんはいないと言った 子供だとはいえひどいこと聞いてしまった なまみちゃんはご飯を食べ終えるとその まま寝てしまった当然だもう夜の9時だ 子供が眠くなるのも分かるし俺も眠い そんな時隣の部屋で物音がしたような気が したインターホンを鳴らされてしまうと まみちゃんが起きてしまう俺は玄関に立ち ドアを開けると目の前に裕子さんが立って いたやぶ遅くにすみませんあのマミー は今寝てしまってお宅まで運びましょうか いいんですかそんなに甘いてしまって子供 ですしいいじゃないですか俺はまみちゃん をお姫様抱っこして裕子さんの家に上がり 裕子さんが敷いた布団にまみちゃんを 寝かせたすいませんありがとうございまし たまみちゃん家の鍵をなくしたそうなん ですそれで外に行てあらそうだったんです か教えてくださりありがとうございますゆ さんもお腹空いてます 鍋の残りがありますから一緒につきません かそんなそこまで甘えるわけにはその時 裕子さんのお腹が鳴ったどこか気まずい 空気が漂ったけど俺は誘った一緒に食べ ませんかお疲れ でしょうありがとうございます本当に 申し訳ありませんお言葉に甘えて俺は鍋を 温め直してゆさんと鍋をついた夜遅くまで 大変ですね俺が言うとポロポロと裕子さん は泣き出した化粧が涙で崩れるけど裕子 さんは本当に 美しい裕子さんが話しだし た実は夫から逃げてきたんです離婚も成立 していて子供をまみを守るための離婚でし た 母子家庭には色々と手当ては出ますけど それだけじゃ足りなくてごめんなさい弱を 吐いてしまって大変だったんですね俺で よければ何でも聞きますよ俺は一瞬旦那 さんのいない裕子さんに告白しようか考え たでもそれはなんだか卑怯な気がして結局 俺にはできなかったしかしこのをきっかけ に俺と裕子さん親子とは仲が良くなった あの礼をさせて ください裕子さんがそういうので俺は てっきり告白のチャンスかと思ったけど 違った裕子さんは時給の高い夜に居酒屋で 働いている俺が言われるまま自宅の相かを 手渡すと俺が仕事でいない昼間は裕子さん が俺の家の掃除や洗濯ワイシャツの アイロン掛けまでやってくれたお礼をさせ てくださいと言われていやいや何を考えて いる自分よ俺は自分が考えていることに 恥ずかしさを覚えたあれからまみちゃんを 預かることも増えた家に1人でいても何も 起こらない保証はない大人の目がある ところにいた方がいいと俺が提案すると 裕子さんの許可を出て早めに帰れたりする とまみちゃんを預かるようになったまみ ちゃんは反抗機だと裕子さんは言っていた けどそんなことはなく素直な女の子だった 今までは掃除も何も行き届いていない汚い 部屋だったけど裕子さんのおかげで普通の 部屋に住めるようになった裕子さんには 本当に感謝している裕子さんは働き詰めで 日曜日でも働きに出ていた俺は過労しない か心配だったと同時にどうすればゆうこ さんに告白できるかそんなことも考えてい たでもいやいやいやいくら旦那さんがい ないからってそんな弱みにけ込むような ことはしたくないそれでも俺は裕子さんと まみちゃん親子を温かく見守っ たある日俺が家に帰るとそこにはまみ ちゃんはいなかった家にいるのかなまだ ご飯だって食べていないだろう俺は隣の 裕子さんの家に行ったでもいつも明るい まみちゃんがどこか怯えた声でドアの 向こうから言った本当におじちゃんな の俺はそれに疑問を覚えたまだ裕子さん 親子と会って4ヶ月しか経っていないそれ でもかなりの信頼を結べたはずまみちゃん どうしたんだ隣のおじちゃんだよお母さん じゃなきゃ開け ないまみちゃんの声は震えているようにも 聞こえるいつものまみちゃんではない何か あったのだ何かあったのかおじちゃんで よければ聞くよどうしたの俺は何度も声を かけたがとうとうまみちゃんはドアを開け てくれなかった したんだろう学校で何かあったのかな俺が そんなことを考えて買ってきた惣菜とご飯 を食べていると俺の家の玄関を開ける人物 がいた裕子さんだ裕子さん裕子さん俺は 驚いた裕子さんは泣いていたまみちゃんと いい裕子さんまで一体どうしたというのだ どうしたんですかごめんなさい今までお 世話になりました え元夫にここの住所がバレてしまったん ですえ最悪な展開だまさかそんなことに なっているとはつい俺は口にしたあの警察 とかあの俺に何か警察も対応してくれなく て仕方なく引っ越すことに決めたんです これ裕子さんが手渡すのは俺の家のの相か だ今までありがとうございましたあの子も 本当に喜んでいたんですようやく笑顔で 暮らせると思ったのに正さんには本当に 感謝しています手渡された相かを俺は呆然 と見ていた裕子さんは綺麗な一恋をした 本当にお世話になりましたあのそのその元 旦那さんはもうここに来ているんですか え裕子さんが涙を吹きながら何のことかと 俺に 問うどういう居場所がバレたって今隣の家 にいるのは危険だから引っ越し先が決まる までは俺の家にいた方が安全じゃないか なってでもそこまでお世話には何言ってる んですか俺は裕子さんの両方を掴んで訴え たお世話になったとかならないとかじゃ なくてストーカーは警察だって動くはず ですよもう一度警察に行きましょうよお俺 もついていきます からその後俺は裕子さんとまみちゃんを 連れて警察に行った最近はストーカー事件 も頻発しているので必ず対応してもらえる はずだ俺は裕子さんの代わりに警察に対応 してもらえないか打した事情は分かりまし た警察のパトロールを増やしましょう結局 警察は動いてくれた8歳の子供がいること が大きかったのだろう裕子さん1人だけ ならシェルターも考えられたがまみちゃん の天候はギリギリまで悩みたいということ でシェルターには行かなかった俺は男だ それなりに腕力もあるけど裕子さんはキシ でひだまみちゃんだ力はない俺は何かあっ た時のためにまみちゃんに自分の携帯番号 を描いた紙を手渡した裕子さん親子が 逃げれば俺はそれでいいもう恋いだなんて 言っていられない失恋に近い状態には 間違いない本当なら俺がそばにいてあげ たいけど日中は仕事があるどうか何も 起こらないようにと俺は願ったしかし事件 は起きてしまった日中のお昼前俺の携帯が 鳴った知らない番号なのでピンときたはい おじちゃんおじちゃんまみちゃんどうした お父さんが出てこいってき てる電話の向こうからはわめく声は聞こえ ないでもまみちゃんの身の危険を感じ俺は 仕事を抜け出したボロアパートに着くと 裕子さん親子の家のの前に知らない男性が いたまみちゃんお父さんだよ開けて何が 父親だ俺はつい怒りに任せて叫んでしまっ た裕子さんの泣き顔がノりに浮かぶあれ だけのいい人を泣かせやがってああめ誰だ よ今警察呼んだからなお前はもう裕子さん たちに関わるなよ警察を呼んだというのは とっさの嘘だったけどつい叫んだすると 酒瓶を片手に元旦那は俺に詰め寄った うるせえてめえには関係ねえだろお前 みたいな奴のせいで裕子さん親子がどれ だけ困っていると思っている ああお前ら何してるするとパトロールの 警察官が俺たちを見ていた俺は逃げようと する元旦那を取り押さえた子宮応援求む そして集まってきた警察官が元旦那を 取り押さえるのには大して時間がかから なかっ たこの日裕子さんは駅前にたまたまいて 偶然元旦那を見かけたなので学校からまみ ちゃんを相待させ手元に置いて守ろうとし た学校にいた方が安全だったかもしれない けどもし元旦那が学校に行ったとしたら ちゃんの身に何か起きたとしたら取り返し のつかないことになる前に裕子さんは手元 にまみちゃんを呼び寄せたのだそして 引っ越しの準備をしている中元旦那がやっ てきてまみちゃんは俺を呼んだのだった元 旦那は捕まったしばらくは警察施設から出 てこられない だろう俺は裕子さんとまみちゃんと公演に いた俺は上司に午後休むとだけ連絡してい たので一緒にいられ たこれからどうすればいいでしょうか力 なく裕子さんは呟いた職場はすでに辞めて いる引っ越しする気でいたからだでももう 引っ越す必要もないしかし元の職場に事情 を話して最就職しようとしたがもう求人を 出してしまったからそれはできないと言わ れたのだ どうしましょうか俺も一緒に考えたすると まみちゃんが言ったお母さんとおじちゃん 付き合っちゃえばえマミー俺は心臓の ドキドキを押さえきれなかった手に汗を 握るまみちゃんは続けるだっっておじ ちゃんといる時お母さん明るいもんあああ おじちゃんがお父さんなら な俺と裕子さんの視線が絡む 俺は意を決して手を差し出したあのこんな 時になんなんですがその俺と その恥ずかしくて恥ずかしくてでも後悔し ないように口にした俺と結婚して ください真と場が 静まり返る自分の心臓の音が激しくて うるさい裕子さんは言い切った 喜んでお願いし ますこうして俺は裕子さん親子と家族に なっ た結婚して10年が経ったまみちゃんは今 では大学生になり1人暮らしをしている 裕子の元旦那には懲役が下り俺たちはあの ボロアパートから一軒屋に引っ越したもう 元旦那に見つかることもなくに暮らして いる俺は村上リクト上司に怒られて肩を 落として乗った罰で大泣きする赤ちゃんと 女子高生を助けた俺に訪れた運命の出会い 彼女に夢中になった俺は仕事に恋に充実し た日々を過ごしていたしかし心ない周りの 言葉ですれ違う俺たちそんな俺たちを結婚 に導いたのは意外な人物だった [音楽] ああ今日も上司に怒られた俺はとぼとぼと 帰宅そして家に着くと泥のように眠った次 の日村上君今日は早く帰るように村上君の 残業時間がすごいことになっていてね働き すぎだよ苦手な上司から声をかけられた 昨日はあんなに怒っていたのにこの日はや に穏かだった裏表のある上司だから毎日気 を使って俺は疲労交配はい分かりました俺 は上司の声のボリュームの13で答えた次 はまるまる岡まるまる岡止まりますまのび したバスの アナウンス久しぶりに乗った夕方のバスは 下校時間にかぶっているせいか意外にも 満員だった学生に子供を連れた主婦高齢者 心に余裕のあるような人たちばかり自分の 後ろ向きな考えに俺はこっそりため息を せいた久しぶりに早く帰れたのだから 楽しいことを考えよう少し浮上した俺の耳 に赤ちゃんの鳴き声が聞こえたあ あ耳に鋭く響く赤ちゃんの鳴き声赤ちゃん を抱っこしているのは制服姿の女子高生 だった俺の隣に立つ彼女は赤ちゃんの背中 をさすりながら泣きやませようと頑張って いた にー にゃーその時シュワシュワ何とも言えない 音がした赤ちゃんがお漏らししたのだ俺の シャツも濡れてしまっ たぎー ぎー泣き続ける赤い顔をした赤ちゃんとは 対象的に女子高生の顔は青ざめていった 顔面蒼白の女子高生を見たら俺の心は 落ち着いてきた大丈夫だよ除思行生に 話しかけるとバスの停車ボタンを押した とりあえず次のバス停で降りよう俺の言葉 に古くと女子高生が同いた俺は赤ちゃんの 扱いには慣れていた俺が中学生の時に 生まれた弟がいたからだ母親は仕事をして いて弟のことは中学生の俺が面倒を見てい たあれちゃいますいいよ気にしないですぐ に着替えた方が赤ちゃんも泣き止むよ 着替えが終わった時には泣きつかれたのか 女子高生の腕の中で眠ってしまった子育て とか苦行大変だねちょっと勘違いしてませ んか え弟です土地が離れた母が仕事で忙しくて 私が保育園に迎えに行くんですあのお礼さ せてください私の家近くなんです俺は彼女 の荷物を持って女子高生と会話しながら 彼女の家に向かったここです彼女が 立ち止まったのは小さな小料理屋2階建て になっていて1階は店舗2階が住居 スペースのようだまだ回転前なので気にせ ずどうぞグイグイと俺を引っ張りながら 女子高生楓ちゃんは店に入って行ったお 帰り楓で店の中にいたのは楓でちゃんの お母さん彼女を見た瞬間俺は言葉を失い 固まった女子高生のお母さんだから40代 のおばさんだと思っていたのにそこにいた のは20代後半にしか見えない美女だった えその人はかずちゃんのお母さんが不思議 な顔をしてこちらを見ているお母さんバス で助けてくれたリクトさんシャツを空の おしっこで濡らしちゃってえそれは大変 すみませんとりあえず着替えてください こちらへどうぞああのああナです楓と空の 母です2人が大変お世話になってペコリと 頭を下げるささんお母さんそんなことより 着替え楓ちゃんの言葉に我に帰ったように 顔をあげてあお風呂も入られた方がいいわ よねあそんな大丈夫ですえででも汚れて しまったならだから着替え押し問をする俺 たちに楓でちゃんから再度声がかかっ た俺たちは初対面なのに顔を見合わせて 吹き出したもう私たら慌てちゃっ て僕もです俺たちは少し笑い合ったお風呂 はこじしてTシャツだけを借りた汚れて いるのはシャツだけだったからだ着替え たらどうですか居住スペースは畳で順は風 な雰囲気立って着替をする俺の横で星座を して俺を見上げるように話してくる長さん その構図は俺のイメージする昭和の夫婦 そのものだった俺を見上げるナさんのうい を含んだような表情は要言でドクドクと胸 が動き出すあはい俺は上ずった声で返事を し たリクトさんたら可愛いですね 口に手を当てて控えめに笑うナさんは人妻 の色気を漂わせていた女性経験の乏しい俺 はドギマギしてしまう準備ができたらお 呼びしますねナさんはそう言うと階段を 降りて店に向かったなやまない心臓を 抑えようと深呼吸を繰り返していると襖が 開いたリクトさん顔を出したのは楓で ちゃんだった今日はありがとう空も寝 ちゃった いいよ困った時はお互い様って言うし俺は にかっと大きく笑った釣られたように楓で ちゃんもニコっと笑うナさんのいけ たっぷりの笑顔とは対象的な純心無垢な楓 でちゃんの 笑顔俺は思わず笑ってしまったもしかして お母さんに惚れちゃった えかえでちゃんに心を見透かされてしまっ たようだ大丈夫だよお母さん結婚してませ ん リクトさんいい人だから楓で応援するよ にしといたずらっ子のような顔で楓ちゃん が言ったリクトさんご飯できました1階 から聞こえたささんの声に俺は背を伸ばし たあはい俺の上ずった声 に楓ちゃんがこらえきれないように笑った 1回に降りるとさんが食事を用意してくれ ていた出来たてのパスタだキャベツとツが 入っているようだこんなものしか出せなく てごめんなさいナさんは申し訳なさそうに 舞を寄せたそんなお腹空いているので ありがたいです長座さんはふわっと笑って 召し上がれ角里のように甘い声で言ってき たあはいいただきます俺はまたもや背筋を 伸ばして勢いよく食べた食べる姿をナさん が優しい出しで見ていた 食べ終わるとささんが力強く言ってきた また来てね次は腕によりをかけるから 握り拳を見せてくるナさんの腕を直視した 白く滑らかな二では筋肉がついていなくて 柔らかそう俺の目は釘付けになった必ず来 ます待ってますねささんに見送られて店を 出たあったばかりのさんのことばかりる ようになったそれから俺は人が変わった ように仕事に打ち込んだ理由は誕生早く 仕事を終わらせて長さんの店に行きたかっ たから村上最近頑張ってるな嫌な上司から もお褒めの言葉をいいたでも毎日早く 帰れるわけじゃない懸命に努力して1週間 に1日忙しい相を縫ってささんの小料理屋 に通った店が混む前に行くとさんと たくさん話せたさんは女子高生である楓 ちゃんと赤ちゃんの空君は父親が違うこと を教えてくれた空らくの父親とは席も入れ ていないらし思い出話を聞いていると1度 だけささんが泣いたことがあった替手の 父親参観でね父親がいないから私が言った んだけど周りはお父さんばかりだから すごく浮いてしまって授業が始まる前に楓 が私のところに来て ママ帰ってって言ったの情けなくて授業は 見ないで帰ったのよね寂しそうに語るなさ さんを抱きしめたかったカウンターに邪魔 されてできなかったけどええっと結婚もし たことがない俺には重いテーマなんと声を かければいいか分からず固まっているとだ からね空には寂しいお迷をさせたくないの だけど難しそうこんな話初めてたわふと ため息混じりに話す長さんは諦めたような 顔してい たそんなことあらリクトさんが父親になっ てくれるナさんの大胆な言葉に俺の顔が 赤くなっていた冗談よ優しくて真面目な リトさんに私なんて不つり合いだわ首を かげて微笑む座さんそそんなこと俺は慌て て否定したカランカラン いらっしゃいませこれをリアにお客さんが 来店した俺の言葉は遮られナさんはお客 さんの相手をしているナさんお題ここに 置いておきます俺は席を立って帰ったさ さんに告白がしたいあなたが好きだと伝え たい日に日に深まる思いはいつか破裂して しまいそうだったその日は珍しく金曜日に 早く代謝できたこの前のプレゼン良かった ぞ上長からの評判も良かった早く帰っても いいぞそれがもうちょっと待ってくれたら 1杯奢るぞ嫌な上司は俺を見る目が変わっ たようだ最近はアドバイスをくれるように なり関係は良好上司も不器用だったんだな なんて思ったりした俺は上司の支を定長に 断って長座さんの小料理屋へ向かったする と小料理屋から客が出てきておいお前も 騙されたか何何ママだよママの身の上話 全部嘘だぞえお前はまだ金かせて言われて ないと思うけどな道場してくれるなって やつには金かせって言うらしいぞ俺は断っ てやったけどな本当かよ俺まだ言われて ないなママも女だからな自分に気がある 相手にしか言わないみたいだぞ客の会話は 俺の頭をいぶった身の上話が全部嘘信じ られないナさんの涙は嘘なのか気がつくと 指の先まで冷えていた俺はいつもより重い 小料理屋の扉を開い たいらっしゃいふにゃっと目尻を崩して 嬉しくてたまらないという表情で笑って くくれるささんナさんは嘘を言っている やっぱり信じられない今日は試作品作った のよ感想教えてくれるうん長座さんはいつ も通りだった俺も話していくうちに心に 刺さったトが抜けていった長田さんが嘘を つくわけがないしかし閉店の時間が近づい た時だったそういえば楓でがねうん茅田 ちゃんが長田さんが内緒話をするように声 を潜めた内緒よリクトさんだから話すんだ けど保育士になりたいんだって空の面倒見 てくれてたからかな いいじゃんかじちゃんにぴったりだよ リクトさんにバスて助けてもらって私も 困ってるママを助けたいと思ったみたいよ え栄だな俺は楓ちゃんの顔を思い浮かべ ながら感動してい たささんも嬉しそうだそれでね保育の学校 が近くになくて下宿になりそうなのよお金 もかかるし心配だ わさんの言葉に俺の心がざわつか ほら空もいるしこれからたくさんお金が かかるのかなささんは何か言いたいことが あるかのように含みを持たせて俺を見た俺 の心は急速に冷えていった座さんの声も うまく聞こえないぎんぎんあそら夜泣きだ リクトさんごめんねあさらくんのところに 行ってリクトさんは店で待っててね座さん が階段をを登っていく閉店間際だから店内 には俺1人俺はカウンターにお台を置いて 帰ったこれ以上長座さんと同じ空間にはい られなかったそれから俺はさらに仕事に のめり込むようになったナさんのことを 忘れたかったからだその会あって仕事は 成果をあげ社長所をもらうことができた あれお前はいつも頑張ってるから早く帰れ 同僚から労われて久しぶりに夕方に帰った その日バスて空らくを抱いた楓てちゃんと 再開したお母さんが俺の顔を見た瞬間楓で ちゃんが泣き出した俺はナさんに何があっ たのかまさか病気心配になってかえで ちゃんと小料理屋へ向かった何度楓ちゃん にどうしたのと聞いても泣くばかりで何も 言ってくれない小料理屋の扉を開けると 少しやれたささんがいた母さん素直になっ て私たちのことは言い訳にしないで楓て ちゃんのリとした声ナさんの目からポロリ と涙が落ちたリクトさんなんでお店に来 なくなってしまったの えっと私何かしたかしらえっとお金を 借りようとしてくるからえそんなこと言っ てない常連客の人がああの人私に告白して きたの断ったら逆恨みされたみたいある ことないこと言ってるみたいでナさんは 震える声で俺の目を見て説明してくれた 長座さんがカウンターから出て俺の目の前 にやってきた勘違いをしていた恥かしさと 長座さんの匂いで俺の頭の中はパニック あなたみたいな優しい人初めて出会ったの もう男なんてゴリゴリだったのにあなたと ならもう1度ってナさんの少女のように うるんだ瞳にドギマギしながら俺はぐっ拳 を握る待って言わないでえ俺から言わせて くださいナさんの目が大きく開いた好き です楓でちゃんとソくの父親にならせて くださいあなたの夫にして くださいはい長座さんはポロポロと涙を 流しながら頷いたそれから俺たちは程なく 結婚した年寄の長は結婚してみると少女の ように会いらしかった 父さん一組だからね間違えないでよそら 大丈夫だよプリントも持ったしなんだか 心配だな今日は空の父親参官だねえ私も 言っていいの姉ちゃんはダメに決まってる でしょえ私も行きたいなんで兄弟参官は ないのかなあるわけないじゃん来ないでよ ほらほら替えで仕事遅れちゃうわよ ニコニコと笑顔のナが兄弟喧嘩を 痛める行ってらっしゃいいってらっしゃい 俺とナは可愛い子供たちを見送った行って きます行ってきます玄関に2人の元気な声 が響い た俺の名前は佐藤大地大手おもちゃ社の 経理部で働いて いる子供を笑顔にするおもちゃを作りたい 夢があったが実際に配属された人事は経理 部だっ た毎年技術部や営業部に移動希望は出して いるもののもう無理なのかもしれないと 諦めかけてい たそんな俺の人生が意外な人物がきっかけ となって逆転することになる なんて深夜俺の家のドアをノックしたのは 酔いの彼女だった えへへ来ちゃっ た桃色に染まった頬とうるんだ瞳で見つめ られると理性が飛びそうに なる部屋には俺と彼女の2人 だけ俺たちの夜はまだ始まったばかり だ毎日数字と誠実に向き合い仕事が終わっ ても飲みに行きもせずまっすぐに帰宅する 俺の人生は旗から見るとつまらないと 言える だろう昔から真面目さだけが取りえと言わ れ続けてい た俺が経理部に人事されたのは自然なこと なのかもしれ ない家に帰って作り置きしていた夕食を 食べ終えると俺はジャレコモーラーを 動かしながら新作のおもちゃのアイデアを 考えてい たおもちゃのアイデアはため込んでいる ものがいくつか あるただそれを出す機会がないだけ だ気づけば時間は深夜近くになりもう 寝ようかと立ち上がったその 時玄関のドアチャイムがけたたましくなり 響いた 続いてドアをどんどんと強くノックする 音全く時間と場所を少しは考えて くれ俺はため息をつくとうるさくドア チャイムを押し続ける相手に文句を言おう とドアを開い た姉貴いい加減にしろよ毎回酔っ払って うちに来やがっ てて 誰酔っ払って住んでいる駅の終電を逃すと 姉はいつも俺の家に泊まりにやって くる時間など関係なくチャイムを何度も 鳴らすから迷惑してい ただからまた姉が泥水してきたのだろうと 思っていたが目の前に立っているのは知ら ない美女だっ た頬を染めていることから彼女も相当 酔っぱらっているようだがそれでも顔の 造形が整っていることが わかるどこかで見たことがある顔だ がテレビか何かで見かけたのだろう かモデルや女優と言われてもおかしくない ほどの 二重の目は切れ長で酔ってうるんでいる ことから色っぽさを感じ させる白い肌はアルコールで首元まで赤く 染まり緩くカールしている黒髪が熱気で しっとりしていてよからぬ想像をしそう だわあ本当に出てきたかさん おい姉貴の名前あのどちら様 で私のこと分からないんですか うふふえっと部屋を間違えているとか会っ てます大地君のお部屋ですよ ね俺の名前まで姉貴の友達です かはいというかみかさんいますよそこで力 尽きて寝てますけど え慌ててドアから外に出るとすぐそばの壁 に寄りかかって寝ている姉の姿 がこの人本当何やってん だ俺は姉を抱えると一緒にやってきた美女 もとりあえず家に入れることにし たまずは姉を起こして説明をさせなけれ ばおっ邪魔しまあジャレコ モーラ美女は目を輝かせるとフレットの 毛並を撫でて遊び 始めるその隙に俺は姉をなんとかゆり おこすことに成功し たあれ大地ってことは家まで来れたん だ来れたんだじゃねえよとまに来るのは いいとしても友達も連れてくるなら連絡 くらいは 入れろ最低限の常識 だろ別にいいじゃない全く知らない子じゃ ないんだし は止めてこの子はあんたの会社の受付場だ よ 受付働いているおもちゃ会社は大手なだけ あって受付場の人選にも力を入れてい た有名なのは清楚で美人だと社内外でも 有名な三島カリン だ確かモデル顔負けの受付場として雑誌の 取材が来たとかなんと か俺は酔っ払ってひたすらジャレコ モーラーで遊ぶ彼女を 見つめる ああ受付にいるした雰囲気からあまりにも かけ離れているため全く気づかなかったが 彼女はあの三島かりだっ たなんで姉貴が三島さんを知っ てのみでさっきあった はみかさんは絡まれていた私を助けてくれ たんですかっこよかったですで息統合した のこの子私に付き合えるくらい飲めるの よ確かに姉が先に潰れるくらい飲めるの ならかなりの手合なん だろう散歩下がって微笑んでいるような 清楚な三島さんのイメージがガラガラと 崩れて いく今イメージと全然違うって思いました ね え三島さんに図星を刺されてドキッとした みんな私の外見だけ見て勝手なイメージ 作っちゃうんですよ ね大酒のみで悪いかバカ野郎っって言い たい ですうすみませんバツとして大一君は私の お酒に付き合ってくださいはいお酒出し て三島さんまだ飲みたりないの か俺は再び船をこぎ始めた姉が前回残して いった酒瓶を取り出し たさすがみかさんが選んだお酒おいしい ですそれは良かった です大一君ちゃんと酔ってます飲みが足り ないんじゃないですか俺ざるなんで 嘘三島さんも俺のことを見た目で判断して ませ ん真面目で遊んでなさそうだからお酒弱く 見えます ええすみませ ん俺も反省しましただからお相子ですふふ 大一君が経理部にいるのは知ってました けどこんな風に飲めて話ができるとは思っ ていませんでし たみかさんが泊まりに来ちゃうのも分かる かも大一君のそばってすっごく心地がいい なありがとうござい ます美人にそんなことを言われれば期待し たくなるじゃない か姉がいるとはいえ俺の部屋で酔っている 美人な同僚と2人きり危険な シチュエーション だあまりにも警戒心が薄い三島さんに ドキドキしたがそれだけ距離が近くなって いることを嬉しくも思っ た翌朝泊まりに来た姉を起こして仕事の下 させるのも俺にとってはいつものこと だ今回はカリンさんも加わって倍の時間が かかってしまったがなんとか3人で家を 出るじゃあ私は反対路線だから第一 ありがとねカリンちゃんまた ね昨日の泥酔ぶりなどなかったかのように 姉は爽やかに去っていっ た素敵なお姉さんです ねそうでしょうかでも姉貴のスーツがあっ て良かったです よ佐藤兄弟には何から何までお世話になっ ちゃいまし たそれよりこのまま一緒に出社して大丈夫 ですかどうしてですかいや三島さんは車内 でも有名だから俺と一緒に出勤したら変な 勘繰りされるん じゃ別に君とだったらいいですけど えふふだって一晩一緒に過ごした中なん です からからかわないで ください今までは遠くから受付に座って いる三島さんを見るだけだったのに酔って 大笑いしている三島 さん小悪魔のようにからかって微笑んで いる三島 さんいろんな表情を見せる彼女が俺の心を 振り回して いく三島さんからの距離の近さを感じて 本当に恋人だったらとつい想像してしまっ た三島さんは周りなどまるで気にしてい なかったが周りの方は三島さんを放って おけないみたい だ彼女と一緒に出社した俺はたくさんの 男性から三島さんとの仲を聞かれるはめに なったのだ からその度に何でもないと訂正していたの だ がお前カリンと一緒に出勤したからって 勘違いすんなよ大 と目の前ですごんでくる男は車内でも花型 だと言われている営業部のエース だイケメンでスタイルも良くなおかつ仕事 ができ女性社員からの人気だって高い 周知の事実だと思ってたんだけどなカリン は俺の恋人だから え男女で人気がある大東と三島さんなら隣 に並んでいてもおかしくは ない彼女を名前で呼んでいるし本当に恋人 なん だろう道島さんは姉がいたから俺の家に 泊まりに来ただけで お前カリンに恋人がいなければどうにか なると思ってたのかめでたいやつだな身の ほどもう少し知るべき だろう大東の言葉に反論する気さえ起き なかっ た本当に自分は何を勘違いしていたん だろう元からカリンさんはこんなにも遠い 存在なの に惨めな気持ちで週末を過ごしていた俺は 深夜のドアチャイムにドキッと するどうせ姉だろうと分かっているが心の どこかで三島さんに会いたいと望んで しまったから だドキドキしながらドアを開けるとそこに は泥酔した女性2人の姿 が大地君また来ちゃいまし た今夜は酒買ってきたから朝まで飲むわ よ俺の家を酒屋代わりにする な大一君黒ひげ危機一発しましょう負けた 人は日本酒の刑 です多分それ誰の罰にもならないと思い ますけど確かに あはは楽しそうに笑ってお酒を飲んでいる 彼女を見るたびに気持ちは膨らんでいく ばかりだっ た毎週末のように姉とカリンさんは泥水し てうちにに来るようになったから だ彼氏の大頭と過ごさなくていいのだろう かそんな胸のわだかまりを残したまま俺は カリンさんの笑顔を見つめるしかでき なかっ たそんなある日部署対抗の社内運動会が 予定通り開催され た勤め先の会社は大手だけあって他の企業 と比べてイベントも 多い俺は経理部として参加したが運悪く あじで最終競技のリレアンカーに当たって しまう目立つことに抵抗がある俺は憂鬱な 気持ちでコースに入っ たげまさかの経理部は1位じゃない か声援が重くのしかかり妙なプレッシャー を感じているとバトンが回って くるこのまま何事もなく終わって くれ走り始めた俺に周りの声援は聞こえ なくなったが代わりに1番聞きたくない男 の声が聞こえてき たお前が俺に勝てるわけない だろう営業部代表のアンカーは大東だった らしくすぐに横並びで走ることに どうせ勝てるわけ [音楽] ないそう諦めた俺に聞こえてきたのは大1 君諦めちゃ だめ三島さんの声援だっ た彼氏を応援しなくていいのかなんて疑問 が出る前に俺は無が夢中で走り始め た絶対に勝ちたいそう思っ ただが現実は無常だ 意も簡単に俺を抜いた大東は1位で ゴールそして技術部にも抜かれた俺の結果 は3位だっ た大東君足 早い34人ご望抜き運動神経いいんだ大東 に群がる女性社員の声を聞きながら俺は 俯いて しまう情けなさすぎて三島さんに顔見られ たく ないせっかく応援してくれたの に応援してくれてたよ な三島さんの声援は俺の願望だった可能性 だって ある結局優勝したのは営業部でその年も 経理部はぱっとしない成績で運動会は幕を 閉じ た皆さんお疲れ様でした今から町に待った 打ち上げ ですアナウンスが流れて会場は運動会から 飲みの場へと変わって いく三島さんは危機として飲んでいるん だろう なふと泥酔している三島さんを思い浮かべ て光格が上がっ た意識している相手は自然と目で探して しまうもの だ広い会場でも俺は総務部にいるさんを 見つけてしまっ た部長に注がれたグラスをグイグイと嬉し そうに飲んで いるいいのみっぷり思わず笑ってしまった 俺と彼女の目があっ た一瞬俺の時間は止まって世界は2人きり になってしまったのかと思ったその時 だ部長今の時代ミュニケーションは古いっ て言われちゃ よカリン無理して飲まなくてもいいんだ からな大東が三島さんをかうように前に出 て彼女のグラスを取り上げた あ三島さんが大東の手に渡ったグラスを 悲しそうに見たのをきっかけに俺の体は 勝手に動いてい た無理なんかしてないよ三島さんはお酒が 大好きなんだから 俺は新しいグラスとビンビールを持って 道島さんに 渡すは何言ってるんだカリンはお酒がそこ まで飲めないに決まってる だろう見た目はそう見えるよなでもビール も日本酒もウイスキーも大好きだからこの 人なんでそんなこと知ってむしろ大藤は 彼氏なのになんで知らないんだそれは大君 彼ってどういうことです か言い淀む大東にかせるように鋭い三島 さんの声が飛んで くる三島さんと大東は付き合っているん ですよねまさか大東さんは受付で挨拶しか したことがありません彼氏だなんて とんでもない ですでも名前で呼んでるし私も大一君の ことは名前で呼んでます けどそうでし たどうしてそんな勘違いを大東が三島さん と付き合って るって三島さんの白い目が大東に向け られる当然だ付き合ってもないのに勝手に 恋人扱いされていたの だ大して嘘がバレた大東はどんどん顔色を 悪くさせていった違うんだこいつみたいな 変な男に言い寄られて困るのはカリンだろ だから俺が虫除けになろうと思っていずれ 恋人になる可能性だって高い しあなたには受付で絡まれるだけでも嫌な 思いをしていたのに大東さんこの際 はっきり言わせてもらいますけど私が あなたとお付き合いすることは一生あり ません彼氏ずらされるのも迷惑 ですそんな 大東は失恋の公開処刑を食らっただけで なく勝手に恋人だと風調する最低な行為を していたことが公にバレてしまっ た人波あったが会社全体での飲み会はお 開き にその後部署での2次会3次会が続いた俺 は深夜を回った時間に帰宅し たこの日はいいありすぎたため頭を整理し たいと思ってい たそれなのになり響くドアチャイムは待っ てくれなかっ た姉貴いい加減にで三島 さんドアの前にいたのはあの人同じ三島 さんだけだえへへ来ちゃった来ちゃっ たってまた姉貴が酔いつぶれちゃいまし た慌ててドアのに出るがどこにも姉はい ないえ三島さん1人です か私1人じゃ大地君のお家に来ちゃだめ でしたかだめというか男と女ですしはいだ から来たんですけど え酔った勢いじゃないとこんな大胆なこと できません からにっこり笑うと三島さんはずかずかと 勝手にに俺の家に入っていくちょ三島 さん運動会後の飲み会で大一君がかって くれたことすっごく嬉しかったん です私がいくらお酒が好きだって言っても みんな無理しないで気を使わないでしか 言わない から大知君だけが本当の私を見てそして 理解してくれたん ですまああれだけしてうちに来てたら 分かります よでも嫌がるそぶりは見せませんでした ありのままの私を受け入れてくれる大地君 だから好きになったんです私を大地君の 恋人にしてもらえません か俺でいいんですか真面目しか取りえが ないし仕事も肩書きのある営業部でも技術 部でもないです よそんな大地君がいいんです 大地君はやっぱり酒飲みな恋人は嫌です か嫌です深夜に迷惑も考えずに泊まりに 来るような恋人 えでもそれが三島さんだったら許せちゃう んですよ俺あなたが笑って楽しそうに飲ん でる姿が好きだ から大地 君抱きついてきた三島さんを俺はぎゅっと 抱きしめ たアルコールと甘い香りが胸いっぱいに 広がるいつの間にか大好きになった彼女の 香り だそれから俺とカリンさんは交際を スタートさせ た大東は嘘をついていたことで片が狭く なり営業成績がガクっと落ちてタ所に回さ れてしまっ た俺はその開いた一枠に入ることができた ようで経理部から営業部に移動となった まだ自分の考えたおもちゃが日の目を見る ことはないがその夢に確実に近づいている ことを感じてい たあの日の諦めちゃだめと背中を押して くれたカリンさんの言葉が 蘇る今日も俺は仕事から帰るとおもちゃの アイデアをノートにまとめてい た深夜を回る頃ドアがガチャガチャとなり 鍵をけたりさんが帰って くるおかり今日は飲み足り てるただいま飲み足りないから大地が一緒 に飲んでそれにそれ にカリンの後ろからひょっこりと姉が顔を 出す大地止め て姉貴新婚家庭なんだから少しは遠慮しろ よため息をついた俺を見てカンは楽しそう に笑っ 俺の名前は木村小五郎29歳で観光案内の スタッフの仕事をして いる俺は学生の頃から英語が堪能で自分の 特技を生かして今の仕事に着いた日本人 観光客と共に英語県の国に出向き現地の スタッフの言葉を通訳しながら案内をして いる勤め先の観 が従業員が話せる言語を増やすためにと 勉強会や研修への参加を 促進そのため韓国語やドイツ語などの勉強 をしながら仕事で忙しく海外を飛び回る 日々日本で過ごす休日は家で寝て過ごす ことが多く普段は会社や出張先である海外 にいることが 多い同僚も上司も男性ばかりで女性との 出会いはほとんどない 気づけば30手前になり実家の母からは 仕事を頑張るのもいいけど孫の顔が見たい しそろそろ結婚に向けて出会い探しも 頑張りなさいよと電話で応援されることが 増えた出会い探しを頑張りたいのは山々だ けど海外出張が多くてなかなか休みが取れ ないんだ結婚を心配する母にそんな言い訳 じめたことをを 返す仕事ばっかで孤独な日々がいつまでも 続いて独り身のまま丁寧を迎えるのか な心の中でそんな不安を感じて恋愛や結婚 に対する強い焦りを感じてい たそんなある日会社に複数の日本人団体客 からスウェーデン旅行の案内の仕事を依頼 された団体客からの依頼はよくあることだ が複数の団体から同時に同じ場所への案内 を依頼されることは 珍しい通常は客に合わせて1週間から長く ても2週間ほどの海外滞在をするが今回は 1ヶ月間の滞在が必要になっ た家庭の事情や子育てなどで1ヶ月滞在 することが難しい同僚も 多いさらには今回のツアーには スウェーデンのケブ世の初心者向け トレッキングに参加するというプランが 組み込まれて いる登山に関する知識や経験が必要だが 登山に詳しい案内スタッフのほとんどは別 の登山ツアーで出払ってい た俺は登山経験が豊富で登山に関する知識 にもたけているそのため俺と上司の2人 体制でスウェーデンに1ヶ月滞在し複数の 団体客への対応をするすることになっ た1ヶ月なんて長いし準備だけでも大変な んだよ俺も家庭の事情だと言って断れたら どれほど楽だろう なそんなことを考えながらししツアー案内 へ向けての準備を 進める面倒さ煩わしさが勝ってしまい 気乗りしなかった1か月のスウェーデン 大罪だが俺は出張先でスウェーデンで運命 の人との出会いを果たすことになるの だスウェーデンについてからは毎日目し 団体客への案内を続け た通常は1週間ほどで終わるのだが1つの 団体が帰って行くと次の団体が待って いる休む間もなければ何度も続く登山 ツアーで景色を楽しんでいる余裕も ないそしてやっと最後のツアー客への案内 の日を迎え た今目の前にいるツアー客への案内を 終えれば後は自分への土産を買って帰る だけそう思うと自然と力が湧き出てき たツアー客との雑談を楽しむ余裕も生まれ これまでは必死すぎて見ることができてい なかったケブ海の絶景をじっくり見ること ができ たまるで自分もツアー客の1人のような 気分で案内をする俺に現地人の女性が声を かける日本人ですかご旅行です か少したどたどしい日本語を話す彼女の 名前はエミリというそう だ彼女は登山やサウナが趣味で日本の温泉 に興味があると 話す彼女は日本への旅行に強い興味があり ほんの少しだが日本語が話せると いう所々日本語で話してくれるがそれでも 彼女が話す言葉はほとんど英語 だ俺は彼女の言葉をツアー客に通訳し ながら彼女と意 統合日本にはサウナやキャンプ場が併設さ れた温泉宿もあるんです是非機会があれば 行ってみてくださいと伝えると彼女は目を 輝かせて本当に是非行ってみたいわと 話す絶えない会話でも彼女はコバルト ブルーの綺麗な瞳を輝かせて眩しい笑顔で リアクションをして くれるその様子を見てツアー客も是非日本 に来てよおすすめの温泉宿があるん だこれ私が言ったことがある温泉宿だけど 新鮮な海鮮丼がおいしくてと持っている スマホの画面や写真を 見せるほんの短時間の会話だったが俺は 彼女の素敵な笑顔が強く印象に残っ た美しいブロンドの髪に混じり気のない 綺麗なコバルトブルーの 瞳そして可愛らしいエクボとそばかす どれもが美しく 神々しい外国人は見慣れているはずの俺で も彼女を見るとまるで目の前に女神が現れ たような衝撃を受け た彼女と別れた後もしばらくぼとしてい た体中に電流が走ったような 衝撃彼女との出会いはまさに運命だと感じ ただがいくら運命の出会いを果たしたとし て今後の進展に期待がなければ意味が ない彼女の連絡先は聞いていないし もう彼女と会うことはないだろうそう思い 帰国したがモヤモヤした気持ちが晴れ ないあの時せめて電話番号でも聞いていれ ば連絡できて再び彼女の声が聞けたの にそんなことを悔やんでは情けないため息 を こぼすそうやっていつまでもうじうじとし ているのも嫌で俺は彼女との出会いは運命 ではなかったと都合をつけて自分を納得さ せようとし たもし彼女と連絡が取れたとしても国際 電話だから電話台が高いし続かないだろう なそれに多額の旅費がかかるから思うよう にも会え ないもし何かの弾みで彼女と付き合えたと しても俺がスタイル抜群の彼女とつり合う わけないよ 俺は身長185cmという聴診だが 生まれつき細身で体重は70km だ彼女は長身で俺よりほんの少し背が低い くらいそして分厚い登山ウェアの上からで も分かるくらい出ているところはすごいし ウエストもキュっと閉まって いるめりはりある彼女の体型に比べ俺は 全体的に細くてヒョロヒョロしている もし彼女と交際できたとしても俺と彼女が つり合うことは ないこんな感じで悪い部分ばかり考え彼女 への恋心を無理やり諦めようとしたが彼女 のことがどうしても忘れられ ない日本に帰国してからどうしたんだ最近 元気ない なある日の休憩時間俺の様子を見た上司が 心配して声をかけてくれ た別に何もないですよ大丈夫 です突然声をかけられたものでビクッと 驚き慌てて平成さを ようだがそんなことをしても無意味だった よう だ上司はにやりと微笑みながら遠い目をし てこんなことを 言うもしかしてこの前のスウェーデン ツアーで出会ったあの女性のことが忘れ られないと かなんで上司にバレたんだ心の中でそう つぶやき目を見開いて上司を 見上げるえほんの冗談のつもりだったのに まさか図星だったの かと俺と同じ表情の上司が俺のことを 不思議そうに見てい た少し空気が流れ上司が気を取り直した ように笑顔で俺の肩を 叩くあの人美人だったしすごく明るいし 一緒にいた私でさえドキッとしたものだよ でも現地の旅行客だから再び会うのは 難しい な忘れられないのは分かるが仕事に集中 できないぞ気持ち切り替えて 頑張れはい頑張り ます情けない返事をし俺は午後の仕事に 戻るよく考えればこの前のスウェーデン ツアーは上司と2人体制だったため全て 上司に見られていたの だろうそんな大事なことにも気づかず目の 前のことだけで精 一杯俺は改めて自分のことが本当に 情けなくなった それから数日後上司にこんな誘いを受け たそんな浮かない顔で仕事やってたらお客 さんに心配されちまうぞ今度の休み酒飲み ながら君の悩みや愚痴を聞かせてもらおう じゃない かそう言い上司は俺に温泉宿の パンフレットを 見せる取れたてのサザエでバーベキューが でき地酒やビールが飲み 放題そして海が見える婚約付きの露天風呂 も 完美失恋の悩みも吹き飛ぶくらい工場件の 温泉旅行を上司に提案された俺 はこんな素敵な温泉宿に誘ってくださって 本当にありがとうございますと上司に深く 頭を下げ たじゃあ決まりだな詳しい日時はまた後で 連絡するよと言い上司は笑顔で仕事場に 戻っていっ た上司は部下のことをしっかり見ており作 かつさりげなく気遣いをして くれる優しくて仕事やプライベートの悩み など何でも嫌な顔せず聞いてくれる上司に は入社後すぐから仕事での相談を聞いて もらい何度か2人で飲みに行ったことが あったが上司と2人で土曜から日曜までの 一泊プライベートの旅行に行くのは初めて のこと張り切りつつも少し緊張が混ざった 気持ちであっという間に迎えた温泉旅行 当日待ち合わせの最寄り駅ではいつも上司 と海外ツアーで待ち合わせて いるそしてこの日上司が持っていたのは いつも仕事で使っている大きなボストン バッグえもしかして今日って仕事だっ たと思ってしまうほど仕事と大ない 状況思っていたより緊張感もなく上司と たいない会話をしながら駅のホームへ 向かっ た電車に乗ってすぐ新幹線に乗り換え新 幹線に乗って弁当を食べると上司は眠って しまっ た俺もスマホで読書をしていると眠くなり おいついたという上司の声で当てて おきる眠たい目をこすりながら降りた新 幹線のホームに見覚えのある女性がい た嘘だろなんで彼女 が驚いて独り言を つぶやく俺の視線の 先仕事で出会い密かに思いを馳せていた スウェーデン人の彼女がホームに立ってい たの だ隣にいる上司も なんであの人がここにと言いながら目を 丸くして いるここは有名音泉街に1番近い駅 だ大勢の観光客が集まっており人混みの奥 に彼女が消えていきそうになっ た彼女に引き寄せられるように自然と歩み を進めた俺と彼女の目が 会うすると彼女は俺と目があった途端 こちらにかけって来 た久しぶりですねどうしてここ に緊張して声が 震えるすると彼女は焦った様子でいきなり 予想もしていなかったことを言い出したの だ温泉宿の予約が取れていなかったの今晩 止まるところがないえと戸惑う俺に彼女が 言葉を 続けるあなたに日本の宿の話を聞かせて もらったことがきっかけで前から行き たかった日本に行くと決めたのでも言葉が うまく通じなかったみたいで当日確認し たら宿との予約が取れていなく てそう言い彼女は困ったように頭を抱え た上司は彼女に見せてもらったスマホ画面 を見 てちょうど私たちが今から行く宿ですよ よければご一緒してでチェックインのお 手伝いしましょうかと彼女に微笑みかける すると彼女が知遇ですね是非一緒に行き ましょうと笑顔になっ た何日間宿泊予定ですかと俺が尋ねると 今日と明日の1泊2日ですよと彼女が 答える俺たちも同じ一泊2日ですよと 伝えるとじゃあ是非ご一緒しませんかと 彼女が満面の笑みで提案をし たあまりに積極的な彼女の反応に俺と上司 は思わず顔見合わせ 苦笑い私としては全然構わないがと上司が 小さく つぶやくあの混浴温泉ですよと俺は おずおずと彼女に 伝える混浴じゃあ温泉もご一緒できるの ねと彼女は何も気にしていない様子 だじゃあ私はのんびり1人旅を満喫するか 私のことは気にしなくていいから彼女と 2人で楽しんで 来いと上司は俺の肩をポンと 叩く上司との慰安旅行のはずが密かに思い を寄せている彼女と一緒に温泉旅行へ行く こと に宿に着くと上司は彼女のチェックインを 手伝いじゃ後は頑張れよと1人部屋に行っ てしまっ た上司は予約していた2人部屋を俺と彼女 に譲り当日予約した1人部屋に入って行っ たの だようやくそれが理解できた時には上司は すでに部屋の鍵をかけて出てこない ちょっと勝手なことしないでください よとできるだけ小さな声で叫んだが上司が 出てくる気配はなくメールで応援してるぞ とだけ入ってき たフロントでこっそり確認すると空部屋は 上司が入った部屋だけで彼女が入れる部屋 は俺と上司の部屋だけだっ たこれ以上上司を呼んでも出てくる気配は なさそうだし彼女に気を使わせてしまって は申し訳 ない俺はドキドキしながら彼女と同じ部屋 に入っ たじゃあ早速温泉に 入ろうという彼女の笑顔でさらに ドキドキあの男の人と一緒にお風呂入る のって嫌じゃない のそう尋ねると彼女はぽっ顔をわかめた ゆみぎって水着みたいなのを着て入るって 書いてたか特に気にしてなかったわごめん なさい嫌だったら無理しなくていい よ彼女にそう言われ俺は慌てて嫌じゃない と言って立ち上がっ た温泉に行くと幸いにも他の人はいなかっ たゆみを着た彼女がお待たせと恥ずかし そうに 湯に つる彼女の姿を見て俺は慌てて目をそらし た彼女は足が長く背が高いためゆみの サイズが合ってい ない小さいし日本人向けに作られている せいか竹も 短いスタイル抜群すぎる彼女には際どい シーンが多すぎて目のやり場に困って しまうあはもう彼女ととどんなことを話し たとか覚えてい ない俺は自宅に戻った時にはぐったりだっ ただが帰宅した俺の手には可愛らしい1枚 のメモ用紙が握られて いるそれは彼女の連絡先と住所が書かれた メモ だ今回の旅行で念願の連絡先をゲットでき 俺たちは国際電話や手紙のやり取りを始め た それもこれもうまく気を聞かせてくれた 上司のおかげ だ上司にはあの後何度お礼を言ったこと か霊なんていいよ君が色恋沙汰で落ち込む と職場が新規臭くなる彼女との交際が うまくいっているようだしその意で仕事も 頑張ってもらえれば私は満足 だ上司にそう言われその後しばらくを 増やされたのはここだけの 話彼女と出会って36年俺は65歳になり 会社を定年退職し た妻と大学生の娘と息子がおいしいご馳を 用意して俺の退職祝いをしてくれ た俺は彼女と2年間にわる国際恋愛の末 結婚妻は俺との結婚をきに日本に移住する という決断をしてくれ た可愛い子供2人に恵まれ幸せな結婚生活 を送ってき た文化や言葉の違いを乗り越え俺と共に 幸せな家庭を築いてくれた妻には感謝して もしきれ ない父さんと母さんが喧嘩してるとこを見 たことないよ ね2人って本当に仲いいよね夫婦円満の 秘訣は2人の馴れそめ はある日子供たちにそう尋ねられふと妻と 出会ったばかりの頃を思い出し たスウェーデンの登山中母さんに初めて声 をかけられた瞬間になぜか全身に電流が 走ったようにドキドキしたん だ少し話しただけなのに告してからも 母さんの笑顔や優しい声が忘れられなかっ たぬ再を果たした時は夢を見てる気分だっ た よ妻との出会いを子供たちに 語り2人も生涯変わらぬ愛を伝えられる人 との運命の出会いを探すんだぞと伝え た俺の話を聞いて妻は初めて一緒に温泉宿 に行ったあの日のように頬をぽっ あめる何十年経っても変わらぬ妻のさと俺 の妻への 愛俺はこれからも子供たちの成長を見守り ながら妻と仲良く暮らしていけたらと思っ て いるいかがでしたでしょうかチャンネル 登録をしていただくことで制作の励みに なりますではまた次の動画でお会いし ましょう

この物語は50代の女が作ったフィクションです。
私自身の体験や人から聞いた話などを元に創作しています
少しドキドキする純愛物語や、禁断の恋、感動話などをお届けいたしますので、お楽しみ頂けましたら幸いです。

登場する人物・団体・名称等は架空であり、
実在のものとは関係ありません。

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