デジタルFW取材:「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」デザイナーのダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)は、「トム ブラウン(THOM BROWNE)」で経験を積んだアメリカ人デザイナーで、先日の大統領就任式でレディー・ガガ(Lady GaGa)の衣装を担当したことでも話題になりましたね。厳重な警備体制下で常に緊張感があった式典の空気をガガは一気に華やかに盛り上げました。特にボリュームのあるスカートの後姿がガガを最高に美しく見せており、 “一世一代の場では、やはりパリのオートクチュールが選ばれるのだな”と思いましたが、ダニエルはアメリカ人でしたね。納得です。

今回のテーマは「231 seconds of Haure Couture(オートクチュールの231秒間)」で、3分51秒にコレクションの制作現場やフィッティング風景、撮影、モデルの着用シーンが凝縮されていました。「スキャパレリ」と言えば1920年代にパリで勃興した”超現実”表現のシュールレアリスム。創業者のエルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)は芸術家のサルバドール・ダリ(Salvador Dalí)などと親交が深く、現代的な表現をすれば”ぶっ飛んだ”デザインを世に送り出していました。現代のダニエルはそのDNAをしっかり引き継ぎ、痛快に”ぶっ飛んで”くれましたね。

序盤からムキムキな筋肉をかたどったコルセットに釘付けに!これ、去年のクリスマスにキム・カーダシアン(Kim Kardashian)のためにデザインしたムキムキドレスの進化系なんですね。「スキャパレリ」といえばDNAにショッキングピンクがありますが、あのイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)による有名なリボンルックがムキムキに再現されていました(笑)。創業当時に独創的な「スキャパレリ」を支持したパリの上流階級の女性たちの懐の深さや好奇心の強さには脱帽ですが、今の時代にその役割を果たしているのがキムやガガのようなアーティストたち。オートクチュールとショービジネスの関係は密接ですね。奇抜であると同時にクチュールメゾンの技を生かしてどこまでも真面目に美しさを追求し、着る女性をきれいに見せています。

他にも大振りの茄子のようなゴールジュエリーや、大きな南京錠も迫力がありましたし、聖母像の絵画のように乳を飲む赤ん坊が付いたルックもぶっ飛んでました。今スポットライトが当たっているアメリカ人クチュリエとして、ダニエルは今後も注目していきたいですね。

コレクションの映像とルックは @wwd_jp のプロフィールのリンクから

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