【感動🍀総集編】7年ぶりに本社へ戻ると、学生時代に俺を振った元カノと再会「新人は弁当買ってこいw」直後→美人秘書が現れ「社長、私が買ってきます」【いい話泣ける話】

【感動🍀総集編】7年ぶりに本社へ戻ると、学生時代に俺を振った元カノと再会「新人は弁当買ってこいw」直後→美人秘書が現れ「社長、私が買ってきます」【いい話泣ける話】

会社の先輩の言うことは
絶対ちょっとあんたちょうどお昼の時間だ
しお弁当買ってきてくんないそそこの
カフェテリアで日替わりのランチボックス
1つねよろしく
ねひりと手を振られそう命令された俺は
これも仕事の一環だと自分に言い聞かせ
戸惑いながらもとりあえずカフェテリアに
向かうそういえば彼女と付き合っている時
も終盤はこんな感じだったなと妙に
懐かしい気持ちになっ
たカフェテリアは思ったより混んでいた
急いで会社に戻ると遅い遅い昼休みもあと
30分しかないじゃない急いで食べて喉に
詰まったらどうするの
よごごめん結構混んでてはあ
てか本当に昔から私の言いなりよねあんた
主体性なくて面倒だったけどその辺は楽で
良かったなでもまあ大人になってもこれ
じゃああん時別れて正解だった
わケラケラと笑った彼女は私今超幸せなの
よねと勝ち誇ったように
笑う中途だけど大企業に入れたし今の彼氏
は身長186cmでモデルみたいにイメだ
しお金持ちなの何でも買ってくれるし
もちろんノーブランドの偽物なんて渡し
たりしてこない
し彼女の言葉がトのように
刺さる確かにあの頃の自分は色々間違えて
いた彼女を繋ぎ止めることに必死で彼女の
声に耳を傾けていなかったように
思う散々な言われよだが当然のことだよな
とあんじて受け止めているとこちらにやっ
てきた社長秘書が俺に告げた言葉で彼女は
衝撃のあり硬直してしまうのだっ
た俺森川広光が彼女である和歌山江莉香と
出会ったのは高校3年の時だった
同じクラスになり出席番号順で席が前後に
なった俺に江莉香が優しい笑顔でよろしく
ねと声をかけてくれたのだ当時の俺は女性
にあまり慣れていなかった母が早くに
亡くなり不家庭で育った俺は親しい女友達
もおらずもちろん彼女なんかも生まれて
1度もできたことがない莉香は学年でも
美人だと噂になるような女の子だったので
そんな彼女に唐突に笑顔で話しかけられる
と動揺が先走って6人挨拶も返せなかっ
たそんな俺に江莉香は緊張してるんだと
笑ってくれた化粧をせずともぱっちりした
瞳を細めたその笑顔が眩しくて俺は
すっかり彼女に恋をしてしまったの
だ初恋も初恋手順なんてわからないそれで
も前の席の彼女は時おりこちらを振り返り
なんだかんだと世間話を振って
くれる慣れないながらもなんとか言葉を
返すうちにぎこちないながらも会話をする
ことができるようになってきたやがて赤外
があり彼女と席が離れると接点なんて何も
なくなるそれが悲しくて俺は一生分の勇気
を振り絞って彼女を呼び出し告白したの
だ撃沈すると思い込んでいたのに彼女は
少し考えた後いいよと頷い
た森川君女の子慣れしてない感じがなんか
可愛い
しそう照れくそうにつぶやいた彼女が
あまりにも可愛くて俺は天まで舞い上がり
そうだっ
た初めてできた彼女に俺は完全にに受かれ
きっていた何をすればいいかわからず
とりあえず彼女の望むことを全て叶える
ように
務める最初こそ彼女は遠慮がちにしていた
けれど俺が尽くすにつれてあそこに行き
たいこれがやりたいと希望を出してくれる
ようになった求めてくれることが嬉しくて
俺は彼女の希望をことごとく受け入れて
いくそのうち彼女の欲求もエスカレートし
てあれが欲しいこれが欲しいと求めるもの
も効果になっていったそれでも俺は彼女に
くすものだと思い込み彼女が喜んでくれる
ならとその期待に答えられるように努力し
ただが不家庭の俺に与えられる小遣いは
少なくバイトをかけ持ちすると彼女と
会える時間が減るそのうち彼女の期待に
答えられないことが増え彼女の機嫌が悪い
時間も増え
た極めつけは彼女の誕生日プレゼントに
欲しいと言っていたブランドもの
ネックレスが買えず代わりに一生懸命
バイトして似たようなノーブランドのもの
を用意した時だバイトが忙しくて誕生日
当日には間に合わなかったがなんとか変え
て翌日に渡したプレゼントに対して偽物
じゃんそういうのいらないんだけどと鼻で
笑われ受け取ってすらくれなかっ
た彼女を満足させるためにはどうすれば
いいのか俺は悩みに悩んだだけどそんな俺
を裏切るように彼女は浮気をし
たしかも俺の誕生日当日に
だその日も俺は彼女のためにバイトに
愛しんでいた居酒屋のバイトで客引きの
ために外で看板を持ち立っていたそこで
彼女が召の男と2人で歩いているのを目撃
したの
だ目の前が真っ暗になったどうにかバイト
を終えて翌日彼女を
問いただす昨日男と2人で歩いてたよね俺
がリカのために頑てバイトしてる時に浮気
なんてひどい
よ俺のその言葉に彼女は衝撃を受けたよう
な顔をした後下げように俺を見
たもういいよ別れ
よ
はもういい森川めんどくさいんだよね最初
は慣れてなくて可愛いと思ったけどリード
してくれない男の人ってマジで頼りないわ
お金もないしプレゼントもしょぼい
しそんな俺は君のためにそういうのいい
からじゃさようなら
ヒラヒラと手を振って彼女はあっさりと
立ち去ってしまったこんなに尽くしたのに
浮気されて捨てられる
なんて確かに女性なれはしてなかったかも
しれないけど俺なりに一生懸命頑張ったの
にあれだけ頑張っても彼女に立ち去られた
今俺の手元には何も残らなかっ
たこうして俺の初恋はあっけなく散ったの
だそれから俺は彼女を忘れるために勉強に
没頭した同じクラスだということもあって
教室内では嫌でも彼女が目に
入る俺と別れた彼女はどこか生き生きとし
ていた素顔が可愛かったのに派な化粧を
するようにもなっ
たしばらくして風の噂で彼女に新しい彼氏
ができたと聞いた俺とは正反対の茶らくて
女の子の扱いがうまそうな男だっ
たあまりの違いに切なくなって逃げるよう
に教室を抜け出しそれから図書室にこもっ
て思考を勉強で埋めた
その会もあってか俺は南関と呼ばれる大学
に一発で合格することができた自分の知識
に自信がつき父も喜んでくれたことで勉強
にますます熱が
入る色恋沙汰はもうこりこりだったので
大学でも知識を磨きいわゆる大企業の内定
も取ることができたその会社の入社式で
出会ったのが同期となる四谷だ
四谷は優秀な女性で入社後すぐの
オリエンテーションで行ったプレゼでは最
優秀の成績を収めていた俺も負けていられ
ないと思い食らいつくように仕事に没頭
するプロジェクトにも積極的に参加し
どんな仕事に対しても意欲的に取り組んだ
しかし俺の頑張りとは裏腹に思うように
成果を上げることができなかった
やればやるだけ努力は実るそうやって勉強
に勉強を重ねて大企業に就職できたはずな
のに仕事はやればやるだけ空回している気
がしたその感覚がいやの学生時代にどれ
だけ尽くしても好感職の得られないエリカ
の態度と重なって俺は余計に焦っ
た振られた時の層感を思い出しそうはなる
まいと下向きに仕事を
こなすしかしどうやってもうまくいかず
ついにはそのプロジェクトのメンバーから
外されることになっ
た上司は苦笑していた仕事に対する熱意は
認めると言いつつも少し頭を冷やせとも
続け
たこのまま首になったらどうしよう絶望の
淵に立たされた俺によければ今晩飲みに
行かないと声をかけてくれたのはあの四谷
だった四谷と言った居酒屋で俺は
アルコールの勢いも手伝ってこれまでの
愚痴を噴出させ
たプロジェクトが成功するために俺は精
一杯やっているんだいろんなことを考えて
先回りしてやったことが先輩に邪魔をする
なと怒られたこともあった
ふくされる俺に四谷は優しい小で
問いかけるねえ森川君自分は良いと思って
やったことでもそれを相手がどう受け取る
かって考えたことあるえそりゃ感謝して
くくれるでしょ俺は相手のためにやったん
だ
から相手の気持ちは直接相手の口から聞い
て確かめてみないと分からないものだよ
直接聞いても思いに反することだってある
それに毎回聞くわけにもいか
ないだから私はあなたを受け入れますと
いうことを表して意図を組みとれるように
耳を傾けることが大事な
の四夜の言葉に俺ははっした確かに俺は
相手のためを思って行動していたけれど
それが本当にのためになっているのか相手
が望んでいることなのかを考えていなかっ
た言葉がそのままの意味で発されていると
も限らないコミュニケーションというのは
そんなに単純なものではないということを
俺はすっかり忘れていたこれでは完全に
1人相撲で
あるありがとう谷さん俺もう一度頑張って
みる
よ強く前を向いた俺に四谷は嬉しそうに
微笑ん
だそれからの俺はまず他人の声に耳を
傾けることを意識した1人で先走らず相手
の求めていることを考え自分の行動や言動
で相手に与える影響を考慮するそうすると
滞っていたプロジェクトが円滑に進むよう
になった上司にも見えたなと褒められもお
疲れ様と微笑んで
くれる毎日が充実してい
た任されるプロジェクトもどんどんと
大きくなりプロジェクトリーダーに就任し
た時は四谷と一緒に祝賀会も開いたその頃
の彼女は社長秘書として引き抜かれその
優秀さをいかんなく発揮していた数年後俺
は社長を時々に新しい者の立ち上げを任さ
れた俺がリーダーを務めていた
プロジェクトが大成功しそれを独立させて
会社を作るのだという会社の立ち上げと
いうのは想像を絶する苦労があったがこれ
までの経験を生かし部下たちにも支えられ
無事会社を機動に載せることができた信頼
のおける部下にその会社を任せ俺が本社に
戻ったのはさらに数年後だ
四夜を通じて社長から呼び出され何事かと
震えているとまた俺に事例が出たらしい
その詳細を聞くために俺は久しぶりに本社
へやってきた受付にいる社員は俺の知ら
ない子たちばかりだった子会社の立ち上げ
の頃から考えると俺が本社に戻るのは7年
ぶりとなるその間に本社の人間もずぶと
入れ替わった
らしい社長にアポイントを取っていること
を告げるとクライアントと解合中だから
少し待っていてくれとのことだったゲスト
が利用できるラウンジがあるということで
この数年でそんなものまでできたのかと
興味を持った俺は車内の探索も兼ねてその
ラウンジに向かうことにし
たラウンジに向かう道すがら喫煙所を
見つけた最近は分煙が進んでこの会社でも
喫煙所以外の喫煙は全面的に禁止になって
いる透明な壁越しに中に1人の女性がいる
のが見えた胸元が大きく開いたシャツに
短いスカートを合わせ派手な化粧と念をし
ているその女性には見覚えがあっ
たまさかこんなところ
で俺が呆然と彼女を見つめているとと彼女
もこちらに気がついた
らしい何見てんだよという風に睨まれたが
やがてはっした顔でタバコの火を消すと
喫煙所から出て
くる森川
君エリカ
ちゃんなんでこんなとこにいんの中途採用
か
何か俺が答えようと口を開く前に和山は
いやあんたみたいなのがん一流企業に入社
なんて無理かと一就された7年も本社を
離れていたため俺が新卒採用でここに入社
していることを彼女は知らない
らしい俺の同期に彼女はいなかったから
彼女の方こそ中途採用か派遣者員あるいは
取引先の人間か何か
だろうそれにしてもまさかこんなところで
彼女と再開するとは思わなかった
俺の人生で唯一できた彼女だトラウマに
なってしまってあれ以降女性とお付き合い
することはできなかったがその分仕事に
打ち込んで今の地位を気づくことができた
別れた時こそどうして俺が振られてしまっ
たのかと落ち込んだものだが今となっては
彼女の言った通り黒歴史の1つかもしれ
ない俺が苦笑していると彼女は俺を見分
するようにじろじろと見てやがて勝ち誇っ
たように笑っ
た相変わらず冴えない格好してんのね大人
になっても全然変わって
ない江莉香ちゃんは変わった
ね化粧をせずとも順seemedで会い
らしかった和山は俺と別れて以降どんどん
派手になった明るく染めた髪にに派手な
ネイル濃いめの化粧とタバコの匂いに
混ざる強い香りの
香水そのドレモが俺の知っていた和山とは
全然
違うてか馴れ馴れしくエリカちゃんとか
呼ばないで
もらえる中途採用ってことは後輩でしょあ
ごめん正確には俺の方が絶対的に先輩だと
思うがどう説明しようかと迷っていると
彼女はああそうだと手を叩い
たちょうどお昼の時間だしお弁当買ってき
てくんないえあ俺
があた以外誰がいんのよ新人は先輩に走ら
れるもんでしょそこのカフェテリアで
日替わりのランチボックス1つね
よろしくひりとを振られ戸惑いながらも
とりあえずカフェテリアに
向かうそういえば彼女と付き合っている時
も終盤はこんな感じだったなと妙に
懐かしい気持ちになっ
た言われた通りランチボックスを購入して
戻ると彼女は呆れたように笑っ
た本当に昔から私の言いなりよねあんた
主体的じゃなくて面倒だったけど
その辺は楽で良かったなでもまあ大人に
なってもこれじゃあん時分れて正解だった
わケラケラと笑った彼女は今超幸せなのよ
ねと勝ち誇ったように
笑う中途だけど大企業に入れたし今の彼氏
はモデルみたいにイケメンでお金持ちなの
何でも買ってくれるしもちろんノー
ブランドの偽物なんて渡したりしてこない
し彼女の言葉がトのように
刺さる確かにあの頃の自分は色々間違えて
いた彼女を繋ぎ止めることに必死で彼女の
声に耳を傾けていなかったように
思う散々な言われよだが当然のことだよな
とあんじて受け止めているとコツコツと
廊下を歩く足音がしたあら森川君あ四谷
さん振り返るとそこにいたのは同期の四谷
だったシンプルなパンツスーツに身を包み
髪をまとめた彼女は精錬された雰囲気を
まっていた新人の頃はあまり化粧気が
なかったが社長を秘書として人前に出る
ことが増えたせいかものすごくあけたよう
にに思うナチュラルなメイクが元の素材の
良さを引き立てていて子会社にいた頃本社
に超美人な秘書がいるらしいと部下たちが
噂していたのが今になって四谷のことだと
か電話行っ
たもうついてたんだていうかお昼用意し
ちゃったの言ってくれれば私が準備したの
にあいやこれ
は若に渡すために持っていたランチ
ボックスを見て四谷が首を
かげる俺がどう説明しようか迷っていると
和歌山が割って入った違いますよひやさん
新人さんに雑用をお任せしてただけですね
森川
君ごまかすようにと目くばせしてくる彼女
に何とも言えずに黙り込んでいると四谷が
ああ失礼しましたと笑っ
た講師近藤してしまって申し訳ございませ
んもうすぐ会議が始まりますよ森川社長
えちょっと四谷さんまだ事例出てない
からポカンとする和歌山をよそに俺は慌て
て四夜を口止め
するそう俺が今日ここに呼ばれたのはまた
新たな事例が出ることになったから
その内容こそ社長時々に後を継いで欲しい
ということだった新人の頃からの努力と壁
にぶつかってもめげずにアプローチを変え
て挑んだ姿勢子会社立ち上げの労力を社長
は全て見ていてくれたの
だ失礼いたしましたでは私は会議の準備が
ございますので先に森川さんもお急ぎ
くださいあ分かっ
た四谷の後ろ姿を見送ってから和歌山を
見やる彼女はまだ衝撃を受けたように
固まってい
ただ大丈夫
ごめんびっくりさせ
て時期社長どうし
て君に振られて俺は勉強に専念したんだ
辛くて悲しくて寂しい気持ちをバに頑張っ
て大学に受かって新卒採用でこの会社に
入社したその後子会社の立ち上げに関わっ
て今こうして本社に戻ってきたんだ
よ未だに信じられないと言った顔をする
和山に俺はごめんねと
つぶやく君と付き合っていた頃の僕は本当
に1人よがりだったと
思う初めてできた彼女に浮かれて女性慣れ
してなくて君の気持ちも考えずにあれこれ
尽くし
てきっと窮屈な思いをさせてたんじゃない
か
な俺の言葉に和山は当時を思い出したのか
苦い顔をし
た振られた当初はたくさん君に尽くしたの
に浮気されて振られて自分は被害者だって
思ってたけど社会人になってプロジェクト
に携わった時も同じようなミスをたくさん
したんだ
の気持ちを考えずに先走ってよかれと思っ
てやったことでチームの雰囲気を壊してで
もそれじゃあいけないって気づくことが
できたそれからは人の言葉に耳を傾けて
本当に望まれていることは何かを考える
ようになったんだそしたら仕事もうまく
回り始めてそこでやっと君に対しても俺は
押し付けがましかったなって気づけ
たごめんねと再び繰り返すと和山はパッと
顔を上げてじゃあと俺の手を取っ
た私たちよりを戻さない
え本当はねあの時言ったこと半分は嘘な
の森川君めんどくさいんだよね最初は慣れ
てなくて可愛いと思ったけどリードして
くれない男の人ってマジで頼りないわお金
もないしプレゼントもしょぼいしと当時の
彼女に言われてしまったことを
思い出す慣れてなくて可愛いと思ったのは
本当だしあなたのこと好きだったよでも私
に尽くすばっかりで自分のやりたいこと
なんて1つも言わないし私のためと思って
やってくれる全てが鬱陶しかった私のって
いうより自分のためにそうしてるみたい
で彼女の言葉に大いに反省
する本当にその通りだと
思う高級なプレゼントよりも誕生日当日に
一緒にいたかったあなたの誕生日に一緒に
いたのも本当にただの友達よあなたに
あげるプレゼントは一緒に選んでもらって
た
だけ本当はその日だっでバイトなんか行か
ずに私と一緒に過ごして欲しかっ
たわあっと彼女が泣き
だす震える方に手を伸ばそうとしてだけど
彼女には今新しい彼氏がいることを
思い出したモデルのようにイケメンでお
金持ちの
彼今彼女はすごく幸せだと言っていた俺の
介入で彼女の幸せが崩れてしまっては元も
子もないかつて愛した初恋の女性が幸せに
なるために俺はきっと邪魔な存在
だ傷つけて本当にごめんでも君にはもう
素敵な彼氏さんがいるん
だろそれ
は俺にできなかった分も彼と幸せになって
よ俺は君の幸せを本当に心から祈ってる
から
差し伸べかけた手を引っ込めて
微笑むそのまま俺は会議室へと向かっ
た会議室に向かうと社長と四谷がすでに
待っていたそこで正式な事例が出て俺は
社長に就任することとなった全社長はその
まま会長職につきまだ慣れない俺を
サポートしてくれる
らしい俺の秘書には四夜がついてくれる
ことになった
優秀な同期だこれ以上なく心強かっ
たあれから和歌山とは優人のような関係に
落ち着いている俺の社長就任が車内に報じ
られた時廊下のすみっこでおめでとうの
言葉とあの時はごめんなさいという謝罪の
言葉をもらった彼女はやはり中途作用で
営業食をしているらしく業績はそれほど
悪くないらしい
社長と社員という関係柄車内で気やすく
話したりはできないが会議の時や廊下で
すれ違った時など軽いアイコンタクトが
あったりしてなんだか甘酸っぱい気持ちに
なっ
た高校を卒業して以降色恋沙汰にはまるで
縁がなかった彼女とのトラウマも解消した
こともあってか自然と社内でも和歌山の姿
を探して
しまうだけど彼女には新しい彼氏がいる
彼女の幸せを願う気持ちも本当だそれなの
にふとした時に彼女を目で追ってしまう釈
をされると嬉しい自分の中で愛反する
気持ちに困惑していたそれをきちんと決別
させることができたのはとある雨の日だっ
たちょうど帰る時間帯になって
ぽつりぽつりと振り出した雨に天気予報は
晴れだったはずなのにと少し憂鬱になる
優秀な秘書に折りたたみ傘を渡されていた
ので俺はこなきを得そうだったが会社の
玄関で空を睨んでいる人影を見つけた
和歌山だったその手に傘の類いはなくどう
やら雨をしのげるものを何も持っていない
らしい俺は自分の折りたたみ傘を片手に
和山に話しかけようとしてふと和山に
近づく男性がいることに気が付いた彼を
見つけると和山は嬉しそうに破するそれ
から一言二言会話をかわし彼の指す傘の下
和歌山は彼と腕を組みながら楽しそうに
帰っていっ
た今のがイケメンでお金持ちの彼氏か少し
だけショックを受けると同時に彼女が幸せ
そうなのを見て心からほっとし
たこれで俺の初恋も完全に終わったなと
ぼーっとしていると社長と声をかけ
られる振り返ると四夜が車のキーを持って
いた雨ですのでご自宅までお送りし
ますそんなの申し訳ないよと言おうと思っ
たが彼女はすでに玄関先まで車を回しして
くれていたその労力を無にするわけにも
いかずじゃあお言葉に甘えてと後部座席に
乗り込ん
だ社長あまりよみをしないでいただけると
助かるのです
が走り出した車の中で四谷がぽつりとそ
つぶやいたえごめん俺またなんかミスして
た慌ててそう尋ねると赤信号で車を停止さ
せた屋がこちらを
振り返る私はずっと森川君のことだけ見
てるんだ
よそう言って四谷は拗ねたように頬を
膨らませ
た入社した時からずっと四谷には助けら
れっぱなしだ壁にぶつかった時も彼女の
アドバイスがあったからこそ立ち直ること
ができた俺が今この地位にいるのは彼女の
支えがあったというのが
大きい子会社の部下たちが羨む美人秘書は
その顔を真っ赤に染めていたそのあまりの
可愛さに俺はどうしようもなく胸が高まっ
たそして俺は四つと付き合うことにしたの
だよく年を取るにつれて人から注意を受け
たり叱られることが減るというしかし時に
はその人のためを思って
はっきり言うことも大切だ誰も言ってくれ
なかった俺の悪いところを四谷ははっきり
言ってくれたそのおかげで自分がよかれと
思ってやっていることがかって相手を
傷つけることもあるんだと知れたこれから
も四夜と2人三脚で互いを尊重し話し合い
ながら仕事でもプライベートでも仲良く
やっていけたらと思う
ついに職場放棄かお前はこの会社の不要品
粗大ゴミだお前がいなくても誰も困らない
もう戻らなくていいぞお前は首
だ障害のせいでどうしても仕事ができず
ストレスで体長を崩した俺に部長は笑い
ながら首を言い渡した
窓際にいた俺は薄ので無能でポンコなんだ
会社どころか社会に必要とされて
ないどん底まで落ち込んだ時に姉が
アメリカから帰国し
た完璧な人はいない障害は増えての1つよ
あんたうちの会社に来
なさい姉の元で立ち直った俺は1年後
キートンのスーツを着て前の会社に戻っ
た今日でこの会社を
畳む部長はみるみる蒼白になっ
た俺の名は松波よき29歳だ地方都市で
生まれ育ち大学進学で状況して都内の食品
メーカーに就職した俺には普通の人とは
ちょっと違うことがあるディスレクシア
いわゆる
敷障害だディスレクシアは書くこと読む
こと多くの場合その両方に困難がある学習
障害とされているが症状は戦さ万別住人
トロ個人個人で本当に
違う俺の場合ディスレクシアとしては随分
軽い方だ文字は読めるし書けるけど長文が
読めないいや正確に言えば読めるけど理解
できない本を開いて右からずっと字を追っ
て読んでいき左ページも読み終わって次の
ページをめくった時には今読んだ内容が
分からなくなって
いるディスレクシアの原因は解明されて
おらず文字を認識する脳の部分の機能障害
だと考えられて
いるつまり俺は単文なら処理できるけど
長文になるとの処理が追いつかないのだと
思う読み込むデータ量が多すぎると
フリーズする古いパソコンみたいなもん
だこの障害は知的能力や理解力には異常が
ないけれど読みかけが困難という障害に
気づいてもらえなくて知能が劣っていると
誤解される人も
多い最なことに俺の場合は幼い頃に母が
異常に気づいてくれた文字の少ない絵本は
喜んで読んでいたのに文字の多い本を与え
た途端ぱたりと読まなくなったからだ
おかげで俺は早い時期にトレーニングを
受けることができたし親の妖精で学校側も
配慮してくれ
た何より助けとなったのは5歳年上の姉
さやか
だいいヤッキー次は2ページ一気に行く
からね
小さな頃からよしを略して
ヨッキトッポッキ
[音楽]
タイプだったさやね次は4ページ一気に
読んでえ4ページも大丈夫
全然
平気ヨキは本当にすごい
よ予習がばっちりの俺は教科書を見なくて
も授業についていくことができたさやかの
存在は子供時代の俺の自己肯定感をあげて
くれた人と同じことができないと卑屈に
ならずに住んだのは姉のおかげだそんな
身近なサポートもあり俺はやがてすごく
時間をかければ長文でも理解できるように
なっ
た成長するにつれて俺のディスレクシアは
グレーゾーン程度になっていただから両親
と姉から心配されたけど自分で選んだ今の
会社に自分の力で就職したん
だ営業部に配属された始めは順調だった
食品メーカーの営業はつまりは自社製品の
売り込みだ新製品を置いてもらったり既製
品を良い場所に展示してもらって販売を
促進するのが仕事だ文字に対する処理速度
が遅いのをフォローするように俺の脳みそ
は音声への感度はすこぶる
良いだから相手が言ったことへの反応が
早くて相手も面白がってくれる必然的に人
と会話するのが好きになっ
た人見知りしない性格もあってか俺はあっ
という間に営業部のホープと呼ばれるよう
になっ
た今思えばそれがまずかった突然企画部へ
の移動事例が出されてしまっ
た新商品を企画開発する企画部はいわば
会社の頭脳であり花型だ営業で成果を出し
ている俺は企画でも能力を発揮すると思わ
れた
らしい正直に言えば俺はワクワクと喜んで
移動した新商品を考える仕事は楽しそうだ
しすごくやりがいがあると思ったん
だでも現実は厳しかっ
た松波さんまだですか締め切り今日です
よごめん今日にやっておくからもう絶対
ですよ明日朝一でチェックしますから遅刻
しないでください
ねまたサービス残業だ自分が時間内にでき
ないのだから仕方がない企画部では書類
仕事が予想外に多かった営業の時は数字と
単文で報告しそれを営業事務がまとめて
くれた何枚もの書類を読み込んだり書い
たりする必要がなかったんだ企画部では
読みかけをしないと始まらない企画を出す
には企画書が必要で企画書を作るには資料
やデータを読んでまとめねばならない自分
のものだけじゃなく人の企画書も読んで
意見を述べ開発の是非を決めるのが仕事
だ俺はそれができなかっ
た松波B案はどう
思うB案です
か俺はまだA案の途中までしか読んでなく
て答えられなかった部長はため息を
つく営業部でのお前はどこに行ったんだ
やる気がないの
か違うんですやる気はあるんですだけど俺
はディスレクシアでとは言えなかった
世の中まだまだディスレクシアへの理解
どころか認知度も
低い障害があるということへの偏見も学生
時代に経験していた俺はやる気がない
手抜きしている営業では何かずるしていた
とまで噂されるようになったプレッシャー
とストレスで俺のディスレクシアへの大砲
力は劣化し企画開発に関わる仕事はさせて
もらえずただは補助や雑用がかりとして
オフィスの隅に机を置かれ
たまだ29歳にして窓際族になったん
だ部長が天然退職し横浜市者の営業部長が
本社Aで企画部長となっ
た新部長の
金倉山ずっとやりたかったという企画部長
に慣れて張り切って
いるさあ売れる商品どど作るよ既存製品の
面白い企画も考えて
なでかい声で劇を飛ばしているうん
松波
はいお前ずっと企画案出してないじゃない
か部内のデータをチェックした
らしい松波はサポーターなんですよ彼は
便利屋
ですサポーだうちの部にそんなやつはいら
ん今日中に秋の販売企画2つ
出せ無茶なことを言われるでも実は秋の
企画書をいくつか用意していたもう俺の
企画は当てにされてないけど雑用がかりと
して暇な時に長い時間をかけて考えたやつ
だなんだあるんじゃないかじゃあそれは見
ておくからお前はこの過去の企画を
チェックして成功と失敗のそれぞれの
ポイントを洗い出して
くれ分厚いファイルを渡されて俺は
じわじわと背中に汗が湧いてきたああ部長
松波はそういうの苦手ですよ果てしなく
時間を
食う苦手だ仕事に苦手もクソもあるか
部長の言うことは正しいこれくらいのこと
ができないと社員を名乗れない俺は歯を
食い縛り緊張しつつファイルの文章部分に
定規を当てたそうしないとどこまで読んだ
かすぐに分からなくなってしまうん
だ松並俺競りにいつ電話するって言ったっ
けさです松波さん者の新しいクッキー
なんてでしたマカドニア
ファイルを読む間にもいつものように次々
とサポーターとしての問いかけがあって今
読んでいた内容が飛んで
しまうけれど同僚の補助をすることでかじ
て窓際の椅子を保ってるから便利屋の仕事
も放棄でき
ない焦りつつたどっている文字の上に影が
落ち見上げるとすぐ横に金長が立っていた
顔付きが
険しいお前ふざけてんのか
えさっきからみんなの質問にはすらすら
答えてるくせにファイルの方はじっとも
進んでないバカにすんなよ俺が言いつけた
仕事をやりたくないの
かそういうわけじゃもういいお前はそれが
終わるまで他のことをするな仕事を
えり好みするやの企画なんぞいら
ん
金倉山い
たみんなも松並に質問する
な俺はいよいよ部内で孤立することになっ
た結局俺はその日の終電まで粘っても
ファイルの要点をまとめられなかった仕方
がない
金倉本seeだった前の部長とは違う障害
のことを申告して謝るしか
ない長文が読めないだとお前立派に企画書
書いてたくせに書けるのに読めないって話
があるか自分の怠慢に妙な理由を作り
やがってこのクズ
が俺はショックだったクズなんて言われた
のは生まれて初めて
だ苦手なら苦手を克服しろお前はこれから
書類がかり
だそれから俺は毎日書類仕事をやらされた
うまくできるわけがない書類をデータ化し
てパソコンで拡大分割して読もうとしたら
となられ
た何やってんだアホ取り込む時間があっ
たらさっさと読め無駄に時間ばっかかけ
やがって
のろま金くらの土星は俺の日常になった
松波まだかうのろさっさとしろ無能
がせかされればせかされるほど俺の無能さ
は増していく文字を追っても何を読んでる
かわからない内容が頭に入ら
ないストレスで頭痛が始まり目まいがした
気持ちが悪い吐き気が
するとてもじゃないが仕事なんてでき
ない体調が悪いから相待したえついに職場
放棄かお前のようなポンコはこっちも
願い下げだお前はこの会社の不要品込みだ
お前がいなくても誰も困らない
帰って戻らなくていいぞお前は首
だ俺はくるりとせを向けて代謝した
怒鳴り声じゃなく薄笑いしながら言われて
なおさら身に答えた俺は不要品役に立た
ない素材込みなん
だそれっきり会社には出社せず退職届けを
郵送した俺は部屋に引きこもった
これからどうしたらいいのかわからない
文章が読めない俺はポンコツでどこに行っ
ても無能扱いされる
だろう転職なんて無理だ俺は子供の頃から
自分の障害を自覚してたけど克服できたと
思っていた大学に行って就職もした普通の
人と変わらないディスレクシアであること
を隠して生きていけるとだけどそうじゃ
なかった障害は隠せるものではなくて外の
世界で通用しない俺は会社にも社会にも
必要とされないゴミ
だうつうつとした日を送っていた時姉の
さやかから帰国すると連絡が来た長期出張
でアメリカに行き一時帰国はあったけど
ちゃんと帰ってくるのは2年ぶりだった
よき
ただいま迎えに来いというので出迎えた
空港でアメリカナズされたさやかは腕を
広げて抱きつこうとし
たやめろここは日本だ
ぞ何よつまんないわ
ね慌てて逃げると姉は口を尖らせるさやか
は女性と一緒だった明るい茶髪に丸っこい
眼鏡をかけたが俺よりちょっと年下に
見える若い人だこちらは財前咲さん色々
優秀でアシスタントやってもらってる
のよしきさんのお話は伺ってますよろしく
お願いし
ます鼻の辺りにうっすら散らばるそばカス
と笑顔がチャーミングな人だちょっとよき
あんたなんかくびれてないあんたは武将が
似合わんだからちゃんと剃らなきゃだめよ
社会人
でしょ俺はさやかから目をそらし
た違うよ俺仕事やめたん
ださやかはくいっと眉をあげてなるほどと
言っ
たじゃあじっくり近況を語り合いましょう
かお腹空いたしどっか入ろ久々の
日本食キャリアウーマンの姉のテンション
が今の俺には
眩しい個室のある和食レストランで
落ち着くさきちゃんも日本食は久しぶり
でしょ奢るから何でも好きなの頼んでいい
よありがとうございますじゃあ私はお刺身
定食と天ぷら盛り合わせと
唐揚げそんなに食べられるのかとぎょっと
するじゃあ俺は牛ステーキセットと刺身
盛り合わせとカレーの
煮付け釣られて頼んでしまう思えば
しばらくまともな食事をしてい
ないあんたたち遠慮という言葉を知らない
わ
ねさやかは普通に刺身と天ぷらがついた
セットを頼んだアメリカでは全ての
メニューが高カロリーのジャンボサイズで
日々食事に苦労したとぼやいている
それで何があったのあんた2年前は楽し
そうに仕事に行ってたじゃ
ない俺は企画部に移動になってからのこと
を話した自分のダメっぷりをさらけ出すの
は恥ずかしかったけどさやかには隠しても
無駄だディスレクシアのことは財前も知っ
てると言われ貯めていたうくをぶちまけ
たさやかは無表情のまま聞いていて俺が話
を終えたところで一口水を飲ん
だしテバッグ
がいきなり鬼の行走で呟いたから俺も財前
もぎょっとし
たしっDバッグは日本語にすると
くそったれ最低野郎という意味だレディが
人前で使うのははかられる俗語
だうちのヨッキトッポッキ
タが愛用した2人がけソファー扱いにした
わ
ねたまは実家にいた猫で今の2人がけ
ソファーを爪とぎに使い倒して配信回収
送りにしたちだゴミと言いたくなかったん
だろうけど表現が
回りくどい俺が役立たずだった
からそこじゃないのよここで注文した料理
が次々と届いた
ながら話しましょうお腹空いてると余計
むかつく
から是非空腹を満たして
ほしい私が腹を立ててるのは
ヨッキトッポッキ
[音楽]
かぶりつきながらの財前の言葉になりの
ように重かった胸のうがちょっと軽くなっ
たさやかと違って例えが分かり
やすい完璧な人間なんてこの世にいない誰
だって得て増えてがあって努力ではでき
ないことがある私は障害もその1つだと
考える上司たるもの部下の適正を見て仕事
の振り分けをすべき
よだけどさやね長文が普通に読めない俺が
仕事で役立たずなのは確かなん
だ今後どんな職種についても長文を読む
機会は必ずある
だろうその度に不審がられできないダメな
やだと思われるん
だよき今は21世紀なんだ
よ勝手に俺のカレの煮つけをきながら姉は
言うこの咲きちゃんだってメガネが発明さ
れてなかったらドキガを丸メガネで可愛く
強制できなかった人間の知恵というのは
障害を超えるためにあるね咲きちゃんはい
スマホでかざした部分のテキストを
読み上げてくれるアプリが日本でもあり
ますねネット上のテキストを読み上げる
ブラウザのアプリもあり
ます財前はスマホでちゃちゃっと調べて
くれた資格障害者用だというがそんな
アプリがあるなんて知らなかっ
た私はジョッキーの耳の感度と記憶力の良
さを子供の頃から知っている読めなかっ
たら聞けばいいのということであんた今度
こそうちの会社に来
なさいアメリカの大手スーパーとの契約に
成功し息よよたるさやかからスカウトされ
断る選択肢はないと
思う俺が前の会社を辞めてから1年が過ぎ
た2度と行くことはないだろうと思ってい
たのにこんな形で足を運ぶことになるとは
思いもしなかっ
た俺は随分変わったけどここは変わらない
な変わらないのは外側だけですけど
ね日本に戻ったさには秘書がから前は今俺
のアシスタントをやってくれてる情報形に
強くて起点が効く彼女は俺の頼もしい右腕
だ企画部に行くとほぼ変わらぬメツが揃っ
ていたあれ雑用してた
松波窓際の松波だという声を聞きながら
部長のデスクの前に
立つこれはこれは誰かと思ったら波君じゃ
ない
か金倉山座ったままニヤニヤと見上げてき
た1年経ってからやっと退職の最後の挨拶
かさすが薄のろ時間の感覚が悠長だねああ
それとも随分高そうなスーツ着て隣のお嬢
さんと結婚報告か失業中でスピーチ頼める
のが元上司の俺しかいないの
かあれキートンのオーダースーツだぜ失業
中じゃ買えないよねと背後からひそひそ
聞こえる俺は仕事してますよ彼女は
アシスタントの財前君ですアシスタントだ
随分結構なゴミ分じゃないか最もポコな
お前ならアシスタントがいてやっと人前か
も
なその通り
です俺はデスクに置いてあった書類を
取り上げたおい無害者
だろ無害者じゃないです去年秋の
キャンペーン企画の販売データですね俺は
タイトルくらいなら普通に読めるんですよ
でも金倉山んは信じてくれなかったけど
長く続く文章は理解するのにかなり時間が
かかる
財前君
頼む了解
です財前は細かな数字データを含む書類を
すらすらと一気に早口で読み上げた金始め
部内の人間はみんなポカンとして
いる秋の企画はあまり売上像に貢献でき
なかったようですねでは確認して
ください俺は書類を金にしした後財前が
読み上げた内容を数字含めた一時く間違え
ず繰り返して見せ
た嘘だろうとどよめきが湧い
た確認しましたか俺は耳で得た情報を
素早く覚えられる記憶力が人1番いいこの
能力で営業部ではちゃんと仕事ができまし
たでも長文を普通の人のようには読めない
それがディスレクシア
敷地障害というもの
です
金倉山せたどこかうえてるように
見える俺には障害があるけどこうして財前
君にサポートしてもらえばポコじゃない
ことを示せます自慢するために
パフォーマンスしたんじゃない金さんがに
俺のことを脳なしのポコだと思っている
からやったんだディスレクシアは機能障害
で自分ではどうにもできないのにそういう
人間にクズとかゴミとか言うのはやめて
ほしい俺はずっと障害を隠さなきゃいけ
ないと思っていた人ができることができ
ないのは恥ずかしいことだとけれど目の
悪い人が眼鏡をかけ耳のの悪い人が補助機
をするように俺も補助的な手段を手に入れ
た誰もが自分にかけていることを補い
ながら生きていくのだからそれを隠す必要
はないと思うようになっ
た金くじい顔をして俺を睨みつけ
たわざわざそれを言いに来たの
かいいやこれからが本題
だ俺は室内を見した今日でこの会社を畳む
ことにし
た今度はどよめきも起きずしんと氷が張っ
たように静まり返っ
たお前は何を言ってるん
だ昨日株主総会の証人を得て決定された
効力は今日からだもうこの会社は存在し
ないここは同業他者の一部門だ
今度は嘘だろう買収されたってこと噂は
本当だったのかという悲鳴まじりの声が
一気に湧いたお俺は信じないぞどうして
お前なんか
が専務に対してお前呼ばわりはやめて
ください失礼
です
専務松葉コーポレーションの松波専務
です金ははみるみる蒼白になった松葉
コーポレーションはこの業界の死にであり
世界中に展開している食品メーカーの大手
だバカなどうして窓際社員がたった1年で
専務になれるん
だ地方にある松葉コーポレーションの母体
企業を知ってる
かまさか松波食品工業
俺はその創業者の孫
だ俺が他社に就職したのは経験を積む修行
の意味もあったが家族のサポートがない
ところで1人でやっていけることを証明し
たかったからだ結果的に失敗したけど経験
からの学びはあったと
思う
金倉寺屋にしていた元同僚たちも固まって
いる
松葉への合併九州により多くの部門と人員
が整理されるみんなそのつもりでいるよう
に倒産よりはマだとは言わないことに
する会社を畳むというのは倒産や解散の
場合に使う言葉ですよねあ気づいたへ
ちょっと言ってみたかったん
だ自分を不要品扱いした職の返しだ子供
じみているけどみんな一瞬倒産の恐怖を
感じたはずだ俺が自分で通告に行ったのは
副社長であるさやかの命令だっ
た因縁の職場に陰道を渡して
こい時代の社長に権能な怖で言われたら
従うしかないさやかは俺が就職した時から
あの会社のM&Aを考えていたそうで
アメリカから帰国した時にはすでに大株主
だった業績が傾いており解散も検討された
けれど吸収して立て直すことになっ
た専務になった理由は創業者の血筋だけ
じゃなく鉱石もあると言えばよかったと
思います
よ別に今の俺をひけらかしに行ったわけ
じゃない
しこの1年の間にが松葉で企画した
キャンペーンが好評でそのCMがブームに
なっている原案は金倉山れた企画だ正直な
ところその悔しさをバネにして現在の俺が
ある今日で自分の障害による挫折感に
区切りをつけようと
思うところが合併九州による人員整理が
落ち着いた頃
今更何のよ
だろう首にならなかったお礼と
か金は新設された小規模氷店部門の課長に
なった営業部時代の実績が評価されたの
だろう彼を残したのは俺じゃない
ぞ首にもしませんでしたよ副社長が甘いわ
ねって言ってまし
た障害を認めなかったことと暴言は
ともかくとしてあの時の金は良くも悪くも
俺を鍛えようとしたのは事実だそれで首に
するのは何か違うと思っ
た数々の失礼大変申し訳ありませんでし
た専務室に来た金くずと頭を下げ
たもう過ぎたことですが暴言に対する謝罪
は受け入れます
そのためにわざわざ来たんですかお詫びと
お礼も申し上げたかったの
です
俺松波専務のおかげで私はやっと息子を
理解することができたん
です金倉川生の息子もディスレクシアだっ
た息子は算数の成績は良かったんですいつ
も満点を取ってきてバツをもらうのはの
書き間違いだけだったところが国語が全く
ダメでテストはほとんど白紙提出でし
たそれはディスレクシアによくある症状だ
知識があればすぐに敷地障害を疑った
だろう私は息子が怠けていると思った好き
な算数は頑張るのに国語は嫌いだからやら
ないのだと厳しく怒って無理やり書き取り
をさせたりしまし
た無理することで息子はますます国語が
嫌いになり金くらのやり方に反対する奥
さんとも喧嘩するようになったという
そんな時に移動で俺と出会っ
た私は専務と息子を重ねてましたできる
はずなのにやらないのだと決めつけ苛立っ
て息子には言えないひどい言葉まで言って
しまった
本当に申し訳ないことをいたしまし
た俺が会社を畳むと単価を切りに行った時
に初めて自分の息子も敷地障害かもしれ
ないと気がついた
らしいいかにディスレクシアが認知されて
ないか
わかる
金くじの専門家に連れて行き息子は並ん
でる文字が曲がって見えていることが
分かった
視力の問題ではない脳のご認識だ歪んで
見えるから読みにくいし覚えにくいずっと
見てると気持ちが悪くなる数字は形が単純
だから分かりやすく算数だけは得意だっ
たおかげ様で対処法や学習法を教えて
いただき妻も喜んでます松波専務のおかげ
です
にありがとうございまし
た俺も息子さんの障害が理解されて嬉しい
ですディスレクシアには才能のある人も
多い有名なところではトムクルーズや
スティーブンスピルバーグエジソンや
アインシュタインもディスレクシアだった
と言われてます息子さんの良いところを
伸ばしてあげて
ください金は最後にまた深く頭を下げて
退出し
たふーんそういうことだったか何か変な
こと言い出したらエフワード言ってやろう
と思ってたのに教子抜けだ
わついたての向こうで聞いていたさやかが
顔を
出すFワードとは米国の放送禁止用語だ
そろそろアメリカボケはやめて
ほしいちょっとあんた何についてるのよえ
なんかディスレクシアの理解者が増えた
ことが嬉しく
て正確に言えば金倉の息が両親に理解され
たことが
嬉しい俺のようにサポートを受けて自分の
進む道を見つけて
ほしいヨッキーって本当そういうとこ人が
いいよ
ねはいそこが専務の良いところですから
あら
が冷やかすように見ても財前はすました顔
だ常にパワフルなテンションのこの2人が
いなかったら俺は自己否定の沼に落ちた
ままこんなに早く立ち直れなかったと
思うああなんか気合い入れて話聞いてた
からお腹空いちゃったもう修業時間だし
ご飯
行こう私お寿司がいいです大食いのくせに
図々しいリクエストするわね今日は俺が
奢るよお寿司行こう築地の回らない寿司に
しようやっ
たちょっと懐が不安になったが彼女たちへ
のお礼としてなら安いもんだトロだウニだ
と盛り上がる2人を見ながらサポートさ
れるだけではなく俺もサポートできる人間
になろうと思った
いかがでしたか最後までご視聴くださって
ありがとうチャンネル登録高評価いただけ
たら嬉しいわまた次の動画でお会いし
ましょう

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