#62ｰ2 蚕になった金色姫【むかしばなしのおへや～伝えたい日本昔話～】
古になったこじ
[音楽]
姫
昔日の国の古浜という浜辺にクの木で作ら
れた小さな船が流れ着きまし
[音楽]
た船の中には見たこともないような珍しい
衣を着た美しい娘が乗っていまし
た娘を見つけた漁師が身振り手振り
であなたは誰です
かどこから来たのです
かと尋ねると娘
は私は天という国の王の娘なお姫と申し
と自分のことを話し始めまし
たある時母が亡くなり父は新しいお妃様を
お迎えになりまし
たお妃様は私を嫌い宮殿から遠ざける
ため死士のいる高い山に私を置き去りに
しようとしたのです
父はこのまま私が天宿にいては命までも
狙われてしまうと思い私をこの船に乗せて
海へ送り出しまし
た優しい人の住む国にたどり着くようにと
祈りを込め
[音楽]
てこの話を聞いてとても気に思った師は姫
家に連れて
帰り大切に育てまし
たそうして何年か過ぎたある日の
こと長い間お世話になりました私はこれ
から解子に生まれ変わりますそして天で
受けた苦しみを癒すため4回の眠りとを
繰り返し眉を作りますどうかその眉から糸
を紡いで気いとを取って
くださいきっとお役に立つこと
でしょうそう言うと小指ほどの大きさの
貝子になりました貝子は口から細い糸を
出し始め夜が来ても朝になっても休まず頭
を動かし
次の日には白く丸い眉を作りまし
た漁師がこじ姫の眉を大切に守っていると
眉から白い貝子ガが出てきて卵を産み
そして次の年には卵から帰った海子の子供
たちがクアの葉を食べ真っ白い眉を作り
ました
やがてこの辺りは絹糸作りがとても盛に
なり小浜の小石は海子を育てる棚に飾ると
美しい絹糸ができると言われるようになり
まし
たそれで海子を飼う人たちはこの浜の小石
を宝物のように大切にしているそう
[音楽]
ですOG
むかし、常陸国の浜辺に桑の木でつくられた小さな舟が流れつきました。中には見たこともない美しい衣をきたお姫さまがのっていました…。
「むかしばなしのおへや～伝えたい日本昔話～」BS-TBSで毎月第4日曜午前11時～放送
今こそ子どもたちに伝えたい日本昔話をアニメーションで！
https://bs.tbs.co.jp/anime/mukashibanashi/
語り：夏木マリ
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