詩の読み方=宮沢賢治「小岩井農場」『春と修羅』渡辺知明

えこんにちは今日はえ春と修の解説
シリーズをやっています死を読むという
ことは実はただここの書かれたこのまんま
ただずっと1行ず読んでいったら死になる
かと言うとそうではない死というものも実
は基本的には分文への道をたどっているん
ですねいろんな言葉が省略されている
けれどもそれが
あの着実というか完璧な分にはならずに
省略された分のつりという風に考えると
いいと思うんですねですからその1つのえ
方向としたらば文として読んでいくとこの
死の掴みができるとで今日はですね今まで
は短い従業ぐらいの仕読んできたんでけど
も今日はあの小祝農場というこのシリーズ
で確か10編あったのかな9辺あったのか
な今思い出せませんがえパート1から
パート9くらいまであったと思うんですね
でそれをこの今皆さんにご覧いただいて
いるこの
えこいつではですね12ページになるん
ですちょっと眺めてみますね
123456789101112とある
ちょっとあれだなうんもう1回後いきます

123456789101112長いん
ですでこの12ページもあるようなこの
小祝農場のシリーズというものが9パート
あるとでどちらかというとまあの3分子と
いうかえ女児士的なもんですね現代女児士
と言ったらいいかもしれないでこれを解説
していったら今までのあの短い死のように
解説をしたら何時間もかかってしまうで
今回はですねこの死のポイントとなるべき
ものは文のまとまりだろうとですから簡単
にその文のまとまりとしてですね
えそこを大まかにどんどん掴んでしまって
あとは私がえいつもやっていますように
その文としてこの死を読んでいったらどう
いう流れになるかというのをできるだけ短
時間にやろう
とですからあんまりえ細かいとこには触れ
ずに文としての
うーまとまりでそれがどうストーリー的に
展開してますんでね女児師といったのは
そういう意味です
ですからその辺をポイントを見て何を見る
かと言いますとね
あの点と丸です1行の分業され両替されて
いますけどもねえ私は随分素早く記者から
これ丸ですねそのためにでこういうところ
もチェックしとく理由です私は随分素早く
ね随分素早く記者からここで切れる雲が
ギラッと光ったくらいでまたですけれども
もっと早い人はあるまた丸ですねけれども
このこれもですねこう論理語っていうのは
大事です死においても三分においても科学
の並川さんによく似た人だあごめんなさい
変なとこつけちゃったまあいいや並川さ
んって誰でしょうねちょっと疑問ですね
よく似た人が人だ早い人なんです早い人が
何をしたかて言うとあのオリーブのセビロ
などは点ですそっくり大人しいだと
そっくりが気になるこれですねさっきの
停車場でも確かに私はそう思っていたって
思っていたんだからこれだね思っていた
これなんです後から遡っても丸ですさっき
森岡の停車場でも確かにこれも切る私は
そう思っていたこの人が砂糖水の中のこの
人が砂糖水の中の冷たく明るい待ち合い室
面白いですね
これが山かこです砂糖水の中の冷たく
明るい待合室ってこのね火ですこの日が
ケンジらし人足出る時私も出るねこうです
えこですこれはまた分になってるでこれが
文ですねでこれも文ですねだから文は今
まとめてますけどこれも作業をやるだけで
随分読みやすくなる馬車が1台立っている
がこれを全部丸まるま馬車が1台立って
いるちょっとびっくりしてますね魚者が漁
者が一言漁者が一言何か言うか漁者が一言
何か言うこっちで切れます魚しがで切った
方がいいえー黒塗りの素敵な馬車だこれも
ちょっと丸かっこ丸かっこというのはこれ
信頼です信頼心のうちですね
つや消しだこれも
丸馬も上等の
ハックニーハックニーでいいでしょ
アクセントねハックにでここで丸丸名刺
止めこの人はかかに頷きさあどうしたそれ
からこれもね接続自分という小さな荷物
これも面白いですね私的な表現ですね自分
という小さないちを乗っけるという気軽な
風またこれになるんです
山かこの中にまた山かこ自分という小さな
荷物自分という小さな荷物を乗っけると
いう気軽な風ゆのところでちょいと息を
止めてまとめていく馬車に登って切ります
ね馬車に登ってという動作と腰かける動作
が分かれるので切りました馬車に登って
腰かけるじゃ馬車に登って腰かけるまたケ
自身が丸つけても
わずかの光の工作だ何でしょう
えーこっからこれですねこれは文になっ
てるかかに頷きわずかの光の工作だ光が
交わるんですけどなんと何の光が
え工作するのかそのその日のじゃなくて
その背中ですだからこで息を止めるその
背中が少しかんで浸透しているさあこう
いうとこね少しかんで真としている真とし
ているですうんここも少しで切ると少し
かがで浸透しているってこれれは間違い
少しかがんで浸透してるんです背中がこれ
も分です私はこ切るね歩いて馬と遊ぶ並ぶ
これもね3つに切った方が
いい私は歩いて私は歩いて馬と並ぶ私は
歩いて私は歩いて馬となうんどうしようか
私は歩いて馬とならここはスラッシュに
するよりも
えーVVにした方がいいかな直しますね
えーえこっちしましょうV
で私はと歩いと明確に切らないで私は歩い
て馬と遊ぶ馬と馬との間にアクセント来
ますねこは大事切ったら次は頭に
アクセント来るんですけどこれいちいち
言いませ
んこれ
はこれもねこれこれが面白いですねこれは
あるいは客車だこれは健二の
内言どうも農場のらしくないこののは
面白いですね脳へ近いとこえ宮沢健二が
よくやるこのねうんなんとかの脳を入れる
んですよどうも農場のもが抜けてるねどう
のも農場のらしくないこれもこれもこれも
これこれどうもこの辺はね心の中で言っ
てる感じがする私にも乗れといえばれと
言えばいい言ってくれよ乗ったのは
あのの荷物を馬車に登ったのはえさっきの
農学士ですその人が乗ったでも私は馬と
並んで歩いてるんですこの状況をこで出て
くるで業者が横から呼べばいい誰を私をね
で思ってんですうんでここまでがどうも
その時の内言思いなので丸かっこた乗ら
なくったっていいのだがっていうのはね
このダが
もこれからゴリも歩くのだしどうすんです
か倉掛山の下ありでどうするゆっくり時間
も欲しいのだ残念感ですねうん乗らあ乗ら
なくていいのだがもこれ繋いできますかね
乗らなくってもいいんだけどでもやっぱり
迷ってゴリ歩く暗かけま時間が欲しいって
いうね時間が欲しいでえ馬車に乗っていけ
ばゆっくり歩けるんだあそこならあそこ
ですねどこですか
倉掛山空気もひどく明瞭で空気もひどくな
のか空気もひどく命令ここです空気も
ひどく命令でこれこれは立つでこれやら
ない人はどうやるかって言うとひどく
できるのね空気もひどく明瞭でって後ろが
立ってしまうこれ薬イントネーションです
木でもうなんだ草かうん木でも草でも
みんな幻だ面白いですねだから木だとか草
があそこへ行くとう原頭のように見える
これも火ですね原頭っていうこれ
火これはあの象徴の時にも山格好作るこれ
よく私もやりますけどねああ象徴だなてね
でまだ行きますねまだ34だもちろん
もちろんこれもいいですね沖さも咲いて
いるし野原は同士のコップも並べて私を
艦体艦隊でいいでしょ艦体するだ歓迎して
くれるんですこれ
ねもちろんていうのはねなんでもちろんな
んだろうかそこでどこですかやっぱり
倉掛山ですかね倉掛山そこでゆっっくり
とまるためにためにもね本部まででも乗っ
た方がいい自分がですよ要するに余裕持っ
て旅をしたいそんな思いがずっと流れて
今日なら私だって馬車に乗れないわけでは
ないこれもですね今日ならって何
でしょう何
でしょういつもは乗らないのかな曖昧なC
の傾向きっといつでもこうなのだこねこれ
はもう丸かっこ健二があの要するにより
内面的な言葉が出た時に丸かこに入れてる
信頼的な表現でこれびっくりしてますね
もうではかろあびっくりしたあれと思っ
たらもう今までは馬車止まってたところが
気づいたあもう馬車動いてるねこれが実に
いいこと黙るどうしようか考えてる暇にと
いうことこれもよくあるね考えている暇
にってこれ見事らしい仕事で働あのどこに
あったか
なそうそうそうそう
うん農林3号じゃないなあそこへ出てき
ますねうん一生懸命働いてる暇に時間を
惜しんでって言ですこの暇
はひらっと私を通り越す誰
が誰が馬車が通り越す馬車は先行っちゃっ
たってことがね道は真っ黒の不食堂で
雨上がりだし弾力もあるこれ道の話今度は
馬馬の話馬はピンと耳を立てその端は
向こうの青い向こう向こうの青い光に尖り
いかにもいかにもいかにも作にこれは
やっぱりいかにもとえいかにも作2の後で
切った方がいいだろうね作2で切り
ましょう消しましたさあ次ですうーんここ
で丸ですさあここ馬の走り方え分ごとに
後ろからはもうタも来ないのかもたれも
じゃなくてね後ろからはもう後ろからは
もうたれも来ないのかでこのものもが出て
垂れももが強くなる後ろからはもう垂れも
来ないのか慎ましく肩をすぼめた停車場
これも面白いですね停車場がね肩を
すぼめるんです擬人法ですわなだからその
停車場っていうのは何か肩をように見える
新地風の飲食店この
丸とこことはくっついてますねガラス生子
はありふれてでこでこぼこでこぼこじゃな
でこぼここれなんでかて言うとデコボコし
ているっていうのとでこボコって止めるの
違うわわらじゃん3メイドの空箱やわらじ
だわやの
でかわらじやラガでか丸でこれも消しとき
ますわらじです白わらじ
です白わらじでそれがわらじやサメイドの
空箱何でしょうサメイドってこういうのは
調べると分かるんだけど
えお菓子でも入ってんのかな3話太陽
メイドは太陽が作ったなんかの空箱これ
です
ねの明い匂い
山丸でしょうねでその丸で終わるごとに
これはまあずれちゃっ
たずれちゃいました
えーそしてもう1回この先
うあれここ
だ今タイミングを取っているのは私が
書き込みの操作をやってるわけで記者から
降りた人たちはね点ですさっきたくさん
あったのだだがですねみんなおかかのチ茶
ブラですね茶ブラやつなぎあたりへ行く
らしい行くらしい行くらしいねでこれまた
ですこの記者から降りた人たちが守護に
なってるで守護はんで何がどうしたって
いうのをきちんと読んでいかないと死の流
れってのはつめない西に曲がって見えなく
なった誰が
から降りた人たち今私はね私は補足の時の
よ丸でしょう歩いて何か何歩あるか測って
んですね私歩いてるんです深海一風の建物
建物はみんな後ろに片付けたこれも面白い
です自分が歩くことによって風景が後ろに
逃げてそれを片付けるって言い方ですこれ
ちょっと面白いですね私的ですねしてここ
こそ畑になっているこれもびっくりです
びっくり感があるつまりあの実況してい
るってのはそこで立ち合った人はみんなあ
あれあれってい気持ちが動く気持ちが動い
たらそしてあこここそ畑になこのこそがね
え古典のこそですこそが強調になってなっ
ているこれも
びっくりじゃあ畑はあったのかっていうと
今まで畑じゃない何かにある深海風の飲食
店ま食堂みたいなもんでしょうね今度黒馬
が2匹これはこっちがいいね黒馬が2匹汗
で濡れ黒馬が2匹汗で濡れどうしたブラウ
を引いてブラウブラウブラウブラウに読み
たいなブラウよりねこれあの馬にくっつけ
たなんだろう馬を止めてるその何かあの
バグだと思うんですけどねブラウを引いた
それともあれか
な耕してんのかこは引いてできる火色の
柔らかな山のこっちがこっち側
だこっちが肌じゃんこっち側だ火色の
柔らかな山のこっち側だで馬が2
匹うん工作をしてんのかなまあのの牛って
書いてありますが理の牛ですな山では
不思議に風が吹いているこれも切ります山
では不思議に山では不思議に風が吹いて
いる3つに切る若葉が様々にひるこれも
切るねずっと遠くの暗いところではところ
ではさあどうした暗いところこれ山格好に
なるねそしてウグイスもゴロゴロ泣いて
いるウグイスはゴロゴロ鳴くんですねその
透明な軍のウグイスがさあどこ
行くだこれはえーつなぎがないのでここで
止まるんですなむしろこっちが
えーうん違うかやっぱり2行に分けるかな
ここは大事ですね泣いているその透明な
ウイスがうんうここ繋がってるみたいだ
なあここ
ねこれ繋がってんじゃないですかその透明
な軍長のウグイスが本当のウグイスの方は
ドイツ特報のハンスがウグイスでないよと
言ったドイツ特のハスか
ななんか教科書の中で読んだんじゃない
ですかウグイスでない
よこれもよくわからんけども何か謎的な
もの馬車はずずん遠くなる丸大きく揺れる
し跳ね上がる
跳ね上がる紳士も軽く跳ね上がるこの辺
面白いですねこの人はもうよほどもうこの
人はもうよほど世間を渡り今は青黒い淵の
ようなとこへすまして腰かけている人なの
だこれもね丸かっですねえ今は人この人で
くら
れるこのもうほど世間今はここですね今は
青黒い縁のようなとこ何ですかこれ
はなんか
偉い
偉いずれて戻してますね偉い
何かお役人みたいな職にある人かなそして
ずんずん遠くなるそしてずず遠くな
るっていうのはこれですねまたまる畑の馬
は2匹人は2人で赤い赤いです人は2人で
赤いじゃなくてね雲にこされた日光のため
にいよいよいよいよいよいよだなうん
いよいよ
いよいよ赤く焼けて
いるこれも何かうん人は2人いて2人で
こはきろ赤い人は2人で赤い2人で赤いん
じゃなくてね人は2人で赤いこれ何かって
言うと人は2人で
赤いこれが全部フレーズになってよ人は
2人で赤いとかね人は2人で赤いっていう
ねこの3つを切り分けることによってその
言葉が立ってくその切りができるかどうか
が1つポイントです冬に来た時とはまるで
別だこれもねここで
切るみんなすっかり変わっているこれも
びっくりですこれもね感動があるみんな
みんなすっかりじゃないみんなすっかり
変わっているみんなすっかり変わっている
これは
ダメ変わったとはいえそれはこ切る雪が
雪雪が雪です
ね雪が雪じゃなくて雪が雪
雪が雪雲が開けて土が呼吸し繋がってき
ますミや目の中に林光や樹液が流れまだ
繋が全部繋がってるね繋がってますこう
いうところをちゃんと繋がりとして読むか
どう
か青白い春になっただけだこれを
終わるね1234行繋がってそれよりも
ちょっと話題が変わるこはま
こんなせわしい新相の滅をつらね点
ですこですねこれあの山かこな速やかな
速やかなバボバボですバボルテの中に小祝
出てきまし
た小祝の綺麗な野原や場がいいか牧場が
いいか牧場の標本が
いかにもはどこへ繋がるかいかにも確かに
景気なのかいかにも確かに景気するという
こと
がこれも切所間違っちゃいけないどんなに
新鮮な奇跡だろう奇跡じゃなくて奇跡
だろうさあすごいですこですね長いですね
これ文として読めるか本当にこの道をこの
前行く時
は思い出してますこの前っていうのは昔
ですね空気がひどくち密で冷たくそして
明るすぎた明るすぎた明るすぎた冷たく
そして明るすぎたこれ
ですこの本当にはね検事もよく使いますね
本当にお前は本当にっていうのは本当に
こうなんだその思いの前提がこの
言葉プロミネンスですだなでこれは間違っ
ちゃいけないのは本のうんうん運2
アクセントがあるん
です今日はちょっと変わった
ね間があり
ますこれは今までのこの前の話そして今日
の話
今日
は7つもりはゆっくりですな1面の
枯草まき
が小木とよのまきが切るね
おかしな緑か緑緑かになんて読むのか
なまきがの津ですねまきがおかしいな
緑か
に緑かに
か緑と褐色が混じった色かね
緑か緑かと読むしかないかな感じで意味
読ませるんでしょうかねこういうの困るよ
ねルビがないから丘の後ろと麓これがね麓
に生え
てこれはは最後3業でまとめですわな大変
イグ
に古び
てこういうところは死の終わりっていうの
はあのそれぞれの言葉を立たせるため古び
て見えるは繋がるんだけどあえてここで間
を取るわけですよでこの見えるっていうの
でこの産業のまとめになって
いる
陰鬱
にここもね止めていいです古び
て大変陰鬱に古びて見えるという終わり方
なというところ
でそれで
は突っ走りましたけどもこのぐらいの
コメントでないと収まらないこれからは
読みとして終わりにいたし
ます小祝
農場宮沢
健パート
1私は随分素早く記者から降りたそのため
に雲がギラッと光ったくらいだけれども
もっと早い人はある科学の浪川さんによく
似た人だあのオリーブのセビロなどは
そっくり大人しい農学師ださっき盛岡の
停車場でも確かに私はそう思っていたこの
人が砂糖水の中の冷たく明るい待合室から
人足出る時私も出る馬車が1台立っている
者が一言何が言う黒塗りの素敵な馬車だ
つや消しだ馬も上等のハクにこの人はかか
に頷きそれから自分という小さな荷物を
乗っけるという気軽な風で馬車に登って
腰かけるわずかの光の工作だその日の
当たった背中が少しかがでしとしている私
は歩いて馬と
並ぶこれはあいは客車だどうも農場の
らしくない私にも乗れと言えばいい漁
treが横から呼べばいい乗らなくっ
たっていいのだがこれからゴリも歩くのだ
し倉掛山の下ありでゆっくり時間も欲しい
のだあそこなら空気もひどく明瞭で木でも
草でもみんな幻灯だ
もちろん沖も咲いているし野原は黒部同士
のコップも並べて私を艦隊する
だろうそこでゆっくりとまるために本部
まででも乗った方がいい今日なら私だって
馬車に乗れないわけではない曖昧なCの
傾向きっといつでもこうなの
だもう馬車が動いているこれが実にいい
ことだどうしようか考えている暇にそれが
過ぎてなくなるということひらっと私を
通り越す道は真っ黒の食堂で雨上がりだし
弾力もある馬はピンと耳を立てその端は
向こうの青い光に尖りいかにも策にかけて
いく後ろからはもうたれも来ないのか
慎ましく肩をすぼめた停車場と深海地風の
飲食店ガラス商事はありふれて
でこぼこわらじやサメイドの空箱や夏間の
明るい
匂い記者から降りた人たちはさっき
たくさんあったのだがみんなおかげの茶
ブラやつぎあたりへ行く
らしい西に曲がって見えなくなった今私は
補足の時の
よう深海一風の建物はみんな後ろに片付け
たそしてこここそ畑になっている黒馬が2
匹汗で濡れブラウンを引いて行ったり来
たりする火色の柔らかな山のこっち側だ山
では不思議に風が吹いているばが様々に
ひるずっと遠くの暗いところではウグイス
もゴロゴロ泣いているその透明な軍長の
ウグイスが本当のウグイスの方はドイツ
徳本のハスがウグイスでないよと言っ
た馬車はずずん遠くなる大きく揺れるし
跳ね上がる紳士も軽く跳ね上がる
この人はもうよほど世間を渡り今青黒い淵
のようなとこへすまして腰かけている人な
のだそしてずんずん遠くなる畑の馬は2匹
人は2人で
赤い雲にこされた日光のためにいよいよ
赤く焼けている冬に来た時とはまるで別だ
みんなすっかり変わっている
変わったとはいえそれは雪が雪雲が開けて
土が呼吸しミキや目の中に輪行や樹液が
流れ青白い春になっただけだそれよりも
こんなせわしい新相の明滅をつね速やかな
速やかな万法ルテの中に小祝の綺麗な野原
や牧場の標本が
いかにも確かに景気するということが
どんなに新鮮な奇跡
だろう本当にこの道をこの前行く時は空気
がひどく濃密で冷たくそして明るすぎ
た今日は7つもりは一面の
枯れ草まがおかしな活に丘の後ろと麓にえ
て大変陰鬱に古び

見えるというわけです
えー実際自分で読んだ感想というのは読ん
でいるうちに自分が馬車の脇に脇を歩き
ながらねその景色を眺めていくその旅に
おける思いみたいなものがやはり自分で声
を出して読んでいるとそれが味わえると
いうねそれが1番いいあの死の味わい方
ですねえ是非皆さんもこの印をつけたもの
を参考にしてねご自分でお読みになって
くださるとえ私も嬉しいと感じるでしょう
というところでおわりにいたしますどうも
ありがとうございました

宮沢賢治『春と修羅』から「小岩井農場パート1」渡辺知明
【詩のよみ】26:38
詩集『春と修羅』https://www.youtube.com/watch?v=LUcNBxgMU1w&list=PLZ2ebcJlIyprOJBGSQAY4ehHZEtqoHwJ1&pp=gAQBiAQB

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