[芸能きわみ堂] 歌舞伎から生まれた現代用語「カブペディア!」中村莟玉の歌舞伎ワールド(その2) | NHK

皆さんこんにちは芸能極み堂 YouTubeへようこそこの動画では 日本の伝統芸能である歌舞伎の魅力を皆様 にお伝えしてまいります前回に引き続き私 歌舞伎海遊の中村神玉が歌舞伎の魅力を 徹底解剖していこうと思いますこの動画を 見れば歌舞伎の世界を知っていただける こと間違いなし中村管玉の歌舞伎ワールド を是非お楽しみ ください皆さんがですね普段カラオケに 行かれた際なんかにですねこの曲は誰々 さんの18番だとかお箱だとか言ったりし ませんかこの188番が得意の芸という 意味は江戸時代に7代目市川団十郎が大来 の団十郎が演じてきた家の芸である荒事の 作品を18個選定して歌舞伎18番と 名付けたことに由来するとも言われてい ますこのように歌舞伎が元になっている 言葉は今でも使われており探すと色々と出 てきます実はですね現在私がDJを務め させていただいておりますNHKのラジオ 番組歌舞伎チーンでも現代でも使う歌舞伎 にちんだ用語や知っておいてためになる 歌舞伎用語の紹介をする中村管玉のカブ pediaというコーナーがあるんですが 今回はそのカブディアのコーナーを YouTube拡大版として歌舞伎を見た ことがない方にも分かりやすくご紹介して いきたいと思います実はですね歌舞伎用語 って知らずに皆さんが使っているものも たくさんありますいくつかピックアップし てご紹介していきたいと思いますさあそれ では現代でも使われる歌舞伎用語という ことで1番はこちらイケメンを表す言葉2 枚目これはですね皆さんよくあの使われる 言葉だと思いますけどもこの2枚目という 言葉もえま歌舞伎が元になっているという 説がございます江戸の歌舞伎の芝居小屋に 掲げられるえ看板ですねこれの2枚目に 優しい仕草や言葉遣いをするいわゆる イケメン役の俳優の名前が掲げられてい たていうところからえ2枚目は美男子美男 子を意味するようになりました2枚目って ことはその前の1枚目っていう言葉もある んですそうです1枚目はですねいわゆる その真の役という風に我々は呼びます けれども主役のお役を務められるえ役者 さんを表す言葉っていう風になっており ますこの2枚目同様ですねよく使われるの が3枚目という言葉もあると思いますこれ はですねま同形というかえ笑い担当をする 役というようなところがえ3枚目という風 に呼ばますねこれって何枚目まであると かってご存じこれはですねなんとですね8 枚目まであるという風に言われております

ま色々なその敵役だったりどういう風な 役所かっていうようなえ形でその枚数で 表現していくっていうのは文化があるよう ですちなみに神玉さんって何枚目の僕は そうですねうん17枚目ぐらいですかね そういえばですね何枚目にに属する役って いうのがあんまりないんですよねま女型に はあまりこの言葉は使いませんしねその いわゆる現代のですね一般用語として 用いるこの2枚目とのはま単純にイケメン ていうような形で使われることが多いと 思うんですが歌舞伎の中であそのいわゆる 役に対してですね2枚目っていう表現する 時ってのはまイケメンということだけでは なくてですねなんかこうまうま男と言い ますかえま雰囲気がこうはんなり柔らかい 役というような時に2枚目っていう風にも 使えますのでまそういう意味ではあの僕が 目指している役所いわゆる父がですね洋風 の万力が得意としているう役もこの2枚目 というものに属しているかなっていう ところで2枚目を目指したいなっていう ところあります ね続きまして2番目歌舞伎の舞台の仕掛け が由来となっている言葉もあります 土電返泥試合などがありますけれどもまず では土電返しから行きましょう歌舞伎の 場面転換でですねこの舞台の壁と床が一体 化した大道具を90°ぐるっと後ろに倒す これによってですねえ舞台を転換していく という演出方法がございます弾道返しと いう風にえ申しますこれはですね大大子を 鳴らしながらえ舞台転換が行われていくと この時のま大大子がどんでという風なえ 鳴らし方になるというところからえドンで 返し言われるようになったという説が ございますまこのですね場面転換が非常に えまダイナミックでして有名な目レスト ですね弁天小僧というものがありましてま 最後の大根の立ち回りという場面があって 弁天小僧菊之助主役の役がですねえここで え切Halfをしてでもうこれでもう自分 はもう最後だっていう逃げ逃げられないと いうような場面でえ説服をしてでチンと木 が鳴りますとこれががですねぐーっとえ 後ろに下がっていくその時ですね当然ここ にまっすぐこうして立ってるわけですから この床が上がっていくことによってこう 徐々に徐々にこの役者がお客様の目線から 見えなくなっていくで重力が当然働きます のでこれを最後はこう役者がこう滑り落ち ていくというああの席でどうなっちゃった んだろうっていうような余韻をお客様にも 残すというようなえ非常に効果的な演出が ございますでこの下からですね次はえ綺麗

な桜の3門の場面がこう競りで上がってき たりして一気に一瞬でその場面が変わって しまうというようなところからえ土電返し というのがもういろんなことが一品に状況 が変わるっていうな意味でえ使われる言葉 として今にも残っているわけですね続いて 泥試合これはですねえ有名な目ですと 夏祭り何鏡というえ目がございましてえ 主人公 ともう1人のま敵役ですねこれが泥の中で え立ち回りをするということでまこれが いわゆる泥試合なわけですが歌舞伎では ですねね立ち回りの迫力を出すために舞台 に本物のこれはですね本物の泥のですねま あま池のようなものを作ってその中に役者 が飛び込んで実際にもドロドロになり ながら立ち回りをするという思考となって おりますなのでえその場で立ち回ったこと が由来でえ今ではですねお互いに相手の 欠点や秘密を暴露しやってえ見にくく争っ たりする時に泥試合という言葉が使われて いるわけです実際にそのなんかその辺から 泥拾ってきていやいやいやさすがにですね その辺の泥ですとやっぱりちょっとねあの なんかそこでバイ菌が入ってもいけない ですからやっぱりその立ち回りドバのため にえま大道具さんがその泥をこえるわけ ですねはい人工泥ってことですねそれでも 入てなんか結構歌舞伎の衣装ってこう高い イメージがあるんですけどああ汚れちゃっ たりしたらもちろん汚れちゃいますねプロ の衣装方さんがですね毎回毎回ケアをして えそれでも長く使っていけるようにえケア をしていらっしゃい ますちなみにこの観行さんが今あの歌舞伎 会に入ってみてですこの言葉も歌舞伎が 由来なんだみたいなうんあ驚いた歌舞伎 用語ってあったりそうですね黒幕とかもね 悪役の人とかあの本当に悪い人たちが出 てる時にバックにこう黒の膜があったりと か黒の膜の中から出てくるっていな演出が 歌舞伎でよく使われていたことから幕って いう風に言われるっていうような説もある みたいですねまこれは今舞台上での話をし てきましたけどもお客様がえ体験されると いうもので言いますと幕の内弁当これも ですねえ芝居と芝居の間の休憩時間これを マアという風に呼びますけれどもえそれを ま幕の内という風な言い方もあってえその 幕の内に食べろお弁当ということからえ 幕の内弁当っていうような言葉ができたと いう説もあります今ではもうおけばそう ですね歌舞伎というものがそのいかに市民 の方たちにえの生活の一部だったかという ことがすごく分かるなと思いますこれに

よってさあ今回ご紹介しました歌舞伎用語 はあくまでも一部でございます日常で使わ れている歌舞伎用語はまだまだたくさん ありますもっと知りたいという方はですね 是非僕がDJを務めておりますNHK ラジオ歌舞伎チンでも随時ご紹介して まいりますので是非そちらもチェックして いただけたらと思いますですね番線が入っ ちゃいますもちろんそれもNHK内です からはい次回はですね歌舞伎のドロドロと した恋愛遠目を徹底解説していきたいと 思います現在のドラマでもま人間の憎しみ や関係をこじらせたドロドロ恋愛もって いうのはよくありますけども実はですね 歌舞伎の作品にもえ純愛ばかりではなくえ 三角関係だったり嫉妬に満ちた恋愛模様を 題材にした目これもですねたくさんあり ますそれを次回は解説していきたいと思い ますそれでは次の動画でお会いし [音楽] ましょう

「芸能きわみ堂」放送情報や見逃し配信はこちらから!
https://www.nhk.jp/p/kiwamidou/ts/J8P9JNL4M9?cid=dchk-yt-2403-77

日本の伝統芸能の中でも一般的になじみのある「歌舞伎」について、若手人気俳優の中村莟玉(なかむら・かんぎょく)の出演による、入門動画コンテンツ。2回目は「どんでん返し」や「黒幕」など日常使う歌舞伎から生まれた用語を紹介。

【出演者】
中村莟玉(歌舞伎俳優)
【番組出演者】
高橋英樹(俳優)、大久保佳代子(お笑い芸人)、庭木櫻子(アナウンサー)
                                                                        
【放送情報】
「芸能きわみ堂」https://www.nhk.jp/p/kiwamidou/ts/J8P9JNL4M9?cid=dchk-yt-2403-77
NHK Eテレ (金)夜 9:00~/[再放送](金)午前 5:30~
※放送後1週間は見逃し配信があります!

「歌舞伎」イメージは何となく浮かぶけど、観たこと無いな。
「日本舞踊」確か親戚が習っていたような…
「箏」お正月にあちこちで聞こえてくるやつ?
「能」とにかくわからない。狂言とは違うの?
そんな「知らない」「わからない」、大歓迎です。ちょっと体験したり、へえーっと思う情報を知るだけで、「わからない」が「おもしろい」に変わる場所、それが新番組「芸能きわみ堂」。
日本の芸能をこよなく愛する男・高橋英樹と、古典とは無縁に生きてきた女・大久保佳代子。古典に初めて触れる時のリアルな疑問や驚きを大切にしながら、深くて豊潤な伝統のきわみへと誘います。
舞台や演奏を見るだけではわからない「現場の動き」や「知られざる裏側」は庭木櫻子アナウンサーが果敢にリポート!

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