第四十一回「届く声 届ける声~れろの会の朗読~」

届く声届ける声こんにちは栗原敬子です この番組は農家市の朗読グループレロの会 の声をお届けします前半は民話を後半は 田川竜之助の作品をお送りしましょうさ それでは浦辺のさんが書かれました地弁で 語る筑豊の民話をおみいたします徳はを さん です長の 山かほ軍の 話昔3群山の麓キリ破綻里に小せえ包みが あり おゴチの他人水を集めちいっつも水が いっぱいたまっちょっ た土なひでり続きん時で水が減るちうこと はなかっ たこの包みにいつん頃からかわからん ばってん 1匹の大きな口が人目をしんじやちくるご となっ た口は三群山から谷沿いに降りて きちじっと身を沈め ち再び山に戻行くごとなっ たなんぼ一目をしのぶち由たち土台大きな 図体の口なき次第に左門の目につくごと なっちき た左門は 最初の日に はちくっとき悪いねぐらい言いよった ばて だんだん何か里に悪いことが起こる前兆や なかろうかち思うごとなっ たこりゃ早を退治せな大事になるかもしれ ん ばさもはみんなわいわい言い出し たとうとある日 こと里若者が手に手にクやらかやらを持ち つみふに集まっ たそしてみんなで大きな口に襲いかかっ た口は鎌や小やらでめった切りにさ れっち大きな声で泣きながら山を目指しち お地の他人とろまで逃げち行っ た谷の上方までいち力つきち死んでしもう たそん時の鳴き声は山や谷に こだままるきりお寺の本道でお経を読む 公園ごと聞こえき たその声を聞いた里門は思わず胸を打たれ ち身がすむごとあっ たそれ以来その山んことをお教の山ちいう 意味の教の山ち語となっ たそれがだんだんなっち長の山ちかわっち きたげ な後になってこの谷間に左門は蛇塚を 立ち今 口縄坂しい修行をせなならんそう な海で1000年山で000

年そして里で3日間の修行をせないかんち いうことや がこの蛇はかわいそうに修行の最後の3日 の間に人間から殺されてしもうた中話し [音楽] [音楽] たい [音楽] フレデリックシバ フレディ作品28の4保長をお送りしまし た演奏は村上春正さんでした さあそれでは後半は白田川竜之助の作品を お送りいたしましょう朗読は成清火星さん です田川竜之助作 ピアノある雨の降る秋の日私はある人を 尋ねるために横浜の山手を歩いていっ たこ変の後輩は震災当時とほとんど変わっ ていなかっ たしかし少しでも変わっているとすれば それは一面にスレートの屋根やレガの壁の 落ち重なった中に赤座の伸びているだけ だっ た現にある家の崩れた後には蓋を開けた弓 なりのピアノさえ半ば壁にひしがれたまま つややかに鍵盤を濡らしてい たのみならず大償様々の富本もかかに 色づいた赤座の中に桃色水色薄黄色などの 横文字の表紙を濡らしてい た私は私の尋ねた人とある込み入った要件 を話し た話は容易に片付かなかっ た私はとうとう夜に入った後やっとその人 の家をじすることにし たそれも金金にもう1度面談を訳した上の ことだっ た雨は幸いにも上がってい たおまけに月も風立った空に時々光を 漏らしていた 私は記者に乗り遅れぬため にタバコの座れぬ小鮮電車はもちろん私に は禁物だっ たできるだけ足を早めていっ たすると突然聞こえたのは誰かのピアノを 打った音だっ たいや打ったというよりもむしろ触った音 だっ た私は思わず足を緩め光量とした辺りを 眺め回し たピアノはちょうど月の光に細長い鍵盤を ほのめかしていたあの赤座の中にある ピアノ はしかし人影はどこにもなかっ たそれはたった1だったがピアノには違い なかっ た私は多少不味に

なりもう1度足を早めようとし たその時私の後ろにしたピアノは確か にまたかかに音出し た私はもちろん振り返らずにさっさと足を 早め続け た湿気をはんだ一人の風の私を送るのを 感じ ながら私はこのピアノの音に超自然の解釈 を加えるにはあまりにリアリストに違い なかっ たなるほど 人影は見えなかったにしろあの崩れた壁の 辺りに猫でも潜んでいたかもしれ ないもし猫ではなかったとすれ ば私はまだその他にもいちだの引きだのを 数えてい たけれどもとにかく人手を狩らずにピアノ の鳴ったのは不思議だっ た5日ばかり経った後私は同じ要件のため に 同じ山手を通りかかっ たピアノは愛変わらずひっそりと赤座の中 にうずくまってい た桃色水色薄黄色などの不法の散乱して いることもやはりこの前に変わらなかっ たただ今日はそれらはもちろん 崩れ落ちたレガやスレートもの日の光に 輝いてい た私は不法を踏まぬようにピアノの前へ 歩み寄っ たピアノは今間のあたりに見れば鍵盤の増 も光沢を 失い蓋もうしも白楽してい たことに足には海風に似た一筋のつくもも 絡みついてい た私はこのピアノを前に何か失望に近い ものを感じ た 第一これでもなるの かしら私はこう独り言を言っ たするとピアノはその表紙に立ちまち カスカに音を発し たそれはほとんど私の疑惑を叱ったかと 思うくらいだっ たしかし私は驚かなかっ たのみならず微傷の浮かんだのを感じ たピアノは今も日の光にしらしらと鍵盤を 広げていたがそこにはいつの間にか落ちが 1つ転がってい た私は往来へ引き返した後もう一度この 廃墟を振り返っ たやっと気のついた栗の木はスレートの 屋根に押されたまま斜めにピアノを覆って い たけれどもそれはどちらでも良かっ

た私はただ赤座の中の弓なりのピアノに目 を注い だ あの去年の震災 以来誰も知らぬ音を保っていたピアノ に立の年に生まれた日本の文語代表する悪 竜之助の作品 ですまた声届ける声でお届けできることと 思いますご案内は栗原子でした

2024年3月4日放送
案内人:栗原景子氏(かたりね代表)
朗読者:成清和枝氏
演奏者:村上和正氏(プレリュード作品28-4ホ短調 / フレデリック・ショパン)

毎週月曜日 11:30-11:45
FMちょっくらじお(86.1MHz)にて放送中。
リスラジ( http://listenradio.jp/ ) で全国のラジオ局から選んで頂ければインターネットの同時放送をお聴き頂けます。

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