【スカッとする話】コネ入社の部長の娘が淹れたお茶が怪しい→こっそり部長のお茶と取り替えてみた結果
楓でさんこれお願いし ます修業時間もそろそろ終わるという頃 猫なで声で書類を置いていったのはメイ さん私はすかさずその書類をつかみ 立ち上がってめさんを追いかけ たちょっと待ってこれはあなたの仕事 しかも締め切りは今日まで でしょうメイさんはいつもそうだサボって ばかりいるから締め切りのある仕事も ギリギリになってしかも立の悪いことに それを誰かに 押し付けるだってもう定時ですよ私残業は しない主義なんです楓さんどうせ暇なんだ からやっといてください よ私にだって予定くらいあるあまりに カチンと来たのでその日は書類を突き返し ちょうど定時になったのでそのまま代謝し た私の名前は楓35の会社員だ今の会社に 転職したのは5年前後輩や部下も増えて すっかりお骨扱いだとはいえ仕事は面白い し充実しているただ少し前から車内の様子 が変わってきた原因は部長の娘のめさんが 入社したこと25歳らしいけどネイルは 大好きだし髪の色も明るくてなんとも派手 だうちの会社のは割とゆい方だけどさすが にそれはと思う他に若い女の子がいないの で上司もどう注意していいのかわからない ようだ上司は私の2つ年上の男性でよく 食事に行く間柄だ彼は部長の娘だからどう しても注意しづらいという部長は厳しい人 だけどどうやら自分の娘には甘いようだ 仕事もできる人だから長にはちょっと がっかりしている周りの評価もそうだ骨 入手させるならせめて最低限のルールは 守らせてほしいそれでもきっちり仕事をし てくれるなら目をつることもできるがこれ がまたサボりという言葉がぴったりで頼ん だ仕事を放置しているのなんてざら結局 自分でやった方が早くて意味がないしかも 人のやることには文をつつけるのが大好き で この間なんて自分のお茶を入れるついでに 周りのお茶も入れていたらええ今時お茶組 なんてやるんですか楓さんっって古臭い ですねああ私はやらないんでと笑いながら 謎の宣言をしてきた別に私だっていつもし ているわけではないそれにうちの会社は 男女問わずちょうど手の開いた人がお茶を 入れてくれる この間は取締り役がみんなにお茶を配って いてさすがに止に入ったその姿を見ため さんは私にえあのおじさん誰かと思っ たと言ってきたので私は青ざめて慌ててめ さんの口を塞いだメイさんの非常識な行動 は
続く名前を覚えていない社員のことをおじ さんと呼んだりメガネと呼んだり名前を 覚える気がそもそもなさそうだ副社長を偉 そうな人と言った時は偉いんだよと思わず 突っ込んだ私なんて一緒に仕事をしてい なければ確実にお壺ねと陰口を叩かれてい た自信があるこうして語ってみるとなんだ か仲が良さそうだななんて思われるかも しれないけどそんなことは一切ないこっち のストレスは常に最上級だメイさんが入社 して1ヶ月さすがにこのままではけないと 周りも思っているようで徹底的に鍛えて 欲しいと私は上司からお願いされたどうし て私と聞いてみたけど今まで新人に指導し てきたし数少ない女性だからと言われて しまったあの手のタイプは同性よりも異性 の指導の方が聞くだろうと信言したが原だ セハだとうるさそうだからと上司は言う まあ確かに少しきついことを言ったら パワハラだと騒ぎ立てそうだでもそれって 私も同じなん じゃ上司は気まずそうな顔をしたが今度 奢ると言われてうやむやにされた はあ絶対に高いお店で奢って もらおう私はそれだけをモチベーション にんの係りを引き受けることに なるめさん今日から私が正式にあなたの 指導係りになったから分からないことが あれば聞いて ね改めてそう言うとメイさんは笑いながら 言ったええ楓さんがですか私おつぼに いじめられる可愛い信人じゃないです かもうこの時点で頭が痛いでも仕方がない 私は簡単な仕事から覚えさせることにし たメイさんこれとこれやっておいて昨日 教えたのと同じだ からそう言って書類を渡すと意外と素直に 受け取るしかしいつまで経っても終わった という報告がない1時間もあれば終わる 仕事なのに何時間かかっているのか様子を 見に行くと書類を開いたままスマホを いじっていた声をかけたらああごめん なさい彼氏が今日会いたいって言うから 返事してましたと悪びれもなく言った もはや異次元だ私の常識では考えられない ジェネレーションギャップなのかそれとも 人間性の違いなの かその後もそんなことが続いたメイさん これから会議の準備するから手伝っ て私は彼女を連れて九頭室へ会議に参加 する人数分のお茶を入れに来たするとメイ さん は私お茶くみはしないって前に言いました よねと言ってくる普段からそんなことを しろと言った覚えはない会議の時くらい
準備を手伝ってほしいと伝えてもメイさん は不機嫌なまま だどうしてそんなに嫌がる のあまりに拒否してくるので私は理由を 聞いてみ ただって私お嬢様ですよお茶組みなんて 底辺のやることでしょうどうしてこの私が 人のお茶なんて入れないといけないのよと また異次元の答えが帰ってきてしまっ た私はため息をつい てじゃあめさんは各席に資料を置いてきて となんとか別の指示を出し た分かりました全く茶組しろなんて パワハラですよ パワハラめさんはそう言いながら怒って出 ていく本当にあの子の相手をしていると 必要以上に疲れてしまう 会議が終わりあと少しで仕事が終わる今日 は上司に奢ってもらう約束だ約束通り高い お店で奢って もらおう私は気合いを入れて仕事を終わら せて いくそれなのにそろそろ定時だという頃め さんが書類を持ってき た楓でさんこれお願いし ます彼女は何か頼み事がある時だけ私にも 猫撫で声で話しかけてくるしかもそれだけ 言って書類を置いていって しまう思い通りになんてさせるものか私は 立ち上がりメさんを追いかけるえちょっと 待ってこれはあなたの仕事しかも締め切り は今日まで でしょ私は無理やりめさんに書類を持たせ たでも彼女は えだってもう定時ですよ私残業はしない 主義なんです楓さんどうせ暇なんだから やっといてください よと言ってくるもう頭に来 た絶対 嫌ちょっとげないとは思ったけど私は きっぱりそう 言い放つちょうどその時定時になったので 私は彼女を置いて代謝した 上司との飲み会はお酒が進む主に私の愚痴 を聞く会になっていたが私は不満を ぶちまけて少しすっきりしたただその間に も私のスマホにはメイさんからメールが来 て いる全然終わんないんですけどもうこんな 時間だし返事くらいしてくださいよとなん 通ものメッセージ私は一切返信をしなかっ たそして定時から1時間ほどであやっと 終わった本当楓さんておつぼババーですね というメッセージが 届く
はあ私はそのメッセージを上司に 見せおツボバばって 何とふなめる上司に構わず高いお酒を追加 注文し たそんな調子で私とめさんの攻防戦は 続くその翌週今度は私や部長も出席する 会議があったまたお茶出しと資料を揃え なくてはいけないのでメイさんには資料の 準備をお願い する紙の枚数を節約するため両面コピーを するよう頼ん だらそんなの分かりませんと言ってきた イライラしていたけどここで説教をしてい たら会議に間に合わないめさんにお茶出し をお願いしてその場を離れた会議には高額 のために名さんも出席さ せる私の隣の席だがお茶出しをしていため さんが妙にニヤニヤしているおかしいあれ だけ嫌がっていたお茶出しも今日は すんなりと引き受けたそれに 私の席を見てニヤニヤしているということ はもしかしてお茶の中に何か入れられ たうちの会社は会社内で会議する時は各席 にあらかじめお茶を置いておくもちろんお 茶は少し冷めてしまうけど会議を中断し ないようにそういうルールになっているの だメイさんの反応が気になり私は頭室に 立ち寄るとちょっとした異変にに気づいた 私は人が集まってくる前に会議室に行き 自分の席に置かれた湯呑みをすぐ横の部長 の席の湯呑みを交換 する後から会議室に入ってきたメイさんは 私の湯呑みをチラチラと見て いる私が一度湯呑みに手をかけたらメイ さんはこちらを見て笑いをこらえていたの で私はそっと手を離したメイさんは分かり やすく落胆 するやっぱり何かしたん だ私は確信し たその後社長が話している時に部長が 湯呑みを持ちお茶を飲んだ次の瞬間部長が 盛大にお茶を吹き出した話していた社長も 思わず黙って部長を見たほど だああああなんじゃこりゃ 部長の声が 響く大丈夫です か私は付近を取って部長の前を吹くすると そこには見事な シャボン玉会議室がざわつき 始める今日はメイさんがお茶の準備をして くれたんですけどメイさんこれはどういう こと私がみんなの前でそう言うとさんは 慌てたで口を 開くはちょっとパパ大丈夫どうしてそれが パパの席にあるのよ私は楓さんのお茶に
洗剤を入れたの よその言葉でメイさんには周囲の視線が 一斉に刺さった見事な自爆だ次に口を開い たのは部長だったばあかもなんてことをし たん だあまりに想定外で私も驚いて固まって しまう部長の勢いは今まで見たことがない ほどだ部長はめさんの目の前まで 行きどういうことか説明しなさいと 激怒今まで部長がめさんのことを叱る場面 がなかったので驚い ためさんはしもろになり親子喧嘩が 始まるだって楓さんにらって言ったでしょ ちょっとした仕返し をいつの間にか私からいびられていること になっているちょっと待ってと口を挟もう としたが部長の勢いがすごくてそれすらも でき ないパパじゃない部長だお前はそんなこと も分からんのかそれにいびられている からってこんな犯罪めえたことをしては いけない だろうそしての先は私へ向いた楓君どう いうことなのか説明してくれないか娘は いつもこうなの [音楽] か急にほ先を向けられびっくりしたが私は 順をって話し 出す私はめさんをいびった覚えはありませ ん名前を覚えていない人に対しておじさん と言ったり頼んだ仕事をやらずにスマホを いじっていたり自分の仕事を人に押し付け て定時で帰ったりそういうことがあったの でその度に指導はしまし た私の言葉に周りもうんうんと頷いている 上司が部長に向かっ てめさんの指導は彼女に任せていますが 適任だったと思います行き過ぎた指導と いうこともありませんでし たと言ってくれたので部長の勢いも少し 落ち着いた私はメイさんに向かって 話すめさんあなたにお茶を用意してもらっ た後頭室に立ち寄って私気づいたのさっき 新しく出した洗剤の蓋が開いていたのよね 他には誰も急糖室に入っていないから あなたが使ったとしか考えられないでも 洗う食器は何もなかったし洗ったもなかっ たそれに私の方を見てニヤニヤしていたし 私が湯呑みに手をかければ笑いをこらえて いたそこで確信したのよねあなたが私の 湯呑みに洗剤を入れたんだってままさか 自爆するとは思わなかった けどメイさんは逃げ場を失って黙っている 部長は私に向かって頭を下げ たバカがそんなに迷惑をかけているとは
思わなかっ た周りもため息をついている私は部長に 行っ たでも部長さすがにこのネイルや髪の色は 部長から注意してもらっても良かったので はないでしょうか車内規定から外れている のに部長の娘さんということで周りの人間 は注意しづらいです私は指導がかりなので 何度もしましたが部長の娘に文句を言うの かと聞き入れてくれませんでし たそう言うと部長は顔を真っ赤にして 激怒お前は行き先がなくて仕方なくコ入社 させてもらったっていうのにそんなこと 言っていたのか部長の娘が何だお前はただ のヒシ員しかも新入社員だ今まで何者も 受けて落ち続けたんだろここを首になっ たらお前はまたニートだ ぞ部長はその勢いでメイさんのおそらく 知られたくない過去を盛大に暴露してい たメイさんは顔を真っ赤にしているそれに 部長はおしゃれとは程遠い人でネイルや髪 の色の規定についてはよく分かってい なかったらしい部長 は私の監督届申し訳ないと言って私にも頭 を下げてきためさんも無理やり頭を下げ させられている私はめさんに向かっていっ たあなたのせいでお父様が恥を変えたのよ せっかくコで入社させてくれたっていうの に台無しねこれに懲りて少しは真面目に 仕事をしなさい よするとさんは突然顔を上げ私を 睨みつけるうるさいわねおつぼ ばば私はカチンと来たがそれより先に動い たのは部長だっ たいい加減に しろ怒鳴り声と共にめさんの頬を叩く音が 響く部長は社長に断りを入れメさんを 引きずって会議室を出ていった翌 部長に連れられて私のデスクに来ためさん はネイルは全部落とされていて髪も切り 黒くなっていた一瞬誰だか分からなかった ほど だ部長がめさんの頭を下げさせながら楓君 本当に申し訳ないこれからは娘の指導は私 が担当 すると宣言したこれで肩の荷が降りたでも も部長に任せておいて大丈夫なのだろう か私はその様子を見守っていたがその日は 1日中部長の怒鳴り声が響いてい た数日後みんなの前で父親に怒られ続けて いたストレスか仕事中にメイさんが いきなり もう無理こんな会社やめると言って 飛び出していった怒涛の展開についていけ ないはポカンとしてしまいメイさんを
追いかける人は誰もいなかっ たそれからメイさんは本当に代謝したそう だ部長も何も言わないので私たちもあえて 聞かないこれで以前のような平和の オフィスに戻ったしかし1ヶ月後私が会社 を出ると声をかけられたメイさん だちょっと何平和そうに仕事してんのよ あんたのせいでパパに実家を追い出された の よ私が立ち止まるとめさんは勝手に 身の上話を始めるメイさんは実家を 追い出されて彼氏のとろに転がり込んだ ものの実は彼氏はメイさんのお金が目当て でさらに二股もしていたらしく実家を 追い出されて一問なしの名さんに用はない と縁を切られたそうだ仕方なく貯金を 切り崩しなんとかアパートを借りたという この私が地区40年のアパートよ一部屋だ しお風呂は狭いし洗面所もないの よ私はすかさずお風呂とトイレがあるだけ マでしょと 言い返しそれがあなたの価値なんじゃない の今まではずっとお父様の力で生きてきた だけ自分で稼いで自分で生活をするそんな の当たり前じゃないと続けたそれでも わめいているめさんに向かって何しにここ に来たの私に恨みを言いたかっただけそれ とも部長呼んでくるまだいると思う けどと言うとメイさんは一気に青ざめた するとそのタイミングでちょうど部長が出 てきたようだねいお前はまた楓君に迷惑を かけているの か背後から聞こえた怒鳴り声に私が驚いて いるとメイさんは目を見開いてすぐに キビスを返し一目さんに逃げていった私は 今こんなに不幸なんですと言いたかった だけだろうなまあそれだけのことをしてき たのだから自分1人で頑張って生きていっ て欲しいもの だその後私は指導がかりを任されることが 多くなり心もしたそれに独身おつキャラを いたけどなんとつい最近上司から交際を 申し込まれて受け入れたところだおかげで 仕事もプライベートも充実した毎日を送っ て [音楽] いるお前そろそろこの会さには用済みじゃ ねいきなりそう言ってきたのは同僚の友之 はどうして俺がそう反論したがその瞬間俺 は社長に呼ばれたこの後まさかあんなこと が起こるなんて思ってもいなかったの だ俺の名前ははと30歳の会社員だ俺の 人生は正直言って褒められたものではない 父親は借金をしてある日突然いなくなり 母親は父親の恨み言を俺に吹き込んで
パチンコ ざま近くに住む母方の祖母がいなかったら 俺の人生は終わっていた中学の頃にはは すっかりぐれていて家に帰らず悪い仲間と 夜通し遊んだり先輩のバイクの後ろに またがって夜に走り回ったり今では 恥ずかしくて言えないようなことを当時の 俺はかっこいいと思っていたのだまあ家に は母親の彼氏がいることもあって単に帰り たくなかっただけでもあるたまには祖母の とろに行っていたが俺を心配してくれる 祖母にぐれている姿を見せたくなくて次第 に祖母の家にも行かなくなってい たしかしある時祖母から珍しく電話があっ た友達に進められて初めてスマホを買った のだが使い方が分からなくて困っていると いう はあめんどくせえ なと言いながらも俺は祖母の役に立てるの が嬉しくて祖母の家に通い詰める日が続い た俺はスマホや学校でうパソコンの授業 なんかはすぐに理解していた他の授業は さっぱりだけどパソコンの授業だけは 面白いとも思っているスマホをいじり ながら祖母にそのことを話すと次に祖母の 家に行った時には新しいノートパソコンが 置いてあっ た友達に進められて買ったんだけどね スマホよりも使え方が分からなくてはとの 好きなように使ってちょうだい 祖母はそう言ったがそれがバレバレの嘘だ と俺にはすぐに分かった祖母は俺の話を 聞いて俺のためにパソコンを買ってくれた のだそれ以来悪い仲間とつむことが減り 祖母の家に行きパソコンを触る時間が増え た進路も情報系の高校に行きたくて中に なる頃にはそれなりに勉強をするようにも なっ た勉強を頑張るようになると先生やクラス の友人の俺を見る目が変わるぐれていた時 には話をしなかったやらも普通に話して くれるようになったのだ俺に勉強を教えて くれるやもいた先生や友人のおかげでなん とか高校に合格し俺はこれから順風満々な 高校生活を遅れると思ったのだしかし高の 春母親が蒸発した彼氏とを出ていったよう だ学校から帰ると家は抜けの殻で書き置き だけが残されていた祖母も知らなくて俺も 祖母も母親の携帯に電話をしたがすでに 解約されていたし探す術が ないもう俺は母親なんてどうでもいいと 思ったでも現実問題お金がない祖母が学費 はなんとかして出してくれると言っていた がこれ以上祖母に負担なんてかけ アルバイト代だけでなんとかなるわけも
なく俺は高校中退することになっ たそれからは祖母の家に住まわせてもらい アルバイトをかけ持ちして生活費を稼ぐ そんな生活を2年ほど続けていたら たまたま求人誌でエンジニア募集の記事を 見た未経験でもOKと書かれていてダメも で応募したらなんと受かったのだ小さな 会社で社長が面接をしてくれたのだが俺の 熱意が通じたと言ってくれた俺はそこで 意欲的に勉強もし先輩や上司にしつこい ほど聞いて知識を 叩き込む最初はしつこいと煙たがられてい た上司にも徐々に俺のやる気を認めて もらうことができたこれでようやく人のみ の生活ができるそう思っていたのにそれ から数年後社長が取引先に騙され会社は 倒産俺はまたもや居場所をなくしてしまっ たのだとはいえ歴はあるのでエンジニアと して転職活動を始めたすると割とすんなり と採用してくれた会社があったのだ中卒だ という部分で説明は必要だったが社長が話 を聞いてくれて採用となっ たもう1人俺と同時期に中途採用された 人物がいる同年の友之だ友之は大卒で頭が 良く人当たりもいい俺はすぐに仲良くなっ て俺の追いたちも全部話したほど だしかし友幸の本性を俺は見抜けてい なかっ た俺は入社してから半年ほどで大きな仕事 を担当したスマホを使った決算システムの 開発だこれのサポートをしてくれたのが友 だでも正直言って友はほとんど にならなかった俺は元々エンジニアをして いたのである程度の経験は積んでいたのだ が友はエンジニアとしては実績がないそれ なのに大卒の方が偉いと思っているらしく て俺を部下のように扱い始めた週末までに これ終わらせとけよと俺に差しするこの 辺りから俺は友の本に気づき始めたのだと はいえ任さ仕事だからの指示がなくても俺 は当然仕事が終わるようにスケジュールを 組んだそしてつい最近それが完成したの だスマホ決済のシステムを開発し結果的に 1兆円の市場規模となる上司は俺のことを 褒めてくれボーナスも出たのだが友之は俺 のいないところで自分がシステムの ほとんどを作り上げたと嘘をついていた俺 はわざわざ自分実をひけらかすタイプでは ないし影で友がそんなことを言っていると は気づいていなかったそしてそんな時に 社長が交代することに なる俺たち平社員に詳しい事情はよく わからなかったが突然の社長交代に驚いた でも別に社長が変わったところで俺みたい な平社員には関係ない
だろうしかし新社長はよく内をうろうろし て 平社員にも話しかけてくる俺は開発した システムのメンテナンスに取り組んでいて 社長と話す時間があるならパソコンに 向かっていたかったそれに奥の席で ひたすらパソコンに向かっているような俺 には社長も用事はなかったようで話しかけ られることもほとんどなかっ たそんな時友は社長に随分取り入っていた ようだよく社長と話している姿を見る友が 俺に自慢してきた話によると友は社長と 同じ大学出身ですぐに気に入られた らしい俺は市場規模1兆円のシステムの メンテナンスやアップデートの作業を担当 し忙しくしている社長に作業内容を聞かれ て答えたこともあったが社長はあまり理解 していない様子だったこの社長がどんな人 か知らないが大卒で社員は見してるし気に 入らない人間の話は聞かないという感じで 俺はあまり好きでは ない俺が中卒だと友幸から聞いたらしく 中卒でも正社員になれるんだな俺だったら 絶対に採用しないけどなとニヤニヤ笑って いってくるような人だまあ社長と関わる ことなんてそんなにないし給料がもらえれ ばそれでいいと思ってい たそれから数ヶ月後俺が休憩室でコーヒー を飲んでいると友幸が近づいて くるこの頃には友幸の本性が分かっていた し俺は距離を置くようにしていたのだが 友之は俺を見下してU感に浸っている節が ありよく話しかけてくるの だお前そろそろこの会社には用済みじゃ ねいきなりそう言われて俺は思わず苛立っ たはどうして俺 が用済みというのなら大した仕事もしない で社長の腰巾着をしている友幸の方じゃ ないのかいつもは友之に言われておけば いいと思っているがさすがにこの言葉には 頭に来 たするとその瞬間休憩室のドアが 開くここにいたのかそう言って入ってきた のは社長だ俺と友は社長に呼ばれ たまた何か新しいプロジェクトだろうか 友幸と組んでやらされると手柄を持って いかれそうだし面倒だなそう思って社長の 言葉を 待つすると社長の口から出たのはとんでも ない言葉だっ たお前中卒だったよなあはいそうです が俺は社長の言葉に頷く社長は俺を見て ニヤニヤする と中卒って負け組だよなと言ってきた俺が 戸惑っていると社長
は中卒の負け組は首 なと突然言って笑い出したのだえあ 首俺が思わず聞き返すと俺の横にいた友が が笑い 始めるはとお前いつまでこの会社にいるん だよ前の社長は学歴なんか関係ないって いうタイプだったけど今は違うんだぞ やっぱり学歴は必要なんだねえ 社長友之が社長にそう言うと社長も笑い ながら頷く俺は頭に血が登ったがなんとか 冷静に言葉を絞り出した 僕が担当しているスマホ決済のシステムは 社長は俺の言葉に 笑う問題ない卒のエリートが公認だからな うちの社員は学歴が低すぎる俺が社長に なった以上高学歴の社員を増やし会社の 売上も倍増させるんだお前みたいな負け組 うちには必要ないんだ よそれにあのシステムは友君が中心に開発 したそうじゃないかお前がいなくてもどう にでもなる よその言葉に友之が続い たまあハトに花を持たせてやろうと思って 表向きはハトが開発したことにしてある けど社長には本当のことを伝えてあるから なお前の追いたちがあまりにもかわいそう でこの会社にお前の居場所を作ってやり たかったんだよおかげで仕事もしやすかっ た だろうつまり実際には何の役にも立た なかった友之が自分が開発したと社長に嘘 を吹き込んでいたのかしかも俺のことを 思って表向きは俺が開発したことにして いると手の混んだ嘘もついて社長が友幸の 話を鵜呑みにしているなら友幸は優秀な エンジニアで同僚の立場も考えられる 優しい人間とでも思っているということか 腹は立ったが俺はだんだんとどうでも良く なってきたむしろこんな会社こっちから やめてやる俺は後先考えずそう決意したの だそして俺は精一杯の嫌味を込めてわかり ました勝ち組と頑張ってくださいねと言っ てやっ た俺はその日のうちに退職届けを出し会社 を後に するやってられるかそう言いながら家へと 帰った俺は家に帰るとようやく冷静査を 取り戻す明日からどう しよう俺は今更そう思ったのだでももう 戻れない俺はパソコンを開いて転職サイト を見ることにしたそこでふと気になって前 の社長の名前を検索してみる前の社長荒木 さんは退職後にアパレル関係の会社を 立ち上げたらしい俺は荒木さんのSNSを 見つけダメもでメッセージを送るすると
なんと一度会って話がしたいと返信が来た の だ翌日俺は荒木さんとの待ち合わせ場所に 向かうはと君連絡をくれてありがとう 荒木さんはそう言って親しげに話しかけて くれた俺は会社を辞めた経緯を話す荒木 さんはそんなことがあったのかあいつバカ だなと新社長のことを笑った実は新社長を 担ぎ上げる派閥が出てきて荒木さんは社長 を退任することになったのだそうだ今更 事実を知って驚い た俺はあ荒木さんが社長の方が全然良かっ たですけど ねため息をつきながら言うと荒木さんは 笑うだったらうちの会社に来てくれよやり たいことをやってはいるもののどうもいい エンジニアがいなくてね開発したい システムがあるんだけどうまくいってない んだ俺には願ってもないことだった詳しい 話を聞き俺は荒木さんの会社に転職する こととなる 転職してからは充実した日々を送っていた するとある日大きなニュースが舞い込んで くるは君あいつらやっちまったみたいだな そう言ってネットの記事を見せて来たのは 荒木さんだそこには前の会社が倒産する だろうという記事が書かれているこうなる と思っていた俺が退職してからあのスマホ 決済のシステムはろなメンテナンスがされ ていなかったのだ表向きは不具合の修正と してアップデート情報なども出していたが 一向に解消されない不具合もありさらに クレジットカード情報が流出するという 事故もあった俺の公認の印刷エリートが どんな人かは知らないが学歴だけで実績も ない人だったんじゃないかと思う友幸だっ てシステムの内容を理解していなかったし まともにメンテナンスできる人間がいない なんて倒産に追い込まれたって仕方ない だろうそう思っていると友幸から俺の スマホに着信があった最初は出なかったの だが何度もかかってくるのでとりあえず出 てみることにすると友幸が慌てた口調で 行って くるやと今どこにいるんだ会社が大変な ことになってる今すぐ来て くれ俺はため息をついたはあ何言ってる 俺は首になった身だ今更どうしろって言う ん だ俺は休憩室で電話をしていたのだが荒木 さんが入ってきて電話を変わるように ジェスチャーする俺がスマホを渡すと荒木 さんがは君に話があるなら社長を連れて これから言住所に今すぐ来いというそして 荒木さんは会社近くの喫茶店に俺を
連れ出したしばらくするとと長がやって くる荒木さんがいることに驚いていたが今 はうちの社員だからな立ち会いをさせて もらうと言って同席してくれた社長 はお前のシステムがポコだからうちの会社 は倒産寸前だよこれだから中卒になんて 仕事をさせるべきじゃなかったんだ今すぐ なんとか しろと言ってくる俺は静まってい怒が 込み上げてき た何言ってるんです かそもそもあれは友幸が開発したことに なってるんですよ ねま手に負えなくなって社長に本当は俺が 開発したって白場したんでしょうけどそれ で俺に責任をなすりつけようってことです よ ね友も自分が開発したなんてな嘘つくの ならそれなりの勉強でもしろよお前ごきが あんなシステム開発できるわけないしそれ すらも見抜けなかった社長もおかしいけど ついた嘘を本当にできるくらい勉強して いればこんな大事にはならなかった だろう荒木さんは厳しい顔付きで俺の隣で 頷いているが友幸と社長は俺を睨むだけ だ友幸の行動は図星だったのだろう 俺を睨む目つきが一層きつく なる俺を首にしたのはあんただし勝ち組の エリートが俺の公人でしたよ ねそれはどうしたんですかシステムの メンテナンスもできないんですかエリート なのにまどうせ学歴だけのポコだったって ことですよ ね俺はそう言って笑うと社長は唇を かみあいつはに任命したが最終的にそんな 責任負えないとか言って会社に来なくなっ た よと悔しそうに叫んだ俺と荒木さんは笑う しかなかっ た俺は中卒の負け組なんであんたたちの 勝ち組の会社とはもう関わりたくありませ んそっちだって俺みたいな負け組に頭下げ たくない でしょそう言うと荒木さんも笑って口を 開く は君の言う通りだお前は俺のことも負け組 だと言って会社を追い出したんだその結果 が倒産とは大した勝ち組だ な荒木さんが席を立ったので俺もそれに 続くそういうことなんでせいぜい頑張って ください ねそう言って喫茶店を出 たそれから1週間後案あの会はさん賠償 請求などもあり相当な負債を追っている ようで荒木さんの話によると会社の資産は
もちろん社長は家も売却したそうだ友幸は 今回の件で婚約者に婚約破棄されたとかで 泣きながら謝罪の電話が来 た友幸は嘘をついていたこともあり会社 から損害賠償を請求され倒産する前に首に なっていたらしい まあ今更謝られてもしょうがないしどうで も いい俺は荒木さんの会社で新しいシステム を開発し今そのシステムが普及している俺 はますます仕事にやりがいを感じている ところ だかずさんちょっと来 て仕事中の俺をわざわざ呼び出したのは 社長売り上げも悪いし料理人を若い層に 入れ替えようと思ってるんだよ ねと言ってくるだからあんたも来なくて いい から社長は俺に衝撃的な言葉を放っ た俺の名前はかず45歳の料理人だうちの 実家は農家で俺も昔は実家を手伝っていた ある時廃棄される農作物を見ていて少しで もそれを使かと思ったのがきっかけで俺は 料理にはまる家族においしいと言われると 調子に乗って料理をし新しいメニューも 作ったやがて俺は農作業よりも料理をする 方が小に合っていると感じ た俺が料理の道に進みたいと言った時家族 は反対もせずに背中を押してくれる俺は 専門学校を出て和食屋に就職しばらくする と俺の家が農と知っていた社長は仕入れ先 を相談してきた俺は実家や近所の農家を 紹介し無能薬野菜やブランド野菜を売りに して和食屋は売上を伸ばしてい た当時下っぱだった俺は勉強のために 仕入れ先に同行したこともあるすると俺は 意外にも営業活動が向いていたらしく 仕入れ先から乾いがられるようになった 代替わりした仕入れ先もあったががずっと 契約は続いているし新規開拓した農家も あるうちの店と仕入れ先は良好な関係を 気づいていたしかし数年前から外食産業は 売上が落ちうちの店も例外なく経営が悪化 していく社長はそろそろ引退しようかと 思うと言い始め俺たち従業員は転職先を 探そうかと思っていたのだがとある企業の 小社をすることに決まったそれならば従業 員もこのまま雇えるし経営も続けられる だろうという社長の判断だ俺たちは社長に 感謝し た社長は俺たち に今まで頑張ってくれてありがとう社長は 変わるが俺は君たちと仕事ができて誇りに 思うよという言葉を残し 引退その言葉に俺たちは感動し社長がい
なくなってもこの店の味を守っていこうと 決めたそれが半年前の話だ2代目社長に 就任したのは親会社から来たまだ30代の 森田今までは食品関係の部署で働いていて 親会社の社長の親戚らしい森田の性格は 最悪だっ たこんな料理でいいと思ってんのというの はのおりのセリフだうちは素材の味を 生かした薄味が定番なのだが森田はどうも 濃い味が好み らしくなんだこの味薄いなもっとちゃんと 味付けしろよと俺たちの料理を否定しかし ないのだ俺の他に2人の料理人がいるのだ が俺たちは頭を悩ませたお客さんは常連 さんも多く昔からこの店の味が好きで通っ てくれている現に社長の指示通りの味で 作った料理は一度注文されたらそれっきり うちのお客さんには受け入れられなかった のだそのことを何度も森田に伝えているの だが俺は社長だぞと言ってくる正直料理の ことを分かっていない年下の人間にこんな 大きな態度で文句を言われる筋合いはない しかしその相手が社長なのだからだ所詮 雇われの実の俺たちは反論できないのだ俺 たちは工夫を凝らして常連さんにも 受け入れられて森田にも納得してもらえる ような料理をいくつも作ったがそもそも 濃い味が好きで野嫌いな森田は文句を つつけるばかりだっ た森田は背脂たっぷりで濃い味の家系 ラーメンが好きらしくタバコを毎日2箱も 吸うヘビー スモーカー到底繊細な和食の味が分かる下 では ない俺はこの時点で独立をしようかとも 考え始めたがさすがに社長が変わって半年 で辞めるのもどうかと思い今のところ 思いとどまっている他の従業員も2代目 社長には不満があるがみんなで店の味を 守ろうと必死になってい たある日ホールがかり がさん今日森田長がわざわざ店の予約取っ てるんだけどなんだか知って ますと聞いてくる俺は何も知らないので首 を横に振った何かの打ち合わせとかかな そういったもののそれならば従業員に一言 くらいあってもいい気がするま森田の考え ていることは分からないし誰も森田と 世間話をするような中ではないので何も わからないすると夕方になりが女性を連れ てやってきた随分と派手な若い女性だ あまりじろじろと見るのも失礼だがうちの 和食屋の落ち着いた空間には似合わず ついつい目が行ってしまう森田はデレデレ でどうやら彼女らしいと料理を運んだ
ホール係りが言っていたちなみにその女性 は味が薄い和食屋なんてダサいと言ってい たそう だ俺たちは顔を見合わせてため息をつく もしかして森田は彼女に気に入られたくて うちの店の味付けを変えたかったの かそれとも一緒にいると味覚まで同じに なってくるのだろうかどちらにせよあまり いい影響ではなかっ たそれから数日後俺が調理場にいると森田 に呼び出された そして売上も悪いし料理人を若い層に 入れ替えようと思ってるんだよね と告げられ た売上が悪いのは外食産業全体の話だし それならばお弁当を作るとか持ち帰りがし やすいメニューを作るとか何かあるはずだ それなのに森田は店の味にケチをつつける けど店の売上を伸ばそうという提案は一切 してこないの だせめてSNSとかインターネットを使っ て宣伝するとかはどう でしょう俺は思いついたことを話したが 森田ははあSNSなんて信憑性のないもの 嫌いなんだよと切り捨てるそれでは他に 方法をと森田に信言しようと口を開きかけ たが森田の言葉の方が早かっただから あんたもう来なくていいから え俺は思わずポカンと口を開けてしまった どういうことですか 俺が食い下がると森田は鼻で笑うリストラ だよリストラあんた1番古株の料理人なん だろ店の伝統がどうこうって言うけど客が 来なきゃ意味がないんだよだからあんた みたいな古株を首にして新しい人間を 雇うあまりに唐突な展開に俺はついていけ ず顔をしかめてい たすると森田は ああ大丈夫あんたの後には俺の彼女が入る からと言って くる彼女ってこの間の女性のことかあの 女性は料理人なのだろうか一気にいろんな 考えがぐるぐると頭の中を巡る森田はそれ に気づいたよう でこの間俺が連れてきただろうあんたも見 たよな彼女料理研究家でって言うんだ いずれ自分の店を持ちたいって言ってるん だけどその実績作りにまずうちの店で働い てみたらって提案したんだそしたら彼女 すごく喜んでてやる気満々だ よと笑った俺は何も言えなかった人は 見かけによらないというしもしかしたら 彼女はものすごい料理研究家なのかもしれ ないでも味が薄いと言っていたらしいし この和食屋に会う料理が作れるのだろうか
不安しか浮かば ない何も言わない俺を見て森田はまた鼻で 笑っ たあんたね今までゆい環境で働いてきたん だろうけど会社っていうのは上司の命令は 絶対なんだよ俺は社長この会社の中で誰 よりも偉いんだおじさんにこの会社を任せ るって言われた時ついに俺が社長だって 思ったんだよ な話を聞くと森田は親会社の社長のおっこ だった森田は聞いてもいないことを話して くる和食屋の経営者って格式高い感じが するよな俺来年には彼女と結婚しようと 思うんだ俺が経営者彼女はそこで働く料理 人素敵なカップルだって言われること 間違いない だろ俺はにシを寄せてはあと答えること しかできなかっ たこの後も彼女の話が続きそうだったので 俺はとにかく俺は首ってことですねと念 押すと森田は笑いながら頷いた俺 は退職金はどうなりますと聞くと森田は ニヤニヤし ながらそんなハタ金ね払ってやるよこの店 を一進させるための必要経費だというそれ ならばと俺は思ったわかりましたお世話に なりまし た短い挨拶をする俺は気兼ねなく独立 できると思ったのだ俺は独立の準備を 始める前に今までお世話になってきた 仕入れ先を 回るかず君やめるのか よと驚く人が多かったので情を話した ほとんどの人は納得して くれもし独立するならまた声かけてよと 言ってくれるこの関係性は俺が気づいてき たものだ俺がやってきたことは間違ってい なかったと胸を 張る仕入れ先への挨拶が住み俺はふと気に なってSNSを開いた気になった情報は すぐに手に入れることが でき俺が知りたかったのは森田の彼女の 情報だ名前と店で検索をかけるとすぐに 引っかかる早速和食屋で料理人として働い ているようだ俺はその投稿を見て笑っ [音楽] たそれから半月後いきなり俺の携帯がなり 響く見覚えのない番号だ出ると思い出した もない声が怒鳴り散らし た今すぐ感謝に 来いそれは森田の声だった は俺はそう聞き返すと契約終了の電話が 止まらんお前がいないと会社が倒産する ぞと森田が怒鳴る俺は一瞬で状況を整理し て笑いが止まらなくなった俺の笑い声が頭
に来たのか森田はますます大きな声を 出す何を笑っているんだ早く 来いお前みたいなフカどうせ転職もできて ないんだろうさっさと来手伝いをさせて やる からその言葉に俺はつもりにツモった不満 が爆発した笑うのをやめ携帯を握り なすは貴様がリストラしたんだろ黙れ こぞするとじきの向こうからはう ううという気の抜けた声が聞こえてき [音楽] た雇われている時は貴様は確かに社長だっ たでも今はどうだ俺はすでに他人だよ しかもこっちは年上だ年齢だけでどうこう 言うつもりはないが少なくとも年下の他人 からそんな言葉でのしられるのは気に入ら ない 今まで森田にこんな口を聞いたことはない がこれが俺の本音だ俺は続け た俺が会社に行くことは混練罪ない用事が あるなら今から言う場所に貴様から 来いそう言って俺は住所と時間を告げて 電話を切ったランチタイムも終わった頃 見覚えのある人物が司会に入る近づいてき たのは森田だ これ はと驚いている森田に俺は俺の店だけどと 言った俺は今キッチンカーで弁当屋を始め たのだ最初は和食屋を目指していたが今 需要があるのは弁当だ以前から気になって いたキッチンカーを用意して移動型の弁当 屋を経営している森田は一瞬驚いた様子を 見せたがすぐに俺を見下してき た弁当屋だこんなの物珍しさで買いに来 てるだけだろすぐに赤字になる ぞ俺はその言葉を 聞き流す昼間はオフィスが夕方には住宅地 の方へ移動するから固定客もかなりついて きた悪いけどあんたのとこで働いていた時 よりも稼ぎはいいで何のよう だは一瞬眉を潜めたがいつもの王兵な態度 で電話で言った通りだほとんどの仕入れ先 が契約終了だと言ってきた理由を聞くと お前がいなくなったからだって言うんだ 1度は言われた通りに契約を切った仕入れ 先もあったんだがそこの野菜がないと料理 が作れないとか言われてなまた契約して ほしいと言いに行ったら門前払いを食らっ たどうにかして くれと言って あまりの言分に俺は笑ってしまっ たこっちも電話で言った通りだ年下の他人 にお前おりされる筋合いもない分かるか 貴様とは他人なんだよそれに仕入れ先だっ てほとんどが俺のツだ9割と言ってもいい
だろうな残りの1割は仙台社長の古くから の付き合いでそういった仕入れ先がある からこそあの和食屋の味が出せていたんだ まあ仕入れるよはさすがに減ったけどうち の弁当には使わせてもらってるみんな心 よく契約してくれた よ森田は目の色を変えた全部お前の仕組ん だこと か俺は森田を見下し たはそもそも俺を首にしたのはお前 だろ森田は唇を 噛むを首にして彼女を雇ってとんでもない 料理ができたみたいだ な俺はそう言ってスマホの画面を見せ ながら笑うそそれ は森田は顔色を変え たこれはお前の彼女が作ってSNSに載せ た写真だわとよの融合だのなんだの書いて あるが見た目も悪いし味付けも悪そうだ 少なくとも素材の味は全く生かせてない だろうなこんなのをあの店で出しているの かそりは客足も遠のくだろう よ俺がそう言うと森田は愕然と するそんな彼女俺がSNS嫌いだからやっ てないって言ってたの に森田のつぶやきは俺の読みとりだった まなの名前と和食の名前で簡単に見つけ 出せたのに森田と思われる人物の悪口まで 書いてあったの だ以前森田はSNSが嫌いだと言っていた しもしかしたらまながSNSをやっている のを知らないもしくはまなが隠しているの だろうと思ったのだちなみにまなの投稿を 遡ると確かに多少料理はできるようだが 料理研究家というのは名ばかりの素人の ようだと店のキモは残っている料理人が何 とかやっているの だろう俺は森田に画面を見せながら言っ た料理研究家なんて名ばかりみたいだな それとどうやらお前は彼氏じゃないらしい ぞ は森田は顔を上げてスマホの画面を凝視 するそこには彼氏とデートと書かれた投稿 にとは似ても似つかない若い男性との写真 が載せてある俺がこの投稿を見つけた時 面白くなってしまってまなみの動向を探っ ていたので ある馬食屋はダサいとか味が薄いとかケチ はつけられたがまな自身に何かされたわけ でもないし恨みもないむしろ森田を 落とせるネタを提供してくれて感謝したい くらいだ森田は嘘だ来年には結婚しようと と言い出したので俺はそれを遮っ たそれってお前が勝手に行ってるだけじゃ なく
て森田は一瞬止まってスマホを取り出した まなみに電話をかけているよう だ そしてまなみ俺ってお前の彼氏だよなと 大きな声で言う とへえ何て のとまなみが言っているのが聞こえて しまった しかもブランドバッグでも何でも買って やった だろうという森田にはあ勝手に貢いできた だけじゃ ないというまなみの声も聞こえてき た俺は笑いをこらえる結局まなは森田と縁 を切り和食屋の仕事もやめると言ってきた らしく森田は俺の目の前で絶望している俺 は森田に言ったお前がもっと従業員や 仕入れ先を大切にできる人間だったら結果 は違っていたんだろうけどなこれから もっと大変なことになると思うぞわざわざ ここまで来たんだからせめて俺に一言謝っ ていったらどう だすると森田は俺を睨んでふざけるなお前 こそすぐ赤字になるからな と言って立ち去っ たその後和食屋はまた琢磨に閉店に 追いやられた料理人もホール係りも森田の 改まるない態度に一斉に退職をしたからだ ちなみに料理人の1人は他の店に転職もう 1人は今俺の店で一緒に働いて いる森田は店を潰したことを親会社から 相当怒られたらしく見返してやりたいから 自分で飲食店を立ち上げるとなぜか俺の ところにやってき た俺がいつから経営するからお前は料理 だけ作っていればいいんだと相変わらず上 から目線な態度で俺に言ってきたの でお前は経営者には向いていないもしどう しても飲食店を経営したいのならまずは 飲食店でアルバイトでもして やり直せと言ってやった当時よりも 痩せこけてみすぼらしい格好だったので もしかしたら食べるものにも困っているか もしれないが自業自得だその後の森田の 行方は誰も知らない俺の店は反響が良くて 繁盛しているキッチンカーで必要なところ にいつでも移動できるのが 楽しいさて今日もお客さんを笑顔にできる 料理を作るとする [音楽] かうわそのどこから借りてきたんだよ同窓 会で見はるなんてばっかじゃねえ の俺が同窓会の会場に足を運ぶとあいつが 馬鹿にしてきたあれから何年経ったと思っ てるのか変わらないなとため息を
つく俺の名前はまや今年で30歳だ両親と 弟の4人で暮らしている中学の同窓会が あると聞き俺は久しぶりに友人に会えるの を楽しみにしていた実は中学の頃に両親が 事故に会い俺は高校進学を断念して働きに 出たので中学卒業後に友人と会う機会が 少なかっ た俺と弟の通う中学校は私立で学費が高く 当時俺は同系列の高校へ進学が決まってい たけどとても通える状況ではなかったのだ 俺が中3の夏母はいつも通り父を車で迎え に行ったそして両親の乗った車は飲酒運転 の車に突っ込まれ両親は救急車で運ばれる 幸い両親は命は助かったものの入院が必要 だっ た俺と弟は親戚に助けてもらって生活はし ていたけど母はパートを辞めることになっ たし父も怪我がひどくなかなか仕事に復帰 できなかったので今までよりも貧乏な生活 になったのだ弟もいたし俺は進学を諦め 仕事を始めた中卒の俺を雇ってくれたのは 和食料理屋のオーナーだ職種なんか関係 なく仕事を探したけど中卒で取り合って くれるところはほとんどなくなんとか話を 聞いてくれたのがここのオーナ 境遇に道場はするけど仕事は仕事だと言わ れたその時の俺には厳しい言葉だったけど この言葉は今も俺の中で大切にして [音楽] いるある日仕事を終えて家に帰ると電話が 鳴っ たまさや中学の同窓会のお知らせ来 た電話の相手は幼馴染みの み両親が事故にあった時は同じクラスで家 も近いから随分と心配してくれたものだ 宮子の両親にも助けられた今でも家族 ぐるみの付き合いをして いる同窓会の会場はよく知っている場所 だ当日は仕事を終えてから会場に向かった 予定よりも仕事が押してしまったので ギリギリで会場に入りみを 探す会場を見渡すとみ子が女子たちと話し ているのが見え た今声をかけなくてもいいかと思い会場に 足を 踏み入れるすると誰かが俺に声をかけてき たおいもしかして まさや振り返るとなんだかニヤニヤした顔 の男が立って いる成長してはいいがこの顔は確実に あいつだああ友久しぶりだ な友幸は中学で3年間一緒だった やつ親が大企業の役員で昔からそれを鼻に かけてい た今はコ入社で親と同じ会社に勤務して
いると かみが言っていた気が するでは同級生ではあるが友達ではないと いう位置付け だこいつが俺に話しかけて来たのは懐かし たからなんかじゃないそう思った 瞬間うわそのスーツどこから借りてきたん だよ同窓会で見えはるなんてばっかじゃ ねえのと友が言うほら思った通り だまやって中卒の貧乏人だろうそんな ブランドものスーツ持ってるわけねえよ な友はそう言って笑ったこいつは昔から そう人をバカにしていないと気が済まない 性格なんだ俺が進学しなかったことは もちろん知っているし友幸の目には貧乏人 の俺が無理してブランドスーツを着てきた と写っているの だろうお前中卒で何の仕事してるわけ そもそもちゃんと働けてんの一流大学を出 て大企業に務めてる俺には中卒の生活 なんて全く想像できないから な友はニヤニヤしながら行ってくる俺は 呆れながらも返答したそりゃ俺にだって友 の生活なんて想像できないよそうだ [音楽] な嫌みを言ったつもりだったけど友の顔は 変わら ないで何の仕事してるんだ よ俺の仕事を聞いてまた馬鹿にしたいん だろうでも無視してもそれはそれでめんど くさくなるだけだ ああ今はレストラン でと言うとがのの言葉を遮った飲食店うわ ろな収入じゃない だろう人の話も聞かずに見下してくる俺が 口を挟む余地もなく友行は言っ たそれって給料いくらくらい生活できてん のニヤニヤしながら言う友行に俺はいい 加減苛立ち始めた 200万くらいか なぶっきらぼうと友幸は爆笑し 出す 200万円そして周りにいた同級生に 向かっ てみんな聞けよこいつの年収200万だっ て俺の4ヶ月分の給料 じゃんと言った周りはざわつき 始めると一緒になって笑うものひそひそと 隣と話すもの哀れんだ目で見てくるもの 反応は様々だが俺に注目が集まってしまっ たそんな中みこが俺に気づいてこちらに 近づいて くるちょっと友之まさや は何かを言いかける都を俺は制したすると 友幸は
別に俺はまさやをいびってるわけでもなん でもない だろうただまやの給料があまりに衝撃すぎ て思わず大きな声で言っちゃったって だけと いうみや子は呆れ顔でため息を つくすると友之はみに向かっていった こんな底辺庇う必要ないだろそれよりも みこちょっと見ない間に俺に似合う女に なった な友之はみの肩を抱こうとするとその手を みが払いのけるそういえば昔から友之はみ のことを好きなそぶりがあったけどもしか してまだ好きなのかみは気が強いから俺が 助けに入るまでもなかった30歳にもなっ て人のことを馬鹿にしかできないなんてさ ね昔からそこだけは変わってないわ ねみがそう言うと友はニヤニヤと 笑う本当のこと言ってるだけだろなあ みや子この後暇だろ2人で飲み直すぜ俺の 誘いを断る女なんていないから さ全くすごい自信 だはすぐに断ったがは いい加減見ていられなくてやめとけよ嫌 がってんだろと俺は間に入った友幸は俺を 睨み舌打ちをしてその場を 離れる友幸がいなくなると俺は何人か昔 親しかった友人を見つけ楽しい時間を 過ごした誰も俺の給料の話なんて気にして いない話題は転換され それにしてもよくここのレストラン 貸し切りにできたよ なと友人が言うと幹事が答え たそうそうここすっごい人気だから半年 くらい前から予約してたんだよ同窓会の 幹事やるなら場所選びも大事だろみんなに 褒めてもらえたくて事前に予約してたんだ から な胸はっていう友人に同窓会の感も大変だ なと思いながら友人と一緒に頷い たあっという間に時間は過ぎそろそろ同窓 会も終盤だするとこの店の店長が幹事の ところに会計の伝票を持ってやってき た本日は当店をご利用いただきありがとう ございましたああいえいえこちらこそ とても美味しい料理をありがとうござい ますこの後デザートをお持ちしますのでお 待ち くださいそう挨拶をしていると友幸がその 場にやって くるあんたが 店長失礼な物言いに俺は止に入ろうと思っ たが友行は続け た俺大企業に務めてるんだ今度会社の行事 でもこの店を使ってやる
よ店長はわずかにむっと するしかしそこは高級店の店長だ感情抑え ているのだろうにっこりと笑ってよろしく お願いしますと辞儀をする友之はニヤニヤ し ながらこれ俺の名刺この店予約取れない ことで有名だけど俺が連絡したら予約 キャンセルしてでも入れてくれよ一般人と 大企業の社員どっちが大事かなんて明白だ だろという店長はやわと断っているが友幸 は聞か ない俺は見ていられなくて間に入った友幸 やめろよそんなことできるわけない だろうすると友之は俺を一別 するあのな俺はお前とは住む世界が違うの お前はこういう高級な店来たことない だろう 店長の前でも俺のことを見下してくる 友之さすがに俺も頭に来ていると店長が口 を開い たまや さん店長が俺の顔を見て驚いている俺は ごまかすように笑ってあすみません同窓会 でと言うと店長が慌て 始めるああ言ってくださいよそれなら特別 なデザートもご用意しますオなもちろんお 題は結構ですよ えその言葉に友之や周りの同級生は驚いた 顔で俺を見て いる実は俺はこの店のオーナーで他にも 系列店の和食料理店を3店舗持っている俺 は中学を卒業して雇ってもらったオーナー の元で年修行を積んだ最初は料理なんて 全く分からなかったけど接客や料理の楽し さに目覚めオーナーには厳しく指導して もらった独立したのは5年前そこから俺の 店は急成長しついこの間3店舗目を オープンさせたばかりだえどういうことだ よ友之が結晶を変えて俺の胸ぐらを掴んで くる俺はその手を払い のけどうってそのままの意味だけど俺この 店のオーナーなんだと言ったすると幹事の 友人 もマジかよだったら言ってくれれば予約の 相談したの にというあごめんこの店を予約するなんて 知らなかったし言うタイミングなくて 俺が申し訳なく思いながら言うとカジは 笑ったはそりゃそうだなまさやとは連絡 取れてなかったからさこんな立派な店の オーナーなんてやる な友人も続い て本当だよお前すごいじゃんと言って くれる周りがまたざわつき始めた友之は唇 をかみ
お前給料200万だって言っただろう がという俺は笑った ああ月給にするとそのくらいか な別に俺は張り合うつもりなんてないし 収入で人間性が決まるとも思っていない しかし友幸は違うようだふんと鼻を鳴らし て友幸は言った そうだな俺なんて月給にしたらその倍は あるから なすると周りから少しずつ笑いが起こる 友之が軽減そうな顔で周りを見渡すと都子 がつつかと歩いてき たあんたさっき200万は俺の4ヶ月分と か言ってたわよねそれってつまり月給 50万ってことでしょどんだけサバ読ん でんのよ 宮子が笑うと周りもそれに釣られて 吹き出し友之は真っ赤な顔して怒り 出すうるさい俺はチも名誉もあるんだ月給 200万なんてすぐに越してやるから なだから俺は張り合う気なんてないのにな と呆れていると友の名刺を見ていた店長が 口を挟んだ あああなたあの会社の役員の息子さんでし た かそう言われて友之は店長を見てにやりと するやっと分かったか俺の偉大さ が店長はうんうんと頷き ながら少し前にご利用いただいたんですよ もちろん正式にご予約いただいたんですよ それでこ入社した息子が使えなくて困って いるって話をしていましたね と言った友は信じられないといった顔で 店長は見て周りはぷっ吹き出している俺は 止めればよかったと頭を抱えたこの店長腕 は確かだし性格もいいんだけどこういう 天然なところがあるんだしかし今思った ところでもう遅い会場では友が笑い物に なっているするとのスマホが た父さんから だそう言って友之は電話に出たがその瞬間 電話口から怒鳴り声が聞こえてくるいつ 戻ってくるんだ約束の時間は過ぎている親 のメツを潰すなとおそらく父親が怒鳴って いるのだろうそしてお前は首だ感動だと 言って一方的に電話を切ったようだ友幸は 青い顔をして立ち尽くす 周りにもその内容が伝わり笑い声が響き 始めた友之は真っ赤な顔をし てうるさい何もかもお前のせいだと俺に 詰め寄ってきたなんでだよ俺はため息を つくあのな俺はお前に何も言ってない ぞそもそもお前が俺を見すためだけに給料 なんて聞いてくるからだろ俺は自分が 間違っているとは思わないそれに俺が
ブランドスーツを着てるのもここに来る前 にお客様のところに寄ったからで借り物で もなんでもない俺の給料で俺が買った スーツ だ俺の仕事を知っているみや子は自慢げに うんうんと頷いている友之はゆでダコ みたいに真っ赤になってででも俺とお前で は格が違うんだよ と わめく俺は冷静に行っ たそうだな俺はお前みたいに学歴や見た目 で人は判断しないことにしてるそれにお前 みたいに親の七光じゃなくて自分で努力し て掴んだ地位だでもこういう立場になって も周りに感謝を忘れないようにしてるし人 を見下すなんてもっての他だ よ友人は俺の肩を 叩くまさやは全然変わってない な漢字も反対の肩を叩い て昔から努力って言葉が似合ってたもん なと言って笑うので俺も笑ったしばらく 会っていなかったのにこうして俺の肩を 気軽に称えてくれるような友人でよかった 俺はなんだか久しぶりに家族にったかの ようにほっとしてしまうかの外にされた 友幸はまた怒り始めたかと思うと俺たちを 見下してき た友情ごっこかよダサいんだ よそう言って友幸はなぜかみや子の手を 引いた帰る ぞみや子は突然のことに困惑してえ えと声を 出すさすがに俺は頭に来て友の腕を掴ん だ人の婚約者に何してんだ よそういうと友之が目を丸く する はあ周りの友人も俺の顔を見るみや子は顔 を赤くして俯いた俺たち今度結婚するん だ俺たちは完成に包まれた うこうなるから言わないでって言ったの に赤い顔をやっとの思いであげたみや子俺 はごめんと謝ったけど思わぬところで友人 にも報告ができてよかったと思うお めでとう 友人がまた俺の肩を叩く友之は覚えてろよ とチプな捨てゼリフを吐いて会場を 飛び出したしかしその姿は誰も見てい なかった 後日同級生の友人から友幸は会社を首に なったらしいと聞く何でも友行の態度が 悪くてクレームが多く何度言っても改善さ れなかったそうだしかもそれで他の会社の 役員を怒らせたとかで大問題になった らしい友幸は実家を追い出されたそうだ これで平和になったかと思ったがある日
仕事を終えて店を出ると友幸が待ち伏せを してい た就職活動はうまくいかないし誰も雇って くれない友達のよしみで雇ってくれ給料は 40万で我慢する からと懇願してくる俺は冷めた目で見ては 何言ってんだよ40万って月給お前に そんな給料払うなら他の優秀な主婦を雇う よ年収なら考えてもいいかもしれないけど なそれに俺友達だなんて思ってない からと言って相手にしなかったら友幸は がっくりと肩を落として去っていっ た他の友人のところにも同じように回って いるらしいがもちろん誰も雇う気はなさ そうだ友幸は一瞬誰か分からないほど みすぼらしい格好していたので生活は随分 苦労してそうだまあ自自得だな俺は連絡先 を知らず疎遠だった友人たちとあの同窓会 で連絡先を交換したので今ではたまに飲み に行っている今度の俺とみの結婚式にも 出席してくれるようだ結婚式といえば俺の 両親が楽しみにしすぎていて毎日落ち着か ないまあ両親が今も元気でいてくれるなら それでもいいか俺ものディング姿が今から 楽しみ [音楽] だ今年の新入社員も高卒かそろそろ新入 社員を迎える時期だ彼らの履歴書を見 ながら私の上司がため息をつくこの人は いつもこう だ私の名前はなお31歳の会社員だ高校を 卒業して就職し5年前に転職して今の会社 に来たこの会社はIT関係の会社で経営人 は比較的若く社長も45歳だそうだ基本的 に周りの社員にも恵まれていると思うが どうしても会わない上司がいるそれは同年 の神だ役職は部長で私の上司で高校の同級 生でもある神田の父親は市議会議員で昔 からそれを鼻にかけていた同じクラスでは あったけど性格も合わないから仲良くも なかったそれがどうして転職先であって しまったのだろうしかも相変わらず人を 見下すのが大好きだ前は親が議員だと自慢 をしていたが今は学歴マウントを取り たがる俺は有名大学卒業だけどここの社員 は高卒が多いといういうのが口癖だ確かに 高卒が多いが社長や役員がヘッド ハンディングしていることもあり優秀な 社員が多いと思うむしろ仕事ができないの は神田の方だなぜ部長なんていう ポジションにいるのか疑問に思うこれは私 の推測だがここでも議員の父親のコが働い ているのではなかろうか私はあまり関わり たくないんだけど内でわれいは話す相手が いないようでよく私に話しかけてくるこの
俺が話しかけてやってるんだからという 態度がまたいらつくが一応上司なので 当たり障りのない対応をしているそして 今年も新入社員を迎える季節になった高卒 の人も専門学校卒の人もいる中には他者 からのヘッドハンティングの人もいたそれ を分かっているのいないのか神田は学歴 だけで今年の社員も高卒かどうして俺 みたいな優秀な大卒を雇わないのかねと ため息をついたそれはあなたみたいな学歴 だけの人間よりも優秀な人がいるからと 言ってやりたいがわざわざ揉め事を起こす のも面倒だそれに何よりわざわざ話したく もないので神田の独り言だと思い込んで私 は無視をした新入社員は優秀な人たちだっ た特にヘッドハンティングで入社した29 歳だという陽介君は評価も良く周りとも うまくやっている神田はどうやらそれが気 に入らないらしいなおあいつ何なの神田は 私に気安く話しかけてくる高校時代に名前 で呼んだことなんてないのになぜかここに 来てから下の名前で呼んでくるはっきり 言ってそれも気に入らない遠回しにやめて ほしいと言ったこともあるが別にいいだろ それに俺お前の上司だからと言われて しまったそれからも神田はあいつ高卒の くせに生きと陽介君のことを目の敵にし 始めるでも周りは神田よりも明らかに仕事 のできる介君に好意的だしも神に同調する 人はいないもちろん私もそうなんだけど 神田はなぜか私は自分の味方だと思って いるようだ面倒なので相変わらず私は神田 に関わらないようにしているところがある 日部長の確認が必要な書類を担当すること になったネチネチ言われるのも嫌なので 完璧に書類を作成し部長つまり神田の ところに提出に行く神田は書類を手に取っ てまあいいんじゃない高卒の割には頑張っ たじゃんあとは俺の方で直しておくからと 言った今高卒とか関係あるそれに直される ような書類は作っていない頭に来たけど 言い返しても意味がないと思い私は黙って その場を離れたしばらくして休憩室に コーヒーを飲みに行くと神田の怒鳴り声が 聞こえてくる私が驚いて声のする方に 近寄ると神田が陽介君を怒鳴りつけていた 高卒なんてそんなもんなんだよ全く使え ねえな神田の声が響いている私がそれを 止めようとして近寄ると陽介君が言い返し 始めた今学歴の話をする必要がありますか それにこれは社長に頼ま案件で僕に一任さ れています部長は違うお考えをお持ちかも しれませんけど僕が責任を持ってやります ので任せてください神田の親が議員という ことは社内でもほとんどの人が知っていて
何かあると親の名前を出してくるから神に 反論する人はいない陽介君はそれを知ら なかったのかもしれない案の定神田は俺の 父親が議員なのも知らないのかそこは親父 の繋がりがあるところなんだから今すぐ 変更しろよと言っている陽介君は続けてだ から何ですか学歴とか親とか関係ないです よねと言い出したので私は慌てて止に 入ろうと近づいたすると神田が私に気づき なおお前はこんな高卒なんかより俺の味方 だよなと言ってくる意味がわからない そもそもなんで揉めていたのかも知らない のだ私がきょとんとしていると洋介君が 軽く事情を話してくれたどうやら洋介君の 任されているプロジェクトの取引先を別の 場所に帰ろと神田が言ったらしい変更先は 神田の父親の知り合いのところということ だそうで神田はその成果をあげて手柄を 横取りしようという胆かもしれ 私はため息をつき神田に言った部長これは 社長が彼に任せているプロジェクトです それにコなんてなくても彼なら成功させる と思いますよ私が言い返すと思わなかった のか神田は驚いた顔をするお前俺に逆らう のか逆らうも何も正論を言っているだけ ですからそう言うと神田は笑い始めた今日 は偉く他人行儀だなさては焼きもちだな俺 がさっき女子社員と話してたのが気に入ら ないんだろうその言葉に私は鳥肌が立った しかも神田は私の髪に触れてくる機嫌 直せよ私は思わずその手を払い後ずさった 全くそんなことはない盛大な勘違いだ 気持ち悪いからやめてほしい 私は思わず上司ということを忘れて全く そんなことないなんか勘違いしている みたいだけどあんたのことなんて何とも 思ってないからねと言ってしまった神田は 私の方を意に見て笑いながら休憩室を出て いく私は陽介君に実は神田とは高校の同級 生だということ何か勘違いされているよう なことを説明した俺のせいですみませんと 言われたが私は首を横に振るこれを きっかけに私は陽介君や同僚に神田の セクハについて相談をしたその夜あれだけ はっきり言ったのに神田から連絡が来た 食事の誘いだ断るといつなら大丈夫かと いう私プライベートはなかなか忙しいん ですそう言うと神田はしいって今日だって ダーツバーに行ったよな暇だからそんな ところで時間潰してるだけだろと言って くる私は青ざめたどうしてそんなことまで 知っているのか私はダーツが好きで 行きつけのダーツバーがあるそこで友達も できたから仕事が終わるとよくそこに行っ ているでも会社では話したことはないもし
かして後をつけられたのかそれ以上は考え のも怖くてとにかくあなたと食事に行く 時間なんてありませんと言って電話を切っ た翌日神田に会いたくはなかったけど仕事 を休むわけにはいかない仕方なく出社する と神田は怒りながら私を呼び出した俺から の電話を一方的に切 るってどういうことむすっとしながら行っ てくる業務連絡ではなかったのでと冷たく 対応すると田は盛大なため息をついた そして昨日私が提出した書類を出してくる これ先方から却下されたからお前責任 取れよなえどうして先方の意見も取り入れ た完璧な書類だったはずそれがどうして 却下なんて話になっているのかこの取引が なくなると会社への損害もかなり出る だろう私は頭が真っ白にになった何も言え ずに立ち尽くしていると介君がやってくる 部長これお願いします神田は私に書類を 突き返し陽介君の方へ向く私は突き返され た書類を持って自分の席に戻ったどう しようその思いだけがぐるぐると頭の中を 回っているするとしばらくして神田の席 から戻ってきた陽介君に呼ばれた書類を 持ってくるように言われて休憩室に 連れ出されるそれ本当になおさんが作った 書類ですか陽介君の言葉の意味が分から なかった俺前に部長に書類を勝手に 書き換えられてミスを押し付けられたこと があるんですよそう言われて私ははっと するそういえば神田は直しておくと言って いたもしかして私が書類を確認すると介君 の言ったように書き換えられていたこれで は先方が納得するはずもないでもどうやっ てそれを証明したらいいのか私はその夜他 の同僚にも声をかけ飲みに出かけた個室 居酒屋に集まった私たちは作戦会議を 始める思った通り神田から仕事の妨害をさ れたのは私や介君だけではなかった私たち は作戦を立て居酒屋を出る帰りは方向が 同じだった陽介君が送ってくれたすると家 に帰ってから神田から電話が来るあの高卒 と2人で飲んでたのかどういうつもりだ 電話に出るなり怒鳴られた会社のみんなで 飲んでたの私が誰とどこで何しようと あなたには関係ないでしょうそれにもう こういう電話はやめてくれないそうそう 言っても神田には話が通じない明日の会社 の飲み会に来るでしょそこで話しましょう 私がそう言うと神田は笑った高卒の侵入 社員の歓迎会なんか行くかよ歓迎なんか 全くしてないし時間と金の無駄神田はまだ 何か話したそうだったが私は電話を切る そうですかじゃあまた翌日仕事が終わると ほとんどの社員が予約してある居酒屋に
移動を始めた私も同僚たちと一緒にすぐに 移動する先に居酒屋に着き他の人たちの 到着を待った社長も来てこれで終わりかと 思ったらなんと神田の姿が見える神田は私 のとろに来てお前が言うから来てやったぞ とにやりと笑う歓迎なんてしてないけど お前とせるから来たんだ続けていう神田に 向かって私は言ったえ何言ってるんですか 今日は部長の別会ですよすると神田は一瞬 の真の後はと間抜けた声を出したそこへ 社長が歩いてきてみんなが注目する朝礼で も朝礼の前に2人きりでも言っただろ君を 解雇することに決めたから歓迎会と君の別 を兼ねるって主役が来てくれてよかったよ 神田は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした 私は神田に向かって朝礼の間ずっとつまら なそうにスマホをいじってるから大事な ことを聞き逃すんですよあなたが私たちの 仕事を妨害したことは全て社長に報告済み です昨日の書類あなたが書き換えましたよ ねという神田は否定してくるが私はノート パソコンを取り出して画面を見せながら 言ったこれが私の作ったものこっちが あなたが書き換えたものです神に提出する 前のデータは私のパソコンに保存してあっ たのでそれを証拠として提示する陽介君も 前に出てきて自分の妨害された仕事を説明 した他の同僚たちもうんうんと 頷く私は神田に向かっていったあなたは 私たちの信用を落としただけでなく会社に 損害を与えていますそれに私にしてきたの はセクハだしストーカー行為に当たります あなたがかけてきた電話の内容も録音済み ですから他の同僚も部長がなおさんの髪や 体に触っているのも証拠とってあります からねという私は神田のセクハを同僚に 相談していたので神田に呼び出された時は 同僚が後をつけて動画を撮ってくれていた のだ神田は事態を理解したようだけどなぜ か余裕の表情をしているそれで俺を訴え ようっていうのお前ら俺の父親が誰だか 分かってるよな俺を首だって社長会社の 土地の持ち主誰だか忘れたの私もつい数日 前まで知らなかったがももうちの会社の 土地は神田の父親が持っていてそれを社長 が買ったらしいその交渉の中で息子を雇っ てほしい役職を与えてほしいと言われた そうだ社長は土地を買うことを優先させ それを了承しただからこんなポコな部長が 出来上がったというわけだそれを知った私 は神田に向かって口を開くこの間の書類も 私は先方の要望をきっちり盛り込んだそれ なのにあなたがわざわざ戦法の要望した 部分を削ったんだからそれは先方に却下さ れるでしょう仕事もまともにしないのに足
を引っ張るだけの人なんて解雇されて当然 よそれにセアラもそう何を勘違いしていた のか知らないけどあなたのしたことは セクハラだし代謝した私の後をつけていた のはストーカーでしょダーツバーまでつけ られてるとは思わなかったわ言っておく けど私はあなたに行為を抱いたことなんて 味人もないんだからねそう言うと周りの 社員も笑ったストーカーなんて初めて見た よ仕事できないだけじゃなくてセクハとか 最低だな私も笑いながら高校の同級生に 聞いた情報を追加するそういえばあなた 学歴を自慢してるけど裏口入学だったって 噂じゃないしかも卒業じゃなくて中隊だっ てってそれって学歴詐称でしょうすると 神田は慌てだしち違うあれは父さんが勝手 に俺は行きたくなくてと言い訳を始めたが それは私の言ったことを認めたということ だろうそして社長がもう一度口を開いた 確かに会社の土地は君の父親に言って もらったが俺が正式に購入した土地だ君を 雇った後の条件までは何も言われてないし もう十分に義理は果たしただろうそういえ ば君は家に帰らなくて大丈夫かすると神田 はイライラした様子ではえと言ったそこへ 陽介君がスマホの画面を見せながら 教えるあなたのお父さん大変なことになっ ているみたいですよその画面には神田の 父親が不正疑惑で操作されているという 記事が表示されている神田は一気に青め フラフラしながら居酒屋を出ていった実は 陽介君は社長のいこで神田とのトラブルは 筒抜けだった私たちが作戦会議をした後も 陽介君が社長に連絡すると社長は謝り ながらきっぱりと神田を解雇すると言った 社長は神田の解雇を前から考えていたよう だ神田が引き起こした取引先とのトラブル を解決したら解雇する予定だったそうで ようやく全ての関係が修復できたから介護 に至ったというわけだそれで急遽神芸会と 別会を一緒にすることになった社長は朝礼 の前にも神田を呼び出し解雇のことを伝え たらしいが神田は絶対に首にされるはずが ない冗談だと思っていたようだどういう 思考回路なのか理解不能だ社長は後日会社 に多大な損害をを与えたとして神田に損害 賠償を請求したという私は社長に紹介して もらった弁護士を通して神田にセクハの 慰謝料を支払ってもらったその後神田から の接触はないが父親は議員を辞職し言ば 売り払うれたようだ高校の同級生によると 遠方にある母親の実家に引っ越したという 社長は社員に向かってこれからも会社の 発展に力を貸してほしいと頭を下げた私は これからもこの会社で頑張っていこうと
思うそれからつい先日陽介君から交際を 申し込まれ今は結婚を前提に付き合いを 始めた実は陽介君もダーツが好きで今は 行きつけのダーツバーに2人で通っている 仕事もプライベートも今まで以上に充実し て楽しい日々 だ バカな奴もいるもんだ な休憩中上司の木村さんがスマホをいじり ながら 笑うなんですかと私が覗き込むと木村さん はSNSの画面を私に見せてくれ たそこには学習塾でアルバイトをしている 学生が自分の制度たちの悪口を書き込んで いるその学生は本名こそいないが大学名や 自撮りの顔写真は載せていたのであっさり 本名を特定されて炎上してい たしかも見てよこれこの学歴もったいない よ なそう言われてよく読むと有名大学に在学 中の学生だった工学歴でもいるんですね こういう人 は私は29歳の会社員だ今年から配属先が 変わって人事の担当になり今は上司の木村 さんに色々教わっているところ だ木村さんは私の一回り上だけど作で 優しい人だから私も気兼ねなく質問が できるしそれでいて的確な判断をして くれるからとても 心強い履歴書と短時間の面接だけでその人 隣を見極めるのはなかなか 難しいこれから卒の面接をしていく時期な ので私は緊張の毎日を送って いるある日私は5人の就活性の面接を補佐 することになっ た事前に見せてもらった履歴書を頭に 叩き込むこの履歴書を元に面接を行うので 誰がどういう経歴なのかは事前になるべく 覚えるようにしてい たその中に工学歴の就活性がいた 木村さんこの子T代ですってT大なんて 有名大学だしうちよりももっと大企業を 受けそうなものなのにそう言うと木村さん は 笑う確かにそうだけど随分はっきり言うな うちだってそこそこ大きい企業だぞ私は はっとしてあすみませんそういう意味では と慌てて取りろったが村さんは私の様子を 見てまた笑っ た学歴は1つの目安にはなるけど結局は それだけじゃないからな高卒だって優秀な 人材はいるし逆に工学歴だって社会人とし ては1年生になるんだから学歴だけで判断 するのは良くない ぞ私はそう言われ頷いたちなみに俺は高卒
なあと社長も高卒うちの幹部はそういう人 が多いぞ大卒はあんまりいなかったか な木村さんのそんな話を私は真剣に 聞くでも言われていることは理解できて いるのに私の勝手な潜入感は捨てられてい なかったの だ面接の日私はいつもより緊張しながら 出社 する今日の面接はみんな大学生例のT大の 子は一川君といい自己PRもしっかり書い てきていて私はとても興味を持っていた他 の大学生は経歴や自己PRも書いている けどなぜか私は興味を惹かれない文章が 短くてそんなものかと思ってしまったのだ 面接に入ってきた5人で一際は目立って いるのが市川君背が高くて爽やかで知的な 印象 だ私が就活性の立場で同じ面接を受ける中 にこんな人がいたらきっと負けたと思って しまう だろう堂々としているしこんな人が面接に 落ちるわけないだろうと思う私の思った 通り市川君はハキハキと話すしとてもいい 印象だ大学では研究に力を注いでいます この粘り強さが自身の強みだと考えており ます本日はどうぞよろしくお願いし ます自己紹介でそう言った市川君は爽やか な笑顔で一礼をしたその後も大学でやって きたことや入社したらどうしたいかという ことを堂々とアピールしてくるこれは 決まりだなと思いながら隣に座る木村さん に目をやるとなんだか随分と厳しい目で見 ている気がし たその後木村さんが市川君にはあまり質問 しないのも私には不思議で仕方なかっ たでも彼はもう十分アピールできているし 他の就活性にも等しくアピールの機会を 与えたいという木村さんの廃炉なのかとも 思うということはやっぱり彼は決まりか そう思いながら面接の時間を 終える就活生たちが部屋を出ると扉の 向こうで安の空気が広がってい これはいつも同じで私も自分の就職活動を 思い出してしまう就活性のいなくなった 部屋は張り詰めた空気がなくなり私たちの 緊張もほぐれ た木村さんは伸びをしながら言う今日は なかなかいい学生がいた な私はもちろんT大の市川君のことだと 思い頷い たそうですねさすがT大ですよねすると 木村さんは笑いながら否定 する違う違うあれはだめだ よその言葉に私は驚きを隠せなかったえで もあんなに堂々と話していたし印象も
良かったのにそれに広学歴なのにもったい ないですよT大ですよT 代私は自分の意見を否定されたのが悔しく て妙に力が入って しまう木村さんは首を横に振っ たさすがT大だと思ったよでもそれは しっかり面接対策をしているってところ あの受け答え全部テンプレートだよこう 聞かれたらこう答える自己PRはこう言 うって全部頭に叩き込んできたんだろうな 試しに彼が言った言葉インターネットで 検索してみな よそう言われて私はスマホを 開くそして次の瞬間彼の言葉が本当に テンプレート通りだと分かっ たもちろんどの子も面接対策はしてくる けれども市川君の場合はインターネットに 乗っている礼文そのまま だテニスサークルやゼミの話も礼文通り こうなるとにサークルやゼミに参加してい たのかも 怪しい私がア然としていると木村さんは 笑って 言う彼自身も学歴だけで内定がもらえると でも思っていたんだろうなそれよりも こっちの子がいいと思う よそう言って指さしたのはこの中では1番 ランクの低い大学の子で書類に書かれて いるのも簡潔なものだっ た面接中にさんが何度か質問をしていた けどどうしてこの子にと思っていたこの子 は自分の言葉でこちらが求めることを簡潔 に答えていた自己アピールも本当に経験し てきたことを話しているんだと思うし企業 に寄り添う姿勢も 見える実際入社して部下になった時に 伸びるのはこういう子だろう なそう言われて私は学歴というフィルター が全く外れていないことに気づいたすみ ません私全然分かっていませんでした私 だけだったら確実にT大の子を合格させて いたと思い ます木村さんは 頷くだろうね俺も人事担当になったばかり の時は同じような間違いをしてきたよでも だんだんと分かってきたんだところで 君はあの子の正体に気がつかなかったのか まあ合格させようと思ったくらいだから 気づいてないよ なそう言って木村さんは意味ありげに笑い スマホの画面を見せてき たこ れって私はその画面を覗き込み言葉を 失う木村さんが見せてきたのは市川君の SNSだ乗せているのは下の名だけだけど
大学や学部も一致しているし乗せている 自撮り写真が彼の顔だっ たそこには昨日の投稿で明日は滑り止めの 面接こんな会社T台なんて俺くらいだろ 余裕で合格するなと書いてある続けて どうせどこに行ったって起業するまでの 踏み台だしそこそこ給料良くて通い やすければどこでもいとも書かれている私 は彼の投稿を 遡るすると数ヶ月前の気になる投稿を 見つけた新規一点新しいアカウントに変え たというもの だ木村さんは私に言った思い出さない え私が首をかげると木村さんは 続けるこの写真見覚えあるだろ それは登校者のアルバイト先であろう学習 塾 だ私はようやく思い出し た以前木村さんに見せられたSNSで アルバイト先である学習塾の生徒の悪口を 書き炎上していた件 だそういえばあれもT大だっ たあの投稿者は市川君だったの だよくわかりましたねそう言うと木村さん はSNSに投稿されている1枚の写真を 指差したこのネクタイピン前にも投稿され てた特徴的だから覚えていたんだけど彼 今日もこれしてたでしょどこかで見たこと あるなと思って記憶をたどったら思い出し たんだよ多分前のアカウントは炎上した から削除したん だろうでもこの手のタイプは自分でを発信 したいんだろうからまた新しいアカウント を作ったってことだろう な私は木村さんの洞察力と記憶力に驚き ながらも自分自身にがっかりし た前に炎上しているのを見た時は工学歴で もこんな人いるんだななんて言ってたのに 私何も行かせてません ねその後私は市川君に不採用の電話を 入れることになる 不採用の電話をする時はいつも緊張するが なるべく淡々と終えるようにしているし それに対して噛みつかれたこともなかっ た今回もそのつもりで不採用を告げると 電話口で激怒さ れるは夫妻よ俺T大だよあんたら何考え てん の私は一瞬戸惑ったが学歴だけでは見てい ない 面接で嘘をつくような人は採用できない ことを 告げるでも本人は嘘なんてついていないと 言い張ったじゃああなたがテニスサークル にいたことは本当ですかあなたのSNSに
サークルには所属していないと書かれてい ましたよそれにお金にならないサークルや ゼミは無駄とかT代は親に無理やり行けと 言われたとも書いていますねそれからその お金になるはずの学習塾でも生徒の悪口を SNSに書き込んで炎上していますそこ まで言うと彼はそのSNSは自分のでは ないと 言い張るあなたのネクタイピン特徴的です よねSNSでは一点もだと自慢している ようですし顔写真をばっちり載せておいて 自分じゃないというのは無理がありますよ それに滑り止めの会社の言している人を 採用する気にはなりません企業までの 踏み台になるならどこでもいいんですよね あなたほどの学歴なら行けるところなんて いくらでもある でしょうすると彼はようやく反論した絶対 後悔するから なその強い言葉に私は一瞬戸惑ったが きっちりと言い返し た大丈夫ですSNSで炎上する人を採用し て何かあったらそっちの方が後悔します からねと言うと電話は突然切られて しまう私は電話を置いてアンドしたそれ からしばらくしてうちの会社になんと爆破 予告が来た はあ私はその話を聞いてあまりに表しも ない事態に安然と する念のためその日は全員在宅ワークに なっ た特に何事もなかったけどそれから数日後 にもまた同じ反抗予告が来て私たちは前と するその時私は直感が働いてあの就活性の SNSを覗い たすると案の定たくさんの投稿に埋もれて 爆破予告のあった日にはみんな一斉に帰っ ていったざ見ろなんていう投稿を見つける それに今日の投稿には今日はどうするん だろうなと意味しな言葉があっ たT大という工学歴で見下していたうちの 会社を落されたから逆恨みをしているの だろうか本当に爆弾を仕掛けているとは 思えないけど完全に無視はでき ない私は木村さんに報告すると俺も気に なって調べたその投稿見たよ上にはもう 相談してあるから心配するなと言われた彼 の投稿を遡るとまだ就職先が決まってい ないよう だ俺みたいな工学歴を落とす企業なんて どうかしてるよこうなったら早々に起業 するかなと投稿していて工学歴なのに考え ていることは甘いなと思った爆破予告にて はこの投稿だけじゃ証拠とは言えない らしく詳しい調査が始まったという同じ頃
に複数の就活性からメールや電話が来る ようになったそれは面接の事態の申し出や 圧迫面接をしているのかという問い合わせ だ面接予定の就活性は多いし一定数の面接 の事態は毎年あることらしいがこれは異常 だと木村さんは頭を抱え始めた私が電話を 取った就活性に遠回しに聞いてみるとどう やらうちの面接の評判がインターネットで 出回っているようだそれを聞いて就活用の ホームページを調べると圧迫面接をされた という話が拡散されているこれが上層部に 伝わり問題になったしかし面接の様子は 社内の監視カメラに収められ い私たちは圧迫面接なんてしていないし人 に見せられないようなこともないので上層 部に監視カメラを確認してもらい疑いが 晴れ たもしかしてこれ も私はこれもあの就活性の仕業なのかと 思い 始める木村さんも 頷きそんなにうちに落とされたのが 悔しかったのかねどこで恨みを買うか 分かったもんじゃないなと嘆くから私も 呆れてため息をついてしまったそれから私 はあの就活性のSNSをチェックするよう になったするとやっぱり遠回りなんてして いられない起業すると投稿されている彼の 実家は裕福なようで合間には旅行に行った 話や車を買ってもらった話なども見かけた 私はんだかイラっとしてしまったしばらく して爆破予告がやはりあの就活性の仕業だ とわかって名誉毀損で訴える予定だと上司 から話があるここまで証拠があれば逃げ られないですね私はにやりと笑ったけど 上司は難しい顔をしたその間にもSNSを チェックすると企業に向けて準備をして いるという投稿が続いている しかしそれを境いにSNSの投稿が止まっ たのできっと今頃訴えられてうえているの だろうと思っ たそれから数日後私は上司に呼び出され 報告を受けたどうやら時男に持ち込まれた ようだ就活生の両親の知り合いに大物議員 がいるらしく時男にするように圧力が かかった らしいこの間上司が難しい顔をしたのは この可能性を考えていたからだっ た私は落胆したが世の中こういうものなん だろうなとある意味いい勉強になっ たその後私は日常に戻り就活性の面接を 続けて いる面接の事態は何人かいたけどなかなか いい人材に巡り合えたと思う新年度になり 新入社員も入ってきて忙しい
毎日あの就活性のことなんてすっかり忘れ てい たところがあれから数ヶ月次の就活性への 説明会をしているとまた悪い噂が立ち始め た圧迫面接給与の未払いブラック企業これ らの悪評がインターネットで拡散されて いるどれもこれも事実無根なもの ださすがに問題になり上層部は犯人の特定 に踏み出した私は久しぶりにあの就活性の SNSを 除くすると驚くべき事実が分かった彼は 起業したものの数ヶ月で失敗して借金を 背負ったらしい起業は親に援助されていた らしいけど赤字が続いているのに合有して いる姿に親にも見たようだSNSには今 まで友人だったであろう人たちから事業 失敗ざみろ金返せなんていう言葉が 飛び交っている友人からお金を騙しとった こともあるよう だ本人は最もらしい投稿をしているけど 見事に手のひらを返されて炎上している それから数日後うちの会社への悪を ばらまいたのがあの就活性だと判明した そう だ元々履歴書ももらっているし前回の爆破 予告事件の時にあの就活性の個人情報を 追加入手していたため特定が早かった またもや完全な逆恨みでうちの会社の悪評 を書き込んだそうだ会社は今度こそ名誉 きんで訴えたまた就活性の両親に談にして ほしいと頼まかと思いやどうやら両親は 本人を見捨てることにしたようだ彼自身の SNSの更新は止まったものの彼への恨み はたくさんの人たちから書き込まれ続け 逮捕されたらしい実家を追い出されて路頭 に迷っているという噂が飛び交っているあ がち間違いではないので あろう私は今回大切なことを学んだ気が する 1度広まってしまった悪評をすぐに 取り除くのは難しいけど地道に頑張って いれば分かる人は分かってくれる だろう採用する時は学歴だけでなく人間性 や将来性を見て判断しなければいけない私 は精神誠意就活性と向き合っていきたいと 思う
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1件のコメント
爆破予告されて、なんで名誉毀損?
普通は、威力業務妨害だと思いますけど