【感動☆厳選5本総集編】プロポーズした彼女の写真を両親に見せたら、彼女の右手の指輪を見た母は顔面蒼白「ひょっとして…」→彼女の過去を知った俺は…【いい話・泣ける話・朗読・有料級・涙腺崩壊】

[音楽] 俺の名前はあと26歳で大手製薬会社に 勤務して いる俺はMRとして病院を毎日訪問してい てクタクタ だ薬学部を出ているのだが俺はなんとなく 薬剤師には向いていないと思ってい たじっと同じ空間にいるのが無理だし それだったら外回りをしている方がいいと 思ったので あるMRもそこそこ稼げる職業だし薬学の 知識は十分 生かせる俺の先輩にも薬剤師にならず mrrになった人がいるが楽しそうだっ た一応薬剤師の国家試験を受けて合格した が俺はMRの道を選んだのだっ た俺の両親はどちらも医療関係の仕事をし て いるだから俺もなんとなく医療とかに興味 を持っていたがそこまで頭が良くないので 医学部には到底合格できないと思って断念 し たまあ俺には優秀な兄がいたから俺はまあ いっかと気楽に考えてい た父は大学病院に勤務する意志だったが その後し た小児家のクリニック だだから俺が後を継がなくても兄貴が継い でくれるしなと思ったの だ母はずっと大学病院の看護師だっ た父と母は大学で知り合った らしい父は医学部医学家母は医学部看護 学科卒だ同じサークルで仲良くなったそう だ かいう俺は大学時代彼女なんていなかっ たというか生まれてこの方彼女なんてでき た試しが ない実は高校の頃好きな女の子がいたのだ が告白したら玉砕してしまっ た俺はその頃から奥手になって女性に声を かけることもできなくなったの だそして今もとても忙しいので彼女を作る どころではなかっ た4歳上の兄がついこの間結婚したのだが 兄はとても幸せそうだったし義姉となる奥 さんもにっこりしてい た兄の奥さんである義姉もまた看護師だっ たちなみに兄は父のクリニックで働いて いるまあ俺が思った通り兄が継いでくれる ので父も安心だろうと思っ たああ俺も彼女が欲しいなあでも毎日仕事 で忙しいし彼女すら作れないよはどうし たらいいんだろうこのまま俺はずっと彼女 もできず結婚もできず終わっていくのか なそんな時俺の同級生のたるから連絡が

あっ たこいつはから一緒で確か今は外し系金融 で働いているやつ だ鼻持ちならない奴だったが合コンの誘い だったので行ってみることにし た今度さ可愛い女の子たちと合コンするん だよお前も来いよまあお前って稼ぎ悪そう だし相手にされないかもだ けど別にそこまで稼ぎが悪いわけじゃない けどなあでもまあ外資系金融に比べたら 低い か分かったじゃあ行くよいつ合コンやる の急だけど今週の土曜日ちょっとさ1人来 られなくなったからお前はただの数合わせ ってわけまあ来てちょうだい なんだよこいついちいちむかつく言い方し やがって オッケーじゃあ時間と場所はLINEで 送ってくれよああ後で送るわじゃあ なそうして俺は土曜日に高校へ向かっ た指定されたおしゃれな居酒屋はなんだか ちょっと高そう だ居酒屋というより料理屋なのだろう か以前に仕事関係で来たようなお高い店 だっ た中に入るとすでに女子3人とたるそして 知らない男性がい たたる曰くこの男性も外子系金融勤務 らしいそしてお酒を注文し料理もいくつか 頼んだところで自己紹介し た1人の女子はとても俺好みの感じで清楚 だっ た私はなみと申します今は看護師をしてい ますよろしくお願いし ますへえ看護師さんなんだ通りで優しそう 俺なつみちゃんのこと結構タイプだよねえ ねえ俺にもお注射してよお願いいい でしょ [音楽] えうわ何こいつ気持ち悪なみさんが嫌がっ てるじゃん変態か よ明らかになみさんという女子は困惑して いるのにたるともう1人の男子は変なこと を言って絡んでい た他の女子たちに対してもそんな感じだっ たのできっと気持ち悪い男だと思われたに 違い ないそしてたるは自分のことをペラペラ 話し始めた 俺はたる外資系金融のシルバーマン ソックスに務めてるよ俺の年収は 1000万超えているん だまあ当然だよね俺ってできる男だからさ 大学もそこそこいいとこ出てるんだああ 知りたいまあ軽大学ってとこなんだけどさ

って知ってるかだって有名私立大学だもん ね俺は学業成績も良かったんだよそれと今 はまってるのはふっさるあと中学から ずっとバスケやってるんだこう見えても スポーツマンだから真摯的だよそれから 趣味は読書かなできる男は朝活するよね朝 早くに起きて自己啓発書とビジネス本を 読んでる よ読書化だよね長いんだよ女の子たちは どうでもいいと思ってるは自己啓発好きな やにろな人間いねえんだよ本当鬱陶しい なあたるの自己紹介はやたら長くてその後 も聞かれていないことをずっと話していた もう1人のサトシという男子も自分のこと を自慢げに語って いるこの男は天下のT大卒なのが自慢 らしい俺からしたら女子たちそっちの気で 話しまくっている気の読めない男なんて アホさの一言に 尽きる俺は秋と製薬会社のmrrをして ますまあ営業ですよろしくお願いし ますこいつさ父親も兄貴も医者なのになれ なかったんだぜ頭が足りないせいだな はあ仕方なく薬学部行ったんだろうそれで も薬剤師じゃないってとこがなんか負け組 って感じ終わっ てる薬剤師でもまあ終わってるかあれて 女子の仕事だろ男で薬学部なんて負け組な んだ よ俺はMRの方が向いてると思ったしやり たかったからそうしただけだよたるに いちいちそんな失礼なこと言われたくない な言い訳しても無駄だってどうせお前は 女の子たちに相手にされないよ俺には叶わ ないんだからなあ サトたるとサトはぎャははと笑っていたが 女の子たちは冷めた目で見ていたなみさん はその後たるに言い寄られていたが はっきり断ってい た私たるさんとはLINEの交換をしたく ないのですみませんえなんで 俺とこれからLINEしたりデートして くれないの俺毎日ラブラブなLINEを 送るし通話だっってしたいんだけどなねえ ねえどうしてダメなの俺悲しい よさっきから人をコバにしてばかりで 楽しいんですか本当に最低です私はたる さんのような方とお近づきになりたくない ん ですさんのことを悪く言っていて私は聞て いて気分が悪くなりましたそんな俺のどこ がダメだって言うんだ俺は外子系金融勤務 のエリートだよもし付き合ったら欲しい もの何でも買ってあげられるよほらなつみ さんに似合うネックレスとかピアスとか何

でもいいんだよ私金属アレルギーなので いらないです えじゃあ美味しいものをご馳走するよそれ ならどうかなあとチャネルのバッグとか 欲しくないなつみさんに似合うと思うんだ けど な食べたいものは自分で食べますし私は チャネルのような高級ブランドに興味が ないのですみませんいらない ですなんだよ可愛くねえ女だなもういいよ 俺は帰るさも帰ろう ぜたるは怒って帰ってしまったサトとと いう男もたるについて言って俺たちだけが 残された俺はとりあえずみんなと楽しく 飲もうと思ってベロンベロンになるまで 飲んだそのうち保育士をしているリナさん 秘書のまみさんが2人でカラオケに行って しまったので俺となみさんだけが残ったと いうよりも俺が酔っ払ってどうにもなら ないのでなみさんが面倒を見てくれていた ので あるさんはを公園に連れて行ってくれて ベンチに座らせてくれ たあのもし気分が悪いのなら1度吐いて しまった方がいいかもしれません私お 手洗いの外で待ってますから何かあったら ドアをどんどん叩いてくださいえいや 大丈夫です吐き気は収まりましたそうです かじゃあお水でも飲みましょうアルコール を飲んだ時は脱水になりやすいですからね あそこに自販機があるので私買ってきます あああなんかすみませ んなみさんはローヒールのパンプスを履い ていたが小走で自販機まで行ってくれた そしてペットボトルの水のキャップを開け て俺に手渡してくれたのだはいちゃんと 飲んでくださいねちょっと酔いが覚める までここにいましかちょっと肌寒いです けどいい風ですねああそうですねあの俺は 大丈夫なんですけどなみさんは時間は 大丈夫ですか明日はお仕事とかないんです かええ私は1人暮らしですし明日は仕事が 夜勤なので大丈夫ですよ気にかけて いただいてありがとうござい ますそうでしたかでもこんな時間に住み ません調子に乗って飲みすぎて馬鹿げて ますよねいえあの時場を盛り上げようとし てくださったおかげで私も楽しかったです でもちょっと飲みすぎだって私こそ注意 すればよかったですねほら救世アル中で 運ばれると大変なことになるんでああそう ですね会社の新人歓迎会でも相当飲まされ たりってあり ね今はそういうの禁止ですけどええ昔は 大変だったそうですよ飲み過ぎでおトイレ

に行っても出ない人が続出して男性はなり やすいんですそうなると大変な思いをし ますからね注意してくださいねさすが看護 師さんだなと思ったきっと看護師さんは 新人歓迎会のシーズンとか大学の追い出し の時期はとても大変なんだろうバカ騒ぎし ておトイレに行っても尿が出ないなんて はめになったら最悪だし俺も気をつけよう と思ったそれだけならまだいいいや良くは ないが転んで頭を打ったりしたら大変で ある飲みすぎには注意だこれからは羽を 外してしまわないようにしないといけない それから俺は度々なみさんと会うよになっ たあの時お世話になったのでお礼として 食事をさせてほしいと言ってから何度も デートをしていたのだなつみさんは何でも 美味しそうに食べてくれるので誘いがいが ある今日のデートもとても楽しかったわ あのレストランは最高ね海が見えるし とても気分爽快ねどこであんなレストラン を見つけたのうんさんは海が好きって言っ てたから選んでみたんだネットで調べてみ たらブログ記事に載っていてねそれでいい なと思って予約したんだよそうだ今度は 水族館デートとかどうなつみさんは生き物 も好きなんでしょうん白イルカとペンギン が好きなの今度行きましょう私久しく水族 館なんて言っていないわちょっと忙しかっ た からじゃあ次のデートは水族館だね楽しみ にしてるよすでに告白していて付き合って はいたでもまだ真剣交際ではないんで 単なる彼氏と彼女である俺はなみさんの ことを思うとこれからもずっと一緒にい たいなと思うようになったなみさんが彼女 ではなく妻としてそばにいてくれたらどれ だけ幸せだろうかたまにラインを送って くる兄に俺ものろけラインを開始できるな と思う兄は別に嫌な人間ではないが妻 大好きなのが伝わってくるそれほど愛され ている義姉も幸せだと思うし毎日手の込ん だ料理を作ってもらえる兄が羨ましいああ 俺だって結婚してもっともっと幸せになり たい親は俺がずっと女っ気がないのでもう この先結婚なんてしないと思っているかも しれないでも俺だって家庭を持って人波の 生活がしたいのだ親にも兄にもほっとして 欲しかっ た3ヶ月経って夏さんの誕生日がやってき た季節はすでに夏だ夏生まれだからなみと いう名前 らしい4月に合コンで会った時はちょっと 肌寒かったがもう夏なのでとても 蒸し暑い俺は今日もなみさんとのデートの ために待ち合わせ場所の八光前に行った

なつみさんは花柄のワンピースに白の パンプスを履いていたとりあえず今日は 三つ星レストランに行く俺はそこでなつみ さんに真剣交際に切り替えてほしいと言っ たこれから結婚を前提にしたお付き合いに 変えて欲しいもし俺のことが嫌になったら 振ってくれて構わない俺はなみさんのこと もっと知りたいしいろんなとこに行って 思い出を作りたいん だあとさんありがとう私とっても嬉しい じゃあこれから結婚を前提によろしく ねそうして俺たちは結婚を前提としたお 付き合いに変えてそれよりももっとお互い のことを知るようになっ 俺はなみさんのことを知れば知るほど どんどん好きになっていったそれは夏さん も同じだったようだある時2人で小旅行に 行って楽しい思い出を作った観光地で写真 を通行人に撮ってもらったのだが2人とも いい笑顔をしていてとても楽しんでいる ことが分かるこの1枚はとてもお気に入り になったので現像して部屋に飾っていた ある日父と母と夕食を食べていると母がむ にこんなことを言い出したあんたずっと 最近出かけてるけど何してるのよいい加減 彼女でも作ったらどうなのどうせまた同級 生とフラフラしてるんでしょ全くもう お兄ちゃんも結婚したんだから さそうだぞお前もいい年なんだから女 くらい 作れそれがもういるんだ なえ今までずっと持てなかったあんたに 彼女がいたですっ て大きなお世話だよ俺はもう真剣な交際を してるんだ俺だっていつまでも子供じゃ ないんだし言われなくても将来のこと くらい考えてる よ仕事ばかりでプライベートなんて何も 楽しみがないんだと思っていたよ ああお前に彼女かこれで俺も安心できる なあなんか失礼だなあ父さんも母さんも たまにちょっと嫌な言い方するよねそうか あまりそう思ったことはないけど なあそうよあんたのためを持って言ってる の一生独身だと思ってたからね 父と母は自分では自覚がないのかもしれ ないがちょっと鬱陶しいところがある未だ に子離れできていないのか過関渉なのは 変わらないそれとも単に天然ボケをかまし ているだけなんだろうかとにかく鬱陶しい なと思うことが度々あったのだ嫌な人間と いうほどではないがイラっとさせられるの だ俺はに戻って飾っていた写真を持ってき たいい年して実家暮らしなのは東京の家賃 が高いから浮かせるためで

あるほらこれ見てよこの人が俺の彼女の なみさん可愛いだろう えどうしたのそんなに驚い てひょっとしてなみさんの苗字はかのさん うんそうだよ父方が九州の人らしくて 珍しい苗字なんだあっちには結構いる らしいよわ私この子知ってるわだってこの 子は私が受け持っていた ものちょっと待ってそれってどういうこと なのほら見てよなつみさんの右手にビーズ の指輪があるでしょこれ私が昔にあげた ものなのよ ああその指輪いつもつけてるんだなんで だろうって思って聞いたんだけど昔大事な 人にもらったものって言ってたからで 母さんがあげただってちょっとそれどう いう ことこの子病気だったのそれで大学病院の 小児家にずっといたのよえなんだってなみ さんが病気だったえこの子は白血病で入院 していたのよきっと今は感慨しているのね 昔と違って白血病は治る病だと言われて いる からそういや昔ビーザアクセサリーに はまっていたよなあそれをあげたってこと か ええこの子は手芸が好きだったんだけど 病気でしんどくてなかなか手芸ができなく なっていて代わりに私がアクセサリー作り を覚えてお守りとしてこの指輪をあげてい たの よそうだったのかなんてことだなんだか 元気そうで良かったはあ良くなっていたの ね母は涙を流していた俺はそのことを全く 知らなかったしなみさんがいつも右手に つけている指輪は友達か誰かからもらった ものかなと思っていた なみさんはとても元気そうだし今では看護 師として働けているだから病気も良くなっ ているの だろうそういやなみさんは昔助けられた ことがあったから医療の道に進んだって 言ってたよそれって母さんのことだったん だねそ そんな私のことをそこまで思っていて くくれたのねあんなに小さかった女の子が こんな立派になった なんてなみさん今は看護師として毎日 頑張っているよ俺なみさんとあえて良かっ たよ本当に素晴らしい人なんだ合コンで 出会ったんだけど酔っ払った俺のこと 見守っててくれたんだあんなに優しい人は いないよなつみさん俺に心配かけまいと 病気だったとは言わなかったのかなそれと も別れをり出されると思って言わずにいた

のかなバカだな俺はそんなことしないのに うなつみさん元気でいてくれて ありがとうお前本当にいい彼女ができたん だな親としてもほっとしたよ母さんお守り が聞いたんだろうね良かったじゃないか 苦手な手芸を覚えてえ覚えてよかったわ ずっと持っていてくれたなんてこんなに 嬉しいことはない わ気づいたら俺たちは泣いていた特に母 なんて顔がぐちゃぐちゃになるまで泣いて おりティッシュを大量に消費していたか いう俺も顔面が涙と鼻水で大変なことに なっているなみさんはやはり俺に気を使っ て過去のことを言わなのかもしれないでも 俺はなみさんが病気だったことを知っても 別れようなんてこれれぽっちも思わなかっ たむしろ大変な病気を乗り越えて看護師と して頑張っている姿を見て尊敬しているし もっともっと大好きになったきっと俺が 困ると思って優しいなみさんは言わずにい たの だろうでも俺はもしかしたら病気が再発し たしたら怖いのでなみさんから体の状態を 聞いておきたいと思っ たある日俺は解放してもらった公演に なつみさんを呼び出したなつみさんはラフ な格好で夜の公演にやってきた一体どうし たの大事な話って何なの かしらいや俺はなみさんからきちんと聞い ておきたいんだだからその え待ってもしかして別れるとか言うつもり 嫌だよ私はあとさんと痛いのにねえ私何か 悪いことしたまあそこに座って落ち着いて 缶コ費あげるねねえその指輪さ仕事以外で はずっとつけてるんでしょそうね看護師は ネイルや装飾品ができないからこれは勤務 以外ずっとつけてるのお仕事中はバッグの 中よそっかでこの指輪がどうしたのそれさ うちの母親が渡したものなんだって覚え てる坂上洋子って看護師あ坂上さん やっぱり知ってるんだねそりゃそうだよね だってなみさんが昔血病で入院していた 病院に勤務していたのがうちの母親だから ほらA大学の病院でしょう うんなみさんは黙ってしまったきっと俺が 病気だったことを知って怒られるとでも 思ったのだろうなみさんは下を向いている ので表情は分からない缶コーヒーを 握りしめたまま微動にしなかった俺は怒っ ていないし病気を乗り越えたなみさんの ことを尊敬してるんだでもこれからもし 何かあった時のためになみさんの体のこと とか困っていることとか知っておきたい だって俺はなみさんの夫になるわけだから え

ちょっとそれってつまり結婚ってことよ ねこんな形でのプロポーズになってしまっ てごめんでも俺ははなみさんとずっと一緒 にいたいし健康でいてもらいたいんだ夫と して妻の健康状態を把握しておくのは大事 だろう何かあったら困るからなんだ私今は 何ともないのほとんど普通の人と同じよう な生活ができているのよだから心配しない で困ったことがあったらきちんと言う から本当じゃあ今は困っていることもない しなんだねああなつみさん俺は本当になみ さんとあえてよかったうちの母もなみさん のことを頑張り屋さんだったって褒めてい たよ父もきっと素晴らしいお嬢さんなん だろうって言ってた今度うちに来てよ 分かったわじゃあ行かせてもらうわねこれ から頑張っていい夫婦になり ましょうこんな形のプロポーズだった けれど俺はさんになんとか愛を伝えられた まずなみさんのご実家に行って挨拶をした ご両親はとても穏やかな人で気真面目な 感じがしたうちの親も仕事関係では真面目 だがプライベートでは大雑把なので見習っ てほしいくらいだなみさんはとても愛され て育ってきたのがわかる親子さんの話し方 からなんとなくそう思ったそれから俺は なつみさんを実家に連れて行ったなつみ さんはちょっと緊張している様子で家の前 で固まってい た確かあとさんのお父様ってお医者様よ ねすごいさすが立派なお家だわ私みたいな 庶民出身で認めてもらえるの かしらそんなこと気にしなくていいんだよ さあ中に入ろう じゃあ俺たちはデートをしてから実家に 向かったので日曜日の午後3時に実家に 着いた俺がドアを開けると両親がやってき た今日は2人とも仕事ではないので ちょうどいいお邪魔しますああなつみ ちゃんこんなに大きくなってさあさあ 上がってちょうだいあなたがうちのの彼女 だって知ったは相当驚いた わほら入って入っ てありがとうござい ますそれにしても元気そうで何よりだわ あれからずっとなつみちゃんのことを心配 していたのよどうしているのかなって思い ながら働いていたわ気にかけていただき ありがとうございますあれから病気も良く なって普通の生活ができるようにになり ました今では一般の人とほぼ変わりません お仕事もできているんです坂上さんに たくさんよくしてもらったので私も看護師 になりたいと思って看護学校に行きました そうだったのねそれはなんだか嬉しい

わ本当に良かったな母さん患者さんが元気 でいてくれることが何より嬉しいもんな ええなつみちゃんが元気でよかったそれに まだ指輪を大事にしてくれてたのねあんな 下手くそな指輪なのに今日もつけてくれた のねいえいえお上手ですよ私がしんどくて 手芸ができないって時に坂上さんが作って くれて本当に嬉しかったですずっとずっと 大事にしてましたもうこれは私にとって体 の一部のようなものなんです仕事中以外は ずっとつけてますよ嬉しいわ作った会が あったわきっとこのお守りのおかげですね こんなに元気になって夢だった看護師にも 慣れて私は本当に幸せですありがとう ございますお母様あらやだお母様なんて もっと作にしてちょうだい じゃあお母さん でこんなに可愛くてできた子がうちにもい たらずっと娘が欲しかったのよえそんなの 初耳だな3人目を考えていたの ああでも兄さんとお前を産んだ後母さんは 不育症になってしまったんだよそうなのだ から3人目は諦めた わ俺はずっと知らなかった 母が3人目を授かりたいと思っていたこと も不育症だったこともきっと母は父の前 だけでこっそり泣いていたんだと思う不育 症とはお腹の中で赤ちゃんが育たないもの だそうだ母は1人目である兄も授かったし 俺も授かったので何かの間違いだと思った らしいでも不育症は不妊と違って妊娠は するけれどもその後赤ちゃんが育たない 状態で必ずしも1人目から不育症ではない そうだこれはなみさんが説明してくれた なみさんは産婦人家の看護師だから だお母さんも大変な思いをされたんですね 私なんかでよければ義理の娘として何でも おっしゃって くださいなんていい子なのかしら ああなみちゃんがのお嫁さんになるなんて 何かの奇跡ねあとあんたなつみちゃんを これからもっと大事にしないとバチが 当たるよそうだこんなに立派な人がお嫁 さんになってくれるんだからもっともっと 頑張れ分かってるよじゃあこれからは親戚 としてよろしくね困ったことがあれば何で も言いなさいあとがダメ男になったらしり 飛ばしてね共働きなんだし家事も分担しろ よ あとあとさんは優しいので大丈夫だと思い ますこうして俺たちは入籍した俺が結婚し たことをどこからか聞いたたるは めちゃくちゃ生っていたそうだ俺はあいつ に何と言われても今とても幸せだからどう でもいいそしてたるはあれから告白した

女の子に振られたようだどうやらたるの 浮気が発覚したから らしいバカなやだなと思って俺はニヤニヤ してしまったまあたけるなんてどうでも いいので忘れることにしたそれから俺は なみさんと結婚式をあげたのだがみんなが お祝いしてくれて嬉しかっ たみんなお祝いしてくれて嬉しいね俺 やっぱりなみと結婚できてよかったよ私も よあなたと結婚できて本当に嬉しいそれに 私を受け持ってくれていたお母さんにも 再開できて感謝の言葉を伝えられたし ずっと私はお守りの指輪を大事にしてたの よ肌話さず常に一緒だったお母さんの思い が詰まってるんだ ものうちの母さんもすごく喜でたねまるで 本当の娘みたいに思ってるしこれから困っ たことがあれば何でも俺に言ってね俺は常 になみの味方だよ ええ私もあなたの味方よいつもそばにいる から ね俺たちはみんなから祝福されて本当に いい結婚式をあげられたと思った俺はこれ まで生きてきてこんなに嬉しいことはない と思っていた だがもっと嬉しいことが起きたのだ結婚し て1年半経った時だった妻のナが体調の 変化を訴えてきたので俺はまた病気が悪さ をしたんじゃないかと思ったでも違ったの だなんとなみは妊娠していたそして 赤ちゃんを産んだのである嬉しいわこんな に可愛い赤ちゃんに会えるなんて夢みたい 私念願のママになれたのねああなみはママ だし俺はパパだこれから2人で子育て 頑張っていこうな えいいママになれるよう頑張るわあなたも お仕事無理しすぎないでねああ分かってる よなみは里帰りをしばらくしていたがその 後も母親が何度か尋ねてきてくれたなみも 自分の親に助けてもらうことができて 助かっただろううちの母親もたまに様子を 見に来ていたなみとはいい距離感を持って 過干渉しないようにしている らしい私ってお母さんにもお父さんにも 可愛がってもらえて幸せだわ本当にいい ところに嫁いだと思っている のそうか母さんが聞いたらとても喜ぶだ ななみは常にうちの親から可愛がられてい たなみはとても人なつっこいし愛嬌がある ので可愛がってもらえるのだろうそれに 礼儀正しいので好れるのだと思うあれから 俺は年を取ったなみと俺はもうおじさんと おばさんだ俺たちの娘であるカンは今大学 生だ大学で看護をん 母親と祖母が看護師だったので自分も看護

師になろうと思ったようだ俺は娘のために 必死になって働いてきた娘が将来どんな 仕事に着きたいか分からなかったし学費 だってたくさん貯めてやりたかった上司 からけちょんけちょんにけなされても同僚 が足を引っ張ってきても俺はへこたれず 頑張ってきたのであるその果が認め 心して役職にもついた今は手取りだって それなりにあるし家族を抱えても十分な 生活ができる今までだって貧乏だったわけ ではないけれどやっぱり家族を抱えると 頑張らないとなと思うようになるわけだ俺 はこうして家族を持てたことを怒りに思う 頑張り屋で優しくそう明な妻と明るくて 元気な娘にて俺は幸せ者だあの時同級生に 馬鹿にされてもそんなことはどうでもいい と思ってがむしゃらになってよかった妻は 病気も再発せず元気に暮らしているもう俺 たちは年を重ねたけれどお互い仕事を 頑張って充実した生活をしている看護師と して働くことが好きな妻は俺にとって自慢 の妻だ 働き者で努力化な妻をこれからも見習って 最後の時まで一緒にい [音楽] たい俺の名前はリセ建築デザイナーとして 働いている子供の頃からいろんな家を見る のが大好きで細かい間取りなどを絵に毎日 書いては親に見せて関心させていたそれが 終わることなく続き今はデザイナーとして 飯が食えるようになっている俺の働いて いる建築会社は業界ではそこまで大きくは ないもののクライアントとの信頼関係に 重きを置いておりデザイナーと クライアントが一緒に仕事をしやすい環境 を整えてくれているのですごく仕事がし やすいこれは社長のMODなのだがこんな に働きやすい職場を作ってくれて感謝して いる俺が入社する時も社長を時々に デザイナーの仕事に集中してほしいから 何か不便なことがあったら遠慮なく言って くれと言ってくれ たそんな穏やかながら真のある社長を尊敬 していたのだが実はこの度その社長が年 退職することになり社長が配属されたこの 社長がくもで俺は基本在宅で仕事をして いるのであまり顔を合わせることはないの だが顔を合わせればお前には額がないだの デザイン以外の仕事が全くできないなんて 役立たずだなどと言いたい放題言われて しまっていて正直今会いたくない人 ナンバーワンなのだ りこっちこっちお疲れ様ですだんだん 涼しくなってきましたね普段外出てない からあんまり気温の変化わからないだろう

ごめとこの2人は俺のクライアントの たくま君と大輔さん現在の俺の クライアントはこの2人との仕事がメイン でほぼこれだけと言っても過言ではない ほど大型の仕事を任せてもら いる2人との付き合いはもう10年以上 プライベートでも遊びに行くことが多い ほど親密な中なのだこの2人が持ってきて くれる案件は高級タワーマンションでお 金持ちを相手にすることが多いので建築 デザインもとても気を使うそれでもこの 2人が遠慮なく色々と必要事項を伝えて くれるので毎回完成する時はお互いが大 満足の出来になるので一緒に仕事をしてい て気持ちが いい今日は新しい案件の契約についての 打ち合わせがてら外でミーティングをする ことにいつも集まるレストランに3人で 集合しまずはお昼を食べるのが俺たちの ルーティン2人はスーツだが俺はいつも 私服なので周りから見たら俺がマルチの勧 に合っているようにしか見えないんだろう ななんて笑いながらいつも話しているそう いえば新しい社長になってから会うの 初めてじゃない確かに今回結構開いたんだ なこの話が決まるまではうちもバタバタ だったから な本当にバタバタだったよなでどうよ 新しい社長いやあおこれ面白くなる感じ 俺たちも結構言いたいことあるんだよね 新しい社長について愚痴るか悩んでいると どうやら2人も新しい社長について言い たいことがありそうだったので結局契約 関係の大事な仕事を終わらせて飲み屋で再 集合することになったクライアントに自分 の女子の愚痴を言うのはどうなのかと考え たが2人は俺の友人でもあるので話して しまおうと思い夜の飲み会に参加すること に起業秘密を話すわけでもないしただの 愚痴だでもこの愚痴が結構なストレス解消 になるので正直助かって いる仮契約が締結されたので今日は事務所 に行く必要書類をまとめて会社に提出する 必要があるからだ正直社長がいると思うと 事務所に行くのも嫌になるのだが サラリーマンなので仕方がない1ヶ月ぶり の事務所はなんだか新鮮な気もするが久し ぶりに会う同僚にもあえてなんだかんだ来 てよかったと思え た必要書類を全て準備し記入が終わったの で上司にサインをもらい手続き完了社長 以外の上司は全社長の心ざしを継いでいる 人ばかりなので今回の契約もすごく喜んで くれたそしていつも頑張ってくれて ありがとうというねいの言葉も現社長と話

をすると会社をやめて独立しようかな なんて思ってしまうこともあるのだがこう いう上司と話す機会があると俺の気持ちを 思いとまらせる会社に所属していた方が 何かあった時は守ってもらえるし何かと 安全だとこの時の俺は思っていた あれ珍しい人が出勤してるじゃ ない社長お疲れ様ですやることなくて暇に なっちゃったのあいえ今日は新しい契約を どうせ大した契約じゃないんだろう偉そう に話しもるんじゃないよ俺の話なんて全く 聞かずに徹底的に俺を馬鹿にする社長この 感じを見ていると着任してから今まで1度 も社員の契約件数を確認していないの だろうななぜならこう見えて俺はこの会社 で契約数ナンバーワンのデザイナーなのだ それなのに全く評価してくれようともし ないしずっとバカにされている他の上司が 評価してくれているし俺の頑張りを認めて くれているのでそこまで思い詰めてはい ないが正直気持ちのいいものではない夜に なり俺は琢磨君たちとの待ち合わせ場所に 向かう今日はちょうど社長のネタができた ので思う存分愚痴らせて いただくりお疲れこちこち大輔さんお疲れ 様です遅れてすみません3分じゃん仕事 じゃないんだし気にすんな今夜は 盛り上がる ぞごめんごめん仕事の電話が終わらなくて りせお疲れたくま君お疲れ様です仕事 終わった完全に終了今日は盛り上がるぞ お前俺と全く同じこと言ってるじゃんえ そうなんすかどうやらこの2人よっぽどの ことがあったらしいのか消灯口が溜まって いるらしい俺も自分の愚痴を撒き散らすの を楽しみにしていたのだがこの2人の話を 聞くのも相当楽しみになってきた乾杯乾杯 乾杯で社長の話聞かせてよどこから始めれ ばいいのやらとにかく今の社長は俺を めちゃくちゃバカにしてます笑いながら 言うことじゃないだろうどんなこと言わ れるの額がないやつはいだけで迷惑とか はいデザインをなりわいにしてる男に額が ないわとちん感だろうそうなんだけど なんかぐさっとくる言い方するんだよね それからそれからこの間はデザインしか脳 のないやつは他に何もできなくて困るって 嘘だろ流星がデザインでいくら会社に貢献 してると思ってるんだよやっぱあの社長頭 おかしい 逆にデザインだけであんな大金稼げるの 流星だけだろう貴重な人材だって気づいて ないなやばいやつ来たないやいや確かに俺 にはデザインしかないしりせそのデザイン で食っていけるやつが世の中にどれだけ

いると思うお前ほど稼げるやつはほの一部 だそうだそう だもうお前会社俺たちと個人提にしたら その方が確実に儲かるだろうしまたまた 大輔さん俺の会社での扱いを話して 盛り上がっていたが2人の話も聞いてみ たらかなりやばかったクライアントの2人 に向かってうちの会社は君たち以外にも クライアントはたくさん抱えているのだ から特別扱いしてもらえると思うなと面と 向かってい言った らしい2人の働いている会社は俺の働いて いる会社のナンバーワンクライアントで 使ってもらっているお金は桁違い 一体うちの社長は何を勘違いしているの だろうかしかも2人は別に特別扱いしろと 言ったわけでもなく社長が着任した時に 挨拶に行っただけだったらしいまず1個 突っ込みたいのだが普通社長が クライアントに挨拶に行くだろう俺たちが 使ってもらっている側だぞこの感じだと 社長はどこのクライアントにも挨拶に行っ てないなこんなんで契約を継続して もらえるのか俺が手を出せる半中ではない のは分かっているがこの日は 結局新社長のどうしようもない生活を 愚痴ることで大盛り上がり すっきりはしたが自分の今後が不安になっ た俺の将来大丈夫かな帰り道1人で つぶやくデザインに集中させてくれる会社 だったからずっとお世話になっていたけど それに対して文句を言われるようになるの なら残る意味がないかもしれないでもなあ 会社に所属するメリットもあるし今日大 さんたにすればと冗談でも言われて考えず にはいられなかったこの契約数を保ってい られるのは会社に属しているからな気も するし俺が独立してからも契約してくれる 相手はいるのだろうか結局大輔さんたち だって会社同士の付き合いなわけだし考え ても考えても答えが出ない今の会社で他の 業務も覚えるかいや それは考えられないな俺はデザイナーとし て雇われているわけだしそもそも社長の 言いなりになるのはなんか悔しい少なく とも会社には契約数で貢献しているわけだ しあそこまで嫌味を言われる筋合いはない わけだし悶々と考えながら家に到着一旦 考えるのはやめて寝ることにした次の日も 朝から仕事だ在宅なので朝のバタバタは そこまでではないが新しい契約も決まった のでやることが森沢さん今目の前にある ことに集中して一旦社長のことは 忘れよう新しい契約は都心の一等に立つ 予定の高級タワーマンション高級ホテルの

ようなイメージでと言われているのでまず はイメージボードを作り上げるところから 始める和の要素を入れようかそれとも完全 洋風で行くかこのイメージボードを作って いる時が一番ワクワクするのだ自分の感性 を100%詰め込んで細かいことはまだ気 にしなくていい段階設計上無理なことも ただのイメージなので全部貼り付けていく 俺の理想全てがこのボードに詰め込まれる の だ第2段階からはクライアントの意見も 入っていくので調整が入るのだがそれは それで新たな発見があって楽しいこんな 小さなイメージボードから始まって大きな ビルが出来上がる本物の建物を見た時は すごく感動するのだこれは何年経っても 変わらない俺は次の日しっかりいつものの 通りに起きた少し2日酔いだったので軽く シャワーを浴びて朝食を取り仕事を始める 最近のマイブームはコーヒーを豆から引い て入れることそれを飲みながら仕事をする と朝ははる気がしている完全に自己満だが 大好きなイメージボードを作ると画然 気合いが入るもしもし り君お疲れですどうしたこの前のイメージ ボード完璧すぎて震えた大輔さんも大喜び だった よそれは良かったですこれをどうリアルに 落とし込むかそれは俺たちの共同作業で 頑張ろうぜとにかく今回は修正なしでそう ですね了解ですありがとうございます今回 のイメージボードはクライアントとの イメージがぴったり合致していたようで一 発でだったこのパターンは珍しいので 嬉しい今回は案外スムーズに進むのかなと 思っていたらとんでもないことが数日後に 起きてしまうのだ俺はそんなことも知らず イメージボードからアイデアを組み上げ ワクワクしながらデザインを始めていた エントランスが建物のイメージを左右する のでいつもエントランスのデザインから 始めるこのマンションははコンシェルジュ が常駐するらしいのでその空間と プライベート感が出るラウンジを分けて 設計する予定だラウンジのデザインを考え ている時に会社から連絡があり正式に クライアントとの契約が締結されたという 連絡が来た仮契約から本契約締結までは数 日のラグがあるので本来は本契約が締結さ れてから作業を始めのだが相手が君と大輔 さんの時は信頼関係が出来上がっているの で俺は先に進めてしまう会社もそのことを 知っていて特に何も言わないが形式上いつ も連絡をくれる今回も大型契約なので上司 はとても喜んでいたイメージボードのこと

も伝えて順調だということを伝えておいた ので安心してくれることだろうこの本契約 について社長はどれくらい認知しているの だろうかふとそんなことを思ったのだが まさか社長がこんなにやばいやだったとは 時は遡り数時間前会社が俺に本契約の連絡 をくれた数時間後社長時々俺に電話が来た 明日話があるから出社しろとなんか嫌な 予感がしが了解した次の 日午後からの社長とのアポイントメントの ために作業を中断して会社に向かう事務所 にはよらずに直接社長室に向かった失礼し ますああ来たか今日はどういったご要件 でしょうかお前はいつも済ました顔で ひょひょとしやがって話し始めた途端に俺 の悪口を目ので繰り広げる社長悪口なら 電話でも良かった気がするんだが一体これ があとどれぐらい続くん だお前みたいなやつなんて呼ぶか知ってる かいえ役立たずって言うんだよ役立たず はあ役立たずですか俺は自分がどれだけ 会社に貢献しているか力説してやろうかと 思ったがなんだかこの社長に何を言っても 無駄な気がしてしまって黙り込んでしまっ た昔からそうだ俺はすごく内行的な人間で 慣れた人とは普通に話せるのだが慣れない 人やこうして明らかに敵意を向けてくる 人間には瞬時に心を閉ざしてしまい なかなかうまく自分の思っていることを 伝えられ ない伝えられないというより諦め しまうそうだよ役立たずサラリーマンとし て働いてて内金の仕事を何もしないなんて ありえないだろう他のデザイナーはどうな んですかみんな他の業務もやってるん でしょうか俺は思わず口を開いてしまった 今までの会社だったら他のデザイナーも デザインに集中させてもらっていたはずだ それとも俺が知らない間にみんな内金の 仕事もやるようになってるのか素朴な疑問 だったは今はお前の話をしてるんだよ他の やの話なんてどうでもいいそんなこの感じ だと単純に俺個人のことが気に食わなくて 嫌みを言ってるんだなそうだとしたら何を 言っても無駄だただ時が立つのを待とう それで俺は考えたんだよ 考えた考えた結果明暗が思いついたんだ はあ急にキラキラし始める社長一体何を 思いついたんだどうせろでもないこと だろう俺は話半分に受け流していた喉乾い た な俺の息子こないだMBA取得したんだよ お前と違って立派だろうMBAですか お前みたいなポンコツじゃなくて優秀で MBA持ってる息子を雇うからお前を首に

しようと思って首ですかショックで言葉も 出ないかあいえいやいやいや建築事務所で MBAって必要じゃないとは言わないで おくが新しいポジションに入れるんじゃ なくて俺の代わりに入れるのデザイナーの 代わりにMB 頭どうなってるの頭の中は大混乱俺は さらに話すことができなくなっ たそりゃショックだよな今までポンコツで もぬくぬく雇ってもらってたんだから残念 でしたそんなに世の中甘くないんだよあの えっとちょっと混乱してるんです けど混乱しちゃってるのかわいそうにじゃ じゃあはっきり言ってあげるねお前は首だ 首これで理解したあそこじゃなくて デザイナーの僕の代わりにMBA保持者の 息子さんを入れるんですかそうだよ デザイナーよりよっぽど優秀なんだから 利益しかないだろうあのでは最近僕が本 契約を締結した案件はどうなるのでしょう かもうデザイン始めてるんですけど デザインなんて誰にでもできるんだから誰 か適当なやに引き継ぐから心配すんなお前 がいなくたって会社は大丈夫だからお話に ならないこの社長頭おかしいだろう 言い返す気力もないしこんな社長の元で 働くことがバカバカしい俺がやめて困るの はどっちなんだかそうですか分かりました 今までお世話になりましたああだいぶお 世話してやったなさようなら 俺は怒りを打ちに込めたまま 代謝あんな社長の元で働きたくはないので 首は結構なのだが契約している案件が中途 半端になることだけが許せなかった俺は プロのデザイナーだ受けた仕事は精神誠意 最後まで受け持つそれが俺の元だそれなの に今回はが叶わないしかも最も俺を信頼し てくれているクライアント相手なのに俺が 大急ぎで個人事業主として登録したとして もクライアントはあの会社と契約を締結し てしまっているので俺が触ることは不可能 だ悔しくて悔しくて怒りで手が震えたあの 社長のことだことの経緯をクライアントに 説明することなく他のデザイナーにに担当 させるだろうそれだけは避けたかった俺は 自分ができる最後の仕事をすることにした もしもしたま君お疲れ様ですありせお疲れ 様どうしたちょっと緊急でお話があって 今夜大輔さんも一緒に会えたりしないかな リセ大丈夫か声震えてるけど分かった大輔 さんには俺から伝えて おく18時にいつものところでな大丈夫 ありがとう後でねそう俺は最後の仕事とし て2人に面と向かって精神誠意謝ることに した俺がどれだけこの仕事を楽しみにして

いたか2人なら分かってくれるだからこそ 俺の判断ではないことを分かって欲しかっ たのだリセお疲れ大丈夫か顔色悪いぞ実は 俺はことの経緯を2人に全て話した今回の 契約を最後まで担当できないこと会社を首 になったこと首になった理由それからどれ だけ俺が今悔しいか2人ともっと仕事がし たかったこと普段あまり感情を表に出さ ない俺だがなぜだか涙が出てきた俺本当は 悔しかったんだなな評価をしてもらえなく て怒ってたんだそんな感情に気づかされた ちょっと待てそれ本当の話なのだとしたら 恐ろしいんだけどMBAって本当にあった 怖い話ですとにかくリセの気持ちは分かっ たから泣かなくていいよ俺ちょっといい こと思いついちゃったかもいいことあの 社長の髪の毛借りに行く 軽もんねえじゃねえか ちょっととりあえず明日色々揃えておく からリセ俺たちの事務所に来られるえはい 無職なんで全然行けます自虐するの早いな あの社長流星にしたこと絶対後悔させて やるから おお大輔さんの目があの事件とかにはし ないでください ね社会的にはなあの会社は大変なことに なるかもしれないけど流星もいないし社長 の自業自得だ俺はもう我慢ならん完全に ぶち切れモードの大輔さんに俺は少しひん でしまったが俺以上に怒ってくれる人が いるなんてなんだか少し感動した とりあえず明日大輔さんと君の事務所で 落ち合うことになったのでそれまでに俺も 気持ちをちつけておかないと一体明日は何 をするんだろうか散々社長の愚痴を話した 後俺たちは解散帰り道で今後どうするか ぼやっと考えてい たまた会社に所属するのもありだがこう いうことを体験してしまうと個人でやって いこうかなと勇気にもなる会社設立よりも 個人事業主の方が正確にってかなとか色々 頭に浮かぶがなんとなく決めきれずにいた 個人になったところで今までのように クライアントに恵まれるとは限らないし どうしたもんか な幸い貯金はあるのでしばらくは仕事をし なくても生きていける頭を冷やすためにも 少し休んでみようかなと思ったところで家 に着いたデスクには昨日作ったイメージ ボードこれもよなしになってしまった結構 気に入ってたんだけどな自分の気が変わっ てまた会社に所属しようと思った時のため に今までの作品をまとめてポートフォリオ を作ることにした今夜は眠れなさそうなの で逆に集中できそうだポートフォリオを

作成していると過去に数多くのデザインを 手掛けていることにに気がついたどの デザインも思い入れが深くどれも俺の力作 だ会社を首になっても俺の作品はまだどこ かで生きていると思うと励まされている 気分になるやっぱり俺にはこの仕事しか ないよな結局この日は一睡もできず朝方 までポートフォリオ作りをしていたあと 少しで完成するしお昼に出かけるまで少し 寝ようシャワーを浴びて歯を磨くすっきり しているはずなのにどこか気分が晴れない 人間っていくらでも買えが効くって言われ た気分で自分の存在価値にまでも疑問が 生じていた完全に病んでるじゃん人として 全く尊敬できない社長からの暴言気にする 必要なんてないのかもしれないがきっと俺 の中でデザインしかできないという言葉が 案外刺さったのだと思う本当にデザイン しかできないのだデザインしかやりたく ないしでもこれって時にはデメリットに なるんだなと思い知った器用な人間だっ たらなそんなことを思いながら眠りについ たお昼頃俺は眠たい目をこすって出かける 準備をした事務所に呼ばれたけど何の話 だろう社長を許さないって言っていたけど 大事になりませんよう に俺は昔から揉め事がすごく苦手だ今回も 自分が当時者になってしまったのでさらに ダメージを食らっている大輔さんと琢磨君 が俺の味方でいてくれるのはありがたいが 1日経って冷静になると揉め事は避けたい なという気持ちが大きくなっているもう あの社長の元で働かなくていいだけ良かっ たよな変な言いがかりつつけられたのは 悔しいけどあんな人だったってすぐに 分かってよかった自分に言い訳をするよう に頭で何度も 繰り返すリセお疲れあれから気分どうだ 最悪ですねなんだか自己否定モードに入っ ちゃってお前さもっと自信持った方がいい ぞおかしいのはあの社長なんだからそれに 大輔さんが明暗ひらめいててさ俺興奮し ちゃった明暗それは大輔さんが戻ってきて から大輔さんから話してもらおうぜもう すぐ戻ってくるはずなんだけどなお疲れ 遅れてごめんな大輔さんお疲れ様ですあ 社長から着信出なくて え電話の内容は俺が大体把握してるから出 なくていいよそんなことより龍に改めて話 があるんだ今日は来てくれてありがとな 把握話ですかあいえ全然無職なんでそれ 今日で終わりにしないか え社長からの鬼がすごくて大輔さんの言っ ている意味がすぐには理解ででなかった 大輔さんは電話の内容が何か分かっている

らしい俺俺にはさっぱりだ首にした社員に 次の日に連絡してくるってどういう神経し てんだか俺からの提案なんだけどやっぱり この先の建築デザインもセにお願いしたい んだよそれで龍が代謝したこのタイミング って実は絶好なんじゃないかって思って はあ主でもうちの専門デザイナーとして うちの会社所属でもどちらでも構わない 会社と個人提携しないかもちろんうちの 会社に所属してくれるのなら前の会社より 条件を良くする個人事業主を選ぶなら しっかり前よりお支払いはするどうだろう な明暗だろリセ俺らと組もうぜ俺らには お前の才能が必要なんだ そんな2人とも俺は感動して言葉が出 なかったデザイナーとしての俺をここまで 必要としてくれるなんて社長のおかげで ポキッと折れていた俺の自己工程感に包帯 が巻かれた涙をこらえるのに必死だった 答えなんて決まっているありがとうござい ます一生懸命やらせてもらいますさ俺も 緊張したわこれから楽しくなるぞよろしく なリセが泣くと俺も泣きそう休んでる暇 ないぞ例の高級マンションのデザイン どんどん進めてもらわないとあでもあの マンション僕は触れないのでえ大輔さんが 俺の携帯を指さす電話に出ろということ だろうできたらこの感動の瞬間をぶち壊す であろう社長とは話したくないのだが スピーカーにして電話に出たもしもしはい お前首撤回会社に戻れはい撤回って言って んだよ嬉しいだろう無能だから次も 見つからないだろうし早く働けちょっと 一体どうなってるんですかお前が担当して いたアホなクライアントが退激怒してるん だよこの子を聞いて大さんと君が目を まんまく見開いた後声に出さないで大笑い し始めたそのアホなクライアントが目の前 にいるなんて想像もしていないだろう大 激怒ですか俺は社長に返事をしながら2人 に目をやるすると2人は話続けろとサイン を送ってくる俺は何のこっちゃわからない ままを 続ける全く何も分かっていない クライアントで困っちまうよお前じゃない なら婚罪取引はしないって言い出しやがっ てお前が中途半端に手をつけたマンション のデザインも途中でデザイナーを変更する のはこっちの契約違反だから医薬金払えっ て言われてるんだよ医薬金ですか俺は全て を察して笑いをこらえるのに必死だったど いうことか大輔さんもたくま君もやるな 仕返しの仕方がスマートだ元のデザイナー を戻せば取引も続行するし医薬金も発生し ないって言われてるんだだから早く戻って

こいちょうどいいだろう無能なお前でも 会社を助けられるんだぞちなみに医薬金 っていくらなんですか30億だよ 30金額を聞いて思わず吹き出してしまっ た俺ってそんなお金かかってるんだ自分の 価値を初めてかしかした気分になったお前 今笑ったのか緊急事態なんだぞふざけるな お言葉ですが会社には戻りませんよはなん でだよ今まで通りデザインだけやらせて やるからもう文句言わない約束するから 頼む30億ななんて医薬金この会社で 払えるわけがない助けてくれいやいや優秀 でMBA取得してる息子さんが助けて くれるんじゃないですか俺の息子は確かに 優秀だだけど今回はデザイナーが戻らない と解決しないだからなお前だって就職先い なくて困ってるだろうあちなみに僕は就職 先決まってますよなのでそちらには戻り ません僕を馬鹿にする人もいないし待遇も 断然こちらの方がいいですデザインに集中 させてくれて僕のデザインに価値を 見い出してくれる同僚がいる職場なので僕 には戻るメリットがありませんななあどう も社長アホなクライアントの太田ですえ あれなんで完全に混乱している社長大輔 さんの電話への割り込み方が面白すぎて俺 とたくま君は涙を流して笑っていた もちろん声を出さないように必死でこらえ ながら社長あなたは僕たちクライアントを 怒らせただけでなく才能と価値が溢れて いる素晴らしいデザイナーを傷つけたん ですよ自分が巻いた種なのにクライアント は呼ばわり才能溢れるデザイナーは無能 呼ばわり無能なのはどっちなんでしょうか ねえ とええっとそれはリセ君は長年当社の高級 マンションのデザインを担当してくれて いるデザイナーです僕たちはリセ君の才能 に多額の資金を本社にお支払いしています それが全くリセ君に還元されていないのは もったいなさすぎるなので我が者で スカウトさせていただきましたスカウト はい適正な金額が龍君に入るように しっかりとした契約書を作って先ほど サインを頂いたので正式に我が者の専属 デザイナーですしそんなもう彼はこっちに 戻れないということですか戻れないという より彼が戻らないですよさっき彼が自分で 言っていたじゃないですか自分の価値を 認めてくれない会社には戻らないとでも そうなると医薬金はもちろんしっかりから いただきますよ契約書に載せていますから ねデザイナーは林田流星以外携わらせない とししかしそんな大金社長の私が責任を 取らされてしまう責任を取るのは当たり前

なんじゃないですかあなたが自分で巻いた 種なんですからしかし万が一首になったら 世間定が悪すぎる医薬金の心配しかしてい ない社長はとうとう自分が責任を取るのは 嫌だと言い始めたどうあがいたってこの 状況は取り返しがつかないのにやっぱり人 を大切にしない人ってどんなに切歯詰まっ ても自分のことしか考えられないんだ なそれはご自分の問題でしょ我々は ビジネスをしているんですそのための契約 書ですよまさかそんなこともご存知ないと かまさかね大さんご存知ないかもしれませ んデザイナーの代わりにMBA保持者や 問うくらいなん でそうだった社長もっと冷静に物事判断し た方がいいですよビジネスをするのならね とにかくうちとしては婚L罪本社とは取引 はしません文書でも通達済みです医薬金の 話も弁護士に連絡済みですので時期に そちらに連絡が行くと思いますのでご対応 よお願いしますねなMBAの何がおかしい んだ俺の息子は俺にいて優秀なんだ馬鹿に するんじゃないそれに弁護士って文書で 通達なんかされたら社長はまだ何か話して いたが電話を切った切った瞬間3人で 大笑い過去吸になりそうなくらい笑った 息子が自分に似て優秀って似てるなら優秀 ではない面白すぎてしばらく普通に会話が できなかった改めて俺を拾ってくれた大輔 君と琢磨君には感謝だ俺を才能と価値の あるデザイナーだと言ってくれた2人の 言葉に背かないようにこれからさらに 頑張らないと後日弁護士から社長と会社 宛てに医薬金関連の連絡が行き今交渉中だ がおそらく会社は潰れるだろう 弁護士から聞いた話だと会社の売上の半分 は俺の契約だったらしく医薬金が過じて 払えたとしてもその後の収入がかなり激減 するとのことそれから社長の俺に対する 言動や行動解雇も不当解雇なので慰謝料を 請求できるとのことだった面倒くさいので いらないと言ったのだが大輔さんと君から 請求できるもはしておいた方がいいと言わ れたので一応請求することにした社長から のお金なんて受け取りたくない気もするが 俺の価値を認識させるための手段だと言わ れて納得した問題はお金じゃない俺という 人間の価値を無下にした罰としてしっかり 請求させていただく今回のことで俺は自己 肯定感の大切さを学んだ初めて自分の価値 を確かできてもっと自信を持っていこうと 決めた会社からは個人で取りたい仕事が あったらかけ持ちしても構わないと言われ ているのでどんどん新しいことに挑戦して いこうと思っているもちろん俺を拾って

くれた2人に最大限の恩返しをするのが俺 の今の1番の目標だけど俺たち3人は職場 が同じになり前にも増して集まるようにな た最初の3ヶ月は大月社長の真似をして ゲラゲラ笑いみんなでハイタッチ人生で こんなに笑ったことあるかなってくらい 笑ったその後は高級マンションの建設が 始まり俺のデザイナーとしての仕事も ピークにイメージしている材質じゃなかっ たり色が微妙に違ったり調整することは たくさんあるのだがこれに妥協を許さない 俺 の妥協せずに全て完璧にデザインしそれを 建築現場で再現してもらう現場ではうざ がられたりもするが完成した時の達成感が 半端じゃないいつも途中で揉める建設員 たちとも完成した時は肩を組んでお互いを 称え合うやっぱり俺はこの仕事がやめられ ないチーム全員がそれぞれのパトで全力を 出し切って完成するこのチームワークの良 さそれから1人で妄想しながらする デザイン全てが俺を魅了しているのだ大月 社長は間違っていない俺にはデザインしか ないそれでもいいんだと改めて思えた完成 したマンションを見るのが楽しみ だ俺の名前はは小室裕介55歳大手ピアノ 教室に勤めて いる勤めていると言っても社員ではなく週 4で働くパート だなんでいい年してパートなのかってそれ についてはおいおい話していくことと しよう俺がピアノに出会ったのは3歳の頃 ある日母は俺を連れて友人の家に遊びに 行ったその家にピアノがあ 母の友人のり子さんは御題を卒業した後 個人でピアノ教室を開いていたそうなのだ が出産で一旦教室を閉じた子供が大きく なってから教室を再開しようと考えていた のだけれど所持情により諦めた らしいその後は幼稚園共有の資格を生かし て子供たちの歌やお遊戯の伴奏を楽しんで い たそんなのり子さんだから俺が遊びに行く とその当時流行っていた子供向けの歌やら 体操局を引いてくれたもちろん俺は 大喜び裕介がこんなにはしゃぐなんて 珍しいわこの子こんなに音楽が好きだった かしら家では音楽聞かせないのそんなはず ないでしょ退の時から色々聞かせてたわ 例えばどんなビバルディの式とか モーツアルトのアイネクラクラなんとかと か アイネクライネナハトムジークねどっちも バイオリン曲じゃないもしかしたら裕介君 ピアノの音が好きなんじゃないそうその

通りざツライとさすがのり子さん違いの 分かる人だそれにしても介君リズム感が 抜群ねもしかしたら絶対あるんじゃない かしらまさか私も旦那も音痴なのを知っ てるでしょ親の歌は遺伝しないのよもう 少し大きくなったら調べてみるといいかも ね2人の会話など知らず俺は音に合わせて キャッキャと踊り狂ってい たそんなに気に入ったならピアノでも習わ せてみようかしらまだ早いわよとりあえず うちに遊びにくればはいいんじゃ ないそうして俺は母に連れられて毎週の ようにのり子さんの家に遊びに行った のり子さんはいろんな曲を聞かせてくれた 泳げたいやき君のような子供向けの曲から ピンポンパン体操やロボットアニメの主題 感などなど時には母のリクエストでバッハ やベト弁シパドビッシーなども引いてくれ たどの曲も楽しくて美しくてのり子さんの 指から魔法が奏でられているようだっ たお気に入りはリストのラー カンパネラ飛び跳ねるような音が大好きで 音に合わせてくるくる回っていたっ け裕介君難しい曲が好きなのねこの前 なんかある感の競争曲目の色変えて がっつり聞き惚れていたもの ねあの とはピアノ独走のための競争局のことなの だがこれは非常に難しいピアノたった1台 でコンチェルトを引くのだ激しく忙しく脳 みそがぐるぐる回るくらい複雑で鍵盤を 滑る指が絡まりそうでそこから奏でられる 音に耳がこんがらがる幼い俺には十分刺激 的でこれは一体何なんだと夢中になった さすがののり子さんもこの曲は難解なよう で俺は録画されたテレビ番組を何度も見た 激流のような音を涼しい顔をして引き 続けるピアニストを苦しく思ったもの だこの人なんでこんな簡単そうに引いてる わけこの人が引けるなら僕にだって 引けるなぜそう思えたのか子供って怖い今 となっては末恐ろしい野望に身せずにが この思いが俺をピアノの道へと 導く小学校に上がる頃にはピアノを買って もらい俺は本格的にレッスンを始めること にした先生はもちろんのり子さんだ平日は のり子さんも働いていて忙しいから レッスンは毎週土曜日3時間のみ本当は 毎日通いたいぐらいだったけど仕方ない 彼女にも都合はあるし子供1人でえる距離 ではなかった母もパートで働いていたから 土日ぐらいしかゆったりレッスンでき なかったその分俺は毎日家でピアノを引い た幸いにもうちは一軒屋で田舎だから隣の 家とも距離があるおれはするのだけれど

もっぱら引くのは夕方だからめくじらを 立てられることもない逆に褒められる ぐらい だ裕介君ピアノ始めたの毎日熱心に練習し て偉いわね毎日少しずつ上手になっていく のを聞くのが楽しみなのよなんて言って くれる人もいて町内ではちょっとした 有名人もっと褒めてもらえるように上手に ならなくちゃそんな思いも重なって俺の ピアノ熱は深まっていったさすがに今度 あれ引いてよあれリストのラー カンパネラと言われた時は無理ですと速攻 でお断りした同じ曲を好きな人がいること は嬉しかったのだけれど小学生の手じゃ あの曲は無理だ引きこなせないあと5年 待って ください5年経ったなら引けるのかと問わ れればうーんと言葉を濁すしかないでも まあそのうち引けるようになるだろうと いうか是非引きたいまあそんな感じで俺は ピアノに夢中になったわけだこの熱は 冷めることなく中学も高校もずっとピアノ ピアノ ピアノピアノなんて女みてなんて検討違い にやじってくる同級生もいたけれどそんな ことは気にし ない無知は罪だよもっと勉強しなよそんな 風に言っては怒らせていたっけあれは良く なかったな反省 だは題を目指したのだけれど何分音楽大学 はお金がかかるバイオリンやフルートなど に比べればまだマかもしれないが有能な プロフェッショナルに支持しようと思えば それなりの金額がいるコンクールの参加 費用だって馬鹿にならないうちは一般的 水準にある平凡な家庭だ裕福ではない本当 は国内トップクラスの問題に行きたかった けれどが全額免除される特大小学生制度の ある大学を目指したそのためには大規模な コンクールで上位入賞する必要がある トップレベルでなければ学費免除の小学生 など夢のまた夢俺は日々練習に明けくれた 夕方だけでは足りず朝や夜にも練習をして いたのだけれどその頃には既に一端の腕前 になっていたからピアノの音がしてもれる ことはなかったむしろ成長を喜ばれ た裕介君本当に上手になったわねもうプロ のピアニストみたいじゃない本当大きく なったもんだわ私も年を取るわけねねいつ デビューする のなんとも気が早い人がいたもので俺は3 枚ほどサインを書いたと記憶している近所 の応援もあって俺は国内最大のコンクール で金証を自称無事に小学生の資格を得る ことができた大学に進学するとほぼ1日中

ピアノ付けピアノが大好きな俺にはたまら ない生活だったしかしいくら学費が免除で もアパート代や食費教材費は必要だ家賃は 親が払ってくれて多少の仕送りもあった けどこれからはコンクールの機会も増える 海外研修だってあるだろうかなりのお金が 必要だ俺はピアノの邪魔にならない程度に アルバイトをしたまずは飲食業の接客老 夫婦が経営する小さくて古い喫茶店のボ これは教授の勧めでもあったお小室君は 笑顔が少ないね鍵盤ばかり見つめていても いい演奏はできないよ音楽は作曲家の心の 憶測までを見つめ共感しそして共て初めて 自分の音が生み出せるんだもう少し感情 表現が豊かになった方がいいもっと人と 触れ合うんだ接客のアルバイトなんかは どう だそうして紹介してくれたのが老夫婦の 喫茶店だったそこは大学にも近く音楽関係 の人も多く出入りしていたからいろんな話 を聞くことができた人脈も広がり知識も 増え笑顔が出るようになった頃ご主人が 言った裕介君知り合いがねピアノを教えて くれる人を探しているんだよ小学生なんだ けどどうだいやってみるか い正直まだまだ自分が習うみなのに人に 教えるなんて自信がなかった教授に相談 するといいんじゃない小室君はコンクール で金証を受賞するくらい能力はあるんだし 最近は人ににも慣れてきて笑顔が出るよう になったじゃないこれもチャンスだよやっ てみ なさい教授に後押しされて小学生のピアノ レッスンを受け負うことにしたいざ始めて 見るとこれがなかなか 難しいそうじゃないそれじゃだめだなんで こんなことができないんだ人の引き方を 見るのがこんなにもどかしいものだとは 知らなかった未熟なものを導くことの困難 にぶち当たった俺は十分なレッスンができ ずお引き取りを願われた老主人や教授に 合わせる顔がなかった友人たちはしょうが ないよ自分で引くのと教えるのは全く違う からな俺たちはまだまだこれからなんだよ そう言って慰めてくれたけれど俺は自らの いたらなさが悔しくて仕方がなかっ た未熟さを痛感した俺はアルバイトをやめ これまで以上にピアノに熱中した玉の 息抜きにバスエのバーみたいなところで 雇われピアニストの仕事をした酔っ払い ばかりいて誰もピアノなんて聞いていない ような状況たまに聞いている人間がいるか と思えばあれ引いてよと言っては演歌や 流行りの曲をリクエストしてくる最初の頃 は嫌で嫌で仕方なく拒否していたのだ

けれどここはコンサートホールでもホテル のラウンジでもないんだよ逆が引けって 言ったら引くんだそれがお前の仕事だ嫌 ならやめ とけ流行り歌なんて引くのはプライドを 傷つけられるようで嫌だったけれどだから と言ってピアノ講師に戻る気もない店内や 街中のあちこちで音楽が流れている時代 だった俺はそれらの曲を耳コピして客に 促されるまま引いていった 今にして思えばそれもいい経験だった聞い たこともないようなメロディはいずれも 心線で感情に訴えかけて くるこういう音楽もあるんだそんな発見は 俺の音楽領域を広げてくれた少しだけ心の 栄養にもなった気が する大学3年ともなれば時間にも心にも 余裕ができ俺は再びピアノ講師に チャレンジし かつてのり子さんに教えてもらったことを 思い出し基礎を徹底的に叩き込んで いくこれは俺自身の復讐にも効果的だった 基本を見つめ直すことで音の厚みが増す服 な音はやはり子供の頃の基本が物を言うの だろう頑張れ未来のピアニストたちそんな 思いを載せて指導を 進める練習が嫌で出すそうな子供には アニメの曲を引いて興味を継続させるそう いったやり方が好評を白し俺は複数の家庭 の子供を指導することとなった大学卒業後 の進路は海外に求めた某コンクールで俺の 演奏を耳にした大学教授が声をかけてくれ たのだ俺は必死に外国語を勉強しピアノの 腕を磨き憧れの海外へと渡ったここまで 聞くとう直接はあるもののなんて華々しい 経歴と思われるかもしれないところが どっこい55歳にもなってパートの分際だ 決して誇れることではない だろう今俺が務めているのは全国的に知名 度の高い大手ピアノ教室ここは数々の コンクール入賞者が講師として名前を並べ ていて指導レベルは非常に高い 講師の平均年齢は30代半ばといった ところかここ数年俺はコンクールには出場 していないが情報だけは見逃さないように しているどの顔も大規模なコンクールで 上位に入賞したツもばかりだこんな人たち に指導してもらえるなんてラッキーな生徒 たちだな有名どこが高主人ということで者 は決して安くはないそれでも場所柄なのか お金持ちの市場がたくさん通ってくる中に はまるまる先生でとご指名を受ける講師も いるくらいだ講師はいずれも現役の演奏家 であったりするから演奏旅行ともなれば レッスンができないだから常に人材が補充

されている今年はエリート国立本題卒の 侵入サインが入ってきた彼女北子は俺が 断念した国内トップの国立題を主席で卒業 したんだとかこれはまた頼もしい新人が来 たものだ彼女なら子供たちとも年が近いし 最新のピアノ事情を教えてくれるだろう俺 は大いに期待したしかしすぐに裏切られる ことになる俺を見るなり彼女はこう言い 放っ たあなた掃除のおじさんここゴミ落ちてる んだけど まだこんにちはも初めましても言ってない なんでいきなり命令口調今時の子はこうな のか俺は大いに戸惑ういえ俺はここの講師 ですよ小室裕介と言います初めまして はあ講師おじさんいく ついきなりの質問攻めだ55ですが 何か55って一体何時代の題生よてか パンフレットにあなたの写真なんかなかっ たんです けどパンフレットとはここの学校紹介の 雑誌のことだろうそれにしてもこっちは 自己紹介しているんだがスルーかよ俺は アパートなんですよだから学校紹介には 写真は乗っていないんですはあパート55 でありえないいえありえていますよここに いる でしょうここどこだと思ってるの本題生が みんな憧れる大手ピアノ教室よそこにパー とってしかも55歳っておじさん 恥ずかしくない のなんで俺が恥ずかしがらなきゃいけない んだ彼女の理論が分から ないあなた北見越子さんですよね一つ話す 時はもう少し落ち着かれてはどうですか なんでおじさんにそんなこと言われなきゃ いけないのよ余計なお世話よ私に話しかけ ない で話しかけないでと言われても俺は彼女に 仕事の引き継ぎをしなければならないなぜ なら彼女は俺の公人として採用されたのだ からしかし彼女で大丈夫なの か北さんは優秀だからピアニストとして 将来を活されていただけどねなぜかうちに 来てくれたんだよ大事に育てて おくれ社長はそう言うけれど俺には自信が ないどんなにピアノの腕が確かでもここは ピアノ教室で指導する相手は子供だ彼女に 任せて大丈夫なんだろうか不安になるが 社長命令ともなればやるしかない北さん あなたには俺の生徒を引き継いでもらい ますいやよ あおじさんが教えてる生徒なんてどうせ レベルの低いガキ茶でしょなんで国立恩 大卒のエリートの私がそんな低レベルを

教えなくちゃならないの よ子供が子供の批判をしている精神年齢が 似ているが故の否定なのだろうか社長の目 も曇り始めたんじゃないか一松の不安を 覚えるその所があなたのですよ彼らに ピアノの基礎を教えてあげてくださいこの 私に基礎を教えろって数々のコンクールを そうなめにしてきたこの私にそうですよ 確かにあなたの実績は素晴らしいでもね ここにはあなた以上の実績と経験を起こる 講師の方がたくさんいらっしゃるんですよ あなたはここでは1番下だ自覚して くださいそう言うと北さんは親の敵でも 見るような目で俺を見たおじさんの説教 なんてまっぴら ふんと鼻から息を吹き出し去っていく しょうがないそのうち分かってくれる だろうとりあえず俺は生徒の資料を揃えて 北さんの机に置くレッスン前に目を通して おいてくださいのメモ書きを添え て1人目の生徒のレッスンが始まる20分 前俺は教室の前で北さんを待った初日だ からしっかりと話をしてから教室に入り たかったのだけど北さんは俺を見るなり 方向転換をする北さん呼びかけても 振り返ることなく姿を消してしまうから 話せやしないしょうがないから扉の前で 待ち伏せだ開始10分前になってようやく さんがって くる北さんギリギリじゃないです か北さん聞いてますパートのおじさんの話 を聞く時間はありません引き継ぎの件です 資料は見ていただけましたか見たわ今から レッスンの川内さんですが見たって言った でしょ分かってるから放っておいていや しかしうるさいあなたこそ立場はえなさい よ高々パートの分際で偉そうにしない でパートパートって音楽でアパートが大切 だって習わなかったの か倉庫しているうちにレッスン生の川内 みなちゃんがやってくる裕介先生 こんにちははいこんにちはみなちゃん今日 から教えてくれる北見先生だよ北見先生 こんにちは川内みなです レッスン時間よ教室に入り なさいだから挨拶は北さんは一体どんな レッスンをするんだろう気になって仕方が ない本当は部屋の中に入りたいのだけれど 変にみなちゃんを緊張させてしまうのも 申し訳ないまあ頼んだところで北さんが 絶対に入れてはくれないだろうけれど国立 題まで行った人だしかも主席 基本的な練習法もしっかりと叩き込まれて いるに違いないここは彼女を信じて 任せよう俺は不安を押し殺しそっと教室を

離れる1時間のレッスンが終了し生徒が 交代する時間俺は再び教室に出向きみな ちゃんが出てくるのを 待つみなちゃんお疲れ様レッスンどうだっ たんなんだか浮かない顔をしているぞ目に 涙を浮かべているどうしたみなちゃん 新しい先生で緊張しちゃったか なみなちゃんは人見知りの傾向があって 特に大人を怖がるだから言葉遣いには くれぐれも注意なんだけど北見先生気にし てくれたかなメモに赤字でしめておいたの だ けれどいえ大丈夫ですありがとうござい ました 気場にも元気よく挨拶してみなちゃんは 帰っていったしかし気になる北先生 ちょっといいですかだめいやだめって 言葉遣いなんとかならないものか人を 見下すのもほどほどにした方がいい俺は 構わず教室に入っていくみなちゃん泣き そうな顔をしてましたが何かありましたか 何も彼女は強い口調が苦手だっって メモ書きしておいたんですがはあ私が強く いったっていう証拠でもあるのありません けど大体レッスンなんだから少しぐらい 強い口調になるでしょいやしかし次の生徒 が来るから出ていっ て強引に部屋を追い出されるどうしようか と悩んでいるうちに次の生徒の田所守る君 がやってき た先生こんにちはあやま君こんにちは今日 から新しい先生だからね分かりました どんな先生だろう楽しみだ なあワクワクの笑顔で教室に入っていく守 君を 見守るそして1時間後唇を真一文字に結ん だ守君が出てくる悔しそうというか理不尽 というか涙がこぼれないように必死に こらえているそんな感じこんな守君を見る のは初めてだどうしたの守る君声をかける ももダッシュで言ってしまっ たその後も3人生徒が来たのだけれど みんな暗い顔をして帰っていくこれは まずい北見先生としっかり話し合わないと 北見先生明日のレッスンは全て見学させて もらいますね ダメに決まってるじゃないダメじゃあり ません社長にお願いしておくので問題ない ですレッスンに集中できないからだめ社長 にはそう言っておき ます拉が開かない社長に相談するものの君 が部屋にいると子供たちが余計に緊張し ちゃうんじゃないかな初日だからみんな気 を張ってただけだよ次からは大丈夫だろう 呑気なものだ社長がそういう以上俺に同行

できる権限はないどうなっても知らないぞ 俺はちゃんと忠告したからな不安的中と いうかだんだんレッスンに来なくなる子が 増えた最近うちの子レッスンに行きたがら ないんですあんなにピアノが大好きで レッスンを楽しみにしていたのに先生が 合わないみたいなんです先生でまたお願い できません か親からのクレーム電話が増えたので こっそりと聞き取り調査したどうやら北見 先生はかなり高圧的で厳しいというより同 かに近い物入で子供たちを意させていた らしい親の1人がレッスンから帰ってくる 子供の様子があまりにもおかしいから こっそりとボイスレコーダーを忍ばせた らしいそれを聞かせてもらったところ かなり驚愕し たそうじゃないって言ってるでしょなんで こんなこともできないのそんな引き方じゃ ダめって言ってたじゃないそんなんじゃ コンクールは通用しませんもうなんで言っ た通りに引かないのよそんなんでプロに なれると思ってる のこれは指導ではない出席だただでさえ ピアノを引く子には天才な子が多いのに こんなんじゃ心が潰れてしまう教室は防音 が施されているから外に声は漏れ聞こえて こないだからこんな風に指導している なんて知らなかったいや知らなかったで 済む問題ではないこれは俺の怠慢でもある だがしかし大変申し訳ないのだけれど俺は もうレッスンを担当できないなんとか北 先生にに頑張ってもらわないといけないの だ けれどパートのおじさんの意見なんて必要 ありません取り付く島もないしょうがない から社長に頼む俺じゃダメなんで社長から 話してもらえませんか彼女小室先生が全く 引き継ぎしてくれないから困ってるんで すって言ってたよはあ俺はちゃんと 引き継ぎ用の資料を作って個人的見解から なるメモも添付した誰がどういう子で何を 得意とするのか指たびの癖やおしめの練習 法まで明記しておいた彼女が拒否したから 説明はできなかったけど資料に目を通せば 困ることなど何1つないそれくらい完璧な 引き継ぎ書を用意したのだふざけるな北見 先生嘘はつかないでください俺の引き継ぎ 書を本当に読んでいるんですか 読んだわよだったらどうしてあんな指導に なるんですか私には私なりのやり方がある の干渉しないで生徒の中にはもちろん コンクール入賞を目指す子もいますがただ ピアノが好きで楽しみたくて来ている子も いるんですそれぞれの目的に合わせた指導

をして くださいしてるわよだったらどうして みんな部屋から出ると暗い泣きそうな顔し てるんですか知らないわよ根性ないんじゃ ないあれくらいでへこたれてたらトップに なんて立てないわ よ確かにピアノを極めてトップに立とうと 思えば生繁華な気持ちでは無理だ俺自身 それこそ血のにじみ出るような努力を重ね てここまで来た彼女もそうだろうそれは 分かるだがそれはプロになるという強い 意志を持った人間の話だ小学生や中学生に 同等のものを求めるのは国 だろう解決に至らないまま時間だけが 流れるこのピアノ教室では定期的に講師に よる演奏会を開催している演奏会と言って もショッピングモールに併設される オープンスペースでのイベントだ誰でも 自由に聞くことができもちろん無料より 多くの人に音楽に触れてほしいという思い と教室のPRを兼ねたものだ演奏会を 楽しみに待ってくれている常連さんも多く いつもスペースは大勢の観覧者で埋まる 今回は新人講師のお広めということで北 さんが演奏することになって いる演奏会 当日さすがエリート本題卒と言うべきか 離れしている北さんは素晴らしい演奏を するしかしどこか硬いもう少し丸みを帯び た音にすればもっと魅力的になるのに 惜しいエリートらしいといえばエリート らしい音だがなんだかソリッドな印象が 拭えない音海に忠実すぎるのだ俺ならこう 引くのになんて考えているうちに北見さん の演奏が終わるあれまだあと2曲あった はずだけどどうして途中でやめてしまうん だ疑問に思っていると彼女はとんでもない ことを言い出した次は私の大先輩である 小室裕介先生の演奏です おいなんだそれ俺の演奏予定はないぞこの 人何勝手なこと言ってるん だ北見さんがステージを降り近づいてくる そして皮肉たっぷりの笑顔を浮かべていっ た おじさんもパートとはいえ講師なんでしょ こんな立派なステージに立つ機会もない だろうからあえて譲ってあげるわどうぞ おじさんも引いてみれ ばなんと北さんは俺にピアノの演奏を強制 してきた大した技術もないからパート 止まりだとでも思っているのだろう彼女は 公衆の面前で俺に恥を欠かせる気だ 俺にだってプライドがあるそこまで言う なら引いてやろうじゃない か分かりましたちょっと引いてきますね見

てろよこの野郎俺は年がもなく本気を出す ことにした曲目はそうラカンパネラ私の 大好きな曲だ息を整えせをただし鍵盤に指 を 置く静かにゆったりとそして軽やかに私の 指が踊り出しリズミカルに音を奏でていく 少しずつスピードアップし指は鍵盤の あちこちを忙しげに移動していくなんとも こきいいリズムが心地いい観客からも ほおっと声が上がるみんな私の色に うっとりし始めたようだちらっと横目で北 さんを捉えると思わず吹き出しそうになる なんって顔してるんだ顎が外れちゃうぞ北 さんは目を見開きガーンなんて疑問が 聞こえそうなくらい口を大きく開け呆然と している面白くなってきた私は続いて イスラメを披露する作曲したバラキレフ 本人ですら自分の手に負えないと悲鳴を あげた曲超絶技工を必要とする難局も私の 手にかかれば自由世界だ私の心はカフカ 地方に飛びただただ鍵盤を行きかう音に身 を浸す はあこの曲本当に疲れるのだ息をついた 瞬間大感性が私を 包み込む観客たちがスタンディング オベーションで私を叩いてくれてい たう嘘でしょなんでパートのおじさんが こんな北さんだけがとしてパニクっている 音に飲まれた観客たちは興奮しやんや やんやの大活祭技工の素晴らしさは伝わっ たみたいだけれど子供たちはポカンとして いるさすがに難しすぎたよう だ気を取り直し私は最近メガヒットを 飛ばしたアニメの主題化を引き始めるロネ なに誰もが知っているその曲は一瞬でその 場の全員の心を掴んだ 続いて映画版の死ない科を引き私は演奏を 終えステージを降りる観客たちは笑顔の まま良かったねすごかったねあの曲引いて くれたよ僕も知ってる曲そうだね上手だっ た ねそんな会話をかわしながら会場を後に する幸福に満つた表情を見るとこっちまで 笑顔になるやっぱり音楽っていいなピア ノって素敵だ ななんでなんでよなんでパートのおじさん があんな難しい曲引けるの よ驚愕したままの北さんに俺は種明かしを する大学を卒業後俺はオリ音楽大学に進ん だどうしても支持したい人がいたという わけではなくただなんとなくかっこよさ そうだったから入学してすぐ俺は後悔する ことになるそこには天才が入って捨てる ほどいて格を表すには相当の鍛錬を積む 必要があった年月を重ねるうちにそれなり

のテクニックを習得しなたる国際 コンクールでも入賞を繰り返したのだ けれど何かが違う気がつけばピアノは 楽しいものではなく上を目指すための道具 に変容していたそんな音楽がを生み出せる はずもないいつすか俺の寝は曇りただ 正しい音を出すだけのピアノマンに なり下がっていたそんな人間を待ち受ける のは挫折だプロにはなったものの徴収の耳 は素直だ私のネはすぐに退屈なものとなり 忘れ去られた落ちるとこまで落ちた私を 慰め声をかけてくれたのがこのピアノ教室 の社長だっ た小室君はもっと音を楽しんだ方がいい 子供の色はいいよ素直で嘘も共栄もない ただ好きだって気持ちが溢れているどうだ いうちで働いてみ ない最初は小遣い稼ぎだったでも教えて いるうちに大事なことを思い出したそうだ 音楽はピアノはもっとウキウキして楽しい ものだそは苦しい重ねだけれどその先に あるのは喜びと通水難しい曲が引けた からってなんだ指先のテクニックじゃ人は 涙を流せない子供たちは純粋に好きな曲を 楽しんでいる指よりや不明読みは ぐちゃぐちゃだけど目は輝き全身が喜びに 満ちているそうだこれなんだただ純粋に音 を楽しむそれが音楽だそう気づいた時子供 たちに教えることが楽しくて仕方なくなっ た思えばかなり遠回りしたもん だコンクール入賞を目指すならある程度肩 にはまった音も必要だよでもねただピアノ が好きだっていう子供にはもっと自由に 好きなように引かせてあげたいじゃない 無理に押し付けて嫌いになられたら困る もの私たちがなすべきことはピアノが好 きって気持ちを優先して その子なりの音を一緒に探してあげること なんだと思う よそう伝えると北さんは泣き出し ただって今まで誰もそんな風には言わ なかったもっと練習しなさいうまくなり なさい上を目指しなさいってみんなそんな 風に私を追い込んでなのに私の音はちっと も面白くないってそんなの あんまりじゃ ない周囲の声を無視できず素直に従った 結果北見さんの音は自由を失ったプロにも なれず希望した楽団にも入れずこの教室に 来るしかなかった彼女もまた謝った指導の 犠牲者だったの だだったら分かるよね今あなたがしている ことはあなたがされて嫌だったことだって うんうんと泣きながら頷く北さんじゃあ 変わろう本来あなたがしたかったことを

子供たちにさせてあげたらどうかなきっと あなたなら上手に導けるはずだ よ分かりまし たつき物が落ちたのか私の言葉に北さんは 素直に 頷く私がパートだったのは肩にはまらない 自由スタイルでレッスンがしたかったから 指導マニュアルを外れたところで個人の 気持ちを大事にした指導を目指した から来月私は社長に就任するだから個人で レッスンを見ることはできないそこまで しっかり彼女に 伝える俺が社長になったらもう少し レッスン内容に余裕を持たせるつもりだよ この教室で学んだからテクニックが上がっ たよりもここに来てよかった余計にピアノ が大好きにたそんな風に思ってくれる子を 増やしたいんだ協力して くれる私でいいんですかあなたのこと パートのうじさんだって散々馬鹿にしたの にそうだね確かにあれはきつかったでも もう理解してくれたよねはいならいいさ 住んだことは忘れようそれよりも明日から のレッスン内容について相談していいかな はいお願いし ます痛みや苦しみを知る分人は優しく なれる俺はそう信じているきっと北さんも これ以上自分が傷つかないように予防線を 張っていただけだろうバカにされたくない ただその一心で存在な態度に出てしまった に違いない誰もがきっと1度はそんな季節 を過ごしているかいう俺もそうしてコピ毒 やられたのだからよくわかる北さん自身 まだ手を引いてもらわなければ上手に歩け ない子供だったのだ俺には55年分の知識 と経験がある余すことなく彼女に伝えて いこうきっといつか彼女はこのピアノ教室 を代表する一流講師となるはずだ未熟な者 同士支え合って子供たちの大きな夢を叶 てきたいと 思う私の名前はみさ高校生の女子である私 の学校はいわゆる新学校でみんな高校に 入った時から勉強付けだった部活に入る ことも推奨されていて文部動を目指して いる学校 だ私はバスケに入りながら毎日出された 宿題をやってい た中学の時とは比較にならない量だし新 学校なので参考問題集がとんでもなく 難しい別の高校に行った友達と休みの日に お茶をしていて学校の話になったのだが 友達はうちの高校の震度にびっくりしてい ただって1年生の最初の方に数学1自が 終わるから だ私は数学がとても苦手だったのでこんな

に早いスピードで進まれて困惑したでも 行きたい学部は理系だったので必死になっ て勉強し た高一から無手を受けさせられるのだが 散々な結果で何度も落胆し たはあまた今回もD判定かこんなのじゃ だめだよねもっと頑張らないとでも宿題も 多いし予習復讐を毎日してると虫の対策 まではいやこれは言い訳ねもっと頑張ら なきゃ あーでも 眠い部活そして学校の宿題と優秀復讐で 毎日寝るのは日付が変わってからだった 一時を過ぎるのは当たり前で遅い時なんて 窓の外の空が白くなっていたのであるふ 時計を見たら朝の4時前だったので軽く 仮眠を取ってから私は学校に向かっ た2年生からは塾に通っていたのでさらに 忙しくなった毎日ヘロヘロになりながら塾 について栄養ドリンクを 流し込む眠気でどうにかなりそうだったが 私は夢のために頑張っていたそんな私を するのが塾で同じだったあけみだあけみは 中学は同じだったが彼女は別の新学校に 行った私の学校より1つランクが上なので 見下してきたの だねえみさって医学部目指してるんだって あんたには無理だってやめときなよざする だけだからえまあ今の時点ではるななんて 思ってないけどどうしてあけみにそんな こと言われないといけないの私だって 頑張ってるんだから放っておいてよ はああんた誰に向かって口聞いてるの私は あんたなんかより上にいるのs女学院高校 はあんたの高校よりランクが上なんだから それにあんたって貧乏だから効率にしか 行けなかったんでしょう私立の滑り止め すら受けてなかったものねえ危くここを 浪人するとこだったわ ね何もそこまで言わなくても確かにうちは 私立に通わせる余裕がないって言われて 公立高校に行ったけどさ様様私立高校に 行かせられない時点で医学部なんて無理な のよ貧乏は医者なんて夢のまた夢無理だ から諦め なさいうちはあけみが言うほど極貧では ないが下に2人兄弟がいるし私立高校に 行かせてやれないと言われていた塾に通わ せてもらっているがそれも本当は申し訳 ないくらいだ一方あけみは父親が大手勝者 マらしい公立中学にいたのは父親の転勤の せいだったしかしあけみの父親はそれ以降 は単不妊すると決めたそうだだからあみは 都内の有名な女子新学校に通っている田舎 では公立市場主義らしいが都会はそうでも

ない東京でも公立の新学校はあるのだがお 金持ちの家の子は中学から私立校に行っ たり高校から私立に 行く私は一度見学に行った別の女子校に 惹かれていたが家庭の事情で公立高校1本 に絞っ た落ちたら老人なので緊張したがなんとか 公立の新学校に受かったのであるあけみに 馬鹿にされようと私は自分の夢を諦める ことだけはしたくなかった医者になって 病気で苦しむ人を助けたかったの だあみの言う通りお金がそんなにない人間 は医学部なんて無理と思われるかもしれ でもとある題なら学費がかからないと知っ たそれにB以下学校ならほぼ公務員のよう な扱いを受けるそうだしお賃金まで出る これなら夢を諦めなくていいと思っ たそういうわけで私はとりあえずB下大 学校を目指して頑張ることにしたのだ はあまたD判定かやっぱっぱり数学がダメ だわ全然解けてないそれに物理 も散々だわあら何その判定ちょっとやば すぎないそんなのでbeか大学校なんて 本気で受かると思ってるのこれだから二流 高校の人間はs女の私には叶わないのよ私 はほらどの大学の医学部も全部A判定 あんたは理系に向いてないのよ今からでも 遅くないから文献に転校し なさいででも諦めなければ最後に逆転 できるかもしれないじゃんなんでそんな ひどいことばかり言うの私だって不安で たまらないのに余計なこと言わないで ほしいよこっちは親切にアドバイスして あってるんでしょ分かってないわ ねはもも天才型なんかじゃないんだから どうあいたって医学部なんていけないわよ どうしても医学部がいいって言うなら看護 学科にしたらそれなら医者と付き合えるん じゃないどうせ医者同士の結婚とか夢見 てるんでしょあんたブスなんだし看護師で もいいから手に食つけなさいよ夢みてん じゃないわよあんたに医者なんて無理ブス で頭悪い人間は分目指すとか抜かさない で私あけみに対して嫌なこととかしてない よねなんでそんなに私に対して辛辣なこと 言えるのひどいひどい よだってアホがこんな塾に来てると本当に やる気失せるんだもの私はこのまま合格 ラインを保って医学部に入りたいのに みたいなを見てると嫌になるの自分の愚か さが分かってないやつを見てるとイライラ するの よ悔しいけれどあけみは私より頭が良かっ ただから虫の反転はどれもえ判定で合格 間違いなしだった塾の先生からも褒められ

ていてあけみは嬉しそうだし自慢気にして いたでも私を馬鹿にしていい理由にはなら こんな風に他人を見下して笑う人間は いくら頭が良くても私は尊敬でき ないなんだかあけみに医者になって欲しく ないとすら思ってしまったあけみみたいな 人が医者になったらさらに傲慢になって 患者さんを見下しそうだから だ私が医者になりたい理由は双子の姉だっ た姉は生まれてすぐににこの世を去ったの でもちろん会ったことはないでも母親から 聞いて私は姉に会ってみたかったなと思っ ていた姉は先天性の疾患があったようだが 私は健康そのものだっ た同じ双子でも全然違うんだなと感じたと 同時に姉のように幼くした亡くなる子供を 救えないかと思ったそこで3婦人家の医者 になろうと思ったので ある姉が生きられなかった分私が頑張って 病気の子供たちを救ってあげたいそして 元気になる姿を見てみたいなと思っただ からあけみに馬鹿にされても毎日毎日猛 勉強を繰り返したはっきり言って気が狂う ほどの勉強料で私は実質で頭を抱えて唸っ たり疲れはてて勉強机で寝ることも しばしばあったカフェイン料を飲んで 無理やり起きてがむしゃらに問題を解いて いくそうするうちにだんだんと模の判定も 良くなってきた私の判定はDからCそして Bまで上がったのだもうほぼ合格圏内で あるやったやったわ私もついにB判定が 取れた 頑張ってよかったはでもこれからもっと 努力していかないと ね何よB判定ごときで喜んでるのこっちは 軽大学医学部もA判定よあんたはそうやっ て浮かれてるといいわどうせ本試験で 落ちるんだ からあんたが落ちて泣くざを見たい な勝手に言ってれば私はあみに何を言われ てももうどうでもいいから私に絡んでくる なんてよっぽど暇なのねそんな暇がある なら勉強すればいいの に何よあんた本当にむかつくわね私を誰だ と思ってるのお父様に言いつけてやるんだ から言えばいいじゃんお父様て単身不妊で シンガポールでしょ行ったところで何もし てもらえないと思うだけどなさて私は英語 の復讐やるから邪魔するならあっち行っ て私がそう言ってやったらあけみは時短だ を踏んでいたちょっとぽっちゃりしている のでまるでしこを踏んでいるようだ稽だな と周りからも思われる だろうあまりうるさくしていると自習室 から追い出されるし勘弁してほしい

そもそもこんな人間と会話することすら 時間の無駄なのだ勉強は本当に辛くて私は 何度も泣いていたB判定だからって医学部 に入れるとは限らないどうやったらA判定 になれるのだろう か考えても考えてもどうにもならないただ 勉強するしかないと悟ったのだが気合いを 入れて毎日机に向かうのはしんどいでも きっと医学部に入ったらもっと辛いことに なるだろうそれにB科大学は両生活と聞い ているしかなり自由度は下がるでも医者に なるために私は何としてもその大学校に 入って医学を勉強したかったのだそうして 3年生になって冬を迎えた私は今回も1本 勝負だつまりB課題学校しか受けられない 新学校でバイトはできなかったし親に たくさん受験させてほしいなんて言え なかった下にも兄弟がいるし私はなんとか 一発で合格して見せると決めていたの だもし落ちたら自宅浪人するかバイトし ながら予備こに通うつもりで あるそして受験のために早く起きて会場へ 向かうため家を出 しかし駅に向かう途中で倒れている ホームレスの方を見つけたのだその人は足 を押さえて唸っている顔から大量に汗が 吹き出していた足はあらぬ方向に曲がって いて白人でも折れているんだと分かったお じいさん大丈夫ですかどうしたんですか ううそこの階段から滑ってしまって足を 痛い 痛い今すぐに救急車を呼び ます待て君は受験生だろだって手に赤本を 持っているじゃないか君は今から受験に 行くんじゃないのか えそうです けどここでおじいさんを見放したら私は 一生公開すると思うん です そんなそしたら君はその手に持っているB 科大学を受けられなくなるお願いだから 放っておいて くれ迷惑をかけたくないん だ確かに今ここで救急者を呼んで登場し たらBカ大学を受けられませんでもそし たら私は医者に慣れたとしても後悔すると 思うんですそれなら今ここで困っているお じいさんを助けたい です私はポケットに入っていたスマホを 取り出してすぐに119を押したそれから 物の10分で救急車は到着したおじいさん はうんうんうって苦しそうにしている私は おじいさんのことが心配でたまらずついて いくことにしたおじいさんは山崎太郎さん というらしい年齢は70歳とのことだ

こんなお年の方が外で暮らしていて怪我を て困っていたなんてなんだか悲しくなる もしあの時私が助けなかったらおじいさん はどうなっていたんだろうきっとそのまま 苦しんでいたに違いない病院で処置を受け たおじいさんはありがとうと私に言ってき た足に巻かれたギプスが痛々しいがさっき より顔色が良くてちょっと安心し た私はそれから帰ることにした もう受験会場に行っても仕方ないし家に 戻るのだ母は受験せず帰ってきた私に何が あったのか聞いてきたので私は一部四重を 話し たそういうわけで私はおじいさんを助けて て受験には間に合わなかったの ああだからもう来年だなバトして予備こに か言わせてねえいい でしょうーそれはいいけどでもみさは後悔 してない の後悔してないよだってあの時おじいさん を見捨てていたら私はずっと後悔したと 思うんだそれで受験に合格したって何も 嬉しくないよおじいさんが助かった方が私 にとっては嬉しいん だみさあなた本当に優しいのねあなたがが 娘でよかっ たでもでもずっと頑張ってきたから受験 できなかったのはちょっと 悲しいごめんなさいやっぱり悲しい よ私は母の前で泣いてしまった後悔してい ないと言っていたがこれまでずっと頑張っ ていたのでやはり全く後悔がないというと 嘘になる私はあの時おじいさんが助かって 心からほっとしたがその後に何とも言え ない気持ちになっただから悲しいとか思う のはいけないことだと思って泣かないよう にこらえていたのであるでももう何をし たって遅い受験は終わってしまったし私は 今回受けられなかったのだそうなると次の 試験を目指すしかない 来年のために倍として予備校に通いまたB 科大学を受けようそれとたくさんバトをし たらJ科大学も受けられるだろう学費の 高い私立の有名医学部は受けたとしても 授業料やら入学金が払えないのでそれは 最初から諦めている奨学金を借りるという 考えはなかった卒業と同時に数千万の借金 なんて払うことを考えたらぞっとしたから だだから来年はこの2項を受けることにし たので あるそうして私はすぐに来年のために準備 を始めたくよくよしていても何も始まら ないしそれなら来年のために早く勉強をし た方がいいと思ったのである予行に通い ながら空いた時間はアルバイトをした飲食

のバイトなのででまかなも出るし ありがたいある日私は呼び校の帰りにある 女性に出会ったその人は見た感じ40歳 くらいの人だったあのみささんではない でしょうかえはいそうですけど あああなたに会えてよかったあのずっと 探していたんですええ私をですか でもなぜあなたがああ申し遅れですすみ ません私山崎里子と申します以前に ホームレスとなった父を助けてくださった そうでああの時のおじいさん はい父の太郎は借金を作ったことが原因で 母から離婚され家を失ってホームレスに なっていたんですホームレスとなっていた こと自体私は最近知りました行政が怪我し て治癒された父を保護してくれていたそう でし てそうだったんですかでも保護されていて よかったですあの後どうなったのか気に なっていたの で気にかけてくださってありがとうござい ます私は父のことが大嫌いでした借金をし てきて常に母に叱られているような だらしない父でしたから見限っていたん です でも久々に会った父はとても小さくなって いてもう過去のことは水に流そうと思い ました父もとても反省しているようです しそうだったんです ねあなたはB下大学校の受験をする予定 だったのに父を助けてくれたんですよね あの時助けてくださっていたから会場に 行くことができなかったとかえ まあそうですねでも気にしないでください 私には来年がありますからだからそんな気 にされなくてもいいですよいえいえ私の父 のせいでこうなってしまったのですから 本当になんとお詫びしたらいいやらどうか これを受け取ってくださいこれあなたに 渡そうと思っていたんです えこれは受験費用ですちょっとそんなの 受け取れませ んさこさんという女性は分厚い封筒を 渡そうとしてきたそしてさこさんはその 中身は50万円あると言っていた受験に かかる予備行代や参考書の購入費受験料に 当てて欲しいとのこと だ大手の予備校って1年間で100万円 くらいするんですよねそれに医学部となる ともっと大変だとと聞いてええ確かにそう ですけど私はアルバイトもしているので 大丈夫ですそんなことを言わずに受け取っ て くださいでもどうかこれは気持ちですお 願いですから受け取ってくださいそうじゃ

ないと私は申し訳なさで押しつぶされて しまい ますじゃあこれはどうでしょうもし私が 医学部に受かったらお祝いしてください これが一番嬉しいですからお父様の太郎 さんとさこさんにお祝してもらえたら とっても嬉しいですだから連絡先だけ教え てくださると助かります えいいですけど本当にそんなのでいいん ですか え私はそれが嬉しいんです誰よりも先に 山崎さん親子にお伝えします ねありがとございます本当にありがとう ござい ますでもどうして私だって気づいたんです かそれになぜB大学校しか受けないと知っ ていたんです かとても背の高い女の子だと父が言ってい ましたからあと父があなたと会話している 時にB課題しか受ける予定がないってこと を聞いた と ああこのですね私173cmあるので そりゃ目立ちますよ ねそれとそんなこと言ったか覚えてなかっ たですなんか逆に気を使わせてしまいまし たよねすみませんいえいえみささんは悪く ないですよそれにしてもとてもスラッとし ていてモデルさんのようですねいやいや そんな顔はそこまで可愛くでモデルには到 なれません ねさこさんは私の心情で分かったようだ 確かに私はその辺の女の子より断然背が 高いし細みなのでかなり目立つ小さい頃は この信長が大変嫌だった男子から男みたい だとかでかすぎて怖いと言われていて泣い ていたことだってあるでもを始めてから バスケの魅力に取り憑かれ私は中学から バスケ部に入るようになったバスケでは 更新長の方が有利なことが多いし私は ガンガンとプレイしていたそうして楽しん でいる時だけは甲信長で良かったと思う それにこうやってさこさんが私を見つけて くれたことで私はいつか合格できたらすぐ に報告することができる だから公信長も悪いことではないなと思っ たそれから私は今まで以上に勉強を頑張っ たなんとしても1年で医学部に受かり たかったからだ夏の模試でやっとJカ大学 とB下大学校の判定がAになったこれで 合格安全権だでも本試験で何が出題される かは分からない私は 医学部の試験を突破するために苦手科目を 重点的に頑張っ た試験の前の日私はお守りを握りしめてい

たこれはさこさんがくれたものであるさこ さんは私のためにあれからお守りを買いに 行ってくれてわざわざくれたの だよしお守りもカに入れたしあとは参考書 を読みしてかから寝よ明日は早し ねそうして受験を迎えたなんと私はJ科 大学もB科大学校にも合格したので ある父と母に伝えるよりも早く私はさこ さんに連絡したその後両親にLINEを 入れたのである合格をしたさこさんは通話 をかけてくれて私のために泣いてくれた みささん本当によく頑張ったわね はあみささんの努力が認められて嬉しい さあみささんのお祝いをする わありがとうございますでもお祝いはただ 言葉だけで嬉しいんですえ高級レストラン でお祝いとかじゃないの私はてっきりそう だと思っていたんだけどそんななしていか なくて結構ですてこっちが恐縮してしまい ますたださこさんとお父様におめでとうて 言ってもらえたらそれでよかったん ですそれならうちに来ませんかそこまで気 を使ってもらわなくてもいいかと思います し えさこさんのご自宅にですかええもし嫌で なければの話ですが父もあなたに直接お礼 を言いたいそうなので是非うちに来て ください表なしさせていただきますねはい ありがとうございます是非行かせて いただき ますそれなら今週の土曜日まるまる駅に 午前11時半に集合でいいでしょうかお 迎えに上がりますの でわかりましたではお言葉に甘え てそうして土曜日に私は指定された まるまる前に向かったもちろん手土産は 買っているうちの近所にとても評判のいい 景気屋さんがあったのでそこでケーキを いくつか買ったのだ気に入ってもらえたら いいなと思って いるさこさんは11時半きっかりに私の目 の前に現れたとても上品そうな格好をして いるがお金を無駄に使っているとかそう いう風ではなかった 近くのコインパーキングに車を止めてある のよさ行きましょうかはいわかりました うちまではすぐだ からさこさんの車に乗り込んで私は ちょっと緊張していた表なしって一体 どんな風なんだろうやっぱり祝って欲しい だなんて言ったら失礼に当たったかなと 思っ たさこさんの家はとても立派だった聞けば さとこさんの旦那さんは一緒 らしいさ入って父も今は一緒に暮らして

いるのそうなんです ね私も父のこと嫌いだったけれど今はもう 何もかも許しているのよ私たちのために 頑張ってくれていたことも知ったから ああ私は昨日抜けた返事しかできなかった 借金をしていたと聞いたが一体何が理由 だったんだろう家族のためということなら 相当な理由があるはず だ人には言えないことの1つや2つだって あるんだろうこれ以上探ってはいけない気 がしたので私は何も聞かず黙ってい たリビングに入るととてもいい匂いがした こんがり焼ける肉の匂いであるキッチンに は父親の太郎さんが立っていたしかも コックのような格好をしているえその格好 は驚いたかい俺は昔コックをやっていたん だ久々に料理なんてするから美味しいもの ができるか不安ではあるけどまそれなりに 料理はできる方だ よおじいさんいや太郎さんはコックだった んですねああ俺は小さな街のレストランで 働いていた友人の店だったんだがそこで 働かせてもらっていたんだ俺もいつか店を 持って家族にもっといい生活をさせて やろうと思っていたん だでも俺にはセンスがなかった俺は店の 経営なんて向かなかったんだよそれで借金 を作ってしまって女房に愛想をつかされ たってわけだ そうだったんですかじゃあ太郎さんはご 家族のために本訴していたんです ねそうだよでもそんなのは言い訳にすぎ ない俺がなんと謝ったって家族に辛い思い をさせたことには変わりないだから俺は その後借金を背負ってホームレスになって も仕方ない人間だと思っていたんだでも 君が助けてくれたみささんあの時は本当に ありがとうそして申し訳ないBか大学校 しか受けないのにその大学校を受験でき なくなっ て浪人したんだろうでも合格したんだよね おめでとう君の頑張りだ君は絶対にいい 医者に なれる太郎さんありがとうございます私 こんなに嬉しいことってありませんこれ から絶対勉強を頑張っていい医者になれる よう努力します苦労して高校の時に塾に 行かせてくれた親のためにも ああ親子さんも君がいい医者になったら とても嬉しいと思うよそれにしてもこんな 立派で優しい娘さんがいてご両親も誇り だろう ねそうだと嬉しい ですお父さんちょっとお肉が焦げるわよ ああしまったオブに入れっぱなしなのを

忘れてい た話しすぎたな俺の悪い癖 ださあもうすぐ出来上がりだからそこの テーブルにかけて待っていてくれた前あ これお口に会うか分かりませんけどお土産 ですどうぞ おおこりゃ有名なケーキ屋さんのものじゃ ないかじゃあ後でみんなで食べようか はいそうして私とさとこさんはテーブルで 待っていた太郎さんは豪華な料理をいくつ も運んできて くれる私の家はそこまで極貧ではないが 親が苦労しているのは知っていただから こんなに立派なお料理なんて見たのは 初めてであるさすが太郎さんは元コックな だけあるなと思っ た私もいつか稼げるようになったら親や 兄弟に美味しいものをご馳走してあげたい そう思えるくらい美味しい料理だった サーモンのマリネアクアパッツお手 リゾットイタリアンのコックだったそうだ からどれも本格的でほっぺたが落ちそう だっ たそれから私たちは持ってきたケーキを デザートとして食べることにした太郎さん もさとこさんもケーキを美味しそうに放っ ている私は太郎さんが元気になってくれて 本当に良かったと思ったあの時は顔色が 悪かったしどうなってしまうのかなかった から だ ああみささんに会えて本当に良かったあの 時のことをずっと悔やんでいたからね そんな私はどうにでもなるのでそこまで気 に止まれなくても良かったんですよ いやいやそんなわけにはいかないよだって 医学部ってとても難しいんだろう来年 受かるなんて保証はどこにもないし俺は あの時ののことをずっとずっと後悔してい た からでも受かってくれてよかった ああこれから元気で会って くれ忙しい学生生活になると思うけれど どうか体には気をつけてくださいねはい ありがとうございますこれからどんなこと があっても絶対に諦めません私 諦めだけは悪いの ですその方がいいよ何でも諦める癖がつい てしまったら人間終わりだからね俺も再 出発することにしたんだえそうなんですか ああもう70歳を超えているが自宅で料理 教室を開こうと思っているんださこの旦那 さんもいいと言ってくれているしねこの家 に住ませてもらえるだけで本当に ありがたい話だ

よ頑張ってください太郎さんなら絶対に いい先生になれます よそれから私は結局B科大学校に入った ここは学生者と呼ばれる量もあるし下宿題 がかからないのでありがたいしかも学費も かからない上に国家務員として扱われるの でお賃金があるのが魅力的だった私は バスケブでかなり上下関係を気づいてきた ししかれてきた体育会計の女子なのでなん とかやっていけると思った入ってみたら 想像よりも厳しくて毎日慣れないこと だらけだったが友人と切磋琢磨しながら 高め合えるので悪くはない食堂のご飯だっ ておいしかったし満足していたそれから私 は毎日勉強を頑張り 石国家試験にも合格し た本当に長い道のりだったでもここからが スタートである初任実務研修を終えなけれ ばならないそれからは2年間は舞台におい て勤務してやっと初級幹部自衛官としての 教育が始まる私はこれからとても忙しく なるので休みの間に実家に戻った これから忙しくなるからあまり会えなく なると思うんだだから今のうちにお父さん とお母さんにお礼を言いたく てみさお前立派になった なあ医学部に受かった時は俺は本当に 舞い上がりそうだったんだよお前あの時 受験よりも人助けをしたそうだがやっぱり 優しい心の持ち主は最後に救われるんだ みさこれからもずっと優しいママでいて くれ体には気をつけてねお医者さんは ハードワークなんでしょ今もあまり寝られ ていないんじゃないのそうだぞお前 ちょっと痩せすぎじゃないかなんだか前に 見た時よりかなり痩せてるぞいやそんな ことないよ心配しすぎだよ 本当は忙しくて食べる時間も寝る時間も あまりなかったでも父と母に心配をかけて しまうので本当のことは言えずにいたこれ からはどんなに忙しくてもきちんと栄養 バランスを考えて食べないとなと 思う医者の方が倒れていたら話にならない から だそれにしてもどうしては一になりたかっ たの呼び子に通うのもバイトしながらで 大変だったでしょそこまでしてなん でそうだな女の子なら看護師っていうのも いいと思う が今まで言えなくてごめん私の双子の お姉ちゃん生まれてすぐに病気で亡くなっ たよねそれでどうしても産婦人家のお医者 さんになりたかったの病気の赤ちゃんを 直してあげたら天国のお姉ちゃんも見てい てくれるかなっ

てみ みさ あんたお姉ちゃんのことそこまで思ってい てくれたの ねごめんね私がずっとお姉ちゃんの話をし ていたからフレッシャーになっていたら ごめん ね泣かないで私はただそういった子供を 助けたいと強くただけなのだからお母さん が気に止む必要なんてないんだよ私に きっかけをくれたお姉ちゃんには感謝し てるん だ母は私が医者を目指したきっかけを聞い て泣き出した実はそれまでなぜ医学部に 行きたいのか言えずにいてずっと理由を はぐらかしていたからだ両親が気にんなら 嫌だったので私は本当の理由をなかったで も今なら言えるだってこれから立派な産 婦人会員になる予定だから だ短い規制を終えて私はまた日常に戻っ たある時ばったりとあけみに出会ったが 彼女は現役の時に受験を全滑りしたようだ ずっと経大学医学部などの判定がAだった のだがその後勉強をさってしまっらしい きっと自分なら余裕だと高をくっていたん だろう私はあれから太郎さんが自宅でお 料理の先生をやっていると聞いた今度時間 があったらまた土産を持って遊びに行き [音楽] たいいらっしゃいませ大濠様関のご案内 いたし ますの名前は大濠孝喜36歳の業界大手の IT企業に務める会社役員で今日は取引先 の会社から食事をしながら相談したいと 高級レストランに来て いる大口の相談であるため本来は社長が 出席するようになっていたのだが対応でき なくなったため俺が代わりに来ることに なっ た社長の無茶ぶりは今にに始まったことで はないが今回もかなり苦が 重い取引先の担当者とはあったこともなく どういう内容の契約かもわからないのに いきなり食事と相談とはハードルが高い もの だ社長には君の判断に任せると言われたが 果たして俺に分かるのだろう か社長からは信頼されているとはいえ不安 の多い談だっ たこういう高級レストランでの相談は接待 として使われることが多いが接待を受ける と断りにくくなったり言いたいことが言え なくなるから正直好きでは ないなので接待の席で相談になっても俺 自身が会計するようにしているしその場で

解答はしないようにして いる気の進まないテーブルへと上品な シードを着た爆発の受付が席へと案内して くれ席を見るとこちらに背を向けて担当者 が座って いる俺が担当者の近くまで来ると気づいた のか立ち上がりこちらを振り返り頭を下げ た初めまして 花と申します本日はご出席いただき ありがとうござい ます 聞き覚えのある声だなと思いながら担当者 を見ていると下げていた頭を起こしたが そこにはやはり見覚えのある男が立ってい たそして おお正時起こして首になった無能じゃん今 から業界大手のIT会社と100億の契約 なんだ邪魔すんな よ高級レストランでののマナーを知らない のだろうと思わせるほど大きな声で笑い ながらそう言ってきたの だ花の行儀の悪い振る舞いに驚いた客が 一斉にこちらを見て周りが静まり帰り俺を 席まで案内してくれた受付が周りの客に 謝って いるその男の名は花は正義と言い俺を 落とし入れ首に追い込んだ元上司でまさか ここでこんな形で再開するとは思っても見 なかっ た忘れてしまいたい記憶が一気に蘇り俺は 立花にこう 伝えるお前が担当かよじゃあキャンセル でそう言うと花輪の笑っていた顔が 引きつり次第に青ざめていきき キャンセル何を言っているんだお前は何が キャンセルなんだお前会社辞めて取引先に 務めてたのかどうせお前平社員だろうお前 なんかが判断できる金額の相談じゃないん だよ権限のある社員を連れてこい よそう言ってきたの で社長の代わりに俺が来てるんだよ判断も 俺に任されてる会社役員だしなそれくらい の責任と権限は持たせてもらってるよあの 時の歌詞しっかり返させてもらうから なそう言いながら振り返り帰ろうとする と会社 役員そんなバカ なそんなの講師近藤じゃない か俺を落とし入れといてよく言うよな忘れ たとはは言わせない ぞそそれ は分かったあの時のことは 謝るだから契約はお願いだどうか契約をお 願いし ますそう言いながら土下座してきたのだ

周りの客も安全としてこっちを見ているの でこれ以上は周りの客とレストランに迷惑 がかかると 思い情けないおっさんだな これが元上司かよそう言って歩き出すと 足元にしがみついてきてお願いします話 だけでも聞いてくださいお願いしますこの 契約に俺の小心がかかってるんだよ頼むよ 後で麻人渡すから さそう言われた瞬間俺はカチンと来て疲れ た足を振り払い花輪を突き放すとその場 から立ち去っ た見苦しいものをお見せして申し訳あり ません支払いは私がし ます受付にお詫びをして支払いを済ませる と店を出て社長に一方を 入れるもしもし大濠です契約はしません でし たおおそうか分かった急に行ってもらって 済まなかったなあいえ明日会社で事情を 説明しますのででは失礼し ますそう言いながら電話を切ると俺はキロ に着いたが元上司との思い出したくない 過去を思い出しながら帰ることとなっ た14年前俺は花のいる会社に新入社員と して入っ た花は5年先輩で俺の教育がかりとして 仕事を教えてくれたのだが高卒の花輪は 大卒の俺に当たりが強かっ たなんだよ大卒のくせにこんなことも 分からないのか よこんな嫌味は日常半時である時などは 自分のミスを俺のせいにして何を逃れよう とし たお前のせいで大変なことになったじゃ ねえかよ 部長が客先に呼び出しくらったぞどうする んだよお前 謝れよみんなの前で大きな声でとられ謝ら せさせ られる2年ほどそういうことが続き俺は 花輪に負けたくないと必死に仕事を覚え 少しずつ実を積むと周りから認められる ようになってき たそしてあるプロジェクトの主担当に抜擢 されたのだがそのフォローに花輪がついた 小心のかかったプロジェクトでこの プロジェクトが成功すれば俺は花と同じ 役職になれることから何が何でも成功さ せようと仕事を頑張っ た俺の一生懸命な姿を見てプロジェクトの メンバーは協力してくれ順調に プロジェクトは進んでいくが花は プロジェクトに興味のなさそうな感じで フォローをすることはなかっ

たただ一応上司でもあるので進捗をいつも 報告し確認をしてもらっていたみんなを まとめて良いプロジェクトができてるじゃ ないかこの調子で 頑張れよそう言って励ましてくれたが俺は 素直に喜べなかっ た花はそうやって言う時いつもうらを 浮かべ馬鹿にしたような言い方をしてきた の だまさかプロジェクトの邪魔はしてこない だろうと思っていたがミスのないように何 度も書類に目を通し夜遅くまでチェックし ていたその会もあり自分でもプロジェクト メンバーも手応えを感じる資料を完成さ せることができたの だそして車内でのプレゼンの日を 迎える俺が緊張の持ちで会議室に入り プレゼンの準備をしているとプロジェクト のメンバーが頑張れのポーズをとって応援 してくれて いる俺はメンバーのその行動に笑いそうに なったがそれで落ち着きを取り戻して プレゼンに挑めるようになり プロジェクターに資料を移し説明を始めた プレゼンは順調に進み出演者の顔を見ると 手応えを感じることがはできていたが途中 で資料の不に 気づく何度も目を通した資料だったので 数字を暗記していたのだが明らかに違って い た俺が焦って言葉を失っていると プロジェクトメンバーも資料の不に気づき 慌てて いるなんでだみんなで何度も確認して 間違いがないことを確認したの にまさかそう思って花輪の方を見ると花輪 は資料で顔を隠し肩をふわせ笑いをこらえ て いるはめられたそう思った時には遅かった 花は俺を見るとニヤニヤしながら手をあげ 立ち上がる と今の説明のところの数字間違ってるよな 昨日直しとくように指摘したはずだ がんで直さなかったんだこの発表の場は君 にとって大切な場だろうせっかく忙しい 時間を割いて確認してやったのに何やっ てんのこれ以上発表を続けても意味がない な終了 しろそう言って俺のプレゼの場は強制終了 することとなったのだプロジェクト メンバーが資料のデータが誰かに改ざんさ れていると申し出てくれたがそれを花輪が 一周 する大濠が勝手に直したん だろうせっかくみんなで頑張ってくれたの

に大濠が台無しにしたなあ俺の指摘も聞か ずに残念だよ 大濠そう言って会議室から出ていきそれを 見た俺はその場に立ちすくんで俯くと涙が 出てきたプロジェクトメンバーが俺の周り に来て励ましてくれたが歩くこともまま ならないほど体から力が抜けてい た部署に戻った俺はどうしても納得がいか ず花輪に食い下がったが花輪は気持ちの 悪いうら笑いを浮かべこう言っ たお前のせいでみんな迷惑してんだよあれ だけメンバーが頑張ってくれたのにお前何 やってんの周りに申し訳ないと思わないの どう責任取るつもりだよお前なんていら ないんだよやめちまえ よそう言われた瞬間俺は花輪に迫っ た周りにいた同僚に取り押さえられ花と 引き離されると言い返せなくなった途端手 をあげるの かお前は首確定だなそう言って花輪は部長 の元へ報告に行きその後俺は部長から 呼び出されると事情を聞かれ た今日のプロジェクトの発表といい花輪に 手をあげた剣といい君と花輪には感情的に なるようなことがあるようだなあ私にとっ ては2人とも大切な部だからびに住ませ たいと思っている花も謝れば許すだ他の 部署に移動したければ私から掛け合って みよう君はどうしたいか ねそう聞かれたの で責任を取ってやめさせていただきます プロジェクトメンバーにも迷惑をかけまし たし上司にも手をあげてしまいましたただ はっきりさせたいのはあの資料は捏造され たものでそれをやったのは花さんですそれ がが立証できないのが 悔しい涙ながらに訴え たそうか彼と一緒に仕事するのは難しそう だな君はまだ若いから進展地で頑張り なさい最終職に不利になるといけないから 円満代謝扱いに しよう部長がそう言ってくれたのが唯一の 救いだっ た俺は会社には来たくなかったので 休を全て使い切るために休みを取ることに し た日ほど休みがあったが最初の数日は何を していいかもわからず生活はあれ毎晩 飲み歩くようになって いく酔いつぶれ歩道の脇で眠ることもあり 朝起きると通勤通学する人々は俺を下げん だ目で見ながら通過して いくそのに声を浴びせアパートに帰って寝 ては夜起きてまた 飲み歩くそんな生活を続けていると有給

休暇を取って1週間目の 金曜日ある店で今勤めている会社の社長と 出会うこととなっ た社長は見た目からして儲かっていそうな 服や時計を身につけ周りにらしい人を連れ て飲みに来てい たかき溢れる飲み会の席が羨ましく思え それを妬んだ俺は社長に絡んで しまう見るからに儲かってそうなご一行様 ですねどんな業種の会社にお務めなんです か俺のその問いに社長がIT関連とだけ 言っておこうかなお兄さんはどんな業種で お仕事なさってるんです かそう笑顔で答えられると俺はそれが尺に 触り俺は上司に落とし入れられ首になった ばっかりですよむかつく上司でねあんた みたいにヘラヘラ笑って人を見下してバカ にするような上司でぶっ飛ばしたら首です わこっちからやめてやりましたけど ねそう言うと周りの社員 から随分荒れているみたいだね初対面の 相手にそんなつっかかるなくていいんじゃ ない かこれ以上社長に失礼なことを言うなら俺 が外で話を聞く よ腕っぷしの強そうな社員がそう言ってき たのでやれるものならやってみろよこっち は職を失ってむしゃくしゃしてるんだ失う ものなんて何もないよ負けてもいいから 相手してやる よそそう言いながらその社員に 襲いかかろうとしたが連日飲みまっている せいか体に力が入らずその場でこけて しまっ たその姿を見た社長が俺の腕を取りおこす と大丈夫ですか誰か名刺持ってきてないか あるならこの人に渡してやりたいん だそう言うと差し出された名刺を社員から 受け取り俺には渡してくれたの だ月曜日の午前10時面接するからうちの 会社に履歴書を持ってきなさい私に会いに 来たと言えば分かるようにしとくから ちゃんとスーツを着てくるんだよ酒も今日 でやめてしまうようにできるか ね社長の言葉に俺は思わ ずはいありがとうございます 素直にそう答えてしまっ た途方に暮れ自暴時期になっていた俺に 突然希望の光が見えてきたの だ一気に酔いが覚めた俺は社長と社員たち に礼を言うとアパートに帰ってもらった 名刺から会社のことを調べてみ たIT会社としては業界大手でありあの 社長が1台でここまで大きくし会社だと いうことが分かっ

たホームページを見ると社長の挨拶分企業 理念を読み会社案内を確認するとこの会社 が短期間で大きくなるだけのものがあると 納得し俺も働いてみたいと素直に思え た何より俺は初めて憧れる人に出会えた気 がしその人について行きたいと思ったの だその日のうちに武将費を剃り落とし スーツをクリーニングに出す準備をすると 利発店に散発の予約を入れ革靴を磨き綺麗 にして玄関に揃えておい た散らかった部屋を片付けゴミを分別する と風呂場を洗い溜まっている洗濯物を 洗い出し たとにかく身の周りを綺麗にして新規一転 したいと思ったの だ夜遅い時間にも関わら 掃除をかけたり洗濯機を使ったりと近所 迷惑だっただろうと思うが思いついたら すぐにやらないと気が済まない性格で随分 プロジェクトメンバーにも迷惑をかけ た洗濯物を欲し人段落すると俺は風呂に 入るために浴にお湯を 貯める久しぶりに湯舟につると俺はやる気 がってきてもう一度人生をりそうと前向き になれ た翌日の 土曜日目を覚ますとクリーニング店に スーツとカッターシャツを預け利発店に 散発に行きみを 整えるその後名刺を財布に入れてきたので 会社に行ってみようと駅に向かい電車に 乗る前の会社に通勤する時は会社に行き たくないことから電車に乗るのが憂鬱で 停電でもして電車が止まってくれないかな などと思うほどだっ たしかし今日は子供が遠足に行くみたいに ワクワクするようなそんな気持ちで電車に 乗り込ん だ最寄りの駅に着いて電車から降りると ホームからビルが見えそのビルには社名が 乗っていたのですぐに分かった改札口を出 てビルがある方に歩いていくが早くその ビルが見たくて早がやがて小走へと 変わるそしてビルの入口へ行き見上げると そびえ立ってい た俺が口を開けたまま見上げていると喧嘩 を売った社員がビルから出てきておお 金曜日あったやつだ散発に行って小綺麗に なったな月曜日はどうするの面接に来る のそう聞かれたのではい受けさせて いただきます大濠孝喜ですよろしくお願い いたし ますそう言いながら頭を下げるするとその 社員はそうかじゃあ待ってるよ遅刻するな よ一緒に働けるの楽しみにしてるからそう

言いながら俺の肩にポンと触れ歩いていっ た俺はその社員に再度一礼すると駅に 向かいアパートに戻ることに する帰りの途中にコンビニにより履歴書を 買って帰ると記入し再度会社のホーム ページを見て自分が入りたい部署やってみ たいことを考え面接に備え た前職でもIT企業とは取引していたこと もあり知識や経験が生かされそうな気がし ていたその日は足まで会社のホームページ を見て会社のことを頭に叩き込み自分を 売り込みたいと思ったし働きたいとも思え た翌日の日曜日はクリーニングに出した スーツとカッターシャツを引き取りに行っ て面接の練習をしてその日を終えようとし たが興奮して眠れなかっ た気がつくと外は明るくなっており眠れた のかどうかも分からないまま体を起こし 時計を見ると7時を過ぎていた会社までは 30分あれば十分間に合うが気持ちが 流行って落ち着かず俺はベッドから降りて ソファーに座ると社長と出会った時のこと を 思い出す社長に面接に来いと言われたのは 本当に嬉しかっ たよし 頑張ろう俺はそうつぶやくと出かける準備 を 始める結局8時半にはアパートを出て会社 の近くの喫茶店で時間を潰すことに する電車は通勤ラッシュの時間帯を過ぎる とガラガラでゆっくり座れ乗客の中には リクルートスーツを着た学生らしい人もい て懐かしさを覚え た俺も学生時代は緊張した顔で面接に 向かってたんだなそう思っていたが自分も 今日面接であることを思い出しお互い 頑張ろうと心の中でエールを送っ たあっという間に最寄りの駅に着き駅内の 喫茶店でお茶を飲みながら時間を潰して いると見たことのある人が店内に入ってき たそれはなんと社長だったのだ社長はこの 喫茶店の常連なのか店員と仲良く会話し テイクアウトのコーヒーを注文してい た声をかけようか迷っていると社長の方が こっちを見て俺に気づき声をかけて くれるなんだいるなら声をかけてくれよ見 間違えたぞもうこっちに来てたのか土曜日 も会社の前にいたんだって なあ作に話しかけてくれ中支笑顔だった 俺は立ち上がると先日は大変失礼いたし ました大濠孝喜と申します本日はよろしく お願いいたし ますそう言いながら頭を下げるとまあその 話はまた会社で

などうしよう君がいいなら一緒に会社に 行って面接する かそう聞かれたのではいお願いし ますそう答えると会計を済ませ喫茶店を出 て社長と一緒に会社へと向かった会社に 入ると受付場が立ち上がって社長に挨拶し て いるはい おはよう今日10時に面接予定だった大濠 君だが喫茶店であってなあ一緒に入る からそう言いながら受付場に俺を紹介する と さあみんなが揃うまで時間がかかるだろう から俺の部屋に来ておくと いいそう言いながら社長室に案内してくれ 社長室に入ると面接するメンバーに連絡を 入れてくれたその間俺は社長室のソファー に座りみんなが来るのを待っていたが急な 展開に頭が真っ白になり週末時間をかけて 覚えてきたことを忘れてしまだっ た10分ほどすると全員が社長室に集まり 面接することとなったのだがそのメンバー は全員が金曜日にいた人たちだっ た社長が1人ずつ紹介していき土曜日会社 の入り口であった社員の番になる とまたあったなあ私が君の教育係りになる からよろしく なそう言ってを求めてきたその社員の名は 谷口さんと言い社長の右腕で部長だという 俺は握手をかわし大濠孝喜です先日は大変 失礼しまし たそう言いながら頭を下げ た大濠さんが教育がかりというの はそう聞くとまあ座れよ そう言ってソファーに座らされると社長 が谷口が君を気に入ってなあ面倒見たい から採用してくれと申し出があったんだ もちろん俺も採用するつもりだったんだが なということで面接は終わり だそう言って大笑いして いる社長さすがにそれはないですよあんな 社長だけどすごい人なんだから気悪くし ないでくれよ給両面の話をしとかないと なそう言いながら書類を俺に見せると修業 規則や提出書類の記入方法を説明して くれいつから来れる のそう聞いてきたので有休暇がまだ10日 以上ありますがその間は無償でいいのでて いいて勉強させて くださいそう答える とそれなら明日前の会社に挨拶してきたら どうだところで履歴書持ってきてる持って たら見せてもらっていいか なそう言われた俺は履歴書をバッグから 取り出し谷口さんに

渡すあれなんだうちがたまに仕事出してる ところにいたんだ 即戦力 じゃん履歴書を見ながら谷口さんが言うと 他の人にも履歴書を見せて いるやめる理由は金曜日聞いたしあそこ まで君が酔って絡んでくるくらいだから 上司が悪かったんだろうなうちはみんな そんなことないから心配しないで くれそう言うと面接は終わってしまいその 後は谷口さんが内をしてくれることになっ たみんな若くてよく働いてくれてるよ君は 前職の経験もあるだろうから実力を発揮し てくれたらすぐに役職を 与えよう何か質問はあるか ねそう聞かれたので俺 はどうして採用いただけたのかが理解でき なく て素直に聞いてみる とんとなくただ仕事頑張ってたけど 落とし入れられたんだろうあんなに荒れる くらいだから頑張ってたんだろうなって そういう若い子にはチャンスを与えたいと 思ってな金曜日君が帰った後採用を提案し たら万城一致でOKがもらえてなその場で 採用することが決まっていたんだあの時い た連中はみんな部長クラスだしな井を見る 目はある からそうなんです かありがとうございますこのご音は一生 忘れません一生懸命頑張り ますそう言いながら何度も頭を下げ た総理キムな前の会社に電話したらどうだ 明日挨拶に行くっ てはいそうし ます俺は退職の会社の部長に電話をかけ 最終職先が決まったことを報告し明日最後 の挨拶に行くことを伝えると部長 はそうか分かったあの後君のプロジェクト メンバーが花がデータ改ざんをしたことを 突き止めてなあ花は謹慎中だ考え直して 戻ってきて欲しいところだがもう次が 決まったら仕方ない 残念そうにそう語っていた俺が退職するの にも関わらずメンバーは俺の敵を取って くれたのだ複雑な気持ちではあったが明日 会えたらお礼を言おうと思ったその日は 昼食を社長と谷口さんと取りながら花輪の 話をする とそうなのか良いメンバーに恵まれたなあ 元の会社に戻る かそう聞かれたのでいいえ私は社長の人柄 に惹かれて入社を希望しましたメンバーの 気持ちはありがたいですがそれ以上に皆 さんと一緒に仕事がしたい気持ちの方が

強い ですそれを聞いた社長 はそうか嬉しいことを言ってくれるじゃ ないか今日は疲れただろうからこれで 引き上げなさい 明後日から出社してくれたらいい から昼食後俺は社長たちと別れアパートに 帰ると久しぶりにスーツを着ていたことも あり肩こりがひどく面接の疲れもあったの か早めに休むことにし た翌日は9時に退職の挨拶に行くと プロジェクトメンバーや部長に迎えられ たメンバーに改を突き止めてくれたことの お礼を言うそしてみんなと握手をかわし 帰ろうとするとなんと花輪が出社してきた のだ周りの元同僚も驚き部長が俺と花輪の 間に 入り謹慎中のはずだがどうして出社してき たそう花に聞く と大濠が出社すると聞いたので一言お詫び にと思いまして 神妙なおちで花輪が 言うそうかそれならいいんだ最後くらい 握手して別れないと なそう言って部長が花輪の前からどくと俺 は花輪と向かい合う形になった 大濠資料改ざんして申し訳なかっ たなんて俺が言うと思っただか俺も退職し に来たんだよここの競合他者からヘッド ハンティングがあってな給料もいいし未練 も何もないそういうことで部長退職届け です受け取って くださいそう言いながら退職届けを部長に 押し付けると花輪は出ていき一瞬の出来事 に周りは静まり返ってい た俺ももその後帰ったのだが後日花が顧客 データを持ち去っていたことを聞いたこの ことが後々この会社にとって大変なことに なるとは誰も想像していなかったの だそして水曜日は転職先の会社の初出勤と なったが嫌いな満員電車も苦にはならない ほど出社が楽しみだった会社につき所属先 の部署のあるフロアに行くとすでに俺の机 とパソコンが置かれている部署内の朝礼で 紹介され自己紹介をすると席につき仕事を 開始することに なるそれからは恩返しがしたいと必死に 働き谷口部長は俺が働きやすいようにと1 ヶ月後には昇進させてくれプロジェクト リーダーを任されるとさらに仕事に のめり込む働きやすい環境で成果を上げれ ば認めてもらえることから俺は何の不満も なく仕事に集中できると8年後の現在俺は 役員にまで昇進したのだこの会社が始まっ て以来のスピード出世だったが谷口部長は

初めてあった日からそうなると思っていた そう だ役員になり同業他者との交流も増えると 風の噂でも元々務めていた会社の経営状況 が芳ばしくないと聞いた花が退職する際 顧客データを持ち出し転職先に持ち込んだ ことで顧客を奪われる形になったのが理由 らしく俺は力になることができないか常 日頃考えていたそのさ中に花輪と高級 レストランで会い花の会社との契約を断っ た俺は元々いた会社にしたいと思い社長に 許可をもらうために電話し たこの仕事を頼みたい会社があるんです私 が元々いた会社です辞める原因になった プロジェクトのデータ改ざんを暴いてくれ たメンバーに恩返しがしたいと思っており ますデータ改ざんは顧客データを盗んで 転職したようで元々いた会社はそれが原因 で経営が厳しくなったみたいなんです そう言うとそうか分かったその件は君に 任せるからフォローを頼む1度打ち合わせ に行ってみて くれそう言われたのでお礼を言って電話を 切ると花輪の会社との契約を立った相談の 内容を確認し元々いた会社のプロジェクト メンバーに仕事の依頼を出すために電話を かけるご沙汰しています 私の身の潔白を証明していただいたお礼が したいと思い連絡させていただきました 仕事の依頼をしたく是非協力いただきたい と思うのですがいかがでしょうか よろしければ本社にご挨拶に上がらせて くださいそう言う とありがとうございます是非いらして ください会えるのを楽しみにして ますそう言ってもらえたのだ俺は見積もり 書を提出してもらうための資料を作成し 翌日持っていくこととなっ たそして約8年ぶりとなった元同僚との 再会を喜びながら俺は依頼する仕事の内容 を説明し見積もり書の作成を依頼し たこれすごい仕事だね何10億くらいに なるんだろうこれが受できたらうちは回復 できるかもしれ ないそう言って喜んでくれ た花のせいでこの会社の経営状態が悪く なったと聞いてね身の潔白を証明して もらったお礼がずっとしたかったんだ元々 花輪が勤めている会社に発注しようとして いた仕事なんだけど俺が断ったからそれで この仕事を受けてもらうことを思いついた 本当にありがとううちの部長にも報告して おくよ是非受けさせて 欲しい俺もそのつもりだから早めに 見積もり書を出してほしいそれより今日は

早く上がれないの久しぶりに飲みに行か ない俺が笑いながら誘うといいね行こうか 今日はうちからの接待だ定時で上がらせて もらうよ昔よく言ってた居酒屋でいいか なメンバーも乗り気だったその夜は元 プロジェクトメンバーみんなと合流して 居酒屋へ行き転職先の社長との出会いや花 とあった話をし たすごい巡り合わせだね転職しても花さん と会うなんてよっぽどの因縁があるんだね その後花さんはどうなったんだろう何か 聞いて ない花の会社の上司から連絡があったよ 断った理由は何なんだって俺は花輪に 落とし入れられたことを説明して信用でき ない社員がいる会社と契約はできないって 言ったんだそしたらその上司電話の先で 花輪を怒鳴って て俺が花輪にされたことを花輪は上司にさ れてるみたいだ 因が王法ってやつだ なそう言いながら世は受けていきその日の 遅までのみ昔話に花を咲かせ た1週間後元プロジェクトメンバーから 見積もり書ができたと連絡があり弊社に来 てもらい社長や他の社員も入れてプレゼン してもらうことになっ たさらに1週間後プレゼン用の資料を作成 したたメンバーが弊社に訪れ説明して くれることになった会議室に招き入れ プレゼンの準備をしてもらい準備が整うと 社長を呼ん だ8年前はメンバーが俺のプレゼを見守っ てくれたが今日は立場が全く 違うメンバーが緊張した顔でプレゼの場に 立つと俺はメンバーに頑張れというポーズ を取り驚けてみせた メンバーはそれを見て笑ってくれると離れ した様子でプレゼンを 進める途中役員から質問が入るがメンバー は落ち着いて資料を見せながら回答し順調 に消化して いくそして無事プレゼンを終え質疑応答の 時間となっ た実によくできたプレゼンでした私からの 質問はないが他の人はないかななければ この場で契約すると しよう担当は大濠君にお願いすると思うが いいか ね意義を唱える役員は なくでは大濠君よろしく頼むよ皆さんも 良いプレゼンをありがとうございました 分かりやすかったので助かりましたこれ から長いお付き合いになると思いますがお 願いいたし

ますそう言って一礼すると会議室から出て いった役員もその後に 続き大濠君いいメンバーに恵まれたな必ず 成功させて次につなげて くれそう声をかけてくれたのだ会議室に 残った俺とメンバーはハイタッチをして 喜ぶとメンバーの1人は会社に話をかけ 部長に報告をしていたすると俺に電話を 変わるように言われたらしく俺が電話に 出る と大濠君ありがとう君には頭が上がらない よ君はうちの会社の救世主だ なあそう部長からお礼を言われたのだ いいえあの時のお礼ができてよかったです かなり長いになりますがよろしくお願い いたし ますそう伝える とこちらこそよろしくお願いしますまた うちにも顔を出してくれと丁寧に返して くれ たこうしてこれから3年は続く プロジェクトが開始されたのだっ た実際プロジェクトが始まると多くの問題 も出たが1つ1つクリアしていくたびに力 が深まり俺たちは必ずやり遂げられると 確信しているこのプロジェクトを成功させ てまた次の仕事も一緒にしたいそのために も今のプロジェクトを何が何でも成功させ たいその思いが困難を乗り越えさせている の だあの日社長に出会わなければ俺はどう なっていたの だろうそう思うことが ああの日の出会いが俺の人生を大きく変え たからだこれから先もどんな形で人と 出会うかわからないが人との出会いを大切 にしよう感謝しようそう思いながら過ごす こととなっ た

【感動☆厳選5本総集編】プロポーズした彼女の写真を両親に見せたら、彼女の右手の指輪を見た母は顔面蒼白「ひょっとして…」→彼女の過去を知った俺は…【いい話・泣ける話・朗読・有料級・涙腺崩壊】

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