過酷な冬の富士山を準備不足で挑むナメた登山チームを次々に襲う試練。奇跡的に助かったはずだった…「富士山ヘリコプター救助遭難事故」「地形図から解説」

過酷な冬の富士山に挑むベテラン登山家 たちロープで繋がった4人が同時に滑落し ていくそこに偶然別の登山パーティーが 遭遇救助を試みるが最悪の結果に登山計画 2013年12月過酷と言われている冬の 富士山同じ日に2つのパーティーが富士 登山を計画しますまず1組目のパーティー はaさんBさん含む男性4名さに女性2名 の合計6名年齢層は30代から60代と 幅広く全員京都の山岳連盟に所属している メンバーで構成されていますメンバーの うち女性1名は初めての冬の藤登山でした この女性を3名のベテランがサポートする 体制で挑もうとしています6名は登山の 事前打ち合わせをメールと電話で済ませ トレーニングも軽めに集団トレーニングが 1回個人トレーニングも1回のみでした こちらののパーティーは以下京都 パーティーとして説明しますそして2組目 のパーティーはCさんを含む合計4名この パーティーに関する情報はほとんどない ものの今回のお話において重要な役割を 果たすことになりますこちらのパーティー は以下Cさパーティーとして説明します2 つのパーティーは共に御殿場ルートで藤 登山を計画していました富士山には吉田 ルートスルートごルート藤宮ルートの4つ の主要ルートがあります御殿場ルートは4 つのルートの中で最も距離が長くそれに よって最も難易度が高い登山ルートと言わ れておりますただしルート距離が長い分 標高の低い場所から時間をかけて登って いくため鉱山病になりにくく他のコース よりも登山者が少ない静かな登山を 楽しめるなどのメリットがあります夏の 登山シーズンは初心者にも人気の富士山 ですが一般の登山者が富士山町まで登れる 期間は一般的に7月上旬から9月上旬の 夏山期間と定められています一方幻期の 富士山の登山難易度はエベレスト級に 上がるとも言われています気温が極端に 低くなったり強風が吹いたりすることが ありベテラン登山者でさえ遭難するリスク があります氷結した斜面では一歩間違える と命を落とす恐れもあるため非常に過酷な となります2013年12月1日登山開始 早朝4時に標高1276Mの太郎暴同門 から出発したC3パーティー4名は5天場 ルートを進みます9時頃になり7号目に 到着Cさんが登山道を見上げると7号釈 付近に先行している京都パーティー5名の 姿を確認します実は本来6名で登山する 予定の京都パーティーでしたが そのうちベテランの1名は体調不良で登山 を断念冬の富士山が初めての女性を

サポートするベテランが1名減ってしまっ ていたの ですCさパーティーは引き続き御殿場 ルートを登り10時頃には京都パーティー が先ほどいた場所に到着しますしかし京都 パーティーの姿はもうありませんでした その後8号目に到着し山頂方面を見上げる と京都パーティーがCさの位置と山頂の 位置のちょうど中間地点にいるのが確認 できますCさんが京都パーティーの様子を 観察するとかなりゆっくりと登っている ことに気づきますさらに凍りついた場所で 立ち止まり慎重に歩いているように感じた そうですその後再び御殿場ルートを登り 始めたCさんパーティーの前に1名の女性 が下山してきました彼女はCさパーティー に軽く挨拶をかわしそのまま下山していき ました実はこの女性は京都パーティーの メンバーで中でもベテランのうちの1名 でしたどうやら彼女も体調不良になって しまい先に下山を始めたようですさらに 歩みを進めていくと京都パーティーが号5 尺付近で足を止めているのが見えましたC さパーティーは京都パーティーの約50m 下にいましたが突然上の方から氷のつが 降ってきてCさパーティーを襲いますなん と京都パーティーが面をケルで掘っており それが原因で発生した氷のつぶがCさん パーティー目がけて落ちていたのですC さんは京都パーティーに向かって大声で 呼びかけますおいやめてくれしかし強風の 影響や距離もあったためかCさんの声は 届かず何度か呼びかけた後にようやく京都 パーティーが掘るのをやめてくれましたC さんパーティーは登山道を登り斜面を掘っ た場所で待機していた京都パーティーの元 に追いつきますどうやら京都パーティーは 盗聴を諦めており下山をしようと思ってい たとのことです斜面を掘っていた理由を 確認するCさんAさんは安在連をするため に安定した場所が必要だっただから斜面を 掘って設置していたと答えるのでした安在 レとは滑落の危険がある斜面や岩場で安全 のためにメンバー同士をロープで結び合う ことですこれにより1人が滑落した場合で も他のメンバーが支えて活を防ぐことが できます12月1日事故直前午前11時 京都パーティーは先の氷のつの件でC3 パーティーに謝罪その後京都パーティーは 安在連を組み下山Cさパーティーは 引き続き頂上を目指すのでしたその15分 後Cさんが何気なく後ろを振り返ると驚く べき光景が目に飛び込みますロープで繋が れた京都パーティーの4人が斜面を高速で 滑落岩場に激突しながら下へと転がり落ち

ていきました京都パーティーはC3 パーティーと別れた後安在連を組み下山 下山開始から15分後メンバーの1名が 座り込むような形で斜面を滑り出しロープ でつがれた他の3名も引き込まれ全員が 滑落します4名は標高3700M地点から 約250m滑落標高3450M地点で ようやく止まることができました京都 パーティーの滑落を目撃したCさん パーティーは滑落が止まり動きがないのを 確認しますCさんは直に警察に救助要請を 行いますその後Cさパーティーは京都 パーティーの救助のために登ってきた道を 戻ろうとしますが滑落した危険な道を下る ことはできませんでしたそこで彼らは一旦 山頂まで登りなし安全なルートを選んで 滑落した4人の元へと向かいます12月1 日救助開始12時40分頃Cさパーティー は京都パーティーの元に到着しました現場 は地だらけの参上で特にAさんは意識が なく心配停止状態残り3名も骨折などで 動けない状態でしたそして13時頃サイド 警察に連絡し現場の状況を伝えるとともに 救助活動がどうなるか確認しますどれ くらいで現場に到着できますか34時間で 藤宮から救助隊が行きますもう少し早まり ませんかどうかお願いしますとしさんが 警察にお願いするも現場は8号目ですので もっと時間がかかるかもしれないさらに2 次遭難の可能性もあります我々の到着が 明日になるかもしれないと言われてしまい ますCさんが警察とやり取りしている間に も県警航空隊のヘリが現場に近づこうとし ていましたが強風で視界も悪く救助できる 位置まで近づくことはは困難でしたヘリは 燃料不足で一時撤退C3パーティーと京都 パーティーは現場に残されますこの時気温 は-1°風速も秒速10から15mと 厳しい状況ですCさんたちは自分たちの 防寒議を負傷者に着せたためさらなる防寒 ができず寒さに震えながらも京都 パーティーを励ますのに必死ですしかし ついにCさんたちもこの過酷な状況に限界 を感じ再び警察に連絡警察から皆さん 引き上げてください救助に当たっている あなた方までそこで亡くなることになって しまいますと説得されとうとうCさんたち は下山を決心しますまた京都パーティーの 初心者女性はどうにか歩けそうということ でCさんたちと一緒に下山することになり ましたCさんは残される3名の負傷者に 対し助けられず申し訳ないとど下座して 泣いたそうですCさんが申し訳ないという 気持ちを伝えるとここまでしてくれてどう もありがとうとAさんからは感謝の言葉が

返ってきました12月1日下山開始Cさん たちは負傷した初心者女性のために何度も 休憩を取りまた飲食物を分け合いました そして夜8時頃御天馬ルート5号目の駐車 場に到着し待機していた救急車により初心 者女性は搬送 なんと女性は胸と骨盤を骨折していたよう です初の冬の富士山でありながら泣き言を 言わずに6時間かけて下山したたましい 女性でした12月1日負傷者川店時間を 戻しますが15時30分頃残された3名の もに燃料補給を終えた県警航空隊のヘリが 現場上空に到着しますこの時3名のうちA さんとBさんの意識は確認できませんでし たそのため先に意識のある1名を救助 しようと隊員を硬化させ彼にエバック ハーネスという器具を装着16時頃に救助 ヘリ機内に収容しましたちなみにエバック ハーネストは要求助者が衰弱し意識状態が 悪い場合等に椅子に腰をかけたような状態 で釣り上げ救助するものヘリでの救助の際 取り付けに少し時間がかかるがホールド性 が良いため要求助者の不安を軽減すること ができます続いて残された2名の救助は 県警航空隊と入れ替わり静岡市消防航空隊 が救助する予定ですヘリからロープを 下ろし隊員が地上に到着隊員はBさんの 意識がまだあることに気づきますBさんを ヘリに乗せるためデラックスサバイバー スリングという器具を装着させようと試み ますデラックスサバイバースリングとは エバックハーネスと同様に要求助者を 釣り上げ救助できる器具ですが エバックハーネス よりも装着が簡単です日没まであまり時間 がないため静岡市消防航空隊はこちらの 器具を選択しましたしかしCさんたちが 着せた防寒議に遮られてしまいなかなか 取り付けることができませんさらに現場は ヘリのダウンウォッシュによる強風によっ て体感温度はマ30°以下まで下がって おりまた標高3450Mの酸素濃度が かなり低い環境であったためも限界に足し ていました救助隊はなんとか再び器具をB さんの膝裏に通しヘリから吊されたロープ に空ビで固定し引き上げますBさんを 引き上げると同時にヘリも斜面から 200m上空に上昇救助隊員たちはBさん をヘリの中に押し込もうとしますがヘリの 足に何かが引っかかり引き込むことができ ません何度も試みますが結果は変わらず 隊員は脇に通していた自分の腕を抜き助を 掴んで引き込もうとしましたがその時器具 が外れてしまいましたBさんが落下しそう になりましたが隊員がなんとかBさんを

ヘリの中に引き込もうと頑張ります 引き込んでいる隊員は操縦士にヘリのコド を下げるよう指示しますヘリの高度が 下がっていき地上4mまで下がった時時 なんとBさんがヘリから落下してしまい ます救助隊は再度Bさんを引き上げようと 救助を再開しかし救助隊はここまでに大幅 な体力を消耗しておりさらには低酸素状態 に陥ります必死に作業を続けますが思う ように作業が進まない中天候も悪化して いき上空には乱気流が発生救助隊員はこれ 以上の救助作業は危険すぎると判断し救助 を諦めることを決断静岡市消防航空隊の ヘリは撤退となってしまいましたその後 19時30分頃藤宮ルートから登ってきた 山岳救助隊が現場に到着心配停止状態のA さんは発見できましたがBさんは見つから ずその日の活動は終了捜索は翌日に 持ち越されました翌日の朝からの捜索でB さんは発見されましたが心配停止状態で 病院に搬送されその後死亡が確認されまし た死因は胸部東部損傷及び関連士とされて いますその後この事故の後Bさんの家族は 静岡市消防航空隊のヘリによる救助活動に 過失があったとして静岡市を相手に約 9200まの損害賠償を求める訴訟を 起こしました裁判での争点は主に3つ現国 は1選択した救助器具が正しかったかどう か2その救助器具の使用方法は問題なかっ たかどうか3またBさんをヘリの中に 引き込む際の救助隊員の行動は的確もの だったのか確認不足ではなかったかを主張 しますが静岡市は全てに対して反論現場の 過酷な状況や時間的な制約からこの救助 器具や救助方法以外の選択の余地はなかっ たと主張します裁判が行われた京都地裁の 裁判長は山岳救助活動について気象状況二 次遭難の可能性などの制約を考慮し標高の 高いところでは特に救出方法の選択は現場 の救助隊員の合理的裁量に属すという判断 を示しましたさらに日没まで30分しか ない迅速な救助が求められる状況化におい て適切な救助器具の選択がされた救助活動 全般に過失はなかったとして原告の訴は 知りとけられました以上2013年に起き た富士山ヘリコプター救助遭難事故でした さて今回は富士山での遭難事故を一見ご 紹介しましたがいかがでしたでしょうか 今回紹介した2名のお亡くなりになられた 方のご明服をお祈りいたしますご視聴 いただきありがとうございました最後まで ご覧になられた方は是非チャンネル登録を お願いします

今回は2013年に発生した「富士山ヘリコプター救助遭難事故」を地形図を交えて解説します。
過酷な冬の富士山を準備不足のまま登る登山チームを待ち受ける悲劇とは…

※遭難時の状況には諸説ありますことをご了承ください。

【参考文献など】
朝日・読売・産経・毎日 各新聞
※その他各メディアやニュースなどの情報も参考にしている場合がございます。

#遭難 #登山 #山岳遭難 #富士山 #fujiyama

8件のコメント

  1. 途中まで救助して諦めざるを得ない判断を下す側もとても辛かっただろうなと思うと心が痛いですね、、、。

  2. 救助して貰ってる分際で、救助失敗に対し9200万円も賠償させようとするなんて、流石に舐めとるな😡

  3. 遭難者に落ち度はあるし、損害賠償請求には問題がある。が、視聴数を稼ぐ為に遭難者にヘイトがいくようにする動画にするというのは人としてどうなのか?

  4. 救助隊は遭難者が出ても
    常にベストの状態で救助
    出来るとは限らないし、
    街中で救急車を呼ぶのとは
    訳が違う。
    過酷な冬山登山の場合、
    最悪のリスクもアタマに
    入れておかないと。

  5. これだと遺族は冬山登山をしたBさんの行動には過失はなかった、と解釈してる事になるが、さすがにそれは世間には通らないでしょう。

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