【感動する話】高級ホテルの清掃員として働く50代の俺。入社1年目の専属料理人「このゴミも捨てといておじさんw」後日→料理長が欠席立ち尽くす料理人たち。清掃作業をする俺に支配人「出番ですよ」【スカッと】
俺の名は七咲伊勢50歳 独身とある高級ホテルで館内の清掃員とし て働いている掃除機をかけ備品の吹き掃除 トイレや水回りの清掃玄関ロビー廊下 ガラス吹きなどたくさんある仕事を昼頃 までに終わらせるそのためホテルの清掃員 の朝は 早早朝に館内の清掃をしているとシフトで 早番の従業員やレストランの若手コック たちが続々と出勤して くる七咲さんおはようございますそう言っ て元気に挨拶をしてくれるのはこのホテル のフレンチレストランのコック羽田エミだ おはよう俺がそう言って手をあげるとエは 笑顔で手を振り朝日が差し込む従業員用 連絡通路をかけて いくもし俺が結婚して娘がいたらちょうど あれぐらいか な俺は一時そんな想像して癒され彼女の 後ろ姿を父親のような気持ちで見送るのが 習慣になっていたすると 突然あの子いい子だよねえみちゃんと誰か に耳元で声をかけられる驚いて振り返ると 同じ清掃員の美さんだった正美さんは俺 より少し若いがベテランの清掃員だ28歳 って言ってたねあんな気立てのいい子 なかなかいないよ育ちがいいんだろうね それに引き替え 正美さんはそこまで行って急にあ来た来た ああやだやだと言いながら俺に視線と顎で 合図して逃げるようにその場から離れた 見るとエミと同じフレンチレストランの 若手コックである安藤がこちらに向かって 歩いてくるところだっ た安藤はちょうど1年ほど前にこのホテル に転職してきた元いた職場はこのホテル ほどではないがそこ の一流 ホテルそこのフレンチレストランで働いて いる時に人材育成のためにホテルが開催し たコンテストで優勝した らしい小規模ながらも一応コンテストと名 のつくもので優勝したことを鼻にかけて いるのか安藤はエミと同い年で若い割に 大平な態度で従業員の間でも評判のよく ない男だった安藤はニヤニヤしながら俺に 近づきこう 告げる今日も朝早くからご苦労さんこれも 捨てといておじ さん安藤はそう言って殻のペットボトルを 俺の目の前に放り投げ たゴミ箱なら従業員休憩室にあるはずだが 俺がそう言うとアンドはは ゴミを片付けるのはあんたの仕事 だろうと俺を睨みつけたそれとも
何かあんたは外部のクリーンサービスの 従業員じゃなくて社長が時々に雇ってる 清掃員だからゴミなんか拾えませんてか 関係ないだろうどっちにしろ清掃員だろう がてかあんたなんで社長にわれ 安藤は不に不思議に思ったらしく俺の顔を 覗き込むお前に答える義理は ないそう俺が言うとアンドはにやりと 笑うどうせ仕事がなくて金に困って社長に 土下座でも頼み込んだんだろうつまり社長 のボランティアってわけだなるほど ねペラペラと勝手に話を作り1人納得した 安藤はせいぜい首にならないように頑張っ てと言って立ち去っ た俺はどっと疲れて大きなため息をつくの だっ たこのホテルの最上会にあるVIP専用 フロアには一般のお客様は入れない特別 客室が あるこのパノラマビューのを楽しめる特別 客室は海外セレブ有名政治家などが プライベートな一時を過ごすための部屋だ 全てにおいてハイクオリティかつ宣伝され た室やデザインは訪れる人を最上の癒しへ と誘うさらに設備の整った専用のキッチン もありわざわざレストランに出向くこと なく部屋でくつろぎながらシェフの技術を 目の前で楽しみ味わうことができるように なっている俺は支配人に呼び出されてこの 部屋に来てい た部屋からの素晴らしい眺めにばし見れて いると背後から急に声をかけられ [音楽] た夜景もいいですが私はこの時間の眺めも 好き です驚いて振り返ると支配人が笑顔で立っ てい た相変わらず高そうなスーツを着ているが 支配人の人柄と品の良さで嫌みを感じさせ ない支配人おはようござい ますすみませんお呼び立てし て支配人は皮張りのソファーの神座に俺を 促した俺は掃除道具を置いて支配人の前に 座る支配人はそれをちらっと見 ていつもながら秋冬な準備でと 笑う次回はいつです か支配人から書類をもらって目を 通すあのすみませ ん俺たちが話していると突然入り口から 女性の声がした見るとドアが開いていて 羽田エミが立っていた支配人が俺をちらっ と見て 立ち上がり何かとエに近づくああの総料理 長から支配人にお届けするように言われて きましたエミは俺を見ながらそう言って
支配人に書類を渡したああすまなかったね ありがとう 支配人は彼女を自然にドアの向こうへ エスコートするように 送り出すあの七咲さんここで何をエミが ドアの前で振り返り俺に聞いたあああ掃除 を頼まれて ね俺が笑ってそう答えるとエミはしぎそう な顔で頷き部屋を出ていった支配人が 振り返りお知り合いでと聞く挨拶する程度 です けど俺がそう答えると支配人はソファーに 座りながらこう 言う彼女近々開催されるグルメ雑誌の美食 キング主催の若手料理人コンテストに応募 してるんですよ先日書類審査をしまして ねすごいじゃないですかやったなえみ さん俺は思わずガツポーズをしたでも同じ フレンチの安藤も密かに親のコを使って 応募していまし た同じ職場から2人は出場できない決まり なので急遽ここに美食キングの編集長を 招き先行会をすることになったんですです よなんて自分勝手なやつなんだホテルに何 の相談もなし に俺は腹が立って仕方なかっ た父親が美食キングのスポンサーの社長と 婚にしてるとかでねじ込んだみたいです ね私も有料してるんですよ彼に は支配には頭を抱えていった それじゃあ彼女に勝ち目はないじゃない です か俺がそう言うと支配人はこう 話すシェフのみかさんが目をかけて色々 アドバイスしていたみたいですけど彼は 最近体調を崩されて休みがち で退職も考えてるみたい です総料理長は忙しくてそれどころでは ありませんし彼女に頼る人もいなくて 心細いでしょう ね誰か適任者はいないんですか ね俺を見ながら支配人は含みのある言い方 をする俺は立ち上がり窓の外を見るふりを し たこんなところに隠れてないでそろそろ 正体を明らかにしてもいいんじゃないです か出番ですよ さん俺は支配人の言葉に心の中の硬い殻が 弾ける音を聞いた気がし た数日後フレンチのシェフみかさんが病気 療養のため退職することが正式に決まった 朝フレンチの厨房は重い空気に包まれてい た次誰がシェフになるんだだそりゃスー シェフの武田さん だろう武田さんはつい最近昇格したばかり
で頼りない なあ集められたフレンチのスタッフたちは 思い思いに不安を口にし た俺は真っさらなコク服に身を包んで厨房 の入り口で少し緊張してい た武田さんはそんな俺を促し支配人もそれ に 続く厨房は水を打ったように 静まり返りみんなの視線が俺に集まっ た俺が顔をあげるとエミと安藤が声を あげる七咲 さん清掃員のおっさんそりゃ一体何の真似 だよコスプレ か安藤が俺のコック姿を見てゲラゲラと 笑っていっ たアンド 黙れ武田さんがきつい口調でアンドを叱り こう続け た今日からシェフとして厨房に入って もらう七咲一世さんだ えシェフなんで清掃員 が安藤が声を荒げたどよめくスタッフたち を制して支配人が続け 奈さんのことは清掃員として館内の清掃を されている姿を君たちもよく見かけて知っ ていることと思いますしかし咲さんの仕事 はそれだけじゃありません実は社長が時々 に交渉してVIP専用フロアーにある特別 客室の専属シェフとして契約し今までこの ホテルの一員として働いてくれていたん ですそ そんな安藤がよろめきながら俺を見た支配 人がそんな安藤を横目に 続ける皆さんご承知の通り当ホテルの特別 客室のライブキッチンはその技術味におい て最高評価をいいておりますから咲さんの 腕はすでに証明されているわけ ですこの厨房のシェフとしてこれ以上の人 はいないのではないかと考えお願いした 次第ですVIP専属シェフは外部のシェフ を雇ってるって聞いてましたけど違ったん です ねスタッフの1人が驚きを隠せない様子で 言っ たどうして清掃員の振りをしてたんです かエミが律儀に手をしてを 見るフりじゃありませんVIPのお客様が いらっしゃらない時に手伝っていました 過分な報酬を頂いてたので少しでもホテル の役に立ちたくて俺がそう言うとエミは 深く頷いた退職されたみかさんが安心して 療養できるように精一杯務めさせて いただきますのでどうぞよろしくお願いし ます俺は拍手に包まれながらふぶかと頭を 下げ
た本当にびっくりしましたよ奈さんが克服 を着て入ってきた時はすごい なあピップ専属シェフだったなんて全然 わからなかっ たエミがコーヒーを飲みながら大きな目を さらに大きくしていっ た悪かったね驚かかせ て従業員休憩室はまだ早い時間のせいか人 もまばらだっ ただからこの前VIPルームで支配人と 話してたんですねおかしいと思ったんです よ全然掃除してる感じじゃなかった からエミはまるで探偵のような口ぶりで つぶやくえみさんその時に支配人からもう すぐコンテストの先行会があるって聞い たんだけどどう準備はできてる か俺がそう聞くとエミは途端に暗い顔に なっ た勝てる気がしなくて安藤さんなんかコが あるみたいだ し料理の世界は骨が通用するような甘い 世界じゃ ない俺がそう言うとエミは俯いていた顔を あげて俺をを 見る俺も時間がある時に指導するから最後 まで諦めないで挑戦して みようありがとうございますでも公平にお 願いします安藤さんにも指導してあげて ください俺はエミの真っすぐな瞳の奥に 燃える本物の料理人のプライドを見た気が し た先行会では2人が同じを作る今回は鴨肉 のローストを美食キングの編集長有稽古が 試食してジャッジするというシンプルな ものだっ た鴨肉のローストは一見簡単そうだが火の 通し方が難しくごまかしの効かない本物の 腕が試される料理だ先行会まであと1週間 エミは休憩時間や後に練習を重ねていた俺 は時間のある時にそれに 付き合う安藤にも指導を申し出た がカモのローストなんて簡単な料理練習 なんか必要ないっしょそれに俺が負ける わけないん でとあっさり断られ たこのことを言っているのだとしたら相当 な恥知らずだ先行会 前日シェフ今日までご指導ありがとう ございましたそういって頭を下げるエミは 少し疲れた様子だった無理もない通常の 業務に加えて休憩時間は先行会の練習をし 家でも自主連をしていた らしい今日は早く帰って 休めそう言って厨房を出ようとした俺をが 呼び止め
た シフどうしてこんなによくしてくださるん ですか正直私はシェフみたいなすごい人に 目をかけていただけるほどの料理人だとは 思えなくてエミは明への不安からか消極的 な態度だっ た覚えてないかもしれないけど俺がこの ホテルに来たばかりの頃君に助けられた ことがあるんだ助けた私がシェフ を俺はエミに当時のことを話して聞かせ た俺はある事情で料理の世界から長く 遠ざかっていた日雇の工事現場で働きその 日暮らしをしてくすぶっていたところへ このホテルの社長の使いで支配人が わざわざ俺を探して会いに来てくれたその 時専属シェフにスカウトしてくれたの だ料理の仕事に興味はなかったが向こうが 提示してきた莫大な報酬には魅力を感じた 俺は自分の身分を他の誰にも明かさない ことを条件にホテルと契約し予約が入る たびに高い食材で着飾った金持ちたちを 相手にただひたすら黙々と料理を作った おいしいと言ってもらえても何も感じない まるでロボットのよう にそんな毎日を送っていたある日仕事を 終えて帰ろうと従業員通用口に来たところ でおそばで出勤してきたエミとすれ違った すると突然エミに呼び止められたお疲れ様 ですこれ どうぞエはそう言って俺におびを差し出し たなんで俺 に俺が困惑しながらそう聞くとエミはこう 言ったのだなんだか悲しい顔をしていた からそれ食べて元気になってください とそれは雑穀やじこや梅高が入ったむすび だった丁寧に優しく握られたおむすびは 食べると口の中でほける塩分も程よく何個 でも食べられそうな本当に美味しいお結び だっ た俺はそれを頬張りながら涙を流した覚え てますあの当時はまだ奈良咲きさんの名前 も知らなかったけどいつも元気がない清掃 員さんが気になって てエミは思い出すように言ったあのお結び を食べた瞬間俺は自分がどれだけ料理が 好きなのか思い出したんだ今の俺があるの は君のおかげなんだよ俺はエミの目を まっすぐに見た君の作るものは人を元気に する力があるだから明日は自信を持って 頑張れ はい俺の言葉にエミは元気に頷い た先行会はランチ営業が終わった午後3時 から行われた美食キングの勇気編集長は 時間通りにやってきた勇気編集長は50代 後半で細身の派手な印象の
女性黒のパンツスーツ姿にベリーショート の黒髪は競争の激しい出版業界を抜いてき た誇りと強さを 感じるエミとアンはそれぞれ順に名乗って 挨拶し た羽田さんと安藤さんね初めまして美食 キングのゆきです今日はよろしくお願いし ます勇気編集長は挨拶もそこそこにでは 早速始めてくださいと両手を打った俺は 支配人と一緒に厨房の隅で見てい た彼女 緊張してます ね支配人が心配そうに言った確かにエミは いつもの柔らかな雰囲気がなく力が入って いるようだっ た ない返し早々エミの慌てた声が厨房に響き 渡った見るとエミが青い顔をして何かを 探し回っている俺がどうしたと聞くとエミ は泣きだしそうな顔です叫んだないんです 下処理をして女王に戻すためにここに置い ておいた私の鴨肉がなくなってるん ですそれを聞いたアンドがゲラゲラと 笑う食材の管理もできないのかだって さっきまで確かにここに一体どうし てエミがわなわなと震える手で頭を 抱えるもう一度よく探せたら他の厨房に 余ったカモニックがないか聞いてみるんだ 俺はそう言ってエミの肩を掴ん [音楽] だ少し落ち着きを取り戻したエミは厨房を 飛び出して いく安藤はすでに焼きの作業に入っていて 火加減を見ながら俺に嫌みを 言う練習した会があったってもんだねえ シェフしばらくして エミは絶望感に包まれた表情で戻ってき たどの厨房もだめでしたアンドはうれる エミを横目で見てニヤニヤ笑って余裕の 表情を見せながらソース作りを始め たもう 諦めろ最初からお前の勝ち目はないんだ よエミはアンドの言葉に悔し涙を浮かべて 俺に頭を下げていっ たシェフご指導いただいたのにこんな結果 になってしまって申し訳ありませんでし たとここで勇気編集長がどうかしましたか と厨房にやってくる俺は勇気編集長にかけ より事情を説明すると先行会を別の日に 延期してもらえないか頼ん だそれは無理です でも最後までこの先行会を見届けて ください ね勇気編集長はエミの肩に優しく手を置い て何か意味ありげな言い方を
するなんとかなりませんか俺にできること なら何でもします食い下がる俺の顔を間近 で見てふと勇気編集長が驚いた様子で言っ たあらあなたどこかで見覚えがあるわ そして俺の顔を覗き込みしばらく悩んだ後 こう叫んだの だ分かったわ料理の怪物 ね 怪物その場にいた全員が一斉に俺を見る さあフランスの三星レストランで3年の 修行から帰国後30歳の時にに独立簡業 その店もミシュランガイドで2つ星を獲得 10年前料理の怪物というテレビの料理人 対決番組で優勝したにも関わらずその場で 辞退店もやめて以後料理会から忽然と姿を 消した伝説の料理人奈一世あなた ね有編集長の言葉を聞いて みんが驚きの言葉を口にするミシュラ2 つぼだから社長がビッ専属にスカとしたの かアンドも作業の手を止めてはぐりと口を 開けて俺を行子しているエミが驚きを隠せ ない様子で興奮気味に声をあげた料理の 怪物私その番組子供の頃見てましたシフ がんそんなすごい人だった なんて勇気編集長は記憶をたどるように 言ったその番組に一緒に出た親友の料理人 が審査員に国表されたことがきっかけで心 を病んで料理会から引退したことをまるで 優勝した自分のせいのように気に止んでい た当時の週刊史で読んだ気がするけど俺は 黙っていたその時勇気編集長の部下らしき 男がやってきて彼女の耳元で何かを伝えた すると勇気編集長はにやりと笑って俺に 聞く七咲さん彼女がコンテストに出場 できることになったらあなた私に何かして くれる の何ってそれはとここで安藤が俺の言葉を 遮って有編集長のテーブルに料理を 置く鴨肉のロースト完成しましたそして こう続け た羽田は食材を噴出して料理が作れなかっ た俺は作った点数で言えば100対0です よ ねいくらシェフがひきしたとしてもそれは 覆りませんよ伝説の料理人か何か知りませ んけど卑怯なことはしないでください 俺は安藤の身勝手な言葉に開いた口が 塞がらなかっ た卑怯な手を使ったのはお前だろう俺は腹 が立って目まいがしそうだっ た演習長取材でも何でもあなたの好きな ように俺は半ばやけくそで怒鳴るように 勇気編集長に行った今の言葉忘れないで ねはと笑い俺の耳に さくそして急に落ち着き払ってテーブルに
ついたでは早速片付け ましょう勇気編集長は安藤の料理を あらゆる角度から観察してから一口食べ た肉の火入れもちょうどいいわ綺麗な ロゼ色をしている付き合わせもソースも 申し分ないわ ね編集が言うとアンドはよしとガッツ ポーズをして喜びを表現したしかし勇気 編集長の次の一言で事態は急変 するでは審査結果を言います100対0で あなたの負け よはあんた何言ってんだ安藤がさっきの 喜びの笑顔のまま言っ た聞こえなかった コンテストに出場するのは羽田さんに決定 しましたおいあんた分かってんのかよ俺は スポンサー の勇気編集長は椅子から立ち上がり わなわなと震えている安藤に 詰めよる勘違いしないで今日ここに来たの はスポンサーの顔を立てただけよいくら スポンサーでも料理のジャッジにまで 口出しはさせないそれからこう続け た相関から20年料理を愛する全ての人に 精神誠意一生ひき心を込めて書いてきたの コや圧力なんかに屈しずおいしいものは おいしいまずいものはまずいとその プライドはあなたみたいな中身のない若造 の薄汚い手で簡単に傷つけられるものじゃ ないの よアンは膝から崩れ落ちたでも1つだけ 褒めてあげる わ勇気編集長はそう言って部下に合図した すると部下の男が小さなクーラーボックス を持ってきたそそれは安藤が青ざめた顔で それを見た部下が中のものを取り出して 手振りに 置くそれは保存袋に入ったか だっ羽田さんの鴨肉では勇気編集長の言葉 にエが駆け寄って 確かめるそうです下処理の後があります これどこ に彼のロッカーの中に隙を見て奪い隠して いたよねエミは絶してアンドを睨みつけ たさっさと捨ててしまえば証拠が残ら なかったものわざわざほれ剤を入れて腐っ ても料理にね食材を捨てるのが忍びなかっ たの ね勇気編集長は哀れみの目でアンドを見る どうして分かったん だ今まであなたのような料理人をたくさん 見てきたわ親のコを使うような腐ったやつ は勝つためなら何でもするだろうと思って 部下に見張らせていたのよロッカーの鍵は さすがに開けられなかったから支配人にお
願いした わ勇気編集長が支配人を見て頭を下げた 支配人が鍵を目の前にかざして 微笑む勇気編集長はエミの前に来ると右手 を差し出していっ た晴な笑みさん次は本番で会いましょう エミも立ち上がり勇気編集長の手を取り ありがとうございますと頭を 下げるところで七咲さんさっきの約束です が勇気編集長がこちらを見たので俺は少し むっしていっ たずるいじゃないですか最初から羽田が 勝つことになってたの にすると勇気編集長はにっこり笑ってこう いうだから最後まで見てくださいって言っ たじゃないですか と1ヶ月後俺は若手料理人コンテストの 会場の特設キッチンにい た有期編集長の頼みというのはコンテスト の最後に若手料理人やメディアの前で料理 のデモンストレーションをして欲しいと いうことだったコンテストはただ順位を 決めたり技を競い合うためににあるもの じゃないわ高いレベルの中で自分の立ち 位置を確認することによって得られる料理 人の向上心こそがよりおいしく素晴らしい 料理を作り出す力につがってると思う の勇気編集長のこの言葉に俺は何か救われ たような気がして更新の役に立てればと心 よく引き受けたエミはファイナに選ばれ6 位 入賞もっと修行して来年こそは優勝できる ように頑張ります彼女は清々しい顔で言っ た安藤はと言うとその後退職し今は町の 小さな洋食屋でコックとして働いてる らしい勉強ができなかったアンドに手に食 をつけさせようと親が無理やり料理学校に 通わせたのがそれが彼の料理と出会った きっかけだった最初はいやいや料理を学ん でいた安藤もいつしか料理を上手に作ると 人が褒めてくれたり認めてくれることに 喜びを感じるようになった らしい認めてもらうには早く成果をあげな きゃってそればっかり考えてましたこれ からは食べてくれる人の笑顔を見るために 心を入れて頑張ります本当にすみません でし た安藤はホテルを去る時にそう言って頭を 下げ たお前はきっといい料理人になる待ってる からないつか必ず帰って来いよ俺はそう 言って安藤を見送っ た支配人から預かってきましたある日従業 員休憩室で休んでいる俺にエミが手紙を 届けてくれた封筒の差し出し人は河辺敦弘
と書いてあった料理の怪物に一緒に出演し た俺の親友だテレビで俺の姿を見て 懐かしくなってホテル宛てに手紙をくれた ようだ今は北海道で奥さんと2人で ペンションを経営している らしい当時のことには一言も触れてはい なかったが お前が料理の世界に戻って本当に嬉しい これからもお前の料理で人を幸せにして あげてくれと書いてくれていた写真が1枚 同歩されていた川部ふさいがペンションの 前で中むつまじく笑っている俺は目頭が 暑くなったエミが見せてくださいと言うの で泣き顔を隠しながら写真を渡したエミは 素敵なペンションですねと言いながら眺め ているしばらくしてエミは写真を俺に返し ながら急に変なことを言ったシェフ年下の 女性ってどう思い ます俺はなんだ急にと聞い た私は年上の男性好き ですで顔を悪くしてお先に失礼しますと 足早に立ち去った俺は不思議に思いながら もう1度写真を見 た写真の裏にメッセージが書かれてあっ たお前も早く嫁さん もらえよ俺は先ほどの笑みの言葉を 思い出して夕やけ色に染まる休憩室で しばし1人顔を赤くしたのだっ た DET
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