【感動する話】娘のように可愛がってくれた祖母が突然他界した…その後親戚が遺産相続で揉めはじめた…慌てて弁護士を呼んだら鞄からあるものを取り出して一同驚愕…【いい話】【泣ける話】
私の名前は千冬夫の啓介とは一緒になって 30年が 経つ私たち夫婦は結婚後義母と同居してい た義父は10数年前に交通事故で亡くなっ ており1人暮らしの義母をほっておけず夫 が同居申し出たのだその義母が先月病気で なくなった義母は頑固屈な人だった東京 始めたばかりの頃は私もとても悩まされ たあなたの料理まずいのよ手際が悪いし家 のことは全部私がやるからあなたは何もし なくていいわそう言って家事を私にやらせ てくれなかっ た私は正社員として働いていたので義母が 家事をしてくれるのはとてもありがたかっ たのだが申し訳なくていつもヒヤヒヤして い たすみません私も手伝います邪魔だから来 なくていいわそんな調子で手伝うことも できなかった義母は毎朝私より早く起きて 手のこんだ朝ご飯を作ってくれた私が起き て挨拶すると遅いわよお坊さんと言われた さらには栄養たっぷりのまで用意してくれ ていた夜も私が仕事から帰ってくると 夕ご飯の支度も掃除も洗濯も全部きっちり とできていた全くちさんはアイロン掛けも できないんだから困った嫁だわねそう言っ て私のシャツやハカ値にアイロンがけまで してくれた義母は私とはまるで正反対の 完璧な主婦だっ たふゆさんは本当に家事ができないわね そういうのダメ嫁っていうのよね散々嫌み を言われたがそれにも日を負うごとに だんだん慣れてきた彼女はただ素直じゃ ないだけ家事だっって本当は私のために やってくれているのにシャイだからそれを 正直に言えないだけなのだそう思えば 可愛く思えるだから私は何を言われても 落ち込んだりせずに希望にどんどん 話しかけたそうして1年が経つ頃には私は 義母の嫌みに笑顔で答え冗談で返すように なっていたそして休みの日には一緒に おやつを食べながらテレビドラマを見て 感想を言い合ったり買い物や映画館に行っ たり2人で旅行にも行くようになった私は 幼い頃に母親をなくしているので義の母を 本当の母親のように思っていたやがて私は 義母に対し敬語を使うこともなくなったち さん次はどこに旅行に行こうか ね長野なんてどうかな温泉もあるし湖と 光原があるよ 長野いいわ ねある時そんなことを話していると夫が口 を挟んできたなんだよて俺も仲間に入れて くれよすると義母が答えるあらだめよ女子 会なんともの女子って年か
よなんですっ てまあまあそれじゃあ次は3人で行こうよ そうねたまには息子と旅行もいいかもね その年は夫も入れて3人で旅行に行ったが まるで少女のようにはしゃいでいたのが 印象的だったそんな元気だった義母も1年 ほど前から度々体調を崩すようになり何度 も入隊員を繰り返したそして半年前からは ずっと入院したままだった私はこれまで 家事をやってもらった恩を返そうと精神 誠意看病をしただけど義母が入院している 間親戚は誰1人としてお見舞に来 夫の兄つまり義母の長男夫婦も看病を私に 任せっきりで1度も顔を見せていない もちろん義母の容態のことは長男夫婦には 電話で連絡してあるある日私は夫に聞いて みたお兄さんたちはどうしてお見舞に来 ないのすると夫は話してくれた兄さんは今 の奥さんと知り合ってたったの1週間で 結婚を決めて母さんはもう少し様子を見 たらと反対したんだよ兄さんは怒って反対 を押し切って結婚してさそれ以来母さんと は疎遠なん だその話を聞いて私は言っ たでも反対したのは親として当然のこと じゃない知り合って1週間で結婚なんて すぎると思うそれから兄夫婦はさらに親戚 一同 に長年連れ添った恋人との結婚を反対され たと嘘をつき親戚たちが義母をのけ者に する原因を作ったそうだ義母は親戚たちに 誤解だと説明したのだがもも偏屈な性格 だったこともあり信じてもらえなかっ たじゃあ親戚が誰もお見舞いに来ないのも お兄さんのせいなの私が言うと夫は ああと頷いた親戚には俺からも説明したん だけどみんな元々母さんのことを嫌ってい たみたいで疎遠になったままなん だそれを聞いて私は心底道場し た義母がひねくれた性格なのは自分が悪い のかもしれないけど本当はただちょっと テレ屋で不器用なだけなんだと私は知って いるからそれに疎遠なのは親戚だけじゃ ない義母は家に遊びに来たり一緒に 出かけるような友達もいなかったみたいだ しずっと孤独だったのだろう私は義母が 寂しくないように会社を給食して毎日病院 に顔を出し時間の許す限りそばにいた義母 は私がいなくて家事はどうなっているの私 のことはいいから早く帰って家のことをし なさいなどと言ってきたけれど私は笑って ごまかしたそんな中義母の容態は回復の きざしを見せずどんどん悪化していった そしてある日眠るようになくなってしまっ た私も夫も泣い
た義の得の知らせを受けても夫婦は病院に 来なかったそれどころか葬儀にも来ない そして義母の葬儀が終わってから1週間 後兄夫婦と他の親戚たちが一斉に我が家に 押し寄せてきたなんでも遺産相続について 話し合いをする らしい私は知らなかったが義母は土地を いくつか所有していてかなりの額の財産が あるそうだ俺は長男だから1番多く もらえるはずだな兄は偉そうにそんなこと を言っていた他の親戚たちも口口にうちも もらわないと困ると言っている葬儀にも来 なかったくせに遺産の話なんて私は腹が 立って仕方なかったそして思い出したそう だ義母が最後に私に渡してくれた手紙に 書いてあった もし遺産相続の話し合いになったらこの 弁護士さんに連絡するように話は通して あり ますその手紙には弁護士さんの連絡先が 書いてあっ た私はそこに電話して一連のことを話し たもしもしあの義母がなくなって遺産続の ことなんですがわかりましたすぐにお伺い します弁護士さんはすぐ来てくれるという しばらくして弁護士さんが到着した彼は 親戚一同に丁寧に挨拶をするとカの中から ボイスレコーダーを取り出し たまずはこちらを皆様にお聞きいただき たいと思いますこちらの音声は個人様が 生前に録音されたメッセージ です彼はそう言ってボを押したボイス レコーダーからは義母の声が聞こえてきた 皆さん本日はお集まりいただきありがとう ござい ます皆さんがこのメッセージを聞いておら れるということは遺産相続の話になって いることと思い ます私の遺産は全て次男の啓介たち夫婦に 相続させたいと考えております そこでざわざわと親戚たちが騒ぎ出した ちょっとどういうことくそなんでだよ長男 の俺を差しおいて兄もひどく怒っていた 弁護士さんが言ったお静かに願いますまだ 続きがありますの で弁護士さんは続きを再生し た長男夫婦は私が病気になっても2枚にも 来ることはなく看病を次男の嫁に任せっ きりでしたそんな白場もには遺産は渡し たくありませんそれに引き換え次男夫婦は 孤独だった私を家に呼び同居してくれまし たそれからの数年はとても楽しい生活が できました特に嫁のちさん私はひねくれ者 だから 散々ひどいことを言ったのにめげずに
明るく元気に振る舞ってくれたわ ねそんなあなたの笑顔のおかげで固くなっ た私の心の扉は開きまし たあなたが諦めずに扉を叩き続けてくれた から ですそれからはまるで本当の親子のように 仲良くしてくれましたね 今まで色々とひどいことを言ってしまって ごめん なさい何度も一緒に旅行に行ったこと映画 や買い物に行ったこと絶大に忘れません 本当に嬉しかったしとても良い思い出に なりまし た夫をなくし友達もいない私にこんなに 楽しい第2の人生が待っているなんて思っ てもいませんでしたそれもこれもみんな 千冬さんのおかげ ですそして体を壊してからは入院するたび 毎日病院に来てくれました ね退院してからもリハビリのため毎日散歩 に連れて行ってくれました ね最後には私のために会社まで休 て病をしてくれてとても大変だったと思い ます本当に ありがとう面と向かっては恥ずかしくて 言えないけど感謝してい ます私はあなたを親友そして本当の娘だと 思ってい ますこれからも介と力を合わせて頑張って 生きていって くださいメッセージはそこで終わりだった 聞きながら私はボロボロと涙をこぼしてい た夫も釣られて泣いてい たこのメッセージは個人様がお亡くなりに なる1週間前に録音されたものですと弁護 士さんが言っ た遺産を全て次男ご夫婦に相続させると いう胸は遺言書にも書いてあります そう言って彼は1枚の書類を広げ親戚たち に見せた親戚たちは悔しがり悪をつき ながら帰って行った親戚たち全員が帰った 後弁護士さんは私に紙袋を渡してくれ たこれはお母様からお預かりしていたもの です開けてみると通帳と印鑑土地の権利書 などの他にノートが一殺入っていたこここ には家事のやり方がぎっしりと書いてあっ た料理のレシピや掃除のコツ染み抜きの 方法など手書きのイラスト付きでとても 分かりやすく書いてある義母は家事が苦手 な私を心配してこれを残してくれたの だろうそれを見て私はまた泣いてしまった そして義母の家の前で手を合わせて呟いた お母さん ありがとう私このノートを見ながらガジ 頑張るねお母さんに負けないぐらい
美味しいもの啓介さんに作ってあげる からそれ以来私は何かあるとすぐに写真の 前に座りお母さんに報告して いる夫に対する些細な愚痴なども聞いて もらって いるお母さんあなたの息子さんはまた靴下 を裏返しのままにしてたのよ全くもまるで 子供みたいよねお母さん今日はお母さんの レシピを見てハンバーグに挑戦したよ形は いまいだったけど味は美味しくできた よそして大事な報告ももちろん1番最初に したお母さんあのね今日婦人家に行ったら してるって言われたのけすさんの子供だよ 男の子かな女の子かなお母さん喜んで くくれるよね名前は何にしようかな元気な 子に育つように見守っててね お母さん返事はないけれど写真の中の義母 はいつも微笑んで いるまただだめか ああもういつまで続くのか なパソコンに届いた不採用の通知を見て気 が狂いそうに なる40歳を過ぎてからの転職が厳しい ことは分かっていたでも正直ここまで苦戦 するとは思ってもいなかっ た私は大学を卒業してからずっとアパレル 企業で働いていた全国に多くの店舗を展開 する人気のブランドでそれなりに値段は 高かったが週末になるとお店の中はお客 さんでいっぱいだっ たブランドのロゴが大きく書かれた袋を 持って街を歩くのがステータスと言われて いた時期もあったでも時代が変わり流行も 変化したファストファッションがメジャー になってからはお客さんが日に日に減って お店の閉店も続いた会社の経営は圧迫され て役員にとられる毎日が続いた私は会社の 先行きに不安を感じて会社を辞める決心を し た勤務年数も長かったしお店の拡大にも 尽力してきた新規ブランドを成功させた 実績もあるもちろん管理職として多くの 部下の育成もした同じ業界であればすぐに 次の会社が見つかるだろうそう思っていた けれどそのは甘かっ た同じ業界で求人を募集している会社には ほとんど応募したが結果はどこも全滅で もう何者受けたかもわからないくらいだっ た自分は仕事ができると思っていたのは私 の思い上がりだったの か沈む気持ちにやりきれない日々を送って い た聞いてよ今日もね不採用だったのそんな 私の心の支えは近所の洋風居酒屋の店長 だったまたそんな浮かない顔で美味しい生
ハムが入ったからそれでも食べて元気を 出して くださいじゃあ美味しいワインもね就活中 ですからねほどほどにこのお店には会社の 帰りによく立ち寄ってい た仕事が遅くなった時でも家のそばで空い ている貴重なお店だった私の会社員生活は 壮絶だったサービス業はお店の閉店時間が 遅い夜の8時過ぎになると店舗から会社に 業務日報が送られてくる全部に目を通し 終えて家に帰る頃には午前様は 当たり前そんな生活の中で夕食なんて作る 元気はなくて毎日のようにこのお店に通っ て1杯飲んで帰るのが唯一の楽しみだっ た店長とはお店に通い始めた時から かれこれも10年の付き合いになる仕事の 愚痴から憧れの上司の話まで彼には何でも 話してきた店長は親切なよく気が聞く 優しい人で私の話をいつでも笑顔で聞いて いてくれていたなかなかさ仕事が決まら ないのよ書類先行で落ちちゃうの面接にも 行けなくて さ私はワイングラスを持って一気に 飲み干したまあまあそう焦らずにご縁が ある会社がきっとあるはずです から店長はサービスですと言って小皿 いっぱいのナッツを目の前のテーブルの上 に置いたもうどんどん飲めってことあいえ そういうことでは彼は顔を赤くして あたふたとしていた私はその様子を見て くすっと微笑んだはあ美味しいお酒でした また来 ま足元気をつけてくださいよはい ありがとうございまし たお会計を済ませた後店長にごちそう様と 言いバイバイと手を振って私はお店を後に した自宅に向かってしばらく歩いていると 幼い男の子が道路でうまっていたそんな 時間に腕時計の時間を見ると夜8時を回っ ている私はすぐに声をかけ たねえねえ君大丈夫 お父さんやお母さんはどうした の膝を抱き抱え泣いていた男の子が顔を あげて小さな声で私に向かって話したあの ねパパを迎えに来たのでもねに迷っちゃっ てそこまで話すと男の子のお腹がぐーっと 鳴ったどうやら迷子 らしいお話を聞く前にまずは何か食べよう かあっちの公園に 行こうお腹を抱えてうずくまる小さい 男の子の手を取っていった公演について すぐ居酒屋でテイクアウトしたコロッケを 男の子に渡し たいいのお姉ちゃんのご飯でしょいいのよ お姉ちゃんは今お腹空いてない
から男の子はありがとうと言って美味し そうにコロッケを食べていったホクホクし て おいしい全部食べていいから ね男の子はペロっとコロッケを平らげた後 落ち着いたのか少しずつ話を始め たパパ毎日お仕事が遅くていつも家にい ないのお話しする時間もないん だいつもお兄ちゃんとね一緒にいるんだ よ男の子は内向きながら寂しそうに言った お母さんは私は不思議に思って聞くと えっとねママはねずっと前に天国に行っ ちゃっ た男の子は泣きそうな声で呟い た今日はパパが早く帰ってきてご飯を作っ てくれるって約束だったんだでもねずっと 待っていても帰ってこない から男の子はそこまで話すとまたポロポロ と涙を流して泣いてしまったそれから帰っ てこない父親を心配した男の子はお兄さん が買い物に出ている間に父親の仕事場に 向かった前に何回か言ったことがあった らしく1人でもたどり着けると思ったが道 に迷ってしまった らしいどこから歩いてきた のあのねお家は大きなスーパーの隣なの 聞けばその子の家はここからそう遠くない 私は手をついで男の子を家まで送ることし たあれあそこもしかしてお兄さんじゃない あ本当だ信号の先に立つ家の玄関の前で背 の高い大学生くらいの少年が落ち着かない 様子で家の周りをキョロキョロと見ていた あ お兄ちゃんみつどこに行ってたんだよ心配 したぞごめんごめんなさい あ男の子は大きな声で泣き出し たあまり怒らないであげてください実は私 は男の子から聞いた話をお兄さんに伝えた そうでしたかご心配をおかけして申し訳 ございませんでし たお兄さんはふぶかと頭を下げたおね ちゃん ありがとうもう夜は外に出ちゃだめよ私は 手を振ってその場を後にしたあ今日まだ 面接の結果確認してなかっ たそれからはまた面接に強殺される日々で 男の子の迷子の一見は忘れてしまっていた 相変わらず転職活動には苦戦をしていた ある日のこと今日は書類先行を通過した 会社でで面接だうちの会社はあなたより 若い子が多いのですがそこどう思います か人材の育成は得意です若い子の模範に なれるように務めますお酒は好き毎日 飲む私は質問の意図が分からず素直に答え た好きです毎日飲みます君さ
ミュニケーションが得意なんじゃないの 酒飲みのもじゃ困るよそういう人多いから さ面接官はニヤニヤしながら言ってきた私 は平成をよいながらも心の中は怒りで爆発 寸前だっ たじゃあ決まったら連絡するから鼻で笑う ように面接官は言ったありがとうござい ましたよろしくお願いいたします部屋の ドアを思いっきり閉めてやりたい気持ちを 抑えくりとお辞をして扉を閉めたもう最悪 だなんでこんな思いをしなくちゃいけない の私が会社で培った20年間は何だったん だろう転職がうまく進まないことに苛立ち と悲しみが溢れ自分が役立たずのダメな 人間に思えて仕方なかったもうこういう日 はお酒でも飲んで忘れる かそしていつもの居酒屋に足早に向かった いらっしゃいませ こんばんは元気なく挨拶をすると店長が 心配そうな顔をしていた私は面接での 意地悪な出来事を伝えたもうありえない でしょ腹立つ わいやそれは大変でしたねもう飲まずには いられないビールもう1杯お願いします そうだ今日入ったおすすめのビールがあり ますからそれ出しますねそう言って店長は 私の目の前にグラスを置いてクリーミーな 泡が溢れそうなほどななとビールを継いだ あら美味しそうね今日もお疲れ様でした 私そしてビールグラスを持って一気に 飲み干した うー おいしいこのビールのフルーティーな香り スパイスのコこれドイツの白ビールじゃ ない さすが店長は関心したように私の目を見て 頷いていたその時お店の自動ドアが空いて こんばんはと声が聞こえた聞き覚えのある その声に驚いて出入口に目を得るとそこに はあの日迷子になった男の子とその子の お兄ちゃんが立っていた パパ少し早めに着いたんだよおおみつえ パパ私は目の前の状況を理解しようと必死 だったなんとあの迷子だった男の子の父親 は店長だったのだあお姉ちゃんだパパこの 前話したコロッケのお姉ちゃんだよ男の子 は目を丸くしてびっくりしたよう言った えじゃあ三が迷子になった日に会った お姉ちゃんて家まで連れて帰ってくれた のってどうやらあの日店長はお店を早く 閉めて自宅に帰る予定で子供たちに夕食を 作る約束をしていたらしいでもお店の営業 時間が長引いてしまった男の子は父親が 待っていても帰ってこないのでお店に迎え に行こうとして途中で道にに迷ってしまっ
たそしてお店を出て帰宅途中だった私と 出会ったわけ だ店長は目を見開いてずっと驚いた顔をし ていたいやびっくりしましたあじゃあうち の子が頂いたコケは自分が作ったってこと か店長は独り言のようにつぶやいた私は その日お店からコロッケをテイクアウトを していた お店の料理人はその時はもう帰っており 店長が作ってくれたの だ えパパあの時のコロッケの話すごく 美味しかったんだよ地上の分かっていない 男の子は無邪気に行っ たお兄ちゃんは話をきょとんとした顔で 聞いてい たやだそうだったん だいやきましたね私と店長は話の辻妻が あったことでお互いの顔を見ながら大笑い をしてしまっ たいらっしゃいませ今日のおすすめのお酒 はこちら ですどれだれこの店も珍しいお酒の種類が 増えたなあ毎回来るのが楽しみでね ありがとうござい ます私は今毎日通っていたあの洋風居酒屋 で働いている転職活動をしていた時は ずっと前職を引きずって暴れる企業ばかり を受けていた同じ業界の仕事だからこそ 自分の人生が生かせると思っていたからだ でもそれは違ったある日いつものように 面接に落ちた気分を晴らすため店長の元に 向かっ たまた不採用でもう触手は問わないから 店長 どこかってくれそうなところ知らないうち の会社は本社で中途採用していますよ よかったらどうですか私から推薦します よそう ねこれもなんかの縁かもしれないしお願い します店長が務めている会社は居酒屋の他 にも多くの飲食店を展開している有名な 企業だ医業師からの飛び込みは難しいと 思っていたでも結果はなんと即決で採用に なっ た自分で言うのもなんだが私はお酒に 詳しくその知識を生かしてほしいと話が あったまさに趣味が講じてとはこのことだ と思いながらやっと地獄の転職活動から 抜け出すことができたの だすみません注文お願いし ますはい喜ん で今日は店長が子供たちを連れお店に来て いた私が店舗の応援に入ることで家族 サービスの日に当ててもらったの
だ今日ね僕お姉ちゃんに会いたかったんだ あらありがとうねおっきくなったら僕喜ん でてやる のそうねパパにいっぱい教えてもらい ましょう男の子はにこやかに笑っていた まずは私が先に教えてもらいます男の子の お兄ちゃんがかしこまっていった来月から この店でのアルバイトが決まって いる今度はね僕たちがお店を手伝うから パパとお姉ちゃんは2人でお出かけしてき てね頼もしいなあ店長は照れながら頭を 描いて私は待ってるわねと言ってうふと 笑っ [音楽] た 明日私と夫は離婚するもう離婚届けも用意 した理由は夫婦感の気持ちのすれ違いだ 私たちは結婚して15年経っても子供が できなかった私も夫もずっと子供が 欲しかったけれど不妊治療を続けても なかなかできなかったの だ夫は不妊治療には協力的ではなくやがて 仕事から帰ってくるのがだんだんと遅く なり家に帰らない日も多くなっ た私たちは寝室も別々になっ た夫は私から子供の話をされるのが嫌だっ たよう だ結婚したばかりの頃は早く子供が欲しい ねていつも2人で話していたのに明日私は この家から出て 行く荷造りを終えた私は最後の晩餐に 向かうため外に出 た今夜は夫と最後の食事になるから高級 すし店を予約したの だ夫は仕事が終わってから直接店に来る ことになって いる私が店に着くと夫はまだ来ていなかっ た しばらく待っていてもなかなか来ない仕事 が長引いているのだろうかそう思い夫に LINEをしただけど返信がない既読にも なら ない電話もかけてみたけれど繋がらなかっ た仕事が忙しくて電話に出られないのかも しれ ない仕方なく私は1人で食事を始めること ににしたその時私の隣の席に座った見知ら ぬ中年の夫婦が私に声をかけてき た間違っていたらすみませんもしかして 関本さんの奥様ですか私ははいそうです けどと頷い た夫の知り合いだろうか中年夫婦のご主人 が言ったやっぱりそうですか実は以前関本 さんにお写真を見せてもらったことがあり ましてもしかしたらと思い声をかけさせて
いただいたんです主人とはどのようなご 関係なんでしょう か私が尋ねると彼は目を細めて 言う月本さんは私たちの命の恩人なんです よいうことでしょうか再度私が問いかける とご主人は私の夫との出会いを話してくれ た彼の名前はかさんと いうかさんは奥様と2人暮らしで子供はい ない経済的に苦しくてとてもじゃないが 子供を養っていけるお金はなかったそう だ彼は派遣社員としてある工場で働い だがある時会社の業績が傾き派遣切りに あったそう だ奥様は病があって働けないし年齢も50 歳近くでご主人は就職活動をしても なかなか最就職先が見つから ない募集している仕事はあっても書類先行 で落ちてしまい面接にまでこぎつけられ なかっ た仕方なく活を借金して賄うようになり そのうち借金はどんどん膨らんでいっ たそんな中奥様の寿命が 悪化将来に絶望した2人は最悪の選択をし たのだったそれは今から5年ほど前のこと らしい彼らはホームセンターでレンタンと ガムテープを買ってきてガムテープで アパートの窓に目張りをしたその前に せめて最後の晩餐にとチェーン店の牛丼屋 で食事をした時のことだっ た食べ終わって店を出た時1人の男性が声 をかけてきたそれが私の夫だったのだ夫は 加さんご夫妻にこう言ったすみません ちょっとよろしいですか今から1杯どう ですか奢ります よ夫は手で酒を飲むジェスチャーをして みせた加さんご夫婦は不思議に思いながら も夫の後について行き加さんは最後にお酒 が飲めるのならなんだっていいと言った そう だ夫は自動販売機で缶ビールを見い近くの 公園に2人を連れて行っ た 公園のベンチに腰を下ろすと夫は缶ビール を開けてごくごくと美味しそうに飲んで かやさんにも進めたどうぞ飲んで くださいかやさんご夫婦も缶ビールを開け て飲み始めたそしてお互いに自己紹介をし たそう だその後夫はぽつりと言っ たやめた方がいいですよ夫は牛丼屋で隣の 席に座っていて会話を聞いていたらしい夫 は2人にこう言ったそう だ生きていればいつかきっと良いことが ありますよ生活保護だってあるんです行政 にだって頼っていいんですよ何も悪いこと
じゃありませ んこんな時のために今まで高い税金を払っ てきたんじゃないですか 最低限生きていればなんとかなるもんです よまたこうやってビール飲みたい でしょすみません余計なお世話と思うかも しれませんが話を聞いてしまったので 見過ごすわけにいかなく てその話を聞いて私は思い出した夫のそう いう優しくて正義感の強いところが大好き だった ことそれから夫はスマホを取り出し私の 写真を見せたそう だこれは僕の妻です僕は妻を愛しています 妻を幸せにしてあげたくて今まで仕事を 頑張ってきましたでも僕には彼女を幸せに することはできませんでしたなぜなら僕に は子供を作ることができないからです結婚 後10年以上経っても子供ができないので 僕は病院に検査をしに行ったんですそうし たら原因が自分にあると分かったんです僕 のせいで子供は作れませんでも妻は子供を 欲しがっている結婚した時から ずっと子供が欲しいと言っていたのに僕に はその願いを叶えてあげることができない んです 私は驚い た夫が不妊治療に消極的だったのは自分に 問題があると知っていたからだったん だ夫は泣きながらかやさんにこう話したと いう妻を幸せにできるのは僕じゃないん です彼女は僕以外の別の男と一緒になった 方が幸せになれるんですでも僕は妻とは 別れたく ない一体どうし たらそれを聞いたかさんは夫に言ったそう だ関本さん子供がいなくても夫婦は幸せに なれますよ私たちにも子供はいませんでも 幸せでし た貧しい生活でしたけど2人でいられて 幸せでした よ その時香さんは思い出したという貧しい けれど幸せだった生活を2人で歩んできた 人生をそしてもう1度やり直そうと 思い直したそう だその話を聞きながら私は涙を流して しまったかさんはそんな私に言った奥さん 子供だけが結婚生活の全てではありません よどうかご主人と2人で幸せな人生を 過ごしてください私たちはあの時あなたの ご主人に救われましたそして生活保護を 受けながら職探しをしてなんとか職を 見つけ未経験の業界で汗水流して働いて 人波の生活ができるまでになりまし
た今日は結婚記念日でしてね こうしてたまには良い店に来られるように もなりまし たこのお店彼に教えてもらったんです おいしいお店だからいつか行ってください とこんな素晴らしい食事ができるのも関本 さんのおかげ ですそう言って香さんは私に握手を求めて きたどうかご主人によろしくお伝え ください 私は夫婦と握手をかわし食事を終えて家に 帰っ た最後まで夫は現れなかったスマホに連絡 もないままだ夫は家にもいなかった会社に も電話してみたが夫はすでに代謝したと いう私は夫の寝室に入ってみた何か夫の 行き先の手がかりがないかと思ったのだ夫 の部屋ももう荷造りが住んでおり机の上に パソコンが1台置かれているだけだった私 はそのパソコンを開いてみたすると夫の 日記が出てきた私は悪いと思いながらも その日記を読んでみたそこにはこう書かれ てい た妻に離婚を切り出された僕は離婚はし たくはない でも妻は子供を欲しがっている彼女の望み 通り子供を作るためには彼女は僕と別れて 他の男と一緒になった方がいい彼女の幸せ のために僕は離婚を受け入れる決意をし たそれを読んで私はまた泣いてしまっ た私はあの人と別れてまで子供が欲しい わけじゃ ない子供ができないから離婚を切り出した わけじゃ ないあの人の気持ちがもう私の方に向いて いないと思っていた からすれ違いばかりで会話もないそんな 関係が辛かったからだから離婚を切り出し たの にあの人はまだ私を愛してくれていたん だ涙が止まらなかった私は家を飛び 夫が生きそうな心当たりを探して回った夫 の行きつけの喫茶店友人の家彼の実家にも 連絡してみたでも彼はいなかっ たもしかしたらあの公園かもしれない最後 に私はとある公園に向かったすると公園の ベンチに彼は1人で座っていた缶ビールを 飲みながら彼は泣いてい たやっと見つけた私が言うと彼は涙を拭っ て振り返った見つかっちゃった なここは私が彼にプロポーズされた場所 だっ たどうして来なかったの私が尋ねると ごめんなと彼は言っ た言ってしまったら本当に最後になってま
うて思ったからどうしても行けなかったん だLINEに返信しなかったの も電話に出なかったの もこれで最後になると思うと怖くてでき なかったそう言って彼はポロポロと涙を 流してい たやっぱり僕は君と別れたくないわがまま でごめんよ僕と一緒にいたら君は幸せには なれないって分かってるの に私は彼を抱きしめていっ たそんなことない のごめんなさいあなたの日記読んでしまっ て私の言葉に彼は驚いた顔をし たそれから私は寿司屋でかさんご夫妻に あったことを話した夫に子供ができない 問題があることを知ったことも伝えた私は あなたと一緒にいられるなら子供なんて できなくてもいい子供ができないから離婚 しようとしたわけじゃないのあなたがもう 私を愛していないと思っていたからな のすると夫は言ったそうだったんだ ね今まで寂しい思いをさせてごめん僕は君 が子供の話を持ち出すのが怖くて君を避け てしまっていたん だ本当に ごめん愛してるよ離婚なんてしたくない僕 には君が必要なん だ私にもあなたが必要だから子供なんてい なくても いいあなたがずっとそばにいてくれたら それでいい の本当にいいのか 後悔しないか後悔なんてしない わ離婚は取り消し ましょう私がそう言うと夫は私を強く 抱きしめたそして涙声で言っ た ありがとう今まで気持ちを口に出せなくて すまなかった君から逃げてばかりで本当に ごめんいいのよその代わりこれからは何で も隠さずに話して ねそして向き合って手を握り合い顔を 見つめあっ た夫は涙で濡れた顔に照れ笑いを浮かべた 夫の左手の薬指にはまだつけたままの結婚 指輪が光ってい た同じもが私の指にも あるこれからも一生ずっと一緒に よ私たちはプロポーズの日にした約束と 同じ約束をまたかわし た月明かりで公園から見える夜の海が きらめいてい た朝だ悪い今日の予約だけどキャンセルね え今日は母親の経営する居酒屋で上司を 含めた会社の人たちと貸し切りで宴会を
する予定だった実家で母が切りもりして いる居酒屋は30人も入ればいっぱいに なるほどの小さいお店で常連客が会社帰り に1人で立ち寄って軽く1杯飲んで帰る ような店だっただから会社での予約が取れ た時は大人数の団体客ということで母は 大喜びだった母は居酒屋と早朝からは スーパーでのアルバイトと超過密 スケジュールの中で女で1つで私を育てて くれた大学にも行かせてくれて母には ずっと苦労をかけてきた父親は私が中学生 の頃に病気で多しているその時はよる父を 前に母は貴重に振る舞って笑顔でいつも 通りの姿を見せていた そんな母を見て強い女性だと思っていた けれどある時学校から帰ると母が父親の 部屋の真ん中で声を出して泣いていた母も 寂しいし不安なんだこれからは私が母を 支え なきゃ子供ながらにそう思ったのを覚えて いるそしてしばらくして母は父の経営して いた居酒屋を再開したてっきり閉めると 思っていたのだが お父さんの大切にしていたお店を引き継ぎ たいと言ってお店を開けることを決めたの だ元々は料理人だったから味は確かでは あるけれどお店の場所が繁華街から離れて いるためどうしても足を運んでくれる人が 少ない状況だっ た昭和の匂いがする古くなった店内も問題 だと思う綺麗でおしゃれな他の居酒屋は いつも繁盛していた今月も売上げ厳しいわ ねそろそろお店の今後も考えなきゃいけ ないかしらね母は毎月同じことを言い ながら何とか営業しているもののお店の 経営状況はこのところさらに厳しくなって いただから会社の飲み会でお店を使って もらうことが決まって母に親高校ができた 気持ちになり私はも嬉しかっ た朝田実家居酒屋だったよねはいそうです けど来週の金曜日予約して欲しいんだけど 貸し切りで来週ですかちょっと母に聞いて みますね聞くってさそんな混んでるのその 言葉に少しカチンときて言ったはいそそれ なりにそうなんだ楽しみにしてるわ 大倉は他の社員にもそうだが一言余計なの だそれでも実家を利用してくれてとても ありがたいと思っていたそれなのに当日 キャンセルなんてどう説明すればいいん だろ私はその日定時になって足取りも 気持ちも重いまま会社をすぐに出て母の 経営する居酒屋に向かったお店ではせっせ と母が準備をえでいる今日は会社の方たち 日本酒は飲まれるかしらすごく美味しいお 酒を用意したのようん料理のお皿もね昔
使っていたものを出したの綺麗でしょあり た焼きよ母はニコニコとした笑顔で赤や 金色の絵付けがされたお皿に料理の 盛り付けをしていたそれからあんたの仕事 ぶりも聞くのを楽しみにしてるの ようん仕事で失敗した話されたらやだ などうしよう母にキャンセルになったこと がどうしても言い出せ ない本当ならあと数時間後には飲み会が 始まる予定だっ たやっぱりもう一度頼んで みよう私は再び上司に電話をかけてお願い するにしたもしもし大倉さんあの今日なん ですけどできればうちに来てもらえません か料理ももう作ってしまっていて悪いな 今日はもう居酒屋って気分じゃないからさ そこをなんとかごめん今回は無理なんだよ 今から行く店ずっとキャンセル待ちしてい てさやっと取れたのよそれじゃ今 打ち合わせ中だから切るよじゃなそう言わ れて電話を切られてしまっ ただめだもうお母さんに本当のこと話さ なきゃどう伝えるか迷いながら外から戻る と店内に母の姿がなかったあれ お母さんテーブルに書き置きがあり 買い出しに行くと書いてあったどんどん 伝えるのが遅くなるいても立ってもいられ なくなりながら母を待っていたしばらくし て両手に大きなお花を抱えた母が帰ってき たお店が古いから少しでも綺麗に見せよう と思ってね母は花を歌いながらお花を生け ていた私は心苦しい気持ちでいっぱいに なりながらも意を決して伝えることにした お母さんあのね その時突然お店のドアがガラっと開いた こんばんは予約していたものです え聞き覚えのあるその女性の声に驚いたあ 早川さんなんとそこにいたのは会社の取引 先の担当さんだったどうも こんばんはと言って後から10数人が ずらっとお店に入ってきた 私はあけに取られてその様子を見ていた 早川さんはイベント会社の部長さんでうち の会社が何か企画をするたびに彼女の会社 に依頼をしていた私も上司の大倉と一緒に 色々な企画を彼女と進めていてよく知って いる人物 だどうしたんですか私は母に聞こえない ようにそっと彼女に聞いてみたうちの部署 の子たちと今日は一緒に来ましたよ大倉 さんが会社の方を連れてくる予定だったん ですよねキャンセルになったと聞きまして 私たち代わりにいいですかいいも何も母に は会社で団体の予約が取れたとだけ話して たんで本当に助かりまし
た事情を詳しく聞こうとしていたら母が みんなを案内し始めた皆さんこちらのお席 にどうぞどうぞ ほらあんたも手伝って母は張り切って料理 を出す準備を始めた私はわけが分からない ままコップやお皿を出して母と一緒に次々 と料理をテーブルに運んでいったはあ とにかく助かった理由は後で 聞こうしばらくして宴会の準備も整い母が 私に声をかけてきたねえあんたの上司って 男性かと思っていたけどあ えっと私が動揺していると早川さんが口を 挟んだ今日は浅田さんの上司の方にお誘い を受けてこちらに伺いました彼は給与が できてしまって急遽変られたんですよあら そうだった のさっきまでガラリとしていた店内があっ という間に人で埋め尽くされていた 宴会は盛り上がりあちこちで聞こえる楽し そうな声とこのお料理おいしいという声が 小さな居酒屋内に飛び交ったしばらくして 少し酔った早川さんが母を呼んで語り出し たお母さん浅田さんには本当によくして いただいてるんですよ先日もね展示会が あって出店する企画の内容も毎日おまでで 打ち合わせして細かく確認もしてくださっ てうちの会社の子たちも浅田さんの仕事 ぶりを見ていると勉強になるってみんなで 話しているんです よ母はニコニコと嬉しそうに早川さんの話 を聞いていたその後の宴会は用意した日本 酒や料理を楽しんでもらえてやかに時間が 過ぎていったそしてあっという間に終電も 近くになりの時間になった突然のお客さん たちは元気な声でお店を後にしていたお 料理とってもおいしかったです私今度友達 を連れて飲みに来ますね日本酒 最高ごちそうさでし た母はずっと笑顔でありがとうねと言って いたそして早川さんが私と母に挨拶をして お店を出た後私は後を追いかけてずっと気 にしていたことを聞いてみた早川さん今日 は本当にありがとうございましたでもなん でそこまで行ったところで彼女が話し始め た実はね今日相談で会社に伺わせて いただいて大倉さんと打ち合わせをしてい たんですそしたら大倉さんの携帯に電話が かかってきてその後お話を伺ったら予約し て浅田さんのお店キャンセルしたって聞い たんです実は大倉さん昔もよく部下にお店 を予約させて他のお店に帰ることしていた の私もね忘年会に誘われて当日にお店が変 わるってこと何度もあったんです よやだ 最低それでちょうど今日部内で歓迎会を
する約束があって平日でしょだからお店の 予約もしていなくて浅田さんのお店に行か せてもらおうって思ったんです携帯に電話 したんだけど繋がらなかったから直接来 ちゃって驚かせてしまってすみませ んそうだったんですかこちらこそ今日は急 なことでどうしようかずっと困っていて 本当に助かりましたありがとうございまし た私は突然の救世手にふぶかと頭を下げて お礼を言ったいつもさんにはお仕事でお 世話になっていたので彼女は私の目を見て にっこりと微笑んだそれからしばらくして 大倉は決起会をすると言って部下の子が 常連だったお店に予約を頼んでまたもや 当日にキャンセルをさせたそうだそのお店 は社長の知人が偶然にも経営をしていて 一連のことが社長の耳に入ることになり 管理職にあるまじき行為としてでひどく 怒られたらしいそれが関係してかは分から ないが来月からは地方の子会社に移動に なるそう だ ITW so サンキュ料理がおいしいと喜ぶ旅行客に母 はなれない英語で返した今日も母の居酒屋 は外国のお客さんでいっぱいだ上司の大に キャンセルされたあの日突然来てくれた 取引先の早川さんから後日相談を持ちかけ られ た浅田さん先日はお邪魔しました部内の子 たちもおいしかったってすごく喜んでいた んですよあそれで私が担当している企業 さんが外国人のバスツアを企画することに なったんですけどお母様のお店をお食事先 として利用させていただけないかしら うわあすごくありがたいですでも繁華街 から遠いし店内も古くていいんでしょうか 私は少し心配になって聞いたバスだから 繁華街から遠いのは問題ないです実はあの 後外国の方をお連れして何度かお食事に 伺ったんですレトロな雰囲気で日本らし いって大評判だったんですよそうです ありがとうござい ます母に話すと願ってもいない申し出に とっても喜んでいた今ではアルバイトの子 も頼んで店内には英語が飛び交って いるなんだか別のお店になったようだわ うん本当だねお父さんもさ天国で びっっくりしてるかもね 日本酒もういっぱいお願いしますはい はい今日も母は元気にお店に立って いる少し背伸びして受けた都内の大手IT 企業面接官との相性が良く運よく採用され てしまった働き始めるとスキルが伴わず
ミスを 連発弱を吐く相手もいなくて孤独な日々を 送っていたやだこれも入力先間違えてる どうしようやり直さ なきゃそんな中唯一の救いはこあるごとに 助けてくくれる同じ部署の上司だった誰も 関わりたくない新人の面倒なミスの後始末 を嫌な顔1つせずにしてくれ たどうかした最初に話しかけられた時は 感情が読めなくて不思議な人だなて思って いたやらかした状況を説明するといつも 分かりやすく原因を教えてくれた彼とは オフィスにいてなんとなく視線が合うこと もあってもしかしたら行為を持ってくれて いるのかないやいやそれはないなと自分に ツッコみを入れたりしていたが彼の方には そんな浮ついた感じは一切なかった度会の 大人って印象のそんな彼に私はいつの間に が恋心を抱くようになっていたあここ数字 の合計が合わない なまたそこは俺が修正しておくよすみませ んいつもいつもそんなに気にするなよ ありがとうございます何度も助けてもらっ ているうちに話す機会も増えてそのうち ランチも一緒に行くようになった彼が教え てくれるおいしいお店やおしゃれなカフェ で一緒に過ごす時間が私の1番の楽しみ だったそしてしばらくして私はダメもで 告白をした結果は予想に反して オッケーなんと私たちは付き合うことに なったの だ彼は会社の外でも面倒みが良くとても 優しい私には十分すぎるほど素敵な彼氏 ただ1つだけでも気になることがあった それは彼がデート中に不自然なタイミング で帰ることが多いことごめん用事ができて すぐに帰らなきゃえ今ランチのデザート まだ出てきてないよ俺はいらないから ゆっくり食べて悪いね最近はその回数が 増えているように思う初めのうちは仕事の トラブルか何かだと思って黙っていた けれどどうやら会社に戻っているわけでは ないようだっ たそして彼はいつもスマホを片解きも話さ ないトイレに行く時もお風呂に行く時 も何か隠し事でもあるんじゃないの冗談 っぽく問い詰めたことも何度かあったけど その度に持ってないと落ち着かなくてと 言われるだけだったしばらくして彼は署が 移動に 車内ではほとんど顔を合わせなくなった このところ全然合わないなどうしたん だろう最近はお昼も一緒に行っていないし もしかしたら誰か他の子と食事に行ったり しているのかな会えない時間が私の気持ち
を不安にしてい たそんなある日のこと彼が旅行をしようと 提案してきた彼とは今まで1度も遠出した ことはなかった しばらくゆっくり会えてなかっただろうだ からと優しく笑って彼は言った大好きな彼 との1泊2日の温泉旅行泊まる旅館は料理 が美味しいと有名で温泉の質もいいらしい 私ははむ気持ちでいっぱいだっ た明日の旅行先でさ有名な和菓子屋さんが あってお土産はそこで買いたいのそうだな よし詳しい場所は明日調べようあれもう こんな時間だそろそろ明日に備えて寝ない となはーいおやすみ なさいお やすみベッドに入ってしばらくした頃突然 彼のスマホが鳴ったこんな遅い時間に私は とっさにスマホの画面を見たそこには一瞬 だったけど確かに女性の顔写真が映ってい た彼は目を覚まして慌ててスマホを見て いったごめん今日は帰るよ明日の朝迎えに 来るから えもう深夜だよごめん休養なんだよ分かっ た気をつけてね悪いな彼はさっと準備をし てそして急いで帰って行っ たやっぱりどう考も怪しい旅行の間に真相 を突き止めるしか ない私はヒッ晩中モヤモヤした気持ちで 眠れない夜を過ごし た翌朝になって朝8時に彼が迎えに来た おはよう今日は晴れてよかったな何事も なかったかのように彼は爽やかだった私の 荷物をすっと取り上げて軽い足りで階段を 降りて行く彼の動きは警戒だ私は憂鬱な 気持ちのまま彼の車に乗り込んだどうこの 車かっこいいでしょ明らかにウキウキして いる彼が鼻について車あんまり詳しくない からとぶっきらぼう答えたどうしたの なんか調子悪いと彼は心配そうだった ずっと楽しみにしていた2人での旅行だっ たけど 昨日の電話と女性の顔写真が気になって今 はそれどころではないドライブの間も ずっと上の空になってしまっ たそろそろ海が見えるよそう言うと彼が車 のルーフを開けた私は軽く苦笑いをする ことしかできなかったちょっと休憩しよう か彼は私の異変に気づいたのか早めの ランチを提案しててくれた今はその優しさ が余計気になる私は思い切って彼に聞いて みることにしたあのさあ昨日の夜中電話 あったでしょその時にスマホの画面見 ちゃったん だしばらく沈黙が続い たあああの顔写真のこと彼はしばらく考え
て答えたえ格好きないのちょっと意外に 思って続けて質問し た他に付き合っている人がいるんじゃない のそんなことあるわけないだろあれ 姉ちゃんだし彼は笑って答えたでも お姉さんからの連絡で慌てて帰るって おかしいよね ああま色々あってさうちちょっと複雑なん だよそうなんだそれ以上は突っ込めなく なり彼の言葉に自分を納得させ た彼も変わらず優しいし今が幸せなのは 確かだ本人がお姉さんと言うならそれ以上 疑うのは良くないそもそも今日は付き合っ て初めての旅行で揉めて嫌な思いはしたく ないしこうして私との時間を今彼は選んで くれている もしも万が一浮気をしていたとしてもそれ は単に浮気相手で本命は私のはずだそう 無理やり自分を納得させ たそしてそれからの2日間はすごく 楽しかった部屋から見える美しい夕日は 一生忘れられないほど綺麗で夜はおいしい 料理を食べながらお互いの気持ちを 語り合ったそして朝は鳥のさえずりで目を 覚ましたこの人とずっと一緒に暮らせたら いい なそんな風に思う瞬間がいっぱいあって それはきっと彼もそう思ってくれていると いう期待もあっ たそして楽しい時間はあっという間に過ぎ ていっ た明日も仕事頑張ろうねうん私はあと4 日間も休みだけ いいよなあ俺も休み取ればよかった旅行 楽しかったねありがとうおやすみなさい俺 も楽しかったお やすみ私たちはお互いの手を握った後バイ バイと手を振っ たそして次の日の朝信じられないことが 起こっ た別れてほしい彼から突然届いたその メールに私は目を疑った え何どういう こと私はわけが分からず何度もその一分を 読み返した信じられ ない旅行で愛を深めたと思ったのは私だけ だったのやっぱり浮気してたんだ私はつい かっとなり理由も聞かず愛もせず分かった としてしまっ たそれはあまりにもあっけな別れだった 1人で浮かれていたのがバカみたいだった 楽しかったあの旅行は何だったのか納得 できない気持ちのまま苛立ちだけが募っ たそして休みが開けて出社するとなんと彼 は会社から姿を消してい
た彼と同じ部署の子に聞いたところ急に 退職することが決まったらしい電話をして もメールをしても連絡はつかず部屋からも すでに引っ越しを終えていたこんな終わり 方って あるあの優しさは全部嘘だったんだもう何 も信じられない よそれから数年が経って私は新しい恋を 探す気にもなれずただ仕事をするだけの 毎日を送っていた 唯一の楽しみは自宅の浴室でゆっくりと 湯舟に浸ることくらい だはあ今日もいいお湯でしたその日もいつ ものように長風を終えてタオルで体を吹い ていたその時ソファーの上に置いてあった 携帯電話が鳴ったこんな時間に メール携帯を見ると見覚えのある顔写真 が それは彼と旅行に行った日の前日深夜に 携帯が鳴った時と同じ女性だった急な連絡 を許しくださいゆうやけです急いで来て くださいゆうやってそれはあのひどい別れ 方をした彼の名前だった何どういうこと私 は頭が真っ白になって髪の毛も濡れたまま 急いでを出たそしてタクシーを止め運転手 さんにメールにあった病院の住所を伝えた 病院のICUに着くとそこで男性に手招き され た初めまして [音楽] ゆうやけて詳しく聞いたことがなかった けどそういえば弟がいるとだけは聞いてい た彼はどうしたんですか高さんが静かに首 を 振る嘘どういう こと大型トラックとの衝突事故で頭を強く 打ちこの数年間目を覚ましていないと彼は 言った今日急に容態が悪くなり慌てて私に 連絡をしたそうだそれから別れのメールを 入れたのは僕なんですえ 私は突然のことが重なり頭が混乱してその 場に立ちすくんでしまっ た彼の弟はさらに話を続け たあなたとの旅行帰りに兄は交通事故に あって本当のことを伝えるべきか迷ったの ですがとっさにあんなメールを入れて しまってきっと兄はあなたには迷惑をかけ たくないと黙っていることを望むと思った んですそれから会社にも連絡して退職と いうことにしてもらいまし た彼の弟は目を真っ赤にしてぐったりした 声で話し続け た兄からはよくあなたの話を聞いていまし た素敵な彼女ができたってそれから死んだ 姉によく似てると言っていまし
た昨日あなたが現れた時はびっくりした 姉が生き返ったんじゃない かって姉は僕たち兄弟3人で近所の川で 遊んでいた時溺れた兄を助けて自分は川に 流されて亡くなってしまったんですそれで 母はその日から精神を病んでしまいました 突然兄を呼べと泣き叫ぶ時があって 仕方なくよく呼び出していたんです兄は その度にいつも母の元に駆けつけていてで も自分のことで余計な心配はかけたくない ので母のことはあなたには言えないと話し ていまし た私全然知らなく て事故にあったあの日も母の元に向かって いる途中でし たずっと黙っていて本当にすみません今更 なんですがあなたが来てくれたらの意識が 戻ってくるんじゃないかって思っ て弟さんの目から大きな涙がこぼれ落ちた その 時看護婦さんに連れられて車椅子に乗った 夫人が私たちの前に現れ た母さん彼の母親が私の顔を見て口を開い たけ生きていたのねそれは彼のお姉さんの 名前だった私は彼の母親の手を握った返す 言葉もないままただその手をずっと握って いた彼がデートの途中で帰っていたのは 母親のためだったんだ疑っていた自分が 情けなかっ たごめん なさい彼の母親の前で私は涙が枯れるまで 泣い た後に彼の携帯にあった女性の顔写真は お姉さんでお母さんからの呼び出しがあっ た時にアイコンとして使っていたという ことをたさんから聞いたそれから数ヶ月後 彼は一命を取り止めたでも今もなおずっと 眠ったままだ私は彼のお母さんがいる病棟 にもできるだけ顔を出した体調が良い時に はいろんな話を2人でした私が娘でない ことは分かる日もあるし分からない日も あったけどいずれにせよ楽しくおしりをし ていることには変わりなかった眠っている 彼の横顔を見ながらふと思うあなたの目が 覚めた時に私とお母さんが仲良くあなたの 目の前にいたらきっと喜んでくれるよね その日が来るのを楽しみに待っているから ね お酒飲んだ後のコップくらい自分で片付け てよそのくらいのことは黙ってやってくれ よ自分でやれることはやってなんだよその 言い方は私も働いてるのあなたも家にいる ようになったんだから少しは家事も手伝っ てようるせえ な夫はフリーランスでIT関連の仕事をし
ている元々は会社員として長年務めていた が昼夜なく忙しく働きすぎて体を壊して しまったそれからは個人事業主となり自宅 で仕事をしている私はずっと専業主婦をし ていたが夫が会社を辞めてからはパートで ジムの仕事をして働いている数年前からは 会社の指示で在宅ワークを進められていて 自宅で仕事をする日も多くなっていた 私も働いているのに夫は家のことは私任せ で近頃は前にも増して何もしない夫と顔を 合わせる時間が長くなると同時に喧嘩を する時間も増えていっ たその時リンリンと鈴の音が聞こえて本棚 の上で横になっていた飼い猫のチロが にゃーと泣い たお腹空いてるの ちょっと待っててね台所の引き出しを 開けるとマグロの缶詰の残りがもう1個も なかったやだ缶詰買い忘れてた俺コンビニ に行くからついでに買ってくるよちろ ちゃんすぐに行ってくるからね猫はうんと 言っているかのようにこっちを向いて にゃーと泣いた10年前ののこと近所の 林道を散歩している途中小さな声で ゃと泣く声が聞こえ た今何か聞こえなかったそういえばあっち から聞こえたな私たちは声がした方に 向かって歩いていっ たあそこの木の後ろからだ大きな大目の裏 のしみからその声は聞こえてきた草をかき 分けて進んでその先に目をやるとゴソゴソ と何かが動いて いる見て子猫がいる雨に濡れていたのか毛 は体に張り付いて体は泥だらけで真っ黒 だったしばらく何も食べていないのだろう 体はガリガリに痩せ細っている子猫はその 場で座り込んだままずっと泣いてい たそままじゃ死んじゃうよすぐに病院に 連れて行こう診察の結果体力的に衰弱はし ているが命に関わる問題はないと分かり 私たちはほっと肩を撫で下ろしたそれから 子猫を自宅に連れで帰ってチロと名前を つけ育てることにし たチロの王地はさ大人になった時を考えて 大きめにしておこうよあ毛足の長い毛布を 引いておくといいみたいよ子猫が安心する んだって親のそばにいる心地がするから って書いてある よ私は本を読みながら夫に伝えたどれどれ 俺にも見させてああなるほどねおこの食器 髭が当たらない設計で子猫が食べやすいっ てこれいいんじゃない か今まで猫勝ったことがない私たちは本や インターネットで育て方を調べながら必要 なものを買い揃えて2人で協力して子猫を
育て たあそろそろミルクあげる時間じゃない もうそんな時間か明日も朝早いだろ俺が 開けておくから先に寝たらうんありがとう 明日は会社帰りにこでこ用のおもちゃ買っ てくるねあああのネズミがくるくる回る やつ気に入りそうだなうんそうだねあそう ださっきねチロに会うのが楽しみだって さきからメールが来たの1人娘の咲は全量 性の小学校に通って いる咲が帰ってきたらチロと写真を撮って やろう私たちは新しい家族ができたことに ワクワクしていた それから数年が経ってチロも大人になり すっかり美しい猫になっ た今は毎日お気に入りの棚の上でお昼寝 するのが日課だそんなある日のことだった おいチロの様子がおかしいんだ夫が慌てた 声で寝ている私を起こしてきたえ何どうし た の呼んでも棚の上から降りてこないんだよ 寝てるんじゃない の眠い目をこすりながらチロのお気に入り の本棚の前まで行き声をかけたちろちろ ちゃんお いでチロは本棚の上でごろっと横になって こちらに線を向けて丸くなっているいつも なら寝ていても呼べば尻尾が少し動くでも その時はびくりとも動かなかっ おーい起きなさいご飯の時間 よちろちゃんどうしたんだ私は夫と顔を 見合わせて震える声で言ったちょっと椅子 持ってきて椅子に乗れば手が届くから本棚 の上から下ろさ なきゃ心臓の鼓動がドキドキと大きな音を 立てていた そしてその日からもう2度とチロは目を 覚ますことはなかったふわふわした 柔らかいあの子を抱き抱えることはもう できない チロ名前を呼んでもどこからも返事は なかっ た私は時間があればチロとの思いでに ふけっていたチはとても賢い子で小さな時 から話しかけで育てていたからか人間の 言葉が分かっているようだった実際には そんなことはありえないと思いながら 話しかけた後ににゃーと泣く姿を見ると話 を理解して頷いたり返事をしているように 思えた夫のサラリーマン時代仕事が 忙しかった時は自宅にいないことも多くて 専業主婦だった私の話相手はもっぱら猫の ちだった若かった頃の話や夫の口娘のこと や仕事のこと何でも話したその度に みゃーと泣ては話を聞いてくれていた
そんなチロはもういないその日から夫は私 につく当たるようになり機嫌の悪い日が 多くなっ たいつの間にか口を開けば喧嘩ば そんな私たちにやけが刺したのか娘も 1人暮らしをすると言って家から出て行っ てしまっ たもうこんな喧嘩ばかりじゃ毎日が憂鬱だ よ最近は離婚の二文字が頭をよぎる時さえ あったそんなことを思っていたある 日不思議な出来事が起き た携帯におかしなメールが届いたの だマグロの爪が食べたいチよりえ何この メールどういう こと送信元のアドレスにも見覚えはなかっ た亡くなった猫からメールが来るなんて そんなことあるはずがないでもその名前を 見ると無視することはできなかった複雑な 気持ちになりながら私はすぐに缶詰を買っ てき たに戻ると玄関で大きな袋を持った夫と 待ち合わせ たどうしたのその袋いや変なメールが届い てさまさかと思って確認すると私に届いた メールと全く同じものが夫にも届いてい たどういうことかしらねチロからメール なんて届くはずがないのにそれからも謎の メールは何度も送られてくるようになっ たまた今日 もメールが来るたびに私と夫は慌てて 買い物に行ってチロのお墓を尋ねては缶詰 を置いて帰ってきたおいまたメールが来た ぞお前にも来てる か夕食を作っていたら夫が大きな声で 話しかけてきたえまた 机の上から携帯電話を取りメールを確認 するとやはりチロからのメールが届いてい た本当だイルカがいる水族館に行って くださいこれ隣町のことねきっと何なの かしらどうするあの子魚が好きだったから テレビで魚が映るとじっと見ていたじゃ ない 無視するのがなんだかかわいそうに思えて 私たちは水族館に行くことにし たその後もメールは続きお願いの要求は だんだんと大きくなっていった場所を指定 してそこへ行くように最速してくるのだ 映画館遊園地色々な場所に行くようにお 願いをされ た私たちはチロの希望ならと全ての場所に 出向いたでもそこに行ったからって何かが あるわけではなかっ たあれ今度は公園だね ああ家から近い図書館の横の大きな公園だ よ噴水の前のベンチ何かしらねまた行って
みましょうかそうだ な私たちはチロからのお願いを断ることは できないチロかどうかは分からないいや 違うに決まっているけれどそれでも無視 することはできなかっ たこの公園来たのいつぶりかしら ねそうだなあもう数十年前か懐かしい な公園を歩きながらチロからのメールに あったベンチを探していた これでベンチの上にさチロが座ってたら どうするそれでパパママ久しぶりって急に 話したらそしたら抱き抱えて大急ぎで走っ て家まで 帰ろう私たちは空想の話をしてでもそう だったらいいなと心の中で思いながら2人 で顔を見合わせてクスクスと笑っ たあそこじゃないベンチそうだなベンチが ある場所を確認してふとその椅子の上を 見ると何かが置いて あるその時だっ た突然夫と私の携帯電話が同時になっ たまたメールだ よ本当だなん だろうバッグから携帯電話を出してすぐに メールを開封した そこには驚きの文章が綴られてい たチロからの最後のお願いパパとママが 仲直り えねえベチに花束が置いて あるこ これこのバ はこの公園は私が夫にプロポーズされた 場所だっ たこの前で夫は大きなバの花束を私に渡し て結婚しようと言ってくれたそうだそう いえば水族館も映画館も遊園地も若い頃に 2人で行ったところ だチロはずっと私の話相手だった夫と 出会った時のこともデートのことも プロポーズをされたことも全部を話してい た私たちが喧嘩ばかりしている からチロが心配し てその時後ろでガサッと音がし て草村の中から声がし たお父さん お母さんさきお前何してるんださきちゃん どうしたの そこに立っていたのは娘の咲だった顔を ぐしゃぐしゃにして泣いて いるごめんなさい今までのメール全部私な のお父さんとお母さんがいつも喧嘩して いるから私仲直りして欲しく て私たちはそこまで聞くと娘のところまで かけよって震えている彼女の肩を力 いっぱい抱きしめ
たお母さんの昔の話は前に日記を見せて もらいながら話を聞いたことがあった でしょう何度の引き出しにその日記を しまっていたの知っていたから勝手に見 ちゃってごめん なさいそんなお母さんこそ心配かけて ごめんね 咲辛い思いをさせ ごめんなごめん な溢れてくる涙を夫も私も止めることは できずにただ娘の肩を抱きながらその場で しばらく泣き続けてい たそれから夫と私はお互いの気持ちを素直 に話し合うことで再び理解し合うことが できたそして娘に悲しい思いをさせていた ことを反省し新たな気持ちで夫婦生活を 送ることを決め たお父さんお母さんここの食事やっぱり 美味しいね久しぶりで来たけど刺身も新鮮 でうまい なそういえばあの子夕食の時間になると すごい勢いでここの特性の缶詰食べていた わよねそうだな懐かしい なこの旅館にはチロを連れて何度も訪れた 猫を連れて旅行に来れる貴重な場所だった 私たちはテーブルの上にマグロの缶詰を 置いてその横にチロの写真を立てかけ たあれ今さチロにそっくりな鳴き声が 聞こえなかったお隣さんの猫さんじゃない おい携帯電話見てみろチロからメールが来 ているかもしれないぞもうやだ お父さんチロの写真を見ながら3人で顔を 見合わせて笑い合った娘とチロに感謝して これからは夫婦仲良く楽しい時間を作って いこうと 思う俺はこた28歳派遣社員をしながら レストランをオープンするため日々料理の 勉強をしている両親は俺が生まれる前に 別れてしまった らしく父親には会ったことが ない母さんはそれからずっと独身を貫いて 女で1つで育ててくれ た母さんにはとても感謝して いるいただき ま会社で就職に持ってきた弁当食べようと した矢先課長に声をかけられたあらお 弁当男性は外にみんな食べに行くのにお 弁当だなんて珍しいわねあらやだそれ かぼちゃ茶色くなってるじゃないのそっち はまさか卵焼き 黒くて焦げてるんじゃないもう少しまとも なお弁当作った方がいいわよ 課長お疲れ様ですうち母が弁当屋やってい てこれお店でも人気のお弁当なんですよ あらこれあなたが作ったんじゃないのやだ
わ課長の嫌がらせ行為は社内でも有名だっ た今は派遣社員の俺が標的にされて いるあなたねいくら派遣って言っても ちゃんと空気読みなさい会社の雰囲気に 合わせるのって大事なことよお弁当食べ てる人なんてほら誰もいないでしょそう 言って課長はニヤニヤ笑いながら去って いったほ何なんだろうあの 人課長は普段からパワハラ間のことを平気 でするような最低な上司 だこの会社に長くいいわゆるお 壺他の社員は自分が標的になるのを恐れて 見て見ぬふりだあやっべえもうこんな時間 だ修業時間を過ぎてしまった今日は彼女の なみとレストランに行く約束をしていた 早く帰んなきゃ鞄を持って急いで 立ち上がったお疲れ様でしたお先に失礼し ます その時課長がちらっと俺を見た嫌な予感が する ちょっともしかして帰るつもりじゃない でしょうねあはい派遣社員だからって残業 しないでいいってことないわよねこの原稿 だけど教授に仕上げて くれるそれはまとめるのに何時間もかかり そうな内法の稿をまとめる作業だったうち の部署は車内法の制作を担当していたえ 教授ですかちょっとこの後予定があって 上司は言い返されたことに腹が立ったのか きつい口調で言ってきた予定なんて変更 できるでしょこの仕事は締め切りがあって 強情に終わらせないといけないのよじゃあ お願いますねはいわかりまし た勢いに押されうれて返事をすると 追い打ちをかけるように課長が言ってき たそれから次の車内法の特集はあなたが 担当よ11月22日発行のいい夫婦の日を テーマにした特集号だから結婚している 社員の馴染めを取材してちょうだいまずは 社長から ねえ社長ですか役員の取材もするの か何を文句あるのこんな素晴らしい機会 なかなかないわよ感謝してちょうだい は はいどうせ後から何か言われたら全部俺の せいにするつもりなん だろうため息をつきながら押し付けられた 仕事に取りかかった [音楽] 仕事が終わった時にはもう終電間際だっ た当然予約していたレストランには行けず スマホには心配したなつみからメールが 入って いる会社を出てからすぐになつみに電話を かけ
た もしもし今日レストラン行けなくてごめん な大丈夫 こんな時間まで働いて 大変だった ねちょっと嫌な課長に目をつけられちゃっ てさ ええじゃあ次の休みはパーっと遊園地でも 行こっかいいなあ次の休みはだめだ急に 仕事振られて社長に取材しないといけない んだ よそっ かうん分かった そうして数日後社長の取材の日になっ た今日はよろしくお願いし ますこちらこそところで今日の話は何だっ たかな秘書からは車内法の取材で20分 時間を開けるようにとそれしか聞いて なかったのだ が社長を朝礼の時以外でゆっくり見るのは 初めてだっ た さすがお偉さんは貫禄が違うなと緊張し ながらあらかじめ確認することをまとめた メモを見て今回の趣旨を説明したはい次の 車内法の発行が11月22日なのでいい 夫婦の日特集合として皆さんがご結婚さ れるまでのお話をお伺いできれば とそこまで話すと社長は目を大きくて俺を 見 た私はね独身なんだよ え課長からはそんなことは一言も聞いてい なかった社長はそのまま話を続け た結婚はしていないがね私にはずっと忘れ られない人がいてねその女性は会社の近く の居酒屋で働いて彼女を一目見たくて毎日 飲みに通ったよそれから私たちは徐々に 親しくなって付き合うようになったんだ 2人とも映画が好きで話もあって ねそれから料理がとても上手なん だおかずにもちょっとした工夫をしてね それがまたおいしくてよくお弁当も作って もらった よずっと生涯彼女と一緒にいたいと思って いたんだ がでもまあ色々あって結局は別れることに なってしまったもう28年も前の話だ よ社長は目をつって懐かしそうに話してい た今頃彼女はきっと結婚して子供もいて 幸せに暮らしているだろうな いやあ久しぶりに思い出したよ ありがとう社長は清々しい顔をしてい たこの話は車内法には載せずに結婚した話 じゃないからね君の胸に止めておいて社長 は立ち上がって俺の肩をポンと叩いた後
部屋を後にしたその話を聞いてなんだか 社長が穏やかな優しい人に思え たしかし課長のやつまずは社長から取材 しろなんていい加減だな本当 に俺は翌日課長に一連のことを報告し たもうそんなバカみたいなミスしないでね これからは材の前にちゃんと調べ て虫のいどが悪かったのか今日はいつにも 増してイライラしているようだっ たまずは社長から取材って言ってきたのは 自分 だろよっぽど言い返すと思ったがもう諦め たそうだわそれからね明日急遽企画会議を することになったのあなたの家お弁当やっ ていってたわよね お昼休み外に出る時間がないからお弁当 用意してくれる20個えそんなにもう今夜 ですよ明日 ってだからあなたにお願いしてる の課長が俺の目を見てきろっと睨みつけて きたわかりましたなんとかします会社を出 てすぐ弁当屋に向かった俺を養うために ずっと1人頑張って切り盛りをしてきた 母さんおかずが美味しいと店は近所でも 評判だっ た俺も小さい頃から店を手伝ってきたこと もあって料理に興味を持つようになり今で は自分のレストランを開くのが夢になった なんだか悪いね急に弁当の依頼なんてさ いいのよ皆さんに食べていただけるなんて ありがたいじゃない うんその日弁当屋で翌日の仕込みの手伝い をしながら会社での出来事を色々と話した その嫌みな上司がさ卵焼きも焦げてるとか かぼちゃも茶色いとか言って弁当屋では 人気だって言ったんだよ散々文句を言って おいてさ次は弁当用意しろとか意味不明だ よ怒っている俺の話をさんはため息をつき ながら聞いてい た卵焼きはねのりとヒを混ぜ込んでるから 黒く焦げたように見えたの かしらかぼちゃは黒砂糖とバターで似て いるから茶色く見えるのねさ気にせずに たくさん食べて忘れ なさいこれもほら特製キリの佃煮も 美味しいから食べ なさいそう言ってテーブルぱにおかを乗せ たその 翌日母さんはお昼休みに間に合うようにお 弁当を作って会社に届けてくれた会議に 参加していた人たちはみんなおいしいと 言ってお弁当を食べてくれ たずい分いい香りだ なあその時社長が会議室の中を覗き込んだ お弁当かおいしそうだなあまりははないの
か な社長がニコニコと部屋の中を見渡した1 つ待ってますよ社員の1人がよかったらと お弁当を渡してい たお疲れ様です先日はお時間いただき ありがとうございました長に駆け寄るとあ 君かと言って社長はにこりと微笑んだ僕の 家お弁当屋で 今日は皆さんに食べていただきました い私もいただくよお弁当が好きでねそう 言って社長は蓋を開けたその瞬間目を 見開いたまま固まってい たその後ゆっくりと卵焼きと煮物を口に 運ぶと箸をすぐに置いてしまったそして そのままお弁当を持って部屋から出ていっ た口に合わなかったのか俺はその様子が とても気になっ たその日の夜母さんの店の片付けを手伝っ ているとカウンターからすみませんと声が 聞こえ た ああもう閉店なんですよ俺が入り口まで 歩いていくとなんとそこにはうちの会社の 社長が立ってい たその時奥のキッチンでガシャンとお皿が 割れる音がしたかと思うと母さんが びっくりした顔をして立っているのが見え た久しぶりだな社長はキッチンに立つ 母さんに向かって声をかけ た俺は何がなんだか分からず社長の様子を じと見てい たお久しぶり です母さんはエプロンを外して社長の顔を 見てそう言っ たえ母さんと社長知り合いだった の店の端っこで2人のやり取りを呆然とし ながら見てい た社長は母さんにかけよって語り始め た今日この子が持ってきたいいてね君が 作ったんだと一目で分かったよ口にしてね 間違いないと確信したそれでお弁当の袋に 書いてあった住所を見てここへ来たん だ君が結婚して幸せに暮らしているのを 一目見たくて ね母さんは言葉を返すこともできないほど 泣き崩れていた何があったんだ動揺し ながら母さんの代わりに社長に伝え た母は結婚はしていません僕には父親がい ないんです母と父は僕が子供の頃別れた そうですそれから母はずっと1人です よ君何歳なん だ28歳ですけども まさか社長の顔から血の気が引いてい たはいそう ですすみませんあなたの子
です母さんは泣きながらそう叫んだ ええし社長が父親ってどういう こと俺の頭は完全に思考が停止してただ その場に立っていることしかできなかった 社長はその言葉を聞くと感情の高ぶりを 抑えきれない様子で母さんに向かって叫ん だ君にずっと会いたかったんだ急にいなく なって一体何があったん だ2人とも泣いてい たあなたのお父様に言われたのこの邪魔を するなってだから私姿を消して1人でこの 子を産んだの よ そんな今まで大変だった だろうすまなかっ た社長は母さんと俺の肩を抱き寄せ俺たち 3人はそのまましばらく涙が止まらなかっ た それからしばらくしてなんと社長と母さん は結婚し た11月22日のいい夫婦の日に社長も 母さんも別れてからもお互いのことを忘れ たことはなかったそう だ28年越しの恋が実ったん だ ああもう社長じゃなくて父さんなんだけど こればっかりはどうしてもまだなれないお 弁当がきっかけで2人が再び出会うことに なってあの課長の無人も今は感謝 できる後から聞いた話ではこの結婚話は 車内では持ち切りの噂になり課長は青めて 会社を去っていったそう だそれから俺は会社をやめて今は恋人のと 一緒にレストランのオープンに向けて準備 中だ来年のいい夫婦の日にはなみに プロポーズをしようと密かに思って [音楽] いる DET
人気の総集編は一話ずつでもご覧いただけます。
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【第1話】
義母が亡くなり遺産相続で揉める兄妹。葬儀後に義兄夫婦と親戚が突然現れて相談を始めた。親戚一同の前で義母が残した音声テープを流すと…
【第2話】
40代人生を掛けた就職活動中の私…公園でお腹を空かせた少年にコロッケをあげた。→数日後、居酒屋で店長と話していると突然ドアが開いて
【第3話】
離婚前夜、高級寿司店で最後の食事の予約をしたが夫が帰らない…メールの返事もなく胸騒ぎがした…その時突然、隣に座った見知らぬ夫婦に声をかけられ…
【第4話】
母が経営する小さな居酒屋を貸切予約していた上司。当日「今日の予約キャンセルね」店ではりきる母に事情を告げられず…突然店のドアが開いて「予約していたものです」
【第5話】
彼氏に浮気されていた私「別れてほしい」と突然のメール 数年後→浮気相手の女性から彼が危篤と連絡が…彼の真実を知って驚愕
【第6話】
冷え切った夫婦関係の私たち。在宅ワークで顔を合わせる機会が増え喧嘩ばかりの毎日。ある日亡くなったあの子からメールが届き驚愕…謎のメールの真実は
【第7話】
契約社員の俺を見下す女上司「こんな馬鹿みたいなミスするのやめて!」女手一つで育ててくれた弁当屋の母にまで嫌がらせ。ある人物が現れて急展開に
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