第三十七回「届く声 届ける声~れろの会の朗読~」

届く声届ける声新年おめでとうございます 栗原敬子 です農型レルの会もおかげ様で2回目の 新年を迎えることができましたこれも日頃 から応援してくださる皆様このラジオを 楽しみにしてくださってる皆様のおかげと 心から感謝申し上げますありがとうござい ますそこでですねまずは新年の特別番組を ご用意させていただきまし たこの時期にふさわしい大晦からお正月 そして立身に向かうその季節を舞台として おります貧乏神と 福の神では出演者をご紹介させていただき ましょう貧乏神笑神かず子さんそしてなん と福の神も神かず子さんが演じます極の様 なんですけど一体どのように演じるか 楽しみです夫真辺イさん妻田スさんこの 夫婦が実にいいんですよね今流行りの年の サコを感じるかもしれませんが声は全く 素晴らしい夫婦として演じています語り田 スさんそして今回は私も声優特別 バージョンとして参入させていただきます お札の役ですさてどのような内容になるか お楽しみくださいお送りいたしましょう 貧乏神と 福の神 昔々ある村にものすごく貧乏な男がおり まし たいくら働いても暮らしは少しも楽には ならんというのも実はこの家には以前から 貧乏神が住みついていたのですです ひ わし 貧乏神このうちは住み心地が良くて のこれでは暮らしが楽になるわけがあり ません男はもうすっかり諦めて毎日 ぼーっととしていまし たそんな男の暮らしを見かねた村の人たち は男に嫁を世話した この嫁面こい上に 働き者朝から晩までそれはそれはよう 働く嫁だけ働かせるわけにはゆかず男も またせっせと働くようになりまし たそうなると困ったのは 貧乏神なんだかだんだんここにはいづらく なってきたのわしじゃあどうすればいいん じゃろうと元気がなくなってきまし たそれから何年か経っ たある年の大晦の こと男の家ではわずかながらもご馳走を 用意してゆっくり正月を迎えようという時 うん [音楽] 天井から鳴き声が聞こえます誰じゃろう見 てこよ男が見に行くとなんと汚いみのじ様

が1人声を張り上げて泣いていますあんた は一体誰かねわっし貧乏神 じゃずっと昔からこのうに住んどったのに お前ら夫婦がよく働くもん で今夜服の神がやってくるちゅうんじゃそ したらわしこのうから出ていかんとなら うわ う男は自分の家の守り神が貧乏神と聞いて 少しがっかりしましたがそれでも神様は神 様下の部屋に降りてもらって嫁に訳を話し まし たそして貧乏神がかわいそうになった男は ついこんなことを言いましたせっかく長い ことおったんじゃこれからもずっとここに おってくだされ嫁も口を揃えてそうじゃ そうじゃそれがええ どこへ行っても嫌わ嫌われもの 貧乏神初めて優しい言葉をかけられて今度 は嬉し泣き こうしているうちに世もふけてジヤの金が なり始め たこれが神様の交代する 合図その 時 と叩く音こんな夜にどなたですじゃ ぐわお待たせお待たせ神の国からはまる やってきた服の神でございますついに服の 神がやってきました服の神は貧乏神に気が つくとなんだまだおったんか貧乏神のくせ に出ていかんと力ずくでも追い出すぞだが 貧乏神も負けてはいない何よやるかと服の 神に突進しましたがひょろひょろの貧乏神 とでっぷり太った服の神では勝負になり ませんそれを見ていた夫婦はあああうね 貧乏神負けるで ね驚いたのは 福の神なんで貧乏神を応援するん じゃしまいには夫婦は貧乏神と一緒に服の 神をすまわせわせわせ わせとうと3人がかりで服の神を家の外へ 押し出してしまいまし た服の神はあ然 呆然 わし福の神 だよね中にいるの は 貧乏神どういうこっちゃ首をひねりながら すごすごと引き上げていきましたはいやっ たやったやった っ次の日 はめでたい 正月貧乏神も一緒にを祝いました あのわしこのままこの家に おい置いてもらうのは申し訳ないと申し訳 ないあんたたち夫婦はいつまでも貧乏の

ままじゃと貧乏神は言いましたええです とも貧乏でも神様は神様なあんたそうじゃ そうじゃまあまあいっぱい飲んでくだされ や酒おすめ笑顔でもてなす夫婦 ならあんたたちを金持ちにしよう えなんですっ て庭の隅に小さい社を立ててわしを祭って くだされ T あ [音楽] フレデリックシ作曲木道のエ作品2の1 村上和正さんのピアノでお送りいたしまし たさあそれでは貧乏神と福の神続けてお 楽しみ ください庭の隅に小さい社を立ててわしを 祭って くだされそうすれば じゃ続々と産経人が来てお賽銭が入るよう にするでな そこで夫婦は貧乏神に言われた通り半神半 behind前庭に小さな社を立てて 貧乏神を入れてやりまし た貧乏神大明人と書いた赤い上りまで立て まし たところがいく日経っても三経人が来ませ ん1月も過ぎてしまおうというのにまだ 1人もやってきませ んところが2月に入った頃から ぽつりぽつりと産経人が来るようになり ひしに増えてきたの です花の頃には鳥居の前に行列が並ぶよう になりましたやがてすなすの で賽銭箱は毎日毎日 いっぱいすげえなあ貧乏神様どうやって人 が来るようにしたんじゃすると貧乏神が すまして答えるには実はお札を吸って一軒 一軒に残らず配ったんじゃお札そうじゃ ほれこの札じゃそれにははそちらから産経 に来ればこちらから出かけていくぞ 貧乏神大 明人それからというものわしのおかげでお 金持ちになった夫婦は無病即に暮らせたん じゃわしはだって相変わらずこのうちの 天井裏と小さな社を行ったり来たり 忙しい忙しくて忙しくてこれが本当の貧乏 暇なし じゃお客様もご利益の欲しいお方は どうぞ初詣にお参り [音楽] くだされいかがでしたでしょうか私も早速 貧乏神大人手合わせてお参りしたいと思い ます今年もどうぞよろしくお願いいたし ますお相手は栗原子でした

2024年1月1日放送
案内人:栗原景子氏(かたりね代表)
朗読者:江上和子氏・眞鍋勇氏・田丸須奈生氏
ピアノ演奏:村上和正氏(牧童のエチュード作品25-1/フレデリック・ショパン)

毎週月曜日 11:30-11:45
FMちょっくらじお(86.1MHz)にて放送中。
リスラジ( http://listenradio.jp/ ) で全国のラジオ局から選んで頂ければインターネットの同時放送をお聴き頂けます。

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