愛妻物語 1951年製作
監督 新藤兼人
脚本 新藤兼人
出演者 宇野重吉 乙羽信子 香川良介 英百合子 滝沢修 清水将夫 菅井一郎 原聖四郎 伊達三郎 殿山泰司

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わが暮し貧しけれど、わが恋はいのちかけて燃えん!
駆け出しのシナリオライター・沼崎は下宿先の娘・孝子と駆け落ち結婚した。
知人を頼り京都に身を寄せ、日本を代表する坂口監督にシナリオを見てもらうが、「全然使えない」と言われ、沼崎は坂口に認められるべく一心不乱にシナリオを書き続ける。
極貧の中、孝子は内職をして沼崎を助ける。
一年後、沼崎は坂口から仕事の依頼を受ける。
今度こそと必死な沼崎だが、その矢先、孝子が喀血してしまう……。

Filmarksに投稿された感想・評価
これは、新藤兼人監督の“私小説”ならぬ”私映画”か。
脚本家を目指す男を支えた妻。自分の前妻がモデルの役を、乙羽信子に演じさせるとは…。
見ている方が恥ずかしくなるようなストーリーだが、宇野重吉と乙羽信子の演技が素晴らしく見入ってしまった。
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新藤兼人監督デビュー作にして自伝。売れないシナリオライターの苦悩を支える妻の献身、愛を貫いた夫婦の絆を宇野重吉と乙羽信子が好演した。滝沢修が演じた溝口健二との出会い、シナリオを書き上げる妥協の無い厳しい闘いが名脚本家新藤兼人を誕生させたのだと思うと万感胸に迫る。
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夫が一途な仕事は夫へ一途な妻にとっても命懸けで手鏡に映る朝顔が咲くよりも夫の開花を願いつつ眠る。
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私小説ならぬ私映画。
将棋の場面、腑に落ちなかった。
宇野重吉さんが水着姿になり、観ているこちらが恥ずかしかった。
宇野さんも、恥ずかしかったのではないかしら。
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おっさんの苦労話を長々と聞かされているような97分でした。元妻が亡くなるまでと、新藤兼人が脚本家としてデビューするまでMIXしたような内容で、それを自ら監督しているのと、エゴ満載なのがキツいっす!宇野重吉と乙羽信子じゃなかったら見れなかったかも。途中でお腹痛くなったのもあるけど最後の方は早よ終われとしか考えられませんでした。映画見るのも体調管理大事だなと自省。そういえば最近は毎日下している。百草丸20粒では効かなくなってきた。
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新藤兼人監督の自叙伝を作品にしたもの。
宇野重吉さんも乙羽信子さんも若いですね。
作品自体が1951年作ですからキャストもこの二人しか知りません。
若い二人が親の反対を押切って夫婦となった頃のお話しでしょうか。
シナリオライターの仕事が上手く行かないのに献身的に夫を支える妻。若いからこそ出来る事なのかも、、、しかし妻は結核で亡くなります。
現在の若い世代には昔の生活なんてあり得ないと思うでしょうね。
電気製品なんて殆ど無い。それでも日常には何の問題もなかった。
今は便利になり過ぎているのかも知れませんね。
この物語が戦時中という設定でもありますが戦後76年目。
世界は目まぐるしく発展しました。今ではシナリオライターも普通かも知れませんが当時はどんな位置だったのでしょう。この時代があって今がある。
現在は本当に平和で良いな。と、思います。

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