翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~

魔夜 峰央(まや みねお)の原作漫画の映画化第2段だが、2作めがあるとは思えなかっただけに、発表されただけで話題になった。

50代より上の人に魔夜 峰央(まや みねお)といえば「パタリロ!」の作者といえば知る人も多いだろう

とにかく埼玉をディスる…内容が逆におおウケしたのが前作ではあるが、
今作は関西に飛び火
大阪、京都、神戸を中心に、
滋賀、奈良、和歌山を中心に好感度ランキングアンダー40の地域を巻き込んだ壮大な物語………というか、
大スペクタクル茶番劇

監督/武内英樹
のだめカンタービレ 最終楽章 前編(09)
のだめカンタービレ 最終楽章 後編(10)総監督
テルマエ・ロマエ(12)
テルマエ・ロマエ2(14)
翔んで埼玉(19)

はたらく細胞(公開未定)

出演/
GACKT
二階堂ふみ

片岡愛之助
藤原紀香
川﨑麻世

和久井映見
アキラ100%
朝日奈央

公式からのネタバレはお控えください…というポストもあったので、ネタバレは無いにしても、ネタバレの解釈は人によって振り幅あるので、ネタバレと感じた人はすいません。

物語は公式サイトの内容を凝縮して言うが
埼玉県内の田舎道を熊谷に向かって走っているワゴン車。カーラジオから埼玉にまつわる都市伝説・第Ⅱ章が流れ始める

その昔、東京から蔑まれていた埼玉県人が、壮大な茶番劇の末に通行手形を撤廃し、関東に平和が訪れた。埼玉解放戦線を率いる麻実麗(GACKT)と壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は、さらなる平和を求めて日本埼玉化計画を推し進めていたが、埼玉県人は横の繋がりが薄いという問題が浮上する。

麗は埼玉県人の心を1つにするために、越谷に海を作る無謀な計画を打ち立て、和歌山県の白浜を目指して解放戦線のメンバーとともに大海原に出るが、嵐に巻き込まれて難破。麗は独り和歌山の海岸に漂着する。そこで麗は、滋賀解放戦線の桔梗魁(杏)と運命的な出逢いを果たす。

当時の関西は、大阪府知事(片岡愛之助)、その妻の神戸市長(藤原紀香)、京都市長(川﨑麻世)らの支配下にあり、滋賀県人、和歌山県人、奈良県人らが非人道的な扱いを受けていた。白浜も大阪人のためのリゾート地になっており、通行手形のない者は入ることができず、そこには和歌山解放戦線のリーダーである姫君が囚われていた。

桔梗と麗は大阪府知事の計画を知り、阻止するために和歌山、奈良、滋賀の共同戦線を計画する。
果たして計画阻止の手立てはあるのか?

まず、個人的なポジションでいうと、
東京に年に2回ほど遊びに行き、埼玉まで足を伸ばすこともあります
ネットゲームを通して知り合った友人も埼玉にいます

関西どころか西日本はほぼ網羅して足を運んでます
滋賀県は3年ほどスキーで遊びに行ったこともある程度…とはいえ、滋賀県にも知り合いはいます
大阪、京都、神戸はデート圏内だった時期もあるのはもちろんだが、関西圏ではないものの関西のことはそれなりにわかっている

という立場からして

そういった自分からしてこの映画は

どえらいもん作ってくれましたなぁ
最高におもろいですやん

PR展開その他で、ディスり…という言葉が使われているが
個人的に言わせてもらったら
各県民の自虐ネタ
ですねん

もちろん、ディスりに怒る人もいるかも知れないが、県民が自虐としてネタにして笑っているネタのオンパレード
だから埼玉県に受け入れられ、前作は全興行収入の3割を埼玉が叩き出したという、前代未聞ともいえる自体が起きたのだと言えますな

今回の滋賀県、奈良県、和歌山県のディスりも自虐ネタでもある。
それを真剣に受け止めて怒るのではなく、ネタとして笑いにすればこれほど面白い映画はないねん

大阪の
「知らんけど」
を始めとした大阪ネタは鉄板的ですわ

まさに鉄板の上で、なんでも入れ込んで焼いたお好み焼きのように、関西ネタのお笑いのトッピング全部のせ
みたいな笑いのオンパレード

もっと吉本新喜劇的な笑いが盛り込まれているかと思ってたけど、全編通して大阪を中心に関西をネタにしまくりの「アホくさいディフォルメお笑い映画」になっていますねん

それを、ガックン(GAKTO)や杏ちゃん。片岡愛之助や藤原紀香が真剣に演技をしてるところに
ギャップによる笑いも含めて巻き込む、くだらないことに全力で振り切ってる作品

片岡愛之助は大阪府知事の役だが、怪演ともいえるほどのコテコテのワルモノ関西人のノリなんよね
このノリの良さがまさに映画を象徴しているともいえる悪ノリ感。
悪ノリ感なのに不快感がなく、出演シーンの全てでディスりと皮肉が連発する
小麦粉を白い粉として笑いを取りつつも、大阪といえば粉もん文化や!と言わんばかりに訴えてくるところは笑いっぱなしになるねんな

あと藤原紀香に至っては、本人の黒歴史ともいえるネタもある…という…のも面白い。

というか、片岡愛之助と藤原紀香って結婚後の初共演映画が、「翔んで埼玉2」ってほんまにそれでええのんか?と思ってしまうほど
そこに京都府知事の川崎麻世である
このあたりの配役も「ネタ」として遊びまくっているし、それをOKをして出演している3人の関係にも注目だろう

笑いっぱなし…というか、笑みが溢れる映画といえるこの映画、
もちろん前作でもあった、各県の有名人出し合い合戦もかなり笑いのポイント
さらにこの映画はフジテレビ系の制作ではあるが、他局の映像が使われるという…これもディスりではあるかもしれないが、ネタとして取り入れていることと映像を提供したテレビ局の器の広さ…というか、翔んで埼玉という映画の面白さがあってこそだと言えますな

また有名映画のパロディ…、オマージュも随所に散りばめられているのも面白い
一番わかり易いのは、もうすぐ公開されるハリウッド映画の前作の話題のシーンをパロディ化したシーンではないだろうか?
そういった 映画ファンにとってもネタを探せる映画にもなっているのはおもしろいところですねん

何度も言いますが
全編通してディスりネタがあります
が、さっきも言った通り、各県民が自虐ネタとしても笑いにしている内容がほとんど

くだらなさ全開なの「アホくさいディフォルメお笑い映画」は 楽しんだもん勝ちです
こういった映画はみんなで笑ってみるのが楽しいもの!
劇場で大いに声を出して笑いましょう!

心の底から、2023年屈指の愛すべきバカ映画 といえる作品

次があれば四国をネタにしてくださいな
高松、愛媛に虐げられている徳島、高知とかスピンオフとして良いと思いますよw

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