きょう23日に開幕した「第36回東京国際映画祭(TIFF)」のオープニング作品『PERFECT DAYS』(12月22日公開)の舞台あいさつが都内で行われた。主演を務める役所広司(67)、共演する柄本時生(34)、中野有紗(18)、アオイヤマダ(23)、麻生祐未(60)、石川さゆり(65)、田中泯(78)、三浦友和(71)、監督のヴィム・ヴェンダース氏、共同脚本・プロデュースの高崎卓馬氏、製作の柳井康治氏が集結した。

 柄本は「とにかくこんなご褒美はないぞ」とヴェンダース作品出演を大喜び。自身が演じた、主人公・平山(役所)と同僚の清掃員については「すごくテキトーでわかりやすく憎めない人間性がある。そのテキトー具合をどう見つけられるかなと思いながら楽しく演じさせていただきました」と振り返った。

 役所は「監督はきょう4時間飛行機が遅れて、ちょっと前に日本に着いて時差ボケっぽくて」と気遣い。そして「撮影中、監督は『平山みたいに生きたい』とおっしゃっていましたので、僕もそういう人物を目指せばいいのかと思い、都会の中で生きている男ですが、森の中で呼吸しながら生きているように演じました」と明かした。

 今作は、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画。日本の公共トイレの中に“small sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所)”を見出したヴェンダース監督が、清掃員の平山(役所)という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追った物語を映画化した。

 今作で主人公の公衆トイレ清掃員を演じた役所は、フランスで5月に開催された「第76回カンヌ国際映画祭」で最優秀男優賞を受賞。ヴェンダース監督が、「第36回東京国際映画祭」コンペティション部門の審査委員長を務めるため来日するのを記念して、あす24日から30日まで、東京・TOHOシネマズ日比谷で先行上映が行われる。

#役所広司 #PERFECTDAYS #東京国際映画祭

Leave A Reply